スキャナーの準備
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目次 1 安全にお使いいただくためのご注意 ............................................................................................................. 1 2 お使いになる前に ......................................................................................................................................... 2 キットの内容 ........................................................................................................................................................ 2 システム要件 ..........................................................
iv
1 安全にお使いいただくためのご注意 警告!感電や装置の損傷を防ぐため、必ず以下の注意事項をお守りください。 ● 必ず電源コードのアース端子を使用してアース(接地)してください。アース端子は、製品を安 全に使用するための重要な装置です。 ● 電源コードは常に、装置の近くの手が届きやすい場所にあるアースされた電源コンセントに接続 してください。 ● 装置への外部電源の供給を完全に遮断して待機電力をカットするには、電源を切った後、電源コ ンセントから電源コードのプラグを抜いてください。 警告!けがや事故、および機器の故障などの安全に関する問題の発生を防ぐため、この製品を使用す る場合は、デバイスに付属している AC アダプター、HP が提供する交換用 AC アダプター、または HP からオプションとして購入した製品に対応した AC アダプターのみを使用してください。 警告!低温やけどをしたり、デバイスが過熱状態になったりするおそれがありますので、通気孔をふ さがないでください。また、AC アダプターの動作中に長時間 AC アダプターを皮膚、または枕や毛布、 衣類などの表面が柔らかいものに接触させない
2 お使いになる前に キットの内容 ● HP 3D ストラクチャーライトスキャナー Pro S3 または HP 3D ストラクチャーライトスキャナー Pro S2(組み立て済み) – ビデオ プロジェクター – カメラ(レンズ付き) – カメラ スライド付きベース レール ● 三脚および携帯用ケース ● ガラス製のキャリブレーション パネルおよび直角ブラケット(×2) ● [HP 3D Scan]ソフトウェアおよびカメラ ドライバーが保存された USB フラッシュ ドライブ ● AC アダプター ● HDMI ケーブル ● USB ケーブル ● ケーブル ストラップおよび携帯用ケース システム要件 注記:技術仕様は、将来予告なしに変更されることがあります。 ● 2 オペレーティング システム – Windows® 10(64 ビット) – Windows 8(64 ビット) – Windows 7(64 ビット) ● Microsoft® .NET Framework 4.
● USB ポート(×2) ● 推奨:デュアルコア プロセッサ、2 GHz ● 推奨:8 GB の RAM ● 推奨:NVIDIA または AMD グラフィックス カード システム要件 3
3 セットアップ ソフトウェアおよびドライバーのインストール 1. USB フラッシュ ドライブをコンピューターに接続します。 2. 必要に応じて、https://support.hp.com/jp-ja/product/hp-3d-structured-light-scanner/14169438/ にア クセスして、[ソフトウェアとドライバー]を選択します。お使いのスキャナーを選択し、オペ レーティング システムを選択して、[HP 3D Scan Software Pro v5]をダウンロードします。 注記:コンピューターから USB フラッシュ ドライブを取り外さないでください。ソフトウェア を使用するためのライセンス ファイルが保存されています。 3. Windows の[エクスプローラー]を起動し、[HP_3D_Scan_Setup_5.x.x.exe](USB フラッシュ ドライ ブを使用する場合)またはダウンロードしたソフトウェア インストーラーをダブルクリックしま す。 注記:管理者としてログオンする必要があります。 4.
スキャナーのセットアップ 注記:コンピューターにプロジェクターまたはカメラを接続する前に、ソフトウェアおよびドライ バーをインストールします。 1. 製造元の説明書等の手順に沿って、三脚をセットアップします。 2. 三脚の上にスキャナー アセンブリをスライドさせ(1)、三脚のつまみネジを締めてアセンブリを 固定します(2)。 3.
4. 付属している HDMI ケーブルの一方の端をプロジェクターの背面の HDMI 入力端子に接続し、も う一方の端をコンピューターの HDMI 出力端子に接続します。 注記:初期設定では、プロジェクターのソースは HDMI に設定されています。ただし、プロジェ クターの上部にあるソース ボタンを 4 秒以内に 2 回押すと、ソースが VGA に設定されます。プ ロジェクターのソースをリセットするには、11 ページのプロジェクター コントロールの使用を 参照してください。 6 5. プロジェクターの電源を入れるには、プロジェクターの上部にある電源ボタンを押します。 6. 付属している USB ケーブルの一方の端をカメラの背面の USB ポートに接続し、もう一方の端を コンピューターの USB ポートに接続します。 7.
カメラの位置調整 カメラの取り付け カメラは、プロジェクターの右側または左側に取り付けることができます。以下の表を参照して、カ メラの取り付け位置を決定してください。 注記:2 台のカメラを使用する場合は(2 台目のカメラは別売)、プロジェクターの両側に 1 台ずつ取 り付けます。 スキャンする物体または領域のサイズ カメラの取り付け位置(背面から見た場合) < 110 mm 左側 110~350 mm どちらか、ただし左側の方が適している > 350 mm 右側 必要に応じて、ベース レールの適切な側にカメラ スライドを取り付けます。以下の手順を使用してく ださい。 1. 付属の六角レンチを使用して、ベース レールの端にあるストッパー ネジを緩め(1)、レールか らネジを取り外します(2)。 2. カメラ マウントをベース レールに固定しているつまみネジを緩め、カメラとマウントのアセン ブリをスライドさせてベース レールから取り外します(3)。 3.
スキャン操作時に、プロジェクターからカメラまでの距離を正確に調整します。カメラとプロジェク ターの間の距離が、スキャンする物体または領域のサイズと同程度になるようにします。 注記:これはプロジェクターのレンズとカメラのレンズの間の距離で、プロジェクターおよびカメラ のシャーシ間の距離ではありません。 ▲ 小さい物体をスキャンする場合は、プロジェクターの左側の近い位置にカメラを取り付けます。 ▲ 大きい物体をスキャンする場合は、プロジェクターの右側の遠い位置にカメラを取り付けます。 カメラの回転 カメラを投影領域に向けるには、以下の操作を行います。 1.
2. カメラのスライドに印刷されている角度目盛りを使用して、回転角度を調整します。 注記:通常は角度を 22°に調整します。物体または領域が非常に大きい場合や、物体に深いくぼ みがある場合は、より小さいカメラ角度が必要なことがあります。角度を 20°より小さくすると、 カメラのノイズや誤差が増え、スキャン品質が低下します。平らな物体の場合は、より大きいカ メラ角度(最大 30°)が必要なことがあります。カメラ角度を大きくすると、測定範囲の奥行き が小さくなります。 2 台のカメラを使用する場合は(2 台目のカメラは別売)、最適な結果を得るために両方のカメラ を同じ角度に調整することをおすすめします。少し異なる角度に調整することもできますが、カ メラ角度の差が大きすぎると、スキャンの精度が低下します。20°より小さい角度に調整できま すが、10°より小さい角度は避けてください。より小さい角度にする場合は、拡張表示モードを 使用しないでください。 3.
カメラ コントロールの使用 カメラの絞りを設定するには、カメラ本体に近い方のレンズ ネジを緩め(1)、カメラに最も近い調整 リングを回します(2)。絞りを設定できたら、ネジを締めます。 ヒント:絞りの F 値は 16 から 1.
プロジェクターのセットアップ プロジェクター コントロールの使用 プロジェクターの電源をオンまたはオフにするには、電源ボタン(6)を押します。 焦点を設定するには、フォーカス レバー(1)を左から右にスライドさせます。スキャン時は、投影 されるストライプ パターンの焦点を、スキャンする物体の表面に完全に合わせるようにします。 入力ソースを変更するには、ソース ボタン(2)を押します。HDMI と VGA の間で切り替えるには、上 ボタン(2)および下ボタン(4)を押します。選択内容を確定するには、右ボタン(5)を押します。 または、HDMI と VGA の間で切り替えるには、ソース ボタン(2)を 4 秒以内に 2 回押します。 コンピューターのプロジェクター メニューを開くには、メニュー ボタン(7)を押します。設定を変 更することはおすすめしません。推奨設定は次のとおりです。 注記:これらの設定を復元する必要がある場合は、製造元から提供されているプロジェクターの説明 書を参照してください。 ● Projection Mode(投影モード):F ● Projection Location(投影場所)
8. [モニター]タブで、リフレッシュ レートを[60 Hz]に設定します。 9. [OK]を選択し、もう一度[OK]を選択します。 プロジェクターに[HP 3D Scan]ソフトウェアのウィンドウが表示されている場合は、ドラッグ アンド ドロップ操作を行ってウィンドウをコンピューターのモニターに移動します。 キャリブレーション パネルの設置 1. 使用する面のパターンを内側にしてキャリブレーション パネルを開き(1)、下側のブラケットを 取り付けた後(2)、上側のブラケットを取り付けます(3)。 注記:キャリブレーション パネルは必ず平らな場所に設置してください。 キャリブレーション パターンは、スキャンする物体または領域に合わせて選択します。物体また は領域より少し大きいパターンを使用してください。200 mm より大きい物体の場合は、キャリ ブレーション パネルの背面にある 240 mm のパターンを使用します。 2.
別売のセキュリティ ロック ケーブルの接続 注記:セキュリティ ロック ケーブルに抑止効果はありますが、スキャナーの盗難や誤った取り扱いを 完全に防ぐものではありません。 セキュリティ ロック ケーブルを取り付けるには、以下の操作を行います。 1. 固定された物体にセキュリティ ロック ケーブルを巻きつけます。 2. 鍵をセキュリティ ロック ケーブルに差し込みます。 3.
4 トラブルシューティング スキャン品質 トラブル 解決方法 スキャンにノイズが多い(つまり、 カメラの絞り(F 値)を設定して、スキャナーのソフトウェアで赤の強度 物体の表面が滑らかでない) 曲線がトリミングされないようにします 絞りを設定しなおした後、キャリブレーション パネルを使用してスキャ ナーを再キャリブレーションします カメラ角度を 20°以上に調整し、カメラのレンズとプロジェクターのレン ズの間の距離を長くします 角度および距離を設定しなおした後、キャリブレーション パネルを使用 してスキャナーを再キャリブレーションします 周辺光を減らします。蛍光灯やちらつく光源はすべて避けてください ソフトウェア ソリューションについては、https://support.hp.
トラブル 解決方法 細部がスキャンされない 細部までスキャンするには、物体からの作動距離ができるだけ小さくな るようにスキャナーを調整します スキャナーと物体の間の距離が、キャリブレーション時の距離と同じで あることを確認します スキャナーとプロジェクターの両方の焦点が物体に合っていることを確 認します スキャンに不規則なひずみや異常 が含まれている 周辺光が一定であることを確認します。蛍光灯やちらつく光源はすべて 避けてください 物体の背後も含め、カメラの視野内に動くものがないことを確認します スキャン中にスキャナーおよび物体が動かないようにします 人物をスキャンする場合は、楽な姿勢で呼吸を止めてスキャンしてくだ さい 物体に光沢があると、プロジェクター光がカメラに直接反射する可能性 があります。必要に応じて、スプレーを使用して物体の光沢を消してく ださい ほとんど光を反射しない暗い背景を使用します(黒い布など) ソフトウェア ソリューションについては、https://support.hp.