HP Workstation Maintenance and Service Guide
さらに、HP では、ワークステーションとデータを不正なアクセスから保護するための機能を提供して
います。
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HP ProtectTools Embedded Security は、データへの不正アクセスを防止し、システムの完全性を
チェックし、システムにアクセスしようとしている第三者ユーザーを認証します。
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ProtectTools やスマートカバーセンサー (サイドアクセスパネルセンサー) などのセキュリティ
機能は、データやワークステーションの内部コンポーネントに対する不正アクセスの防止に有用
です。
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パラレルポート、シリアルポート、USB ポートを無効にしたり、リムーバブルメディアのブート
機能を無効にしたりすることにより、貴重なデータ資産を保護できます。
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メモリ脱着センサーとサイドアクセスパネルセンサー (スマートカバーセンサー) からの警告
は、予防目的の通知としてシステム管理アプリケーションに転送可能で、ワークステーションの
内部コンポーネントへの不正アクセスを防止することができます。
ProtectTools、スマートカバーセンサー、およびサイドアクセスパネルソレノイドロック (フードロッ
ク) は、一部のシステムにオプションとして装備されています。
以下のようにセキュリティ設定を管理できます。
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ローカルでは、コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティを使用します。
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リモートからは、HP CMS または HP System Software Manager (SSM) を使用します。簡単な
コマンドラインユーティリティを使って、セキュリティ設定を安全かつ統一的に導入し、管理で
きます。
コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティの以下の機能を使用して、ワークステーションの
セキュリティを管理できます。
機能 目的
リムーバブルメディアからのブート
制御
リムーバブルメディアドライブ
からのブートを禁止する
。
シリアルポート、パラレルポート、
USB ポート、または赤外線インター
フェイス制御
内蔵シリアル、内蔵パラレル、USB、または赤外線インターフェイスによるデー
タ転送を禁止する。
Power-On Password (電源投入時
パ
スワード)
パスワードを入力するまではワークステーションを使用できないようにする
(最初のシステム起動時
と再起動時に適用
)。
Setup Password (セットアップパス
ワード)
パスワードを入力するまではワークステーションの再構成 (コンピューター
セットアップユーティリティを使用) ができないようにする。
Network Server Mode (ネットワー
クサーバーモード)
サーバーとして使用
するワークステーションに独自のセキュリティ機能を提供
する。
SATA ハードディスクドライブのセキュリティ
HP ワークステーションには SATA ハードディスクドライブ向けに HP DriveLock (ドライブロック)
があり、これによってデータへの不正アクセスを防止できます。
デスクトップマネジメント 45