Administrator's Guide: HP Backup and Recovery Manager (February 2007)
最初のドライブ全体のバックアップをパスワードで保護できます。ただし、イニシャル リカバリ ポ
イントにはユーザ データがほとんどなく、またパスワードは機密データを保護するためのものですの
で、イニシャル リカバリ ポイントおよび増分リカバリ ポイントはどちらもパスワードで保護されませ
ん。
圧縮
HP Backup and Recovery Manager では圧縮を使用します。圧縮比率は、ディスク上のデータによっ
て異なりますが、30 ~ 70%の範囲です。
暗号化
「個別のファイルとフォルダ」バックアップを暗号化できます。バックアップの種類をパスワードで
保護できます。暗号化アルゴリズムは、論理 XOR とビット回転に基づいた単純なエンコードです。
HP Backup and Recovery Manager だけがその暗号化を読み取ることができます。
注記: バックアップにはパスワードやキーが使用されていないため、バックアップ自体が
「保護されている」と考えることはできません。
EFS ファイル システムで暗号化されたファイルをバックアップすると、バックアップされたファイ
ルは暗号化された状態のままです。
HP Backup and Recovery Manager では、ProtectTools で暗号化されたファイルを復元します。暗号
化されたファイルを復元できるのは、そのファイルが作成されたシステムだけです。ただし、ファイ
ルを復元する別のシステムに Embedded Security 資格情報データが移行されている場合を除きます。
Embedded Security 資格情報データの移行について詳しくは、ProtectTools のヘルプ ファイルを参照
してください。
内蔵 F11 ホットキーのサポート
HP Backup and Recovery Manager は、HP 起動リカバリ パーティションに対して内蔵 F11 ホット
キーをサポートします。F11 キーで起動した HP Backup and Recovery Manager の機能は、BIOS の
影響を受けません。
F11 BIOS がセットアップによって有効に設定されている場合、リカバリ パーティションを示すボ
リューム ラベルのエントリが存在するかどうかが BIOS でチェックされます。
機能の有効化と無効化
現在、HP Backup and Recovery Manager をカスタマイズすることはできません。機能を有効または
無効に設定できるユーザ操作はありません。HP の開発部門でのみ、機能を削除または無効に設定で
きます。
カスタム オペレーティング システムの再ロード後のマスタ ブート レコード
(MBR)のリセット
HP Backup and Recovery Manager がインストールされているコンピュータでハード ディスクをフォー
マットし、その後新しいオペレーティング システムをインストールしてマスタ ブート レコード
(MBR)をリセットしていない場合、コンピュータを起動するたびに以下のメッセージが表示されま
す。Warning: Your system recovery partition was removed. Press F10 to start the system
recovery anyway or another key to delete the recovery partition.(警告:システムのリカバリ パー
ティションが移動されました。F10 キーを押すとシステムのリカバリが開始されます。別のキーを押
すとリカバリ パーティションが削除されます。)
JAWW
HP Backup and Recovery Manager の管理
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