HP PageWide XL 4000/4100 Printers and MFPs-User Guide
● 原稿の背景が完全な白でないか、半透明紙の原稿の場合は、[スマートな背景の除去と詳細な背
景の除去]を使用することができます。
スマートな背景の除去では、スキャンした原稿のコンテンツを分析して、コンテンツ(線および
領域)を除去することなく、背景を自動的に除去して完全に白い背景にします。 スマートな背景
の除去は、[グレースケール] (カラー オプション)の[線]および[混在]イメージ(コンテンツの種類)
でのみ使用できます。
詳細な背景の除去では、スマートな背景の除去をオンにしている場合の結果を微調整したり、ス
マートな背景の除去をオフにしている場合は、あらゆるタイプの原稿に対する手動背景除去レベ
ルを設定することができます。 これらの値は-6~+6 で表される濃いめからより淡めまでのスケ
ールを使用して定義できます。これら両オプションのデフォルト値はゼロです。
たとえば、ブループリントの原稿(青い背景の線)をコピーした場合に、スマートな背景の除去を
選択した結果、背景にノイズが示される場合は、詳細な背景の除去を増やして(+3 など) 、背景を
除去して白い背景にすることができます。 スマートな背景の除去はページごとに分析されるこ
とに注意してください。 そのため、背景が異なる複数のページがある場合は、各ページに自動的
に異なる除去値が設定されます。
注記:
より優れた結果を得るためには、ほとんどの原稿の種類で、コンテンツ(線、領域フィー
ルド、タイトル ボックス)が最初の長さ 8.4 cm のスキャン領域にくるように原稿を挿入する必要
があります。
アンモニア/古いブループリントの場合は、原稿のスマートな背景の除去アルゴリズムが不均一
な背景やノイズの多い背景用に最適化されているため、どちらのサイドからでも挿入することが
できます。
● [黒強調]は、濃いグレーを黒に変更するために使用できます。
たとえば、テキストと図を組み合わせたブローシャをコピーする場合、黒に見えても実際には濃
いグレーにテキストがデジタル化されることがよくあります。 プリンタがこのグレーのテキス
トを受け取ると、塗りつぶされた黒ではなく、分散したドットを使用するハーフトーン パターン
で印刷されることがあります。
黒強調の値を大きくすることにより、実際の黒でテキストがコピーされ、したがってよりクリア
になります。 黒強調オプションを使用する場合は、(グレーではない)他の暗いカラーも黒に変化
し、図に小さな暗い点が現れることがあるので、注意が必要です。
黒強調と背景はいずれも限界値として機能し、この設定の特定の値未満か特定の値を超えるピク
セルが影響を受けます。 これらの値は、黒強調には 0~25 で表される低明度から高明度までの
スケールを使用し、詳細な背景の除去には-6~+6 で表されるスケールを使用して定義します。
たとえば、コピーした原稿のテキストをより黒く、背景をより白くすることで原稿を向上させた
いとします。 この場合は、黒強調の値をデフォルトのゼロから増加し(25 など)、詳細な背景の除
去を増やして
(6 など)、低明度のピクセルを黒にし、高明度のピクセルを白にします。
● [スキューの除去]では、デジタル スキュー補正をオンまたはオフにすることができます。
● [スキャン速度を低減して品質を向上]を使用すると、200、300 dpi でのスキャン時に、スキャン
速度を落としてスキャン結果を向上することができます。
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第 7 章 スキャンとコピー(MFP のみ) JAWW










