HP Workstation Maintenance and Service Guide
CMOS のクリアとリセット
ここでは、CMOS のクリアとリセットを正しく行う手順を説明します。ワークステーションの
CMOS には、パスワード情報とワークステーションの設定情報が保存されています。
CMOS ボタンを使用した CMOS のリセット
「Clear CMOS」(CMOS クリア) ボタンを使用して CMOS をクリアするには、以下の操作を行いま
す。
警告! 感電したり、高温部品に触って火傷
をしないように
、必ず壁コンセントから
電源コードを抜
き、システムの内部コンポーネントの温度
が下がるまでは触らないでください
。
注意: ワークステーションの電源コード
が接続されているときは
、ワークステーション
の電源が切
れていても、電源装置からシステムボード
に電圧がかかっています
。電源コードを抜き
取っておかな
いと、システムが損傷することがあります。
静電気の放電
によって
、ワークステーションやオプションの
電子部品が破損することがあります
。作
業を始める前に、アースされた金属面に触れるなどして、身体にたまった静電気を放電してくださ
い。
1.
CMOS の設定情報をバックアップします。コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティ
を実行して、[File] (ファイル) → [Save to Disk] (ディスクに保存) を選択します。
注意: 「Clear CMOS」(CMOS クリア) ボタンを押すと、CMOS の値が工場出荷時の初期設定
値に戻り、アセットタグや特別な設定などのカスタマイズ情報は消去されます。
2. オペレーティングシステムをシャットダウンし、ワークステーションと外部デバイスの電源を切
り、周辺機器を取り外します。
3.
AC 電源コードを電源コンセントから抜きます。
注記: 電源コードが接続
されていると
、CMOS ボタンを
押しても
CMOS はクリアされません。
4. ワークステーションを開けます。
5.
[CMOS] ボタンを 5 秒間押し続けます。
CMOS ボタンやその他のシステムボード部品の位置を見つけるには、
1 ページの「ハードウェ
アの概要」で、システムボードのレイアウトを参照してください。
6. ワークステーションを閉め、外部デバイスを接続し直して、電源コードを接続し、ワークステー
ションの電源を入れます。
7.
システムが起動して F1 プロンプトが表示され、日付/時刻が変更されたこと、およびシステムオ
プションが変更されたことを示すメッセージが表示されます。
8.
F1 キーを押します。システムは 3 秒後にシャットダウンし、次に再び電源が入ります。
9.
コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティを使用して日付と時刻をリセットします。
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第 5 章 パスワードセキュリティの構成と CMOS のリセット