User Guide --RAID --Windows 7, Windows Vista, and Windows XP (October 2009)
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[Intel Matrix Storage Manager]の機能
[Intel Matrix Storage Manager]は、以下の機能をサポートします。
Advanced Host Controller Interface
AHCI(Advanced Host Controller Interface)はストレージ ドライバで Native Command Queuing や
ホット プラグ機能などの高度な SATA 機能を可能にする仕様です。これらの機能を適用するには、シ
ステム BIOS で AHCI を有効にする必要があります(
12 ページの 「システム BIOS(f10)からの
RAID の有効化」を参照)。AHCI は、サポートされる HP Business Notebook PC 製品では、初期設定
で有効に設定されています。
Native Command Queuing
読み取り/書き込みドライブ ヘッドは、書き込み要求が受信された順番に、データを同心円(トラッ
ク)状に HDD プラッタに書き込みます。プラッタに書き込まれた時と同じ順番でアプリケーション
がデータを要求することはほとんどないため、もし、ドライブ ヘッドが、HDD が受け取った読み取
り要求とまったく同じ順番でデータを探さなければならない場合、長い遅延(レイテンシ)が発生し
ます。NCQ(Native Command Queuing)では、パフォーマンスを向上させるために、SATA HDD が
複数コマンドを受け取り、実行順序を変更することを可能にします。これは、移動時間と機械の摩耗
を最小限にするために、エレベータがフロアからの要求を効率良く並べ替える方法に似ています。同
様に、NCQ は、複数の実行待ち読み取り/書き込み要求を実行するために必要とされるレイテンシと
不必要なドライブ ヘッドの動きを削減することによって、より良いパフォーマンスと信頼性を向上さ
せます。NCQ は、システム BIOS、SATA コントローラ、およびコントローラ ドライバでサポートさ
れている必要があります。
ホット プラグ機能
ホット プラグ機能によって、ノートブック コンピュータの実行中に SATA リカバリ HDD を取り外し
たり取り付けたりできます。ホット プラグ機能は、リカバリ HDD が eSATA コネクタに接続されて
いるか、ドッキング ステーションの SATA スワップ可能ベイに取り付けられているときにサポートさ
れます。たとえば、一時的にオプティカル ドライブをベイに挿入する必要がある場合、ノートブッ
ク コンピュータの実行中でもドッキング ステーションの SATA スワップ可能ベイのリカバリ HDD を
取り外せます。ホット プラグ機能によって、コンピュータをいつでもドッキングしたりドッキング解
除したりすることもできます。
Advanced Host Controller Interface 9