HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナー ユーザー ガイド
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このガイドについて このガイドでは、HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナーのセットアップおよび使用 方法について説明します。 警告!その指示に従わないと、人体への傷害や生命の危険を引き起こすおそれがあるという警告事項 を表します。 注意:その指示に従わないと、装置の損傷やデータの損失を引き起こすおそれがあるという注意事項 を表します。 注記:重要な補足情報です。 iii
iv このガイドについて
目次 1 クイック セットアップ ................................................................................................................................. 1 OPOS ドライバー ................................................................................................................................................. 1 キャリッジ リターン ........................................................................................................................................... 2 タブ ................................................
付録 B 技術仕様 ............................................................................................................................................. 16 LED とビープ音によるインジケーター .......................................................................................................... 19 エラー コード ..................................................................................................................................................... 20 付録 C 製品のラベル表示 ....................................................
1 クイック セットアップ この章のバーコードを使用すると、共通の作業用のセットアップ手順をすばやく実行できます。下の バーコードをスキャンすると、スキャナーの設定が工場出荷時の初期設定に戻ります。 図 1-1 標準の製品初期設定 注記:工場出荷時の初期値に設定するバーコードをスキャンしても、インターフェイスの種類は変更 されません。 HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナーを初期設定のモードに戻すには、下のバー コード(USB HID キーボード エミュレーション)をスキャンします。 図 1-2 USB HID キーボード エミュレーション スキャナーを HID モードと USB-COM モードの間で切り替えた場合は、Windows®オペレーティング シ ステムがスキャナーのネイティブ ドライバーを再ロードするまで少しお待ちください。 OPOS ドライバー HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナーは、工場出荷時の初期設定ではヒューマン イ ンターフェイス デバイス(HID)キーボード エミュレーション モードになっています。このバーコー ド スキャナーを OPOS
キャリッジ リターン 下のバーコードをスキャンすると、スキャナーの設定が工場出荷時の初期設定に戻ります。 図 1-4 標準の製品初期設定 注記:工場出荷時の初期値に設定するバーコードをスキャンしても、インターフェイスの種類は変更 されません。 スキャンされた各バーコードの後にキャリッジ リターンが必要な場合は、以下の順序でバーコードを スキャンします。 図 1-5 プログラミング モードの開始 図 1-6 グローバル サフィックスの設定 図 1-7 0 図 1-8 D 図 1-9 グローバル サフィックス モードの終了 2 第 1 章 クイック セットアップ
図 1-10 プログラミング モードの終了 タブ 下のバーコードをスキャンすると、スキャナーの設定が工場出荷時の初期設定に戻ります。 図 1-11 標準の製品初期設定 注記:工場出荷時の初期値に設定するバーコードをスキャンしても、インターフェイスの種類は変更 されません。 スキャンされた各バーコードの後にタブが必要な場合は、以下の順序でバーコードをスキャンしま す。 図 1-12 プログラミング モードの開始 図 1-13 グローバル サフィックスの設定 図 1-14 0 図 1-15 9 タブ 3
図 1-16 グローバル サフィックス モードの終了 図 1-17 プログラミング モードの終了 音量 下のバーコードをスキャンすると、スキャナーの設定が工場出荷時の初期設定に戻ります。 図 1-18 標準の製品初期設定 HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナーで、読み取り完了を示すビープ音の音量を設 定するには、以下のバーコードをスキャンします。 図 1-19 プログラミング モードの開始 以下の 4 つのバーコードのどれかをスキャンして、音量を適切なレベルに設定します。 図 1-20 オフ 図 1-21 低 4 第 1 章 クイック セットアップ
図 1-22 中 図 1-23 高 下のバーコードをスキャンすると、プログラミング モードが終了します。 図 1-24 プログラミング モードの終了 音量 5
2 製品の特長 HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナー 豊富な機能を備えた HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナーは、汎用 POS アプリケー ション向けの高品質なデータ収集デバイスです。HP スキャナーは、動作検出能力の向上および光学機 能の強化により、高速で移動する対象物のバーコードをすばやく簡単に読み取ることができるように なりました。このため、小売店での利用のように高いパフォーマンスを要求されるタスクにも適した スキャナーです。このスキャナーには、以下の特長があります。 ● [全方位の読み取りに対応]:読み取りコードを読み取ったりイメージをキャプチャしたりするに は、スキャナーに向けるだけで、対象物の認識、読み取り、デコードが自動的に行われます。HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナーでは、全方位のスキャンに対応できるため、 読み取りコードの向きは問題になりません。 ● [直感的な照準システム]:読み取り完了のためのガイドとして緑色のスポット光 を使用すること により、騒音の多い環境でも静音状態が必要とされる状況でも生産性が向上します
3 安全および保守に関するガイドライン 人間工学上の推奨事項 警告!不適切な体勢で操作することによるけがの発生を防止または最小限にするため、以下の点に注 意してください。職場等、作業環境を管理する安全衛生管理担当者に相談の上、適切な安全基準やプ ログラムに従って従業員のけがを未然に防止してください。 ● 反復的な動作を減らすまたはなくす ● 自然な位置を維持する ● 無理な力を減らすまたはなくす ● 頻繁に使用されるものを、手が届きやすい定位置に置く ● 作業を適切な高さで行う ● 振動を減らすまたはなくす ● 直接的な圧力を減らすまたはなくす ● 調整可能な作業場所を用意する ● 十分な空間を確保する ● 適切な作業環境を提供する ● 作業手順を改善する 注意:スキャナー表面の汚れによる細菌性疾患の発生やまん延を防止するために市販されている抗菌 剤の中には、プラスチックの組成に影響を及ぼし、プラスチックに圧力がかかると恒久的に変形させ てしまうような化学物質が含まれているものもありますので、使用する前に各製品の使用上の注意を 確認してください。 人間工学上の
4 スキャナーのセットアップおよび使用 スキャナーを接続してホストとの通信を行うには、以下の操作を行います。 1. HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナーをホスト デバイスに接続します。 2. 必要に応じて、インターフェイスを設定します(9 ページのインターフェイスの設定を参照し てください)。 3.
インターフェイスの設定 スキャナーは、ホスト インターフェイスとして USB をサポートしています。スキャナーおよびホスト 間の物理的な接続が完了したら、適切な設定バーコードをスキャンすることでシステムのインター フェイスの種類を選択し、目的のインターフェイス オプション(USB HID KBD が初期設定)を選択し ます。 USB インターフェイスに関連する追加の設定および機能のカスタマイズを行う場合は、『HP Retail Integrated Barcode Scanner PRG』 (HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナー プログラミ ング リファレンス ガイド)の対応する章を参照してください。 注記:他のプログラミング機能およびオプションとは異なり、USB の種類の選択では 1 つのプログラ ミング バーコード ラベルのみをスキャンする必要があります。インターフェイス選択のバーコード をスキャンする前に、プログラミング モードの開始/終了バーコードをスキャンしないでください。 USB-COM RS-232 標準インターフェイスをシミュレートするための USB-COM 図 4-3
国モード この機能は、キーボード言語を指定します。以下の言語がサポートされています。 アメリカ英語 ノルウェー語 韓国語 英語(英国) スペイン語 ロシア語 ベルギー語 スウェーデン語 ヘブライ語 デンマーク語 繁体字中国語 アラビア語 フランス語 タイ語 ギリシャ語 カナダ フランス語 ポルトガル語(EU) ハンガリー語 ドイツ語 ポルトガル語(ブラジル) スロバキア語 イタリア語 日本語 この機能の情報およびプログラミング バーコードについて詳しくは、『HP Retail Integrated Barcode Scanner Programming Reference Guide』(HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナー プロ グラミング リファレンス ガイド)を参照してください。 10 第 4 章 スキャナーのセットアップおよび使用
5 スキャナーのプログラミング スキャナーには、標準的な初期設定による機能が工場出荷時に設定されています。「インターフェイ スの設定」の項目からインターフェイスのバーコードをスキャンした後(必要な場合)、その他のオ プションを選択し、『HP Retail Integrated Barcode Scanner Programming Reference Guide』(HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナー プログラミング リファレンス ガイド)から入手可能なプ ログラミング バーコードを使用してスキャナーをカスタマイズします。お使いのインターフェイス に対応する機能のセクションを確認してください。また、プログラミング リファレンス ガイドの 「Data Editing」(データ編集)および「Symbologies」(読み取りコード)の章を参照してください。 プログラミング バーコードの使用 このガイドには、スキャナーの再設定を可能にするバーコードが記載されています。プログラミング バーコード ラベルの一部には、この章の標準の製品初期設定用のラベルのように、1 つのラベルをス キャンするの
パラメーターの読み取り スキャナーの初期設定は、Automatic Object Sense Reading(自動対象物認識読み取り)モードです。 バーコード ラベルをスキャナーの前に提示し、照準パターンおよび照射システムを中央に照射するだ けで、イメージがキャプチャされ、デコードされます。詳しくは、8 ページのスキャナーの使用を参 照してください。 照準システムは、読み取りが行われると少しの間オフになり、そのままコードが読み取られないと再 びオンになります。移動中、および対象物の認識中は、照射自体は、読み取りコードがデコードされ るまでオンのまま保たれます。 コード読み取りコードの読み取りを行うときは、読み取り結果が最適になるように対象物を保持する 距離を調整します。 照準システム 照準システムの制御をカスタマイズするため、さまざまなオプションを使用できます。詳しい情報お よびプログラミング用バーコードについては、『HP Retail Integrated Barcode Scanner Programming Reference Guide』(HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナー
動作モード リーダーは、2 つのスキャン(読み取り)モードで動作でき、さらに、読み取りフェーズが動作中で ないときに、複数の異なる動作状態(オフ=初期設定、減光、オン)で照射をプログラムできます。 詳しい情報およびオプションについては、 『HP Retail Integrated Barcode Scanner Programming Reference Guide』(HP リテール インテグレーテッド バーコード スキャナー プログラミング リファレンス ガイ ド)を参照してください。 [Automatic](自動):スキャンが常に有効になります。 [Automatic (Object Sense)](自動(対象物認識)) :対象物がリーダーの照射領域に入ると、自動的にス キャンが有効になります(初期設定)。 動作モード 13
A トラブルシューティング 一般的なトラブルの解決方法 以下の表に、発生する可能性のあるトラブルおよび推奨する解決方法を示します。 トラブル 解決方法 スキャナーの電源が入らない POS コンピューターの電源が入っていることを確認します スキャン モジュールが端末モニターの USB ポートに正しく 接続されていることを確認します。スキャン モジュールが スタンドアロン モニターに接続している場合は、モニターの USB ケーブルがホストに正しく接続されていることを確認 します スキャン モジュールを別の USB ポートに接続しなおします それでも機能しない場合は、別のまたは新しいスキャン モ ジュールと交換してください スキャナー上部のランプが点滅する スキャナーでバーコードの読み取りが行われな い(スキャナーからは対象への照準が照射され ているものの、バーコードの読み取り時に緑色 のスポット光が点灯せず、ビープ音が 1 回も鳴 らない) リーダーには、スキャナーが現在無効になっていると表示さ れている可能性があります 1. ホスト コマンドから有効にします 2.
お問い合わせになる前に トラブルシューティングの項目やオンラインの技術サポートを参照しても問題が解決しない場合は、 テクニカル サポートも利用できます。HP のサポート窓口にお問い合わせになるときに、以下のよう な情報を事前にご準備いただくと、解決がより迅速になる場合があります。 ● HP POS コンピューターに接続されている場合、POS コンピューターのシリアル番号を準備してく ださい ● 購入年月日および購入店名 ● 製品のラベルにある交換部品番号 ● 問題が発生したときの状況(できるだけ具体的にお願いします) ● 表示されたエラー メッセージ ● ハードウェア構成 ● 使用しているハードウェアとソフトウェアの種類 お問い合わせになる前に 15
B 技術仕様 以下の表に、物理およびパフォーマンス特性、ユーザー環境、および規制に関する情報を示します。 番号 説明 物理特性 色 黒 寸法(スキャン ヘッド) 高さ 53.4 mm 長さ 78.0 mm 幅 63.5 mm 質量 約 172 グラム 位置調整 10,000 サイクル 電気特性 電圧および電流 アイドル/スタンバイ時(標準):5.0 V DC で 98 mA 動作時 1(標準):5.0 V DC で 160 mA 動作時 2(最大):5.0 V DC で 215 mA 動作時 3(ピーク):5.0 V DC で 335 mA 入力電圧(USB Vbus):4.5~5.
被写界深度(通常)1 読み取りコード SR:(標準) 20 mil:1.1~49.2 cm EAN 13 mil:2.5~41.9 cm 7.5 mil:2.8~27.3 cm PDF-417 6.6 mil:3.3~15.4 cm 10 mil:2.2~23.9 cm 15 mil:2.5~35.6 cm DataMatrix 10 mil:2.7~17.1 cm 15 mil:1.2~24.6 cm QR Code 10 mil:3.5~16.0 cm 15 mil:0.5~24.
2D/スタック型コード スキャナーでは、複数のフレームを使用して以下の読み取りコードのデコード( 複数フレームのデコード)が 可能です Datamatrix は、以下のパラメー ● ターに設定されます ● – Normal or Inverted(通常ま ● たは反転) ● – Square or Rectangular Style (正方形または長方形スタ イル) – Data length(データ長) (1 ~3600 文字) ● 日本の郵便 KIX Post Planet Code Postnet ● GS1 DataBar Stacked Omnidirectional ● GS1 DataBar Expanded Stacked ● Chinese Sensible Code Maxicode ● サポートされるインターフェイス USB Com Std.
LED とビープ音によるインジケーター スキャナーのビープ音および LED では、スキャナーのさまざまな機能やエラーが表されます。また、 オプションの緑色スポット光も有効な機能です。以下の表に、これらのインジケーターの一覧を示し ます。表に示された動作に当てはまらない 1 つの例外として、スキャナーの機能がプログラム可能に なっているという点があります。これにより、インジケーターがオンになる場合もあれば、ならない 場合もあります。たとえば、電源投入のビープ音のような特定のインジケーターは、プログラミング バーコード ラベルを使用することで無効にできる場合があります。 1 インジケーター 説明 LED ビープ音 電源投入ビープ音 スキャナーは電源投入処 理中です なし スキャナーは、電源投入時 に最高の周波数と音量で 4 回ビープ音を鳴らしま す 正常読み取りのビープ音 ラベルがスキャナーに正 しくスキャンされました このインジケーターの LED の動作は、「Good Read:When to Indicate(正 常読み取り:インジケー ターのタイミング)」 (製品 リファレンス ガイ
インジケーター 説明 LED ビープ音 ラベルのプログラミング モードでの入力 有効なプログラミング ラ ベルがスキャンされまし た LED が継続的に点滅しま す 低い周波数で 4 回ビープ 音が鳴ります ラベルのプログラミング モードでの拒否 ラベルが拒否されました なし スキャナーは、最低の周波 数および現在の音量で 3 回鳴ります スキャナー コンフィギュ レーター モード スキャナーは、サポート モードで設定変更の準備 ができています LED が徐々に点灯します なし ラベルのプログラミング モードでの部分的なラベ ルの受け入れ 1 つの機能をプログラム するために複数のラベル をスキャンする必要があ る場合、このインジケー ターによってラベルの 個々の部分が正しくス キャンされたかどうかが わかります なし スキャナーでは、最高の周 波数と現在の音量で 1 回 短いビープ音が鳴ります ラベルのプログラミング モードでのプログラミン グの受け入れ 設定オプションがラベル なし を介して正しくプログラ ムされ、スキャナーではプ ログラミング モードが終 了され
C 製品のラベル表示 表示したラベルのサンプルは、説明のみを目的としています。実際の詳細は異なる場合がありますの で、製品のラベルを確認してください。 See product manual and package for patent listing. 照準システム 内蔵スキャナーの照準システムは、レーザー安全基準の Class 2 要件を満たしています。レーザー情報 は、下に示すように、照準システムのラベルに記載されています。 LASER LIGHT - DO NOT STARE INTO BEAM. CLASS 2 LASER PRODUCT. OUTPUT RADIATION 1 mW AVG.