HP ProtectTools User Guide (May 2007)
その他のセキュリティ対策
セキュリティの役割の割り当て
コンピュータのセキュリティを(特に、大きな組織で)管理する上では、責任および権限をさまざま
な管理者やユーザに割り当てることが、重要な作業の 1 つです。
注記: 小さな組織や個人で使用する場合などは、一人の人がすべての役割を受け持つこともできま
す。
HP ProtectTools では、セキュリティの責任および権限を以下のように分けられます。
●
セキュリティ統括責任者:企業またはネットワークのセキュリティ レベルを定義し、Java™
Cards、指紋認証
システム
、USB トークン
など
、配備するセキュリティ
機能を決定します
。
注記: HP ProtectTools の機能の多くは、セキュリティ統括責任者が HP と協力してカスタマ
イズできます。詳しくは、HP の Web サイト
http://www.hp.com/jp/を参照してください。
●
IT 管理者:セキュリティ統括責任者によって定義されたセキュリティ機能を適用し、管理しま
す。また、一部の機能を有効または
無効にできます
。たとえば、セキュリティ統括責任者
が
Java
Card の配備を決定
した場合
、IT 管理者
は
Java Card の BIOS セキュリティ モードを有効
にする
ことができます。
●
ユーザ:セキュリティ機能を使用します。たとえば、セキュリティ統括責任者および IT 管理者
がシステム
で
Java Card を有効にしている
場合
、ユーザ
は
Java Card の PIN を設定
し
、そのカー
ドを認証に使用
できます
。
HP ProtectTools のパスワード
の管理
HP ProtectTools セキュリティ マネージャの機能
のほとんどは
、パスワードによって
セキュリティ保
護されています。次の
表に
、よく使用される
パスワード
、そのパスワードが設定
されるソフトウェ
ア モジュール、およびパスワード機能
の一覧を示します
。
この表には、IT 管理者だけが設定して使用するパスワードも示されています。その他のすべてのパス
ワード
は
、一般のユーザまたは管理者
が設定できます
。
HP ProtectTools のパスワード 設定する HP ProtectTools
モジュール
機能
Credential Manager のログオン
パスワード
Credential Manager
このパスワードには、次の 2 つのオプショ
ンがあります
●
Windows にログオン
した後
、
Credential Manager にアクセスするた
めの別のログオン
で使用できます
●
Windows ログオン プロセスの代わり
に使用
し
、Windows と Credential
Manager に同時にアクセス
できます
Credential Manager リカバリ フ
ァイルのパスワード
Credential Manager、IT 管
理者が設定
Credential Manager リカバリ ファイルへの
アクセスを保護します
基本ユーザ キーのパスワード
注記: 内蔵セキュリティ パス
ワードとも呼ばれます
Embedded Security
安全な電子メール、ファイル、およびフォ
ルダの暗号化
など
Embedded Security 機能
へのアクセスに使用します。電源投入時認
証に使用
すると
、コンピュータ
の起動時や
再起動時、またはハイバネーション
からの
復帰時にコンピュータ
のデータを保護しま
す
緊急リカバリ トークンの
パスワー
ド
Embedded Security、IT 管
理者が
設定
内蔵セキュリティ チップ用の
バックアッ
プ ファイルである
緊急リカバリ
トークン
へ
のアクセスを
保護します
6
第 1 章 セキュリティの概要
JAWW