Administrator's Guide: HP Backup and Recovery Manager (February 2007)

リカバリ ポイント
リカバリ ポイントとは、コンピュータを段階的にバックアップする任意の時点でのバックアップの
とです。イニシャル リカバリ ポイントは、システム全体の大規模なバックアップで、復元イメージ
と呼ばれます。イニシャ リカバリ ポイントは自動的に作成されます。それ以降のリカバ ポイン
トでは、前のリカバリ ポイントから新しく作成されたユーザ データだけを取り込みます。イニシャ
リカバリ ポイントのバックアップは初期の基本イメージを含んでいるため、サイズが大きく実行
に時間がかかります。ただし、後続のリカバリ ポイントの増分バックアップは、バックアップされる
データのサイズによって異なりますが、CD に収まる程度の小さいサイズにすることができます。
リカバリ ポイントを使用して、システムを空のハードディスク ドライブに復元できます。Portables
の場合、Rescue CDRecovery Media Creator ットの最初のディスク、またはリカバリ パーティ
ションを使用して、リカバリ ポイントによるシステム イメージの復元が可能ですDesktops の場
合、この手順にはリカバ パーティションが必要ですRecovery Media Creator セットを使用して
ステムを復元してから、リカバリ ポイントを復元できます。
リカバリと復元について詳しくは、
21 ページの イメージ全体または個別ファイルの復元を参
照してください。
注記: メディア作成プロセスの終了後に、HP Backup and Recovery Manager を使用してイ
ニシャル リカバ ポイントの追加コピーを作成することはできません。
ドライブ全体のバックアップ
ドライブ全体のバックアップによって、Windows パーティション データを含むシステム全体をバッ
クアップできます。ドライブ全体のバックアップにリカバリ パーティションは含まれません。
ドライブ全体のバックアップでは Windows パーティションをバックアップするので、この種類のバッ
クアップは、空き領域が問題とならない、管理が簡単なバックアップ(つまり、ネットワーク共有
外付けの USB ハードディスク ドライブへのバックアップ)といえます。ドライブ全体のバックアッ
プは、Windows パーティションのサイズによって異なりますが、リカバリ ポイントよりも実行時間
が長くなる可能性があります。
注記: 増分リカバリ ポイントまたはドライブ全体のバックアップを使用してシステムを復元
する前に、イニシャル リカバリ ポイントを復元する必要はありません。
注記: リカバリ ポイントまたはドライブ全体のバックアップから個別のファイルまたはフォ
ルダを復元することはできません。個別のファイルとフォルダを復元できるのは、個別のファ
イルとフォルダのバックアップ機能を使用してバックアップを実行した場合だけです。
ファイルとデータのバックアップ
個別のファイルとフォルダのバックアップを実行できます。ファイル バックアップによって、時間の
かかるリカバリ ポイントまたはドライブ全体のバックアップを再度作成することなく、特定のファイ
ルをバックアップできます。
バックアップするファイルの種類も指定できます。たとえば、すべての.doc ファイルをバックアップ
するように HP Backup and Recovery Manager を設定できます。
バックアップの種類別の注意事項
以前作成したリカバリ ポイントまたはドライブ全体のバックアップを使用して、システムを空のハー
ドディスク ライブに復元できます。ただし、Portables Desktops では手順が異なります。
Portables の場合Rescue CD を使用してこの機能を実行できます。Desktop の場Recovery Media
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HP Backup and Recovery Manager 管理者ガイド
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