ハードウェア リファレンス ガイド HP t620 Flexible シリーズ Thin Client
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このガイドについて 警告! その指示に従わないと、人体への傷害や生命の危険を引き起こすおそれがあるという警告事 項を表します。 注意: その指示に従わないと、装置の損傷やデータの損失を引き起こすおそれがあるという注意事 項を表します。 注記: 重要な補足情報です。 iii
iv このガイドについて
目次 1 製品の特長 ...................................................................................................................................................... 1 標準機能 ............................................................................................................................................... 1 フロント パネルの各部 ........................................................................................................................ 2 リア パネルの各部 ..................................................
付録 A 仕様 ...................................................................................................................................................... 33 付録 B バッテリの取り外しおよび交換 .......................................................................................................... 35 付録 C Thin Client の手入れと設置方法 ........................................................................................................ 40 Thin Client の手入れ ....................................................................
1 製品の特長 標準機能 HP Thin Client をご購入くださいましてありがとうございます。弊社の Thin Client を末永くご活用 ください。弊社では、簡単に導入および管理できる高い能力と信頼性を備えた Thin Client をご提供 できるよう努力しております。 次のセクション以降では、Thin Client の機能について説明します。搭載されているハードウェアおよ びインストールされているソフトウェアの一覧については、HP の Web サイト、http://www.hp.
注意: 必要な設定を Thin Client のフラッシュ ドライブにコミットした後は、必ず書き込みフィル ターを有効にしてください。Thin Client の通常使用時は、書き込みフィルターを有効にする必要があ ります。また、フラッシュ メモリ ストレージを使用する Thin Client では、ページ ファイルを有効 にしないでください。これらの要件に従わないと、フラッシュ ストレージ デバイスの保証が無効に なることがあります。書き込みフィルターを無効にするかページ ファイルを有効にした状態で使用 したためにフラッシュ ストレージ デバイスが故障した場合は、HP の保証対象外になります。 書き込みフィルターの使用方法については、お使いの Thin Client 用のオペレーティング システム ガイドを参照してください。ガイドは、http://h50146.www5.hp.
リア パネルの各部 詳しくは、HP の Web サイト、http://www.hp.com/jp/ にアクセスして、該当する Thin Client モデル を検索し、モデル別の情報を参照してください。 (1) ハーフハイトの PCIe 2.0 拡張スロット* (8) PS/2 キーボード コネクタ (2) シリアル コネクタ* (9) PS/2 マウス コネクタ (3) パラレル コネクタ* (10) シリアル コネクタ オプション:VGA コネクタまたはファイバー NIC コ ネクタ (4) 格納式電源コード固定フック (11) オーディオ入力コネクタ (5) Ethernet RJ-45 コネクタ (12) オーディオ出力コネクタ (6) USB 2.0 ポート(×2) (13) 電源 (7) デュアルモード DisplayPort 1.2 コネクタ(×2) (14) セキュリティ ロック用スロット * 一部のモデルで使用できます。詳しくは、HP の Web サイト、http://www.hp.
どのビデオ コネクタが有効になり、どのビデオ コネクタが無効になるかは、起動時に接続されてい たデバイスおよび起動後に取り外されたデバイスによって決まります。 4 ● 起動時に VGA デバイスが接続されていた場合は、1 つの DisplayPort コネクタのみが使用可能に なります。起動後に VGA デバイスを取り外すと、両方の DisplayPort コネクタが有効になりま す。 ● 起動時に VGA デバイスおよび 1 台の DisplayPort デバイスが接続されていた場合は、空いてい る DisplayPort コネクタが無効になります。起動後に VGA デバイスを取り外すと、空いている DisplayPort コネクタが有効になります。 ● 起動時に 2 台の DisplayPort デバイスが接続されていた場合は、VGA コネクタが無効になりま す。起動後にどちらかまたは両方の DisplayPort デバイスを取り外すと、VGA コネクタが有効に なります。 第 1 章 製品の特長
キーボードの使用 注記: 下の図は英語版のキー配列です。日本語版のキー配列とは若干異なります。 (1) Caps Lock キー Caps Lock 機能の有効/無効を切り替えます (2) Scroll Lock キー Scroll Lock 機能の有効/無効を切り替えます (3) Num Lock キー Num Lock 機能の有効/無効を切り替えます (4) Ctrl キー 別のキーと組み合わせて使用します。この機能は、お使いのアプリケー ション ソフトウェアによって異なります (5) Windows®ロゴ キー 1、2 Windows の[スタート]メニューを開きます。また、別のキーと組み合わ せて、その他の機能を実行します。詳しくは、6 ページの「Windows ロゴ キー」を参照してください (6) Alt キー 別のキーと組み合わせて使用します。この機能は、お使いのアプリケー ション ソフトウェアによって異なります (7) アプリケーション キー 1 マウスの右ボタンと同様に、Microsoft® Office アプリケーション内で ポップアップ メニュー
Windows ロゴ キー Windows ロゴ キーを別のキーと組み合わせて、Windows オペレーティング システムで利用可能な さまざまな機能を実行できます。 Windows ロゴ+ Tab キー 起動中の項目の表示を切り替えます Windows ロゴ+ E キー [マイ コンピューター]を開きます Windows ロゴ+ F キー ファイルやフォルダーの検索を起動します Windows ロゴ+ Ctrl + F キー コンピューターの検索を起動します Windows ロゴ+ M キー 開いているすべてのウィンドウを最小化し ます Windows ロゴ+ Shift + M キー 最小化したすべてのウィンドウを元に戻し ます Windows ロゴ+ Break キー [システムのプロパティ]ダイアログ ボック スを表示します Windows ロゴ+ R キー [ファイル名を指定して実行]ダイアログ ボックスを表示します 追加のファンクション キー 以下のキーの組み合わせは、オペレーティング システムに関係なくすべての Thin Client で使用でき ます。 Alt
シリアル番号の記載位置 Thin Client の表面には、下の図に示す位置に固有のシリアル番号ラベルが貼付されています。HP の サポート窓口に問い合わせるときは、これらの番号をお手元に用意しておいてください。 シリアル番号の記載位置 7
2 ハードウェアの交換 警告および注意 アップグレードを行う前に、このガイドに記載されている、該当する手順、注意、および警告を必ず よくお読みください。 警告! 感電、火傷、火災などによる怪我または装置の損傷の危険がありますので、以下の点に注意 してください。 電源コードを電源コンセントから抜き、本体内部の温度が十分に下がっていることを確認してから、 以下の手順に進んでください。 電話回線のモジュラー ジャックを本体のリア パネルのネットワーク コネクタ(NIC)に接続しない でください。 必ず電源コードのアース端子を使用して接地してください。アース端子は、製品を安全に使用するた めに欠かせないものです。 電源コードは、製品の近くの手が届きやすい場所にあるアースされた電源コンセントに差し込んでく ださい。 操作する人の健康を損なわないようにするため、 『快適に使用していただくために』をお読みくださ い。正しい作業環境の整え方や、作業をする際の姿勢、および健康上/作業上の習慣について説明して おり、さらに、重要な電気的/物理的安全基準についての情報も提供しています。『快適に使用してい ただくために』は、HP
電源コードの接続 1. 電源コードのメス型コネクタを電源用アダプターに差し込みます(1)。 2. その電源コードのもう一方の端を電源コンセントにつなぎます(2) 。 3. 電源コードの丸い端子をコンピューターの背面の電源コネクタに接続します(3)。 4. 格納式電源コード固定フックの側面にあるスロットを使用して(4) 、フックを引き出します。 5.
スタンドの取り付け 注意: コンピューターの周囲の適切な通気を確保するために、コンピューターはスタンドを取り付 けた状態で操作する必要があります。 このコンピューターは、コンピューターに付属しているスタンドを利用すれば、縦置きでも横置きで も使用できます。 1. コンピューターが開かれないように保護しているセキュリティ デバイスをすべて取り外しま す。 2. USB フラッシュ ドライブなどのすべてのリムーバブル メディアをコンピューターから取り出 します。 3. オペレーティング システムを適切な手順でシャットダウンしてコンピューターの電源を切って から、外付けデバイスの電源もすべて切ります。 4. 電源コードを電源コンセントから抜き、コンピューターからすべての外付けデバイスを取り外し ます。 5. スタンドをコンピューターに取り付けます。 ● 10 第 2 章 コンピューターを縦置きで使用するには、スタンドをコンピューターの底部に取り付けま す。 a.
● 6. コンピューターを横置きで使用するには、スタンドをコンピューターの右側面に取り付けま す。 a. コンピューターを右側面を上にして置き、コンピューターの右側面にあるグリッドの 2 つのネジ穴の位置を確認します。 b. スタンドをコンピューターの側面の上に置き(1)、スタンドの固定用ネジとコンピュー ターのネジ穴の位置を合わせます。 c. 固定用ネジをしっかりと締めます(2) 。 外付け装置を取り付け、電源コードをコンセントに差し込んでから、コンピューターの電源を入 れます。 注記: 通気を確保するため、コンピューターの周囲 10.
アクセス パネルの取り外しおよび取り付けなおし アクセス パネルの取り外し 警告! 感電、火傷、火災などによる怪我または装置の損傷の危険がありますので、必ずアクセス パ ネルを取り付けた状態でコンピューターを使用してください。アクセス パネルには、安全性を高め る役割があるだけでなく、重要な手順や識別情報が記載されている場合があり、アクセス パネルが 取り付けられていないと、そのような手順や情報を確認できなくなります。このコンピューターで使 用するために HP が提供しているアクセス パネル以外のパネルは、絶対に使用しないでください。 側面のアクセス パネルを取り外す前に、Thin Client の電源がオフになっていて、電源コードをコン セントから抜いてあることを確認してください。 アクセス パネルを取り外すには、以下の操作を行います。 1. コンピューターが開かれないように保護しているセキュリティ デバイスをすべて取り外しま す。 2. USB フラッシュ ドライブなどのすべてのリムーバブル メディアをコンピューターから取り出 します。 3.
8. アクセス パネルのラッチを左に移動させ(1)、アクセス パネルを解放します。 9. アクセス パネルをシャーシの背面に向けて約 6 mm スライドさせ、パネルを持ち上げてコン ピューターから取り外します(2)。 アクセス パネルの取り付けなおし アクセス パネルを取り付けなおすには、以下の操作を行います。 1.
14 2. アクセス パネルのラッチを右に移動させ(3)、アクセス パネルを固定します。 3.
内蔵 USB フラッシュ ドライブの取り付け システム ボードには 2 つの USB フラッシュ ドライブ ポートがあります。 USB フラッシュ ドライブを取り付けるには、以下の操作を行います。 1. コンピューターが開かれないように保護しているセキュリティ デバイスをすべて取り外しま す。 2. USB フラッシュ ドライブなどのすべてのリムーバブル メディアをコンピューターから取り出 します。 3. オペレーティング システムを適切な手順でシャットダウンしてコンピューターの電源を切って から、外付けデバイスの電源もすべて切ります。 4. 電源コードを電源コンセントから抜き、コンピューターからすべての外付けデバイスを取り外し ます。 5. スタンドからコンピューターを取り外し、コンピューターを右側面を上にして置きます。 6.
(1) USB-1 ポート USB 2.0 フラッシュ ドライブ:最大寸法は長さ 55 mm×幅 16 mm×高さ 8 mm (2) USB-2 ポート USB 2.0 フラッシュ ドライブ:最大寸法は長さ 65 mm×幅 25 mm×高さ 10 mm 注記: 取り付ける USB フラッシュ ドライブの大きさが USB ポートの最大寸法を超えていな いことを確認してください。 9. USB フラッシュ ドライブを USB ポートの位置に合わせ、ドライブがしっかりと固定されるま でポートにしっかりと押し込みます。 10. コンピューターが HP t620 PLUS Thin Client である場合は、ファン アセンブリを下に回転さ せ、ファン アセンブリのラッチをコンピューターの前面に向けて押し(1) 、アセンブリが止ま るまで押し下げて(2)ラッチを解放します。 11.
12. コンピューター スタンドを取り付けなおします。 13. 電源コードを接続しなおして、コンピューターの電源を入れます。 14.
SODIMM ソケットについて システム ボードには 2 つの SODIMM ソケットがあります。ソケットには、DIMM1 および DIMM2 の 番号が付けられています。 番号 説明 システム ボード ラベル ソケットの色 1 SODIMM1 ソケット DIMM1 黒 2 SODIMM2 ソケット DIMM2 白 システムはシングルチャネル モードで動作します。 注記: 両方の SODIMM ソケットにデュアルサイド SODIMM が取り付けられている場合、システム メモリの速度は 1333 MHz に低下します。 18 第 2 章 ハードウェアの交換
SODIMM の取り付け 注意: メモリ モジュールの取り付けまたは取り外しを行うときは、電源コードをコンセントから 抜いて電力が放電されるまで約 30 秒待機してから作業する必要があります。コンピューターが電源 コンセントに接続されている場合、電源が入っているかどうかに関係なく、メモリ モジュールには 常に電気が流れています。電気が流れている状態でメモリ モジュールの着脱を行うと、メモリ モ ジュールまたはシステム ボードを完全に破損するおそれがあります。 お使いのメモリ モジュール ソケットの接点には、金メッキが施されています。メモリを増設すると きには、接点の金属が異なるときに生じる酸化や腐食を防ぐため、メモリ モジュールは金メッキの ものを使用してください。 静電気の放電によって、コンピューターやオプション カードの電子部品が破損することがあります。 作業を始める前に、アースされた金属面に触れるなどして、身体にたまった静電気を放電してくださ い。詳しくは、43 ページの「静電気対策」を参照してください。 メモリ モジュールを取り扱うときは、金属製の接点に触れないでください。金属製の接点に触れる と、モ
20 7. コンピューターが HP t620 PLUS Thin Client である場合は、ファン アセンブリのラッチをコ ンピューターの前面に向けて押し(1) 、アセンブリを上に回転させて取り外します(2) 。 8. システム ボード上のメモリ コンパートメントの位置を確認します。 9.
10. メモリ コンパートメント カバーを固定している 2 つのネジおよびバネを取り外します(1) 。 注記: 2 つのネジおよびその下にあるバネを留めておくようにしてください。 11. メモリ コンパートメント カバーをコンピューターの前面にわずかにスライドさせて解放し、持 ち上げてシャーシから取り外します(2)。 12.
13. 新しい SODIMM を約 30°の角度でソケットに差し込み(1)、SODIMM をソケットに押し入れて (2)ラッチを所定の位置に固定します。 注記: メモリ モジュールは、一方向にのみ取り付け可能です。メモリ モジュールのノッチ (切り込み)をソケットのタブに合わせます。 14. メモリ コンパートメント カバーのファイバー NIC スロットをコンピューターの前面に向け、メ モリ コンパートメント カバーを SODIMM の上に置きます(1) 。 15. ファイバー NIC が取り付けられている場合は、ケーブルをメモリ コンパートメント カバーのス ロット差し込みます。 16.
17. コンピューターが HP t620 PLUS Thin Client である場合は、ファン アセンブリを下に回転さ せ、ファン アセンブリのラッチをコンピューターの前面に向けて押し(1) 、アセンブリが止ま るまで押し下げて(2)ラッチを解放します。 18. アクセス パネルを取り付けなおして所定の位置に固定し、I/O パネルを取り付けなおします。 19. コンピューター スタンドを取り付けなおします。 20. 電源コードを接続しなおして、コンピューターの電源を入れます。 21.
ハーフハイトの PCI-Express 2.0 カードの取り付け HP t620 PLUS Thin Client には、別売のハーフハイトの PCI-Express(PCIe)カードを取り付ける ことができます。このコンピューターには、初期設定でライザー カードが取り付けられています。 警告! 感電、火傷、火災などによる怪我または装置の損傷の危険がありますので、コンピューター のメンテナンス等を行うときは、事前に、電源コードが電源コンセントから抜き取ってあることおよ び本体内部の温度が下がっていることを必ず確認してください。 PCIe カードを取り付けるには、以下の操作を行います。 1. コンピューターが開かれないように保護しているセキュリティ デバイスをすべて取り外しま す。 2. USB フラッシュ ドライブなどのすべてのリムーバブル メディアをコンピューターから取り出 します。 3. オペレーティング システムを適切な手順でシャットダウンしてコンピューターの電源を切って から、外付けデバイスの電源もすべて切ります。 4.
8. ライザー カードのスロットの位置を確認します。 9. 拡張スロット カバーを左にスライドさせて取り外します。 ハーフハイトの PCI-Express 2.
10. PCIe カード コネクタとライザー カードのスロットの位置を合わせ、カードの端にある金属製 のタブとシャーシのスロットの位置を合わせます。PCIe カードがしっかりと固定され、タブが スロットに収まるまで、ライザー カードのスロットにしっかりと押し込みます。 11. ファン アセンブリを下に回転させ、ファン アセンブリのラッチをコンピューターの前面に向け て押し(1) 、アセンブリを停止するまで押し下げて(2)ラッチを解放します。 12. アクセス パネルを取り付けなおして所定の位置に固定し、I/O パネルを取り付けなおします。 13. コンピューター スタンドを取り付けなおします。 14. 電源コードを接続しなおして、コンピューターの電源を入れます。 15.
セキュリティ Thin Client にはフード センサーが装備されています。セキュリティ ロック ケーブルを使用してコ ンピューターを固定することもできます。 さらにセキュリティを高めたい場合は、コネクタ カバーを購入して、背面のコネクタを無許可で使 用できないようにすることもできます。 フード センサー フード センサーは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたテクノロジーです。アクセス パネ ルが取り外されると、フード センサーが始動し、コンピューターに対する不正操作があったかアク セス パネルが取り外されたことを知らせる警告がローカル ユーザーに送られます。 セキュリティ 27
ロック ケーブル この Thin Client はセキュリティ ロック ケーブルを取り付けられるよう設計されています。セキュ リティ ロック ケーブルによって、ケース内に取り付けられているデバイスをロックできるだけでな く、Thin Client が不正に移動されることを抑止できます。このオプション製品の購入については、HP の Web サイト、http://www.hp.com/jp/ にアクセスし、該当の Thin Client モデルを検索してくださ い。 28 1. 背面パネルのセキュリティ ロック ケーブル用スロットを確認します。 2.
Thin Client の取り付け HP t620 Thin Client:Thin Client を、HP のロゴを右側上向きにして縦置きで取り付けることをおす すめします。他の方法で取り付けると、特定の条件下でパフォーマンスが低下することがあります。 このような条件の 1 つとして、過熱防止のための限られた電力でのコンピューターの動作がありま す。標準のシャーシに内蔵ファイバー NIC が取り付けられ、シャーシが横置きで取り付けられている 場合は、デバイス動作の最大周囲温度が 35°C に低下します。 HP t620 PLUS Thin Client:PLUS の構成には設置方法の制限はありません。ただし、最適なパ フォーマンスは縦置きの場合に得られます。 この Thin Client 本体の右側面には、4 つの取り付け穴があります。これらの取り付け穴は、フラット パネル モニター、薄型ディスプレイ、薄型テレビなどの薄型ディスプレイ(FD)用の業界標準の取 り付けインターフェイスを規定する、VESA(Video Electronics Standards Association)規格に適合 しています。H
30 2. 取り付け器具のキットに含まれている長さ 15 mm のネジを 4 つ使用して、以下の図のように HP クイック リリースの一方を Thin Client に取り付けます。 3.
4.
推奨されている取り付け方法 以下に推奨されている取り付け方法の例を図で示します。 32 第 2 章 ハードウェアの交換
A 仕様 HP t620 Thin Client または HP t620 PLUS Thin Client の最新の仕様またはその他の仕様について 詳しくは、HP の Web サイト、http://www.hp.com/go/quickspecs/(英語サイト)にアクセスして、該 当するモデルを検索し、モデル別の情報を参照してください。 寸法 幅 40 mm(HP t620 Thin Client) 65 mm(HP t620 PLUS Thin Client) 奥行き 240 mm 高さ(スタンドなし) 219.7 mm 高さ(スタンドあり) 220 mm 温度範囲(ファンがない場合)* 動作時** 10~40°C ファイバー NIC が取り付けられている場合(最大変化率は 10°C/時) 10~35°C 非動作時(最大変化率は 20°C/時) -30~60°C * 動作温度は、継続的に直射日光の当たらない環境で、海抜 3000 m まで 300 m ごとに 1.
定格出力電流(最大) 3.33 A(HP t620 Thin Client) 4.36 A(HP t620 PLUS Thin Client) 出力電圧 34 付録 A 仕様 +19.
B バッテリの取り外しおよび交換 警告! 側面のアクセス パネルを取り外す前に、Thin Client の電源がオフになっていて、電源コー ドをコンセントから抜いてあることを確認してください。 バッテリの取り外しおよび交換を行うには、以下の操作を行います。 1. コンピューターが開かれないように保護しているセキュリティ デバイスをすべて取り外しま す。 2. USB フラッシュ ドライブなどのすべてのリムーバブル メディアをコンピューターから取り出 します。 3. オペレーティング システムを適切な手順でシャットダウンしてコンピューターの電源を切って から、外付けデバイスの電源もすべて切ります。 4. 電源コードを電源コンセントから抜き、コンピューターからすべての外付けデバイスを取り外し ます。 注意: システムが電源コンセントに接続されている場合、電源が入っているかどうかに関係な く、システム ボードには常に電気が流れています。感電やコンピューターの内部部品の損傷を 防ぐため、必ず電源コードをコンセントから抜いてください。 5.
7. コンピューターが HP t620 PLUS Thin Client である場合は、以下の操作を行います。 a. ファン アセンブリのラッチ(1)をコンピューターの前面に向けて押し、アセンブリ(2) を上に回転させて取り外します。 b. PCIe カードが取り付けられている場合は、慎重に取り外します。 c.
8. システム ボード上のバッテリの位置を確認します。 9. バッテリをシステム ボードから慎重に持ち上げます。 10. バッテリ ケーブル コネクタをシステム ボードから取り外します。 11. ケーブル コネクタを新しいバッテリからシステム ボードに接続します。 12. 新しいバッテリを慎重に押し下げて、バッテリをシステム ボードにしっかりと取り付けます。 13. コンピューターが HP t620 PLUS Thin Client である場合は、以下の操作を行います。 a.
b. ライザー カードとシステム ボード上のソケットの位置を合わせ、ライザー カードをソ ケットにしっかりと押し込みます。 注記: ライザー カードは、一方向にのみ取り付け可能です。カードの切り込みをソケッ トのタブに合わせてください。 c. PCIe カードが取り付けられていた場合は、取り付けなおします。手順については、 24 ページの「ハーフハイトの PCI-Express 2.0 カードの取り付け」を参照してください。 d. ファン アセンブリを下に回転させ、ファン アセンブリのラッチをコンピューターの前面に 向けて押し(1) 、アセンブリを停止するまで押し下げて(2)ラッチを解放します。 14. アクセス パネルを取り付けなおして所定の位置に固定し、I/O パネルを取り付けなおします。 15.
16. 電源コードを接続しなおして、コンピューターの電源を入れます。 17. コンピューターのカバーまたはアクセス パネルを取り外すときに外したセキュリティ デバイ スをすべて取り付けなおします。 HP では、使用済みの電化機器や HP 製インク カートリッジのリサイクルを推奨しています。日本で のリサイクル プログラムについて詳しくは、http://www.hp.com/jp/hardwarerecycle/ を参照してくだ さい。 電池やバッテリ パックは家庭用ごみとして捨てないでください。公共の収集システムを利用して正し く処分してください。 (台湾向け)The Taiwan EPA requires dry battery manufacturing or importing firms, in accordance with Article 15 or the Waste Disposal Act, to indicate the recovery marks on the batteries used in sales, giveaways, or promotions.
C Thin Client の手入れと設置方法 注意: 必要な設定を Thin Client のフラッシュ ドライブにコミットした後は、必ず書き込みフィル ターを有効にしてください。Thin Client の通常使用時は、書き込みフィルターを有効にする必要があ ります。また、フラッシュ メモリ ストレージを使用する Thin Client では、ページ ファイルを有効 にしないでください。これらの要件に従わないと、フラッシュ ストレージ デバイスの保証が無効に なることがあります。書き込みフィルターを無効にするかページ ファイルを有効にした状態で使用 したためにフラッシュ ストレージ デバイスが故障した場合は、HP の保証対象外になります。 書き込みフィルターの使用方法については、お使いの Thin Client 用のオペレーティング システム ガイドを参照してください。ガイドは、http://h50146.www5.hp.
推奨されている設置方法 41
推奨されていない設置方法 HP では、Thin Client の以下の設置方法を推奨していません。 注意: 推奨されていない方法で Thin Client を設置すると、操作に失敗したり、デバイスに損傷を 与えたりする場合があります。 注意: 動作温度を維持するために、Thin Client は適切な通気が必要です。通気孔をふさがないでく ださい。 Thin Client を引き出しやその他の密閉された空間に置かないでください。Thin Client の上にモニ ターなどを置かないでください。動作温度を維持するために、Thin Client には適切な通気が必要で す。 42 付録 C Thin Client の手入れと設置方法
D 静電気対策 人間の指など、導電体からの静電気放電によって、システム ボードなどの静電気に弱いデバイスに 損傷を与えることがあります。このような損傷によって、デバイスの耐用年数が短くなることがあり ます。 静電気による損傷の防止 静電気による損傷を防止するため、以下のことを守ってください。 ● 運搬や保管の際は、静電気防止用のケースに入れ、手で直接触れることは避けます。 ● 静電気に弱い部品は、静電気防止措置のなされている作業台に置くまでは、専用のケースに入れ たままにしておきます。 ● 部品をケースから取り出す前に、まずケースごとアースされている面に置きます。 ● ピン、リード線、回路には触れないようにします。 ● 静電気に弱い部品に触れなければならないときには、常に自分の身体に対して適切なアースを行 います。 アースの方法 アースにはいくつかの方法があります。静電気に弱い部品を取り扱うときには、以下のうち 1 つ以上 の方法でアースを行ってください。 ● すでにアースされている Thin Client のシャーシにアース バンドをつなぎます。アース バンド は柔軟な帯状のもの
E 運搬時の注意 運搬時の注意 Thin Client を運搬する場合は、以下のことを守ってください。 1. Thin Client と外部装置の電源を切ります。 2. 電源コンセントから電源コードを抜き取り、次に Thin Client からも抜き取ります。 3. システム コンポーネントおよび外付けデバイスの電源コードを電源コンセントから抜いてか ら、Thin Client からも抜き取ります。 4.
4. 電源コードを電源コンセントから抜き、コンピューターからすべての外付けデバイスを取り外し ます。 注意: システムが電源コンセントに接続されている場合、電源が入っているかどうかに関係な く、システム ボードには常に電気が流れています。感電やコンピューターの内部部品の損傷を 防ぐため、必ず電源コードをコンセントから抜いてください。 5. スタンドからコンピューターを取り外し、コンピューターを右側面を上にして置きます。 6. コンピューターのアクセス パネルおよび背面 I/O パネルを取り外します。12 ページの「アクセ ス パネルの取り外しおよび取り付けなおし」(英語サイト)にアクセスします。 7. コンピューターが HP t620 PLUS Thin Client である場合は、ファン アセンブリのラッチ(1) をコンピューターの前面に向けて押し、アセンブリ(2)を上に回転させて取り外します。 8.
9. SSD をソケットから慎重に引き出します。 戻ってきたコンピューターに取り付けるときまで、SSD を慎重に保管してください。 10. ファン アセンブリを下に回転させ、ファン アセンブリのラッチをコンピューターの前面に向け て押し(1) 、アセンブリを停止するまで押し下げて(2)ラッチを解放します。 11.
索引 E Ethernet コネクタの位置 3 P PCIe 2.0 カード、ハーフハイト、 取り付け 24 PCIe 2.0 拡張スロットの位置 3 PS/2 キーボード コネクタの位 置 3 PS/2 マウス コネクタの位置 3 R RJ-45 コネクタの位置 3 S SODIMM ソケットへの取り付け 18 取り付け 17 SSD、取り外し 44 T Thin Client の取り付け 29 U USB デバイス、取り付け 15 USB ポート 2.0 2, 3, 15 3.
静電気による損傷の防止 43 セキュリティ 27 フード センサー 27 ロック ケーブル 28 セキュリティ ロック ケーブル用 スロット 3 そ 相対湿度の仕様 33 ソリッド ステート ドライブ、取り 外し 44 た 縦置き 40 縦置き用スタンド 10 ち 注意 HP クイック リリース 31 SODIMM の取り付け 19 Thin Client の設置方法 40, 42 書き込みフィルター 2, 40 感電 8, 12, 19, 24 スタンドの取り付け 10 静電気 8 通気 42 電源ケーブルの固定 9 バッテリの取り外し 35 フラッシュ ストレージ デバイ スの故障 2, 40 て 定格出力電流 34 デュアルモード DisplayPort 1.2 コ ネクタの位置 3 電源コードの接続 9 電源コネクタの位置 3 電源出力の仕様 33 電源の仕様 33 電源ボタンの位置 2 と 取り付け SODIMM 17 USB デバイス 15 アクセス パネル 13 ハーフハイトの PCIe 2.