HP Workstation Maintenance and Service Guide
静電放電 (ESD) の影響
発生する
静電気量
静電放電 (ESD) により発生する静電気量は、作業者の行動によって異なります。また、静電気は
湿度が低いほど増加します。
注意: 静電気量 700 ボルトで製品が劣化することがあります。
イベント
相対湿度
55% 40% 10%
カーペット
上の歩行
ビニールの
床上の歩行
ベンチ作業者
の動作
7,500 V
3,000 V
400 V
15,000 V
5,000 V
800 V
35,000 V
12,000 V
6,000 V
PCB からバブルパックを取
り出す
発泡プラスチック内張りの
箱に
PCB を詰める
7,000 V
5,000 V
20,000 V
11,000 V
26,500 V
21,000 V
ESD (静電気放電)
による装置
の損傷防
止
多くの電子部品は、ESD (静電気放電) 対策が必要です。回路設計と構造によって、影響を受ける
度合いが異なります。電子コンポーネントとアクセサリの損傷を避けるには、以下の梱包と接地
の予防措置を取る必要があります。
●
手が製品に触れないようにチューブ、袋、箱などの静電防止コンテナに製品を入れて運搬す
る。
●
静電気対策が必要な
部品とアセンブリは
、非導電性または専用のコンテナ
や梱包箱に入れて
保護する。
●
静電気対策が必要な部品は、元のコンテナに入れたままで静電気が発生しない場所まで運
ぶ。
●
コンテナの部品は、コンテナを接地された表面に置いてから取り出す。
●
静電気対策が必要な部品またはアセンブリを取り扱ったり触れる前には、アースされた金属
面に触れて身体
を接地する
。
●
ピン、リード、または回路には
触れない
。
●
アセンブリの静電気対策が必要
な部品で再利用できるものは
、保護パッケージ
または非電導
性フォーム
の中に置く
。
身体の接地方法
と装
置
ESD (静電気放電) による損傷を防ぐには、以下のストラップ類を使用します。
●
アースバンド — 柔軟性のあるリストストラップ
で
、抵抗が
最大
1MΩ±10%の接地用
コード
です。接地を適切に行うには、このバンドを皮膚に接触させて着用します。接地コードは、
接地マットまたはワークステーションのバナナプラグコネクターにしっかり接続する必要
があります。
●
ヒールストラップ、トーストラップ、フットストラップ — ワークステーション
を床に設置
して使用している場合に使用します。たいていの場合、どのような靴にも対応します。導電
性の床または静電気拡散
フロアマット上で
、オペレーターと接地間
の抵抗が最大
1MΩ
±10%のストラップを
両足に付けます
。
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第 3 章 コンポーネントの交換についての情報とガイドライン