Network and Internet Communication Guide (August 2006)

無線ネットワーク
無線 LAN では、ケーブルで接続されたネットワークと同じ機能が提供されますが、ネットワーク用の
ケーブルやその他のネットワーク機器が不要になるため、設置が簡単です。
無線 LAN は、2 つの異なる動作モードのどちらかにコンフィギュレーションできます。それぞれのモ
ードには他方にない長所があるので、ニーズにより適している方を選択してください。以下のコンフ
ィギュレーション情報を検討して、どちらのモードがより適しているかを決定してください。
アドホック ネットワーク
アクセス ポイント(インフラストラクチャ)ネットワーク
アドホック ネットワーク
アドホック ネットワークは設置が最も簡単であり、小規模のオフィスに最適です。アドホック無線ネ
ットワークは、互いに通信するようにコンフィギュレーションした複数の無線クライアントで構成で
きます。すべてのアドホック クライアントが、アクセス ポイントAP)を使用しないで、互いに
接通信できます。この種類のネットワークのユーザは、短時間で無線ネットワークを構築することで
他のユーザとファイルを共有し、共有のオフィス プリンタでプリントし、単一の共有の接続を経由
てインターネットを利用することができます。
アドホック ネットワークでは、ネットワークのセットアップに他のデバイスのコンポーネント(アク
セス ポイント、ハブ、ルータなど)が不要なため、コスト面で効率的です。ただし、アドホック
ットワークでは、近くの無線クライアントとしか通信できません。
アクセス ポイント(インフラストラクチャ)ネットワーク
アクセス ポイント ネットワークは「インフラストラクチャ」ネットワークとも呼ばれます。無線ア
クセス ポイント ネットワークがアドホック ネットワークと大きく異なる点は、アクセス ポイントと
いう特別な要素が追加されるということです。アクセス ポイントは、無線ネットワーク上のすべての
データ トラフィックの中心拠点としての役割を持ち、すべての無線データ トランザクションを適切
に管理します。
アクセス ポイントによって、無線 LAN の範囲が拡大されます。各無線クライアント コンピュータ
は、アクセス イントの範囲内にある無線デバイスを備えた他のコンピュータと通信できます。
さらに、無線インフラストラクチャでは、既存の有線 LAN にもアクセスできます。この機能によっ
て、インフラストラクチャ無線 LAN 上のコンピュータは、他の有線 LAN のリソースとツールにアク
セスできるようになります。これには、インターネットへのアクセス、電子メールの配信、ファイル
転送、プリンタの共有などが含まれます。HP では、無線 LAN を有線 LAN に接続するために必要な
設置サービスをすべてご提供できます。
無線ネットワークに接続するコンピュータの他に、次の 2 種類の機器があれば、アクセス ポイントを
使用して無線ネットワークを構築できます。
アクセス ポイント:圏内のすべてのユーザを無線 LAN 接続する、無線信号の発信機。アクセ
ポイントは、必要に応じて何台でもネットワーク上に設置でき、ネットワークの拡大に応じ
て簡単に追加できるため、1 つの無線 LAN でオフィス全体をカバーできます。各アクセ ポイ
ントには、次の 2 つのものが必要です。
電源供給用の標準のコンセント
既存の有線 LAN 用のイーサネット接続またはインターネットの接続
無線 LAN カード:コンピュータが無線ネットワークと通信するための、ネットワーク インタフ
ェース カード(NIC)に相当するカード。多くの HP 製コンピュータには無線 LAN カードが内
JAWW
無線ネットワーク
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