HP Workstation Maintenance and Service Guide
ブートブロックによって無効なシステム ROM が検出されると、ワークステーションの電源 LED は、
8 回赤く点滅し、8 回ビープ音が鳴った後、ワークステーションが 2 秒間停止します。モデルによっ
ては、Boot Block Recovery (ブートブロックリカバリ) モードのメッセージが表示されます。
システムリカバリの準備として、SoftPaq の BIOS CD メディアファイルを使用し、BIOS イメージ CD
または USB キーを作成します。
FailSafe Boot Block (フェイルセーフブートブロックリカバリ) モードからのワークス
テーションの復元
Boot Block Recovery (ブートブロックリカバリ) モードに入り、以下の操作を行ってシステム ROM
を復元します。
1.
オプティカルディスクドライブから、USB キーやディスクなどのメディアを取り外します。
2.
BIOS イメージ CD を DVD ドライブに挿入するか、HP DriveKey などの USB BIOS イメージフ
ラッシュドライブを USB ポートに挿入します。
3. ワークステーションの電源を切り、再び電源を入れます。
BIOS イメージ CD または USB メディアが認識されない場合は、挿入してワークステーションを
再起動するように要求されます。
セットアップパスワードが設定されている場合は、Caps Lock ランプが点灯しパスワードを入力
するように要求されます。
4. セットアップパスワードを入力します。
ワークステーションが CD またはフラッシュドライブから起動され、ROM の復旧が正常に完了
すると、キーボード上の 3 つのランプが点灯し、だんだん大きくなるビープ音によって正常に回
復したことが分かります。
5.
CD またはフラッシュドライブを取り出して、ワークステーションの電源を切ります。
6. ワークステーションを再起動します。
ワークステーションのセキュリティ
ここでは、アセット情報管理、パスワードセキュリティ、ハードディスクドライブのロック、シャー
シのロックによるシステムセキュリティの確保について説明します。
アセット情報管理
アセット情報管理機能では、アセット管理データを提供します。これらのデータは HP Systems
Insight Manager (HP SIM)、HP Console Management Controller (CMC)、または他のシステム管理ア
プリケーションを使って管理できます。
お使いの環境に最適になるように、アセット情報管理機能とこれらの製品をシームレスにしかも自動
的に統合することができ、今までご使用になっていたソフトウェアをより有効に活用できます。
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第 2 章 システム管理