コンピュータ セットアップ(F10) ユーティリティ ガイド Business PC
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このガイドについて このガイドでは、コンピュータ セットアップの使用方法について説明します。このツールは、新しい ハードウェアを取り付けたときにコンピュータのデフォルト設定を再構成および変更する場合や、メ ンテナンスを行う場合に使用します。 警告! その指示に従わないと、人体への傷害や生命の危険を引き起こすおそれがあるという 警告事項を表します。 注意 その指示に従わないと、装置の損傷やデータの損失を引き起こすおそれがあるという注 意事項を表します。 注記 重要な補足情報です。 JAWW iii
iv このガイドについて JAWW
目次 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ ........................................................................... 1 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティの起動 ............................................... 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファイル(File) ........................... 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) ................. 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ(Security) ............. 8 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:電源(Power) ............................ 10 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カスタム(Advanced) ...
vi JAWW
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリ ティ コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティは、以下のような操作を行う場合に使用します。 JAWW ● コンピュータの工場出荷時の設定の変更 ● コンピュータ(リアルタイム クロック)の日付(Date)と時刻(Time)の設定 ● システム構成(プロセッサ、グラフィックス(ビデオ)、メモリ、オーディオ、記憶装置、通信 ポート、入力装置など)の表示、設定の変更、または確認 ● 起動可能なデバイスの起動順序(Boot Order)の変更。起動可能なデバイスとして、ハードディ スク ドライブ、ディスケット ドライブ、オプティカル ドライブ、USB フラッシュ メディア デ バイスなどがあります。 ● クイック ブート(Quick Boot)の有効化。クイック ブートでは、コンピュータをすばやく起動 できますが、フル ブートで実行される診断テストの一部が省略されます。以下のように設定で きます。 ❑ 常にクイック ブート(デフォルト) ❑ 定期的にフル ブート(毎日~ 30 日
● シリアル ポート、USB ポート、パラレル ポート、オーディオ、内蔵 NIC(ネットワーク インタ フェース コントローラ)などの内蔵 I/O 機能の使用禁止/許可の設定 ● リムーバブル メディアからの起動(Removable Media Boot)の有効/無効の設定 ● レガシー ディスケットの書き込み(Legacy Diskette Write)の禁止/許可の設定(ハードウェア でサポートされている場合) ● POST で検出されて自動修復できなかったシステム構成のエラーの解決 ● リプリケート セットアップ機能の利用。コンピュータの設定情報をディスケットに保存し、そ の情報を使って複数のコンピュータを同じ設定にすることができます。 ● 特定の ATA ハードディスク ドライブのセルフテストの実行(ドライブでサポートされている場 合) ● ドライブロック セキュリティ(DriveLock Security)の有効/無効の設定(ドライブでサポートさ れている場合) コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティの起動 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティに
表 1 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ メニュー 表 ファイル(File) 表 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファ イル(File) ストレージ(Storage) 表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:スト レージ(Storage) セキュリティ(Security) 表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキ ュリティ(Security) 表 5 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:電源 (Power) 電源(Power) 表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カス タム(Advanced) (上級ユーザ向け) カスタム(Advanced) コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファイル(File) 注記 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いの ハードウェアの構成によって異なる場合があります。 表 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファイル(File) 項目 説明 システム情報(
表 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファイル(File) (続き) 複製セットアップ (Replicated Setup) [リムーバブル メディアに保存(Save to Removable Media)] フォーマットされた 1.
表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) (続き) ATAPI Zip ドライブ(ATAPI Zip drive): ● なし(その他の各種ドライブとして処理) ● ディスケット(Diskette)(ディスケット ドライブとして処理) レガシー ディスケット(Legacy Diskette) :なし CD-ROM:なし ATAPI LS-120: ● なし(その他の各種ドライブとして処理) ● ディスケット(Diskette)(ディスケット ドライブとして処理) ハードディスク(Hard Disk) ● なし(BIOS データ アクセスを防止し、ブート デバイスとして無効にする) ● ハードディスク(Hard Disk) (ハードディスク ドライブとして処理) [マルチセクタ転送(Multisector Transfers)](ATA ディスクのみ) マルチセクタの PIO 操作ごとに転送されるセクタ数を指定します。オプションには(デバイスの 機能により) 、無効(Disabled) 、8、および 16 があります [転送モード(Tran
表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) (続き) リムーバブル メディアからシステムを起動する機能の有効(Enable)/無効(Disable)を設定し ます [低速ディスケットの書き込み(Legacy Diskette Write)] レガシー ディスケットにデータを書き込む機能の有効/無効を設定します 注記 リムーバブル メディアの書き込みの変更を保存すると、コンピュータは再起動し ます。手動でコンピュータの電源を切ってから電源を入れてください [BIOS ATA DMA 転送(BIOS DMA Data Transfers)] BIOS のディスク I/O 要求の処理方法を調整できます。[有効](Enable)が選択されているとき は、BIOS は ATA ディスクの読み込み/書き込み要求を DMA データ転送で処理します。[無効] (Disable)が選択されているときは、BIOS は ATA ディスクの読み込み/書き込み要求を PIO デー タ転送で処理します [SATA 構成(SATA Emulation)] SATA コントローラおよびデバイスを
表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) (続き) 注記 Windows などの高度なオペレーティング システムでは、チャネルが再度有効にな る場合があります [SATA 1 および 3] DOS および最初の SATA コントローラのセカンダリ チャネルへのブート アクセスを有効または 無効にできます。この機能は、[SATA 構成]が[IDE]のときにのみ適用されます 注記 Windows などの高度なオペレーティング システムでは、チャネルが再度有効にな る場合があります [SATA 4](一部のモデルのみ) DOS および 2 番目の SATA コントローラのプライマリ チャネルへのブート アクセスを有効また は無効にできます。この機能は、[SATA 構成]が[IDE]のときにのみ適用されます 注記 Windows などの高度なオペレーティング システムでは、チャネルが再度有効にな る場合があります [SATA 5](一部のモデルのみ) DOS および 2 番目の SATA コントローラのセカンダリ チャネルへのブート アクセスを有効また は無効にできます
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ (Security) 注記 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いの ハードウェアの構成によって異なる場合があります。 表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ(Security) 項目 説明 スマート カード オプシ ョン(Smart Card Options)(一部のモデル のみ) 電源投入時パスワード(Power-On Password)の代わりにスマート カードを使用する設定を有 効/無効にします セットアップ パスワード (Setup Password) セットアップ(管理者)パスワードを設定して有効にします 注記 セットアップ パスワードを設定すると、コンピュータ セットアップ(F10)ユー ティリティの設定を変更したり、ROM をフラッシュしたり、Windows 環境で特定のプラ グ アンド プレイ設定を変更したりする場合にセットアップ パスワードが必要になります 詳しくは、Documentation and Diagnostics CD に収録さ
表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ(Security) (続き) 注記 [ユーザに通知]を設定すると、カバーが取り外されたことをセンサが検知したとき にユーザに通知されます。[セットアップ パスワード]を設定すると、カバーが取り外され たことをセンサが検知した場合、コンピュータを起動する際にセットアップ パスワード の入力が要求されます 一部のモデルでのみサポートされます。詳しくは、Documentation and Diagnostics CD に収録さ れている『デスクトップ マネジメントについて』を参照してください 内蔵セキュリティ (Embedded Security) 次の項目を設定します ● (このメニュー項目は、 [デバイス セキュリティ] ● で[内蔵セキュリティ デ バイス]を使用可能にし ● ないと表示されません) ● 内蔵セキュリティ デバイスの有効(Enable)/無効(Disable) デバイスの出荷時設定へのリセット 起動時の認証サポートの有効/無効 (一部のモデルのみ) 認証資格情報のリセット (一部のモデルのみ) 一部のモデルでのみ
表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ(Security) (続き) 注記 この項目は、DriveLock 機能をサポートする 1 台以上のハードディスク ドライブが システムに接続されている場合にのみ表示されます 詳しくは、Documentation and Diagnostics CD に収録されている『デスクトップ マネジメントに ついて』を参照してください OS セキュリティ(OS Security)(一部のモデ ルのみ) セットアップのセキュリ ティ レベル(Setup Security Level) 注記 OS セキュリティ項目は、使用中のプロセッサおよびオペレーティング システムが セキュリティ機能に対応している場合にのみ有効になります ● データ実行防止(Data Execution Prevention)(一部のモデルのみ)OS のセキュリティの侵 害を防止できます ● Intel 仮想化技術(Intel Virtualization Technology) (一部のモデルのみ):有効/無効に設定し ます この設定を変更するには、コンピュータの電源
表 5 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:電源(Power) (続き) ハードウェア パワー マ ネージメント (Hardware Power Management) 温度(Thermal) ● ACPI S3 PS2 マウス ウェイク アップ(ACPI S3 PS2 Mouse Wake Up) マウスを使用した S3 スリープ状態からの復帰の有効/無効を設定します ● USB デバイスによるシステムの復帰(USB Wake on Device Insertion) (一部のモデルの み) この設定を有効に設定すると、USB デバイスを差し込むことでシステムがスタンバイか ら復帰します SATA の電源管理機能により、SATA バスまたはシリアル ATA パワー マネージメント(またはそ の両方)の有効(Enable)/無効(Disable)を設定します ● ファン休止モード(Fan idle mode) この棒グラフでファンの最低速度を制御します 注記 この機能では、ファンの最低速度のみ変更できます。ファン自体は自動的に制御さ れます コンピュータ セットアップ(F10
表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カスタム(Advanced)(上級ユーザ向け) (続き) ● リモート ウェイクアップ ブート ソース(Remote Wakeup Boot Source)のリモート サーバ (Remote Server)/ローカル ハードディスク ドライブ(Local Hard Drive) ● 電源コードの抜き差し後の電源状態(After Power Loss)のオン(On)/オフ(Off)/以前の 状態への復帰(Previous State) :次のように機能します ● オフ:コンピュータに電力が供給されても、コンピュータの電源は切れたままになりま す ● オン:コンピュータに電力が供給されると、すぐにコンピュータの電源がオンになりま す ● オン:コンピュータがスイッチ付き電源タップに接続されている場合は、電源タップの スイッチを使用してコンピュータの電源を入れることができます ● 以前の状態への復帰:コンピュータが電源から切断されたときに電源がオンになってい た場合、電源に接続しなおすとすぐにコンピュータの電源がオンになります 注記 電
表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カスタム(Advanced)(上級ユーザ向け) (続き) バス オプション(Bus Options) デバイス オプション (Device Options) 一部のモデルで、次の項目の有効(Enable)/無効(Disable)を設定します ● PCI SERR#生成(PCI SERR# Generation) ● PCI VGA パレット スヌーピング(PCI VGA Palette Snooping)PCI コンフィギュレーショ ン スペースに VGA パレット スヌーピング ビットを設定します。2 つ以上のグラフィック ス コントローラがインストールされている場合にのみ必要です 次の項目を設定します ● プリンタ モード(Printer Mode)の双方向(Bi-Directional) 、EPP&+ ECP(EPP + ECP)、 出力専用(Output Only) ● 電源投入時 Num Lock 状態(Num Lock state at Power-On)のオン(On)/オフ(Off) ● S5 ウェイク オン LA
表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カスタム(Advanced)(上級ユーザ向け) (続き) DCH 領域を増やすことができます。デフォルトでは NIC オプション ROM が有効に設定され ています 構成の設定値の回復 この方法で復元する場合、[システム構成の復元]を実行する前に、コンピュータ セットアップ(F10) ユーティリティの[リムーバブル メディアに保存](Save to Removable Media)コマンドを実行する 必要があります。(コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファイル(File)の表で、リ ムーバブル メディアに保存(Save to Removable Media)を参照してください。) 注記 コンピュータの構成を変更したら、その構成をディスケット、USB メモリ、またはディ スケットと同等のデバイス(ディスケット ドライブをエミュレートするよう設定された記憶装 置)に保存し、将来使用できるようにディスケットまたはデバイスを保管しておくことをおす すめします。 構成を復元するには、構成を保存したディスケット、USB メモリ、またはディスケ