User Manual
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2.4 Z-TONE™(バリアブルインピーダンス設定、Instrument Input 1のみ)
全てのパッシブピックアップ(シングルコイル、ハムバッカー、タップなど...)は、そのロードインピーダンスによって、音色の性質やキャラク
ターが決定付けられます。つまり、オーディオインターフェイスの入力が単に高出力インピーダンスを受けられる仕様なだけでは、ギターをア
ンプに繋いだ際と同様の音色が得られないことがあります。AXE I/Oはこの問題を解消する為、ギターのライン入力からより音楽的な音色を
得る為、入力インピーダンスに可変コントロールを設けました。フロントパネルのZ-TONE™コントロールは、楽器入力1(Instrument Input
1)の入力インピーダンスを接続楽器に合わせて設定することで、その音色をよりクリエイティブに整えることが可能です。
このシステムの利点は、適切な設定をした際に得られる楽器本来の音色を体験出来ることです。シンプルにツマミを設定するだけで、これま
でのオーディオインターフェイスの楽器入力では耳にすることの出来なかった響きをそのまま、収録やその後段の信号処理に使用すること
が出来る画期的な機能です。
このノブの操作にルールや決まりはありません。心赴くまま、耳に心地よい響になるように、ご自由に操作をして下さい!インピーダンスを下
げて(右方向に回して)膨よかな響にしたり、インピーダンスを上げて(左方向に回して)キレのある鋭い音色にしたり、最適な設定を見つけ
ましょう。
例えばハイゲインサウンドを入力した際、荒々し過ぎると感じた場合、真ん中付近に設定してみて下さい。Z-TONEは、魔法を掛けたように程
よく落 ち 着 か せ ます。
エレキベース(パッシブピックアップ)を入力した際、薄いと感じた場合、同様に真ん中に設定しましょう。即座にソリッドな感じを残しつつ、肉
厚で、大きく鳴ることでしょう。
このノブの操作の要点は、とにかく試すことです!ご自身の楽器、そして目的のサウンドに合わせて、自由に操作し、お気に入りの設定を見つ
けましょう。その可能性と組み合わせはほぼ無限と言えます。
1MΩのハイインピーダンス設定(“Sharp”側)から2.2kΩの最低設定(“Bold”側)まで、Z-TONE回路は、どんなパッシブピックアップにも有効
です。
アクティブピックアップの場合、このコントロールではハッキリとした有用な効果を得ることは出来ません。また、その必要もありません。
ノート:AXE IOはDAWのトラックから、AMP OUTを通じて、アナログストンプボックスに信号を送るのに最適なデバイスです。
その際、ストンプボックスで得たサウンドをDAWに戻す場合、楽器入力1(Instrument Input 1)を使用することをお勧めします。このことで、ス
トンプを通した信号に対して、Z-TONE回路を用いることが可能になります。特にロードインピーンダンスの影響を受ける多くのビンテージス
トンプボックスには 効 果てきめんです。ぜひお試し下さい。