HP LaserJet 9040/9050 --User Guide
88 第 4 章 セキュリティ機能 JAWW
セキュア ディスク消去
不正なアクセスによってプリンタのハード ドライブに保存されているデータが削除されないよ
うに、保護機能が必要になる場合があります。セキュア ディスク消去は、ハード ドライブの
プリント ジョブを安全に消去するためのセキュリティ機能です。
HP Web Jetadmin を使用すると、セキュリティ レベルを設定できます。セキュア ディスク消
去には、次の 3 つのセキュリティ レベルがあります。
● 保護なし高速消去
単純なファイル テーブル消去機能を提供します。ファイルへのアクセス権は削除されますが、
実際のデータは、別のデータ保存オプションで上書きされるまでディスクに保存されます。こ
れは最も高速なモードで、デフォルトの消去モードとして設定されています。
● 保護付き高速消去
ファイルへのアクセス権が削除され、データは固定の同一文字パターンで上書きされます。こ
のレベルは、保護なし高速消去よりも処理速度は低くなりますが、すべてのデータが上書きさ
れます。保護付き高速消去レベルは、ディスク メディアの消去に関する米国国防総省 5220-
22.M に準拠しています。
● 保護付き完全消去
このレベルは、保護付き高速消去モードに似ていますが、データが一切残らないようにするア
ルゴリズムを使用してデータが数回上書きされる機能が付加されています。このモードを使用
すると、処理速度は低くなります。保護付き完全消去レベルは、ディスク メディアの完全消去
に関する米国国防総省 5220-22.M に準拠しています。
影響を受けるデータ
セキュア ディスク消去機能の影響を受ける ( 対象となる ) データとして、印刷 / コピー処理中
に作成される一時ファイル、保存ジョブ、試し刷り後に保留ジョブ、ディスクベースのフォン
トやマクロ ( フォーム ) が挙げられます。保存ジョブを安全に上書きするには、適切な消去
モードを選択した後に、コントロール パネルの [ ジョブ取得 ] メニューを使って削除する必要
があります (「保存ジョブの削除」を参照 )。この機能は、フラッシュベースのプリンタの不揮
発性 RAM (NVRAM) に保存されているデータ ( デフォルトのプリンタ設定、ページ数などの
データ ) には影響を及ぼしません。また、この機能は、システムの RAM ディスク ( 使用してい
る場合 ) やフラッシュベースのシステム ブート RAM に保存されているデータにも影響を及ぼ
しません。
セキュア ディスク消去モードを変更しても、ディスク上の古いデータは上書きされません。ま
た、変更直後にディスク全体の完全消去は実行されません。セキュア ディスク消去モードを変
更すると、それ以降のジョブについて、一時データの消去方法が変更されます。
セキュア ディスク消去の利用
HP Web Jetadmin を使用して、セキュア ディスク消去機能を設定します。
追加情報
セキュア ディスク消去の追加情報については、HP サポートの小冊子または
www.hp.com/go/webjetadmin
をご覧ください。