HP Workstation Maintenance and Service Guide
5 パスワードセキュリティの構成と CMOS
のリセット
この章では、パスワードセキュリティの構成と CMOS のリセットについて以下の項目を説明します。
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106 ページの「パスワードの設定の準備」
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107 ページの「パスワードジャンパーのリセット」
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108 ページの「CMOS のクリアとリセット」
パスワードの設定の準備
セットアップと電源投入時パスワードは、コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティで作成
できます。
パスワードの設定には、次の 3 つが考えられます。
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セットアップパスワードのみを定義する。コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティ
を開始するにはパスワードが必要ですが、ワークステーションを起動するためにパスワードは不
要です。
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電源投入時パスワードのみを定義する。このパスワードを使用して、ワークステーションを起動
したり、セットアップユーティリティを開始できます。
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上記の両方のパスワードを定義する。この場合、セットアップパスワードを使用して、ワークス
テーションを起動したり、セットアップユーティリティを開始できます。電源投入時パスワード
を使用してワークステーションを起動できますが、セットアップユーティリティを開始すること
はできません。
両方のパスワードを作成すると、Power-On Password (電源投入時パスワード) の代わりにセットアッ
プパスワードを使ってワークステーションにログインできます。これは、ネットワーク管理者には便
利な機能です。
注記: パスワードをクリア
するには
、パスワードジャンパー
を使用します
。CMOS をクリア
して
も、パスワードはクリアされません。
注意: 「Clear CMOS」(CMOS クリア) ボタンを押す前に、ワークステーションの CMOS 設定の
バックアップを作成してください。
「Clear CMOS」(CMOS クリア) ボタンを押すと、CMOS の値が工場出荷時の初期設定値に戻り、ア
セットタグや特別な設定などのカスタマイズ情報は消去されます。
CMOS の設定情報をバックアップするには、コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティを
実行して、[File] (ファイル) メニューの [Save to Diskette] (フロッピーディスクに保存) オプション
を使用します。
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第 5 章 パスワードセキュリティの構成と CMOS のリセット