HP Z210 Workstation Maintenance and Service Guide (February 2011)

身体の接地方法と装置*
ESD (静電気放電) による損傷を防ぐには、以下のストラップ類を使用します。*
アースバンド – 柔軟性のあるリストストラップで、抵抗が最大 1M ±10% の接地用コードで
す。接地を適切に行うには、このバンドを皮膚に接触させて着用します。接地コードは、接地マ
ットまたはコンピューターのバナナプラグコネクターにしっかり接続する必要があります。
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ヒールストラップ、トーストラップ、フットストラップ – コンピューターを床に設置して使用
している場合に使用します。たいていの場合、どのような靴にも対応します。導電性の床または
静電気拡散性フロアマット上で、オペレーターと接地間の抵抗が最大 1M±10% のストラップ
を両足に付けます。
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次の表は、静電シールド材で可能な保護レベルを示したものです。
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5-1 静電シールドの保護レベル*
方法* 電圧*
静電防止プラスチック
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カーボン入りプラスチック
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メタライズラミネート
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1,500V
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7,500V
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15,000V
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このセクションではESD (静電気放電) による装置の損傷を防止するためのガイドラインについて
説明します。
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作業エリアの接地*
作業エリアでの静電気は、以下の方法で防止します。*
作業台の上を静電気拡散性材で覆います。作業台の上に接続したアースバンドと適切に接地さ
れたツール、機器を使用します。
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静電気拡散性材のマット、フットストラップ、またはエアーイオナイザーを使ってさらに保護を
確実にします。
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静電気に弱いコンポーネント、部品、およびアセンブリは、ケースまたは PCB ラミネートに入
れて取り扱います。必ず、静電気の発生しない作業エリアで作業します。
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電源と入力信号を切断した後、コネクターの挿入や取り外しまたは装置のテストを行います。
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放電性を持つ材質に対して、ドライバーなどの工具を直接接触せざるを得ない場合は、静電防止
型のものを使用します。
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作業エリアには、アセンブリの周りに使われているプラスチックや発泡スチロールなどの非導電
性材料を置かないようにします。
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フィールドサービス用ツール (カッター、ドライバー、掃除機など) は、導電性のものを使用し
ます。
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5 章 コンポーネントの交換
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