User Guide --HP ProtectTools --Windows Vista and Windows XP (June 2008)

5 File Sanitizer for HP ProtectTools
File Sanitizer は、コンピュータ上のフォルダやファイル(個人情報やファイル、履歴データや Web
関連データ、その他のデータ コンポーネント)を安全にシュレッドしたり、ハードドライブを定期的
に「ブリーチ(漂白)」したりすることができるツールです。
注記: File Sanitizer は現在、ハードドライブ上でのみ動作します。
シュレッドについて
Windows でフォルダやファイルを削除しても、そのフォルダやファイルの内容はハードドライブから
完全に削除されません。Windows はフォルダやファイルの参照情報のみを削除します。他のフォルダ
やファイルによってハードドライブの同じ領域を新しい情報で上書きしないかぎり、フォルダやファ
イルの内容はハードドライブに引き続き残ったままとなります。
フォルダやファイルのシュレッドは、データの内容をわからなくするアルゴリズムが実行されて元の
フォルダやファイルを取り戻すことが事実上不可能になる点で、通常の Windows の削除File Sanitizer
ではシンプル削除とも言います)とは異なります。
シュレッド プロファイル([High Security](セキュリティ設定、高)[Medium Security](セキュリ
ティ設定、中)、または[Low Security]セキュリティ設定、低)を選択すると、あらかじめ定義され
ているフォルダやファイルの一覧と消去方法がシュレッドのために自動で選択されます。また、シュ
レッド プロファイルをカスタマイズして、シュレッド サイクル数、シュレッド対象に含めるフォル
ダやファイル、シュレッド前に確認するフォルダやファイル、およびシュレッド対象から除外する
フォルダやファイルを指定することもできます。
自動シュレッドのスケジュールを設定することができます。また、必要に応じていつでもフォルダや
ファイルを手動シュレッドすることもできます。
空き領域ブリーチを実行すると、削除されたフォルダやファイルに対してランダムなデータを安全に
上書きできるため、削除されたフォルダやファイルの元の内容をユーザは参照できなくなります。
空き領域ブリーチについ
注記: 空き領域ブリーチは、Windows のゴミ箱を使用して削除したフォルダやファイル、または手
動で削除したフォルダやファイルを対象とする機能です。空き領域ブリーチを実行しても、シュレッ
ドされたフォルダやファイルにセキュリティが追加されることはありません。
タスクバーの右端の通知領域にある[HP ProtectTools]アイコンを使用して、空き領域ブリーチの自動
スケジュールを有効にするか、空き領域ブリーチを手動で実行することができます。
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5 File Sanitizer for HP ProtectTools