コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリ ティ ガイド HP Compaq 6000 Pro Business PC
© 2009 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
このガイドについて このガイドでは、コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティの使用方法について説明しま す。このツールは、新しいハードウェアを取り付けたときにコンピュータの初期設定を再構成および 変更する場合や、メンテナンスを行う場合に使用します。 警告! その指示に従わないと、人体への傷害や生命の危険を引き起こすおそれがあるという警告事 項を表します。 注意: その指示に従わないと、装置の損傷やデータの損失を引き起こすおそれがあるという注意事 項を表します。 注記: JAWW 重要な補足情報です。 iii
iv このガイドについて JAWW
目次 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ ........................................................................... 1 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティの起動 ............................................... 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[ファイル](File) ......................... 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[ストレージ](Storage) ............... 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[セキュリティ](Security) ........... 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[電源](Power) .......................... 10 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[カスタム](Advanced) .
vi JAWW
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリ ティ コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティは、以下のような操作を行う場合に使用します。 JAWW ● コンピュータの工場出荷時の設定の変更 ● コンピュータ(リアルタイム クロック)の日付(Date)と時刻(Time)の設定 ● システム構成(プロセッサ、グラフィックス(ビデオ)、メモリ、オーディオ、記憶装置、通信 ポート、入力装置など)の表示、設定の変更、または確認 ● 起動可能なデバイスの起動順序(Boot Order)の変更。起動可能なデバイスとしては、ハード ディスク ドライブ、オプティカル ドライブ、USB フラッシュ メディア デバイスなどがありま す。 ● クイック ブート(Quick Boot)の有効化。クイック ブートでは、コンピュータをすばやく起動 できますが、フル ブートで実行される診断テストの一部が省略されます。以下のように設定で きます。 ❑ 常にクイック ブート(初期設定) ❑ 定期的にフル ブート(毎日~ 30 日まで指定可) ❑ 常
● シリアル ポート、USB コネクタ、パラレル ポート、オーディオ、内蔵 NIC(ネットワーク イン タフェース コントローラ)などの内蔵 I/O 機能の使用禁止/許可の設定 ● リムーバブル メディアからの起動(Removable Media Boot)の有効/無効の設定 ● POST で検出されて自動修復できなかったシステム構成のエラーの解決 ● リプリケート セットアップ機能の利用。コンピュータの設定情報を USB フラッシュ メディア デバイスまたはディスケットをエミュレートするその他の記憶装置に保存し、その情報を使用し て複数のコンピュータを同じ設定にすることができます。 ● 特定の ATA ハードディスク ドライブのセルフテストの実行(ドライブでサポートされている場 合) ● ドライブロック セキュリティ(DriveLock Security)の有効/無効の設定(ドライブでサポートさ れている場合) コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティの起動 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティには、コンピュータの電源を入れるか再起動する ことでのみアクセスで
表 1 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ 説明 表 ファイル(File) 3 ページの 表 2 「コンピュータ セットアップ(F10)ユー ティリティ:[ファイル](File) 」 ストレージ(Storage) 4 ページの 表 3 「コンピュータ セットアップ(F10)ユー ティリティ:[ストレージ](Storage) 」 セキュリティ(Security) 6 ページの 表 4 「コンピュータ セットアップ(F10)ユー ティリティ:[セキュリティ](Security) 」 電源(Power) 10 ページの 表 5 「コンピュータ セットアップ(F10)ユー ティリティ:[電源](Power)」 カスタム(Advanced) 11 ページの 表 6 「コンピュータ セットアップ(F10)ユー ティリティ:[カスタム](Advanced) (上級ユーザ向け) 」 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[ファイル](File) 注記: コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いのハー ドウェアの構成によって異なる場合
表 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[ファイル](File) (続き) 項目 説明 USB フラッシュ メディア デバイスまたはディスケットと同等のデバイス(ディスケット ドライ ブをエミュレートするよう設定された記憶装置)に、CMOS を含めたコンピュータの設定情報を 保存します リムーバブル メディアから復元(Restore from Removable Media) USB フラッシュ メディア デバイスまたはディスケットと同等のデバイスに保存されているシステ ム構成を復元します 初期値の変更(Default Setup) 現在の設定を初期設定として保存(Save Current Settings as Default) 現在のシステム構成の設定を初期設定として保存します 工場出荷時の設定を初期設定として復元(Restore Factory Settings as Default) 出荷時のシステム構成の設定を初期設定として復元します 初期値に設定して終了 (Apply Defaults and Exit) 現在選択されている初期設定を適用し、すべてのパスワード設定を消
表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[ストレージ](Storage) (続き) 項目 説明 ATAPI LS-120: ● なし(None) (その他の各種ドライブとして処理) ● ディスケット(Diskette)(ディスケット ドライブとして処理) ハードディスク(Hard Disk) : ● なし(None) (BIOS データ アクセスを防止し、ブート デバイスとして無効にする) ● ハードディスク(Hard Disk) (ハードディスク ドライブとして処理) 変換モード(Translation Mode) (ATA ディスクのみ) デバイスで使用する変換モードを選択します。これによって BIOS は、他のシステム上でパーティ ション分割およびフォーマットされたディスクにアクセスできます。これは、旧バージョンの UNIX (SCO UNIX バージョン 3.
表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[ストレージ](Storage) (続き) 項目 説明 IDE:これらのオプションの中で最も後方互換性がある設定です。通常オペレーティング システ ムでは、IDE モードで追加のドライバ サポートは必要ありません AHCI(初期設定時のオプション) :AHCI デバイス ドライバがロードされているオペレーティン グ システムで、SATA コントローラのより高度な機能を利用できます 注記: AHCI ボリュームからブートを試みる前に、AHCI デバイス ドライバをインストールする 必要があります。必要な AHCI デバイス ドライバをインストールしないで、AHCI ボリュームから ブートを試みると、システムがクラッシュします(ブルー スクリーンが表示されます) AHCI について詳しくは、http://www.hp.
表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[セキュリティ](Security) (続き) 項目 説明 注記: セットアップ パスワードを設定すると、コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリ ティの設定を変更したり、ROM をフラッシュしたり、Windows®環境で特定のプラグ アンド プレ イ設定を変更したりする場合にセットアップ パスワードが必要になります 詳しくは、 『デスクトップ マネジメントについて』を参照してください 電源投入時パスワード (Power-on Passowrd) 電源投入時パスワードを設定して有効にします。電源を入れなおしたときに、電源投入時パスワー ドの入力画面が表示されます。ユーザが正しい電源投入時パスワードを入力しない場合は、装置 は起動されません 注記: 下の項目のパスワード オプションで有効にしない限り、Ctrl + Alt + Delete や Windows の手順によるウォーム ブート時には表示されません(下記を参照してください) 詳しくは、 『デスクトップ マネジメントについて』を参照してください パスワード オプション (Passw
表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[セキュリティ](Security) (続き) 項目 説明 き、ネットワーク コントローラが PCI 拡張カードであるか、システム ボードに組み込まれている 必要があります) システム ID(System IDs) ドライブロック セキュリ ティ(DriveLock Security) 以下の項目を設定します ● アセット タグ(Asset Tag。18 バイトの ID) :会社によってコンピュータに割り当てられた プロパティ ID 番号 ● オーナーシップ タグ(Ownership Tag。80 バイトの ID) :POST 実行中に表示されます ● 本体シリアル番号(Chassis Serial Number)または UUID(Universal Unique Identifier)の入 力。UUID は現在の本体シリアル番号が無効の場合にのみ更新できます(通常これらの識別 (ID)番号は工場出荷時に設定され、そのシステムを特定するために使用されます) ● キーボード(Keyboard Locale)の設定:英語用やドイツ語
表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[セキュリティ](Security) (続き) 項目 説明 工場出荷時設定へのリセット(Reset to Factory Settings) (一部のモデルのみ) :リセット (Reset)/リセットしない(Do not reset)に設定します。工場出荷時の初期値にリセットすると、 すべてのセキュリティ キーが消去されます。この設定を変更するには、コンピュータの電源を切っ てから再び電源を入れる必要があります 注意: 内蔵セキュリティ デバイスは、多くのセキュリティ スキームの重要なコンポーネントで す。セキュリティ キーを消去すると、内蔵セキュリティ デバイスによって保護されているデータ へのアクセスができなくなります。[Reset to Factory Settings]を選択すると、重要なデータの損失 につながる可能性があります OS による内蔵セキュリティ デバイス管理(OS management of Embedded Security Device)(一 部のモデルのみ) :有効/無効に設定します。このオプションを使用すると、内蔵セキ
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[電源](Power) 注記: コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いのハー ドウェアの構成によって異なる場合があります。 表 5 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[電源](Power) 項目 説明 OS 電源管理(OS Power Management) ● ★S5 最大省電力★(S5 Maximum Power Savings):有効/無効。この機能を有効に設定する と、このシステムの電力が S5 状態で可能な限り節約されます。S5 状態のときは、ウェイク アップ回路、拡張スロット、およびすべての管理機能に電源が供給されません ● 実行時の電源管理(Runtime Power Management) :有効/無効この機能を有効に設定する と、その時点でロードされているソフトウェアがプロセッサの最大能力を必要としない場合 に、特定のオペレーティング システムによってプロセッサ電圧および周波数が下がります ● アイドル状態での省電力(Idle Power Savings) :拡張(
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[カスタム](Advanced) 注記: コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いのハー ドウェアの構成によって異なる場合があります。 表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[カスタム](Advanced)(上級ユーザ向け) 項目 電源投入時オプション (Power-On Options) JAWW 説明 以下の項目を設定します ● POST モード(POST Mode)の設定:クイック ブート(QuickBoot)、メモリ消去(Clear Memory) 、フル ブート(FullBoot) 、または x 日ごとにフル ブート(FullBoot Every x Days) ◦ クイック ブート = メモリを消去しません。メモリ テストを実行しません ◦ フル ブート = コールド ブートでメモリ テスト(カウント)を実行します。すべての ブートでメモリを消去します ◦ メモリ消去 = コールド ブートでメモリ カウントを実行しません。すべてのブートでメ モリを消去します ◦ x
表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[カスタム](Advanced)(上級ユーザ向け) (続き) 項目 説明 ● リモート ウェイクアップ ブート ソース(Remote wakeup boot source)のリモート サーバ (Remote Server)/ローカル ハードディスク ドライブ(Local Hard Drive) ● 電源コードの抜き差し後の電源状態(After Power Loss)のオン/オフ/以前の状態への復帰 (Previous State) :以下のように機能します ◦ オフ:コンピュータに電力が供給されても、コンピュータの電源は切れたままになりま す ◦ オン:コンピュータに電力が供給されると、すぐにコンピュータの電源がオンになりま す ◦ 以前の状態への復帰:コンピュータが電源から切断されたときに電源がオンになってい た場合、電源に接続し直すとすぐにコンピュータの電源がオンになります 注記: 電源タップのスイッチを使用してコンピュータの電源を切る場合は、サスペンド/スリー プ機能やリモート マネジメント機能を使用できません ● POS
表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[カスタム](Advanced)(上級ユーザ向け) (続き) 項目 デバイス オプション (Device Options) 説明 以下の項目を設定します ● プリンタ モード(Printer Mode)の双方向(Bi-Directional) 、EPP&+ ECP(EPP + ECP)、 出力専用(Output Only) ● 電源投入時 Num Lock 状態(Num Lock state at Power-On)のオン/オフ ● S5 ウェイク オン LAN(S5 Wake on LAN)の有効/無効 ● ◦ オフ状態(S5)のときにウェイク オン LAN を無効にするには、左右の矢印キーを使用 して[カスタム]→[デバイス オプション]メニューの順に選択し、[S5 ウェイク オン LAN] 機能(S5 Wake on LAN)を[無効](Disable)に設定します。この設定では、S5 のとき のコンピュータの消費電力を最小にすることができます。サスペンドやハイバネーショ ンからのウェイク オン LAN の実行には影響しません
表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:[カスタム](Advanced)(上級ユーザ向け) (続き) 項目 説明 管理デバイス [管理デバイス]メニューは、BIOS が複数の管理オプションを検出したときにだけ[カスタム]メニュー (Management Devices) の下に表示されます このオプションは、ASF または DASH をサポートする、取り付けられた NIC カード用です。[管 理デバイス]メニューを使用して、BIOS 管理操作に内蔵ソリューションを使用するのか、取り付 けられた NIC カードのどちらかを使用するのかを選択します 管理操作(Management Operations) 以下の項目を設定します ● MEBx セットアップ プロンプト(MEBx Setup Prompt)の[有効]/[無効]。この機能を有効に設 定すると、POST 実行中に CTRL + P プロンプトが表示されます。この機能を無効に設定す ると、プロンプトが表示されなくなります。ただし、Ctrl + P キーを押すと、管理機能の設 定に使用するユーティリティにアクセスできます CTRL