HP Workstation Maintenance and Service Guide
5.
[Enable/Disable Drive Lock] (ドライブロックを有効/無効に設定) オプションで、[Enable] (有
効) を選択し、F10 キーを押して、特定のドライブの DriveLock (ドライブロック) を有効にしま
す。
注記: DriveLock (ドライブロック) のマスターパスワードを設定するには、[Master] (マス
ター) を選択します。
注意: DriveLock (ドライブロック) のパスワードを忘れると、ドライブは使用不能になります。
6.
新しいユーザーパスワード (1~32 文字) を入力し、F10 キーを押して確認します。
7.
[Enter New Password Again] (新しいパスワードを再入力) フィールドで、もう一度パスワード
を入力します。このパスワードを忘れると、ドライブは永久に使用不能になります。
8.
[File] (ファイル) → [Save Change and Exit] (変更を保存して終了) の順に選択し、Enter
キーを押して変更を承認します。Enter キーを押すと、DriveLock (ドライブロック) 機能を呼び
出す前に、ワークステーションがコールドブートします。
ワークステーションを起動すると、パスワードを設定した DriveLock (ドライブロック) 対応の各
ドライブに対して DriveLock (ドライブロック) パスワードの入力が求められます。ユーザーは
正しいパスワードの入力を 2 回試みることができます。間違ったパスワードを入力しても、ワー
クステーションは起動プロセスを継続します。しかし、ロックが解除されなかったドライブの
データにはアクセスできないため、ブートプロセスは大抵の場合失敗します。
ドライブが 1 台のワークステーションで、そのドライブの DriveLock (ドライブロック) が有効な
場合は、ワークステーションはオペレーティングシステムをブートすることができず、ネット
ワークまたは他のストレージデバイスからのブートを試みます (起動順序によって異なります)。
起動の試行結果にかかわらず、DriveLock (
ドライブロック) したドライブは DriveLock (ドライブ
ロック) パスワードがなければ使用不能です。
ブートドライブとデータドライブの 2 つのドライブを持つワークステーションでは、DriveLock
(ドライブロック) 機能はデータドライブだけに設定しておきます。こうしておけば、ワークス
テーションは必ず起動可能になります。ただし、データドライブには DriveLock (ドライブロッ
ク) パスワードを入力しなければアクセスできません。
ワークステーションを起動または再起動したときは、DriveLock (ドライブロック) パスワードを
入力する必要があります。たとえば、DOS をブートして、Ctrl + Alt + Del キーを押すと、
DriveLock (ドライブロック) パスワードを入力しなければ、ワークステーションで次のブートを
完了させることはできません。この起動または再起動時の動作は、DriveLock (ドライブロック)
機能の仕様です。
パスワードセキュリティ
Power-On Password (電源投入時パスワード) は、ワークステーションの電源投入時または再起動時に
入力するパスワードで、このパスワードを使用してアプリケーションまたはデータへのアクセスを制
御し、ワークステーションの不正使用を防止します。セットアップパスワードは、特にコンピュー
ターセットアップ (F10) ユーティリティへの不正アクセスを防止しますが、Power-On Password (電
源投入時パスワード) に優先するパスワードとしても使用できます。Power-On Password (電源投入
時パスワード) を要求されたときに、代わりにセットアップパスワードを入力してもワークステー
ションを起動できます。
48
第 2 章 システム管理