HP ProtectTools User Guide (July 2008)
6File Sanitizer for HP ProtectTools
File Sanitizer は、コンピュータ上のフォルダやファイル(個人情報やファイル、履歴データや Web
関連データ、その他のデータ コンポーネント)を安全にシュレッドしたり、ハードディスク ドライ
ブを定期的に「ブリーチ(漂白)」したりすることができるツールです。
注記: File Sanitizer は現在、ハードディスク ドライブ上でのみ動作します。
シュレッドについて
Windows でフォルダやファイルを削除しても、そのフォルダやファイルの内容はハードディスク ド
ライブから完全に削除されません。Windows はフォルダやファイルの参照情報のみを削除します。他
のフォルダやファイルによってハードディスク ドライブの同じ領域を新しい情報で上書きしないかぎ
り、フォルダやファイルの内容はハードディスク ドライブに引き続き残ったままとなります。
フォルダやファイルのシュレッドは、データの内容をわからなくするアルゴリズムが実行されて元の
フォルダやファイルを取り戻すことが事実上不可能になる点で、通常の Windows®の削除(File Sanitizer
ではシンプル削除とも言います)とは異なります。
シュレッド プロファイル([High Security](セキュリティ設定、高)、[Medium Security](セキュリテ
ィ設定、中)、または[Low Security](セキュリティ設定、低)を選択すると、あらかじめ定義されて
いるフォルダやファイルの一覧と消去方法がシュレッドのために自動で選択されます。また、シュレ
ッド プロファイルをカスタマイズして、シュレッド サイクル数、シュレッド対象に含めるフォルダ
やファイル、シュレッド前に確認するフォルダやファイル、およびシュレッド対象から除外するフォ
ルダやファイルを指定することもできます。
自動シュレッドのスケジュールを設定することができます。また、必要に応じていつでもフォルダや
ファイルを手動シュレッドすることもできます。
空き領域ブリーチについて
空き領域ブリーチを実行すると、削除されたフォルダやファイルに対してランダムなデータを安全に
上書きできるため、削除されたフォルダやファイルの元の内容をユーザは参照できなくなります。
注記: 空き領域ブリーチは、Windows のゴミ箱を使用して削除したフォルダやファイル、または手
動で削除したフォルダ
やファイルを対象とする機能です
。空き領域
ブリーチを実行しても
、シュレッ
ドされたフォルダや
ファイルにセキュリティが追加されることはありません
。
タスクバーの右端の通知領域にある[HP ProtectTools]アイコンを使用して、空き領域ブリーチの自動
スケジュールを有効にするか、空き領域ブリーチを手動で実行することができます。
JAWW 61










