HP ProtectTools User Guide (July 2008)

その他のセキュリティ対策
セキュリティの役割の割り当て
コンピュータのセキュリティを(特に、大きな組織で)管理する上では、責任および権限をさまざま
な管理者やユーザに割り当てることが重要な作業の 1 つです。
注記: 小さな組織や個人で使用する場合などは、一人の人がすべての役割を受け持つこともできま
す。
HP ProtectTools では、セキュリティの責任および権限を以下のように分けられます。
セキュリティ統括責任者:企業またはネットワークのセキュリテ レベルを定義し、Java
Cards、指紋認証システム、USB トークンなど、配備するセキュリティ機能を決定します。
IT 管理者:セキュリティ統括責任者によって定義されたセキュリティ機能を適用し、管理しま
す。また一部の機能を有効または無効にできます。たとえば、セキュリティ統括責任者が Java
Card の配備を決定した場合、IT 理者は Java Card BIOS キュリティ ードを有効にする
ことができます。
ユーザ:セキュリティ機能を使用します。たとえば、セキュリティ統括責任者および IT 管理
がシステムで Java Card を有効にしている場合、ユーザは Java Card PIN を設定し、そのカ
ードを認証に使用できます。
HP ProtectTools のパスワードの管理
HP ProtectTools セキュリティ マネージャの機能のほとんどは、パスワードによってセキュリティ保
護されています。以下の表に、よく使用されるパスワード、そのパスワードが設定されるソフトウェ
モジュール、およびパスワード機能の一覧を示します。
この表には、IT 管理者のみが設定して使用するパスワードも示されています。その他のすべてのパス
ワードは、一般のユーザまたは管理者が設定できます。
HP ProtectTools
パスワード
設定
する
HP ProtectTools
モジュール
機能
Credential Manager のログオン
パスワード
Credential Manager このパスワードには、以下の 2 つのオプシ
ョン
があります
Windows ログオン
した後
Credential Manager にアクセスするた
めの別のログオンで使用できます
Windows グオン プロセス
の代わり
に使用
Windows Credential
Manager に同時にアクセス
できます
Credential Manager リカバリ
ァイルのパスワード
Credential ManagerIT
理者が設定
Credential Manager リカバリ ファイルへの
アクセスを保護します
基本
ユーザ
キー
のパスワード
注記: 内蔵セキュリティ パス
ワードとも呼ばれま
Embedded Security
安全
な電子メー
、ファイル、およ
フォ
ルダの暗号
など
Embedded Security 機能
へのアクセスに使用します。電源投入時認
証に使用すると、コンピュータの起動時や
再起動時、またはハイバネーショ
からの
復帰時にコンピュータ
のデータを保護し
8
1 セキュリティ
の概要 JAWW