HP DesignJet Z2600 Z5600 PostScript Printer-User's Guide

[HP プロフェッショナル PANTONE エミュレーション] では、プリンタや用紙の種類の特性を考慮に入
れることによって、最も近いカラーを再現することができます。特定のプリンタで特定の用紙を使用
して再現されるカラーは、元の PANTONE カラーと可能な限り同じように見えるようになります。この
技術は、プリプレスのプロフェッショナルが手作業で設定したエミュレーションと同様のエミュレー
ションを実現することを目的としています。
[HP プロフェッショナル PANTONE エミュレーション] を使用するには、この機能をオンにするだけで
す。通常は、デフォルトでオンになっています。
Windows ドライバのダイアログの場合 [カラー] タブに移動し、[HP プロフェッショナル PANTONE
エミュレーション] を選択します。
Mac OS X [プリント] ダイアログの場合 [カラー オプション] パネルに移動し、[HP プロフェッ
ショナル
PANTONE エミュレーション] を選択します。
また、内蔵 Web サーバを使用して、プリンタが再現する PANTONE カラーのエミュレーションを示す
見本帳を印刷することもできます。この見本帳には、各エミュレーションと元の PANTONE スポット
カラーの間の色の差 (ΔE) の値も示されます。HP プロフェッショナル PANTONE エミュレーションは、
プリンタで実現可能な最も近い色を生成するだけではありません。エミュレーションが元のスポッ
ト カラーとどれほど近いかに関する明確な情報も提供します。83 ページの PANTONE 見本帳の印刷
を参照してください。
カラー エミュレーション
お使いのプリンタでは、他のデバイス (モニタなどの RGB デバイス、印刷機やプリンタなどの CMYK
バイス) の色の作用をエミュレートできます。
カラー エミュレーションは、以下の方法で設定できます。
Windows ドライバのダイアログの場合: [カラー] タブの [プリンタで管理] を選択します。
[Mac OS X [プリント] ダイアログの場合:] [カラー マッチング] パネルを選択し、[プリンタ内]
を選択します。カラー エミュレーションは、Mac OS X では PostScript ドライバによりのみサポー
トされます。
適切なエミュレーションを実行するために、プリンタでは、これらのデバイスで再現できるカラーの
仕様が必要です。これらの情報をカプセル化するための標準的な方法は、ICC プロファイルです。この
解決策の一部として、弊社では、さまざまなデバイスで最も共通性の高い標準規格を用意しました。
オプションは以下のとおりです。
RGB カラー エミュレーション
お使いのプリンタには、以下のカラー プロファイルが用意されています。
[なし (ネイティブ)] は、エミュレーションを行いません。カラー変換がアプリケーションまたは
オペレーティング システムによって行われ、データがすでにカラーマネジメントされた状態でプ
リンタに送られる場合に使用します。
[sRGB IEC61966-2.1] は、一般的な PC モニタの特性をエミュレートします。このカラー スペース
は、多数のハードウェア メーカーとソフトウェア メーカーから支持されており、さまざまなス
キャナ、プリンタ、ソフトウェア アプリケーションに標準装備されるカラー スペースになりつ
つあります。
[ColorMatch RGB] は、Radius Pressview モニタ固有のカラー スペースをエミュレートします。この
カラー スペースは、[Adobe RGB (1998)] よりも色域が狭く、印刷製作作業に使用することができ
ます。
JAWW
プリンタ ドライバからのカラーマネジメント
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