HP ProtectTools User Guide-Windows XP, Windows Vista, Windows 7 (November 2009)

その他のセキュリティ対策
セキュリティの役割の割り当て
コンピューターのセキュリティを(特に、大きな組織で)管理する上では、責任および権限をさまざ
まな管理者やユーザーに割り当てることが重要な作業 1 つです。
注記: 小さな組織や個人で使用する場合などは、一人の人がすべての役割を受け持つこともできま
す。
HP ProtectTools では、セキュリティの責任および権限を以下のように分けられます。
セキュリティ統括責任者:企業またはネットワークのセキュリティ レベルを定義し、Java
Cards、指紋認証システム、USB トークンなど、配備するセキュリティ機能を決定します。
注記: HP ProtectTools の機能の多くは、セキュリティ統括責任者が HP と協力してカスタマ
イズできます。詳しくは、HP Web サイト
http://www.hp.com/jp/を参照してください。
管理者:セキュリティ統括責任者によって定義されたセキュリティ機能を適用し、管理します。
また一部の機能を有効または無効にできますたとえばセキュリティ統括責任者が Java Card
の配備を決定した場合、IT 管理者は Java Card BIOS セキュリティ モードを有効にできます。
ユーザー:セキュリティ機能を使用します。たとえば、セキュリティ統括責任者および IT 管理
者がシステムで Java Card を有効にしている場合、ユーザーは Java Card PIN を設定し、そ
のカードを認証に使用できます。
注意: 管理者は、エンド ユーザーの権限の制限や、ユーザー アクセスの制限に関して「ベスト
ラクティス」に従うことをおすすめします。
権限のないユーザーには管理者権限を付与しないでください。
HP ProtectTools のパスワードの管理
HP ProtectTools Security ManagerHP ProtectTools セキュリティ マネージャー)の機能のほとんど
は、パスワードによってセキュリティ保護されています。以下の表に、よく使用されるパスワード
そのパスワードが設定されるソフトウェア モジュール、およびパスワード機能の一覧を示します。
この表には、IT 管理者のみが設定して使用するパスワードも示されています。その他のすべてのパス
ワードは、一般のユーザーまたは管理者が設定できます
HP ProtectTools のパスワード 設定するモジュール 機能
Windows のログオン パスワード Windows [コントロール
ネル]または HP
ProtectTools Security
Manager
HP ProtectTools Security Manager のさまざ
まな機能にアクセスするための手動ログオ
ンまたは認証に使用できます
HP ProtectTools Security
Manager [バックアップおよび
復元]パスワード
HP ProtectTools Security
Manager(ユーザーごと)
HP ProtectTools Security Manager [バッ
クアップおよび復元]ファイルへのアクセス
を保護します
Java Card PIN
Java Card Security
Java Card 内容へのアクセスを保護し、
Java Card ユーザーを認証します。電源
投入時認証に使用するとJava Card PIN
の入力によって[Computer Setup]ユーティ
リティおよびコンピューターのデータも保
護されます
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1 セキュリティの概要