KeyStudio ユーザーズ・マニュアル
KeyStudioユーザーガイド 1 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .3 特徴 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .3 製品パッケージ内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .3 本ユーザーガイドについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
KeyStudioユーザーガイド 3 はじめに 1 M-AudioのKeyStudioをお買い上げ頂きまして誠に有り難うございます。KeyStudioは、49鍵フルサイズのベロシティ・センシティブUSB MIDIキーボード で、Mac OS Xが搭載されたコンピュータと簡単に統合するよう設計されています。KeyStudioは、GarageBand、Logic Express、Logic Pro等の様々 な音楽制作ソフトウエアに対応します。 特徴 • 49鍵ベロシティ・センシティブ・キーボード • ピッチベンド・ホイール装備 • MIDI割当可能なモジュレーション・ホイール装備 • MIDI割当可能なボリューム・スライダ装備 • MIDI割当可能なオクターブ・アップ/ダウン・ボタン装備 • 高度な機能とプログラミングにアクセスする編集モードボタン装備 • サスティーン・フットペダル入力端子装備 • ドライバのインストール不要でコンピュータに接続して電源をオンにするだけで操作可能 • USBバス電源で動作 2 製品パッケージ内容 • KeyStudio 1台
KeyStudioユーザーガイド 4 最低システム必要条件 5 Mac OS < Macintosh G3 800/G4 733MHz以上* (ノートパソコンではこれ以上の高速なCPUが必要です) < Mac OS X 10.3.9(256MB以上のRAM) < Mac OS X 10.4.3以降(512MB以上のRAM) < USB端子 * CPUアクセラレータカード搭載機はサポートされていません。 他社のソフトウエアの最低システム必要条件が上記の条件よりも高い場合があります。M-Audioのハードウエアを他社のソフトウエアで使用する場合 には、ご使用になるソフトウエアの最低システム必要条件を確認する必要があります。 Windows* < Pentium III – 800MHz以上 (ノートパソコンではこれ以上の高速なCPUが必要です) < 256MB以上のRAM < DirectX 9.
KeyStudioユーザーガイド 5 音楽制作ソフトウエアを使用する 7 MIDI(Musical Instrument Digital Interface)に精通していなければ、何故KeyStuioにサウンドが収録さていないのかを理解するのは難しいと感じるかも しれません。CPUベースのサウンド・ソースとレコーディング・システムを使用すれば、膨大な量の高品位なサウンド、大規模なグラフィック・ユーザー・ インターフェイスに簡単にアクセスができ、多くの音楽制作ソフトウエアで自由に作業が可能です。MIDIの基本的な要素を理解することで音楽制作における 豊富な可能性を巧みに活用できるようになります。 KeyStudioの鍵盤を一つ押すと、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)が送出されます。MIDIデータは、1つのサウンドが再生される方法につい ての指示を出します。これらの指示はどの音符を再生するか、いつ再生するか、どの程度の音量で再生するのか、どのサウンドを使用するのか等のパラメータ を指示します。 録音用のソフトウエアでバーチャル(ソフトウエア)インスト
KeyStudioユーザーガイド 6 ピッチベンド・ホイール その名の通り、ピッチベンド・ホイールはキーボードで演奏されるノートを上下に操作します。これによりギターのリフを含む通常はキーボードで演奏され ないようなフレーズを演奏することができます。ノートをどれだけ上下に操作するかはサウンドのソースに依存します。通常は2セミトーンですが最大2オク ターブまで上下させることができます。 モジュレーション・ホイール モジュレーション・ホイールは通常、演奏しているサウンドにモジュレーション(変調)効果を加えるために使用します。このリアルタイムのコントローラは 元来、電子キーボードに搭載されたもので、アコースティックのインストゥルメントを演奏する時のようにビブラートを加える等のオプションを提供したも のです。KeyStudioのモジュレーション・ホイールは、その他多くのパラメータをコントロールするように割当てることができます(「編集モードにおける KeyStudioの高度な機能」のセクションを参照して下さい)。 ボリューム・スライダー ボリューム・スライダーは、演奏しているノートのボリュームをコントロールする
KeyStudioユーザーガイド 7 編集モードにおける高度な機能 オクターブ・ボタンのオプション オクターブ「<」、「>」ボタンは、以下の6種類のMIDI機能をコントロールするよう割当てることができます。 • オクターブ・シフト • トランスポーズ • プログラム・チェンジ • バンクLSB • バンクMSB • MIDIチャンネル・チェンジ 上図で黒鍵は一番左から「DATA = OCTAVE、DATA = TRANSPOSE、DATA = PROGRAM、DATA = BANK LSB、DATA = BANK MSB、DATA = CHANNEL」と書かれています。これらの黒鍵を使用してオクターブ・ボタンの機能を選択することができます。 オクターブ・ボタンに別の機能を選択する方法: 1. Edit Mode(編集モード)ボタンを押します。 2.
KeyStudioユーザーガイド 8 KeyStudioのオクターブをシフトするもう1つの方法では、編集モードの図解の高度な機能の中から「OCTAVE +」と「OCTAVE -」の黒鍵を使用 します。このオクターブ・シフトの方法では、オクターブ・ボタンがその他のMIDI機能をコントロールするよう割当てられている場合に有効に使用で きます。 1. Edit Modeボタンを押します。 2. B2の左の黒鍵(Bb2)を押します。Edit mode(編集モード)では、この鍵盤は「OCTAVE +」として機能しキーボードを1オクターブ上 にシフトします。キーボードは、最大4オクターブまで上にシフトすることが可能です。 3. F2の右の黒鍵(F#2)を押します。編集モードではこの鍵盤は「OCTAVE -」として機能しキーボードを1オクターブ下にシフトします。キー ボードは、最大3オクターブまで下にシフトすることができます。 4. G2の右の黒鍵(G#2)を押します。編集モードではこの鍵盤は「OCTAVE 0」として機能しオクターブ・シフトをゼロに戻します。 5.
KeyStudioユーザーガイド 9 プログラム・チェンジ プログラム・チェンジは、KeyStudioでコントロールしているインストゥルメントやボイスを変更する時に使用します。プログラム・チェンジ・メッ セージは、Sessoinを使用している場合は必要ありませんが、KeyStudioで音源モジュールやシンセサイザーをコントロールする場合には有効な手段 です。 例えば、General MIDIの音源モジュールの音色をチェロのサウンドに変更する時、プログラム・チェンジ42を送信する必要があります。これにより General MIDIインストゥルメントのスタンダードリスト(付録A参照)からチェロのサウンドを選択します。以下にプログラム・チェンジを送信す る方法を2つ説明します。 1) 増減法によるプログラム・チェンジ: 1. Edit Modeボタンを押します。 2. F1の右にある黒鍵(F#1)を押します。オクターブ「<」と「>」ボタンによりプログラム・チェンジができるようになります。 2) プログラム・チェンジ番号を直接入力 1. Edit Modeボタンを押します。 2.
KeyStudioユーザーガイド 10 オクターブ「<」と「>」ボタンがバンクLSBまたはバンクMSB番号(方法1)をコントロールするよう割当てられている場合、プログラムにマイ ナスの数値が割当てられないため両方のボタンの上のLEDは点灯したままです。オクターブ「<」と「>」ボタンを同時に押すとプログラム0を呼び 出します。 サウンドを呼び出す時には、バンク・チェンジのメッセージに続いてプログラム・メッセージを送信する必要があります。バンクチェンジ・メッセー ジだけではサウンドを有効にすることはできませんが、128音色を含む任意のバンクの所定の位置を探し出してアクセスすることができます。 注意:KeyStudioの電源をオフにするとオクターブ・ボタンに任意で割当てたMIDIパラメータは解除されます。電源をオンにするとオクターブ・ボ タンはデフォルトに戻り、オクターブ・シフトをコントロールします。 その他の割当て可能なコントローラ 9 モジュレーション・ホイール モジュレーション・ホイールには、様々なMIDIコントローラ番号を割当てることができます。これらのパラメータはMIDI CCと呼ばれるもの
KeyStudioユーザーガイド 11 例えば、モジュレーション・ホイールにエフェクト番号10を割当てます。モジュレーション・ホイールはパン(バランス)をコントロールするようになりま す。以下の方法に従って割当てます。 1. Edit Modeボタンを押します。 2. 「WHEEL ASSIGN」の機能を持つC4の右の黒鍵(C#4)を押します。 3. 数値キーA3を押して「1」を入力します。 4. 数値キーG3を押して「0」を入力します。これで10と入力したことになります。 5. ENTERキー(C5)を押します。 ボリューム・スライダー モジュレーション・ホイールと同じくボリューム・スライダーにも付録Bに記載された任意のMIDI CCの132のコントローラを割当てることができます。 ボリューム・スライダーに特定のMIDIパラメータを割当てる方法: 1. Edit Modeボタンを押します。 2. 「SLIDER ASSIGN」の機能を持つD4の右の黒鍵(C#4)を押します。 3. 数値キーG3からB4を使用してボリューム・スライダーに割当てるMIDI CC番号を入力します。 4.
KeyStudioユーザーガイド 12 MIDIメッセージの解説 10 プログラム/バンク・チェンジ GM(General MIDI)が最初に規定された時には、プログラム・チェンジ・メッセージを使用して128音色(ボイスNO.
KeyStudioユーザーガイド 13 ジを送信する前に両方のバンク・チェンジのメッセージを送信する必要がない場合があります。こちらのバンク・チェンジのメッセージを使用するかについて はご使用になるシンセサイザーやソフトウエアの取扱説明書を参照して下さい。 ほとんどのMIDI機器がプログラム・チェンジ・メッセージに対応し、また多くはGM規格のリストに従って分類されています。一般的にGM機器では、機器 ごとに同じ方法でサウンドが整理されています。ピアノのサウンドはこの場所、ストリングスのサウンドはあの場所、ドラムは、、、という風に続きます。全 てのGM機器(ハードウエアとDAWの音源モジュール両方)はそのように明確に分類され、GM規格のリストに従いいかに順序良く並んでいるかがわかりま す。GM機器がMIDIプログラム・チェンジを受信すると、GMサウンドセットから予想通りのサウンドを呼び出します。GM機器でない機器は全て、MIDIプ ログラム・チェンジを受信するとメモリからユニークなサウンドを呼び出します。GM機器でない機器のサウンドは規格通りの順番で配列されていないため、 使用するサウンドがメモリ・ローケ
KeyStudioユーザーガイド 14 トラブルシューティング 11 KeyStudioは様々なシステム条件と動作環境でテストされていますが、それでも予測を超えるような悪条件に遭遇し誤作動を起こすことがあります。このセ クションでは、起こり得る全ての事態に対応することはできませんが、よくあるご質問とその回答をまとめてあります。このセクションで答えが見つからない 場合は、M-Audioのウエブサイトからサポート>カスタマーサポートのサポートフォームに質問事項をご記入になり送信して下さい。 質問1:KeyStudioがコンピュータにインストールしてから正常に動作していたのですが突然動かなくなりました。 回答:KeyStudioの電源をオフにしてそのまま10秒間待ちます。コンピュータを再起動しKeyStudioに電源を入れて正常に動作することを確認して 下さい。 質問2:KeyStudioにサスティーン・ペダルを接続しましたが動作が逆になっています。 回答:サスティーン・ペダルの極性は、キーボードの電源が入った段階で検知されます。電源ON時にサスティーンペダルはOFFの状態であるとみな されます。サスティ
KeyStudioユーザーガイド 15 MIDI関連の有効なトラブルシューティング 12 KeyStudioは、コンピュータでのMIDIを極力シンプルに操作できるようにデザインされています。もし操作に不都合が生じた場合は、以下に説明する2種類 のMIDI機能を使用します。 オール・ノート・オフ サウンドが鳴り続けて止まらなくなった場合にこの方法を使用します。「オール・ノート・オフ」のMIDIメッセージを送信する方法: 1. Edit Modeボタンを押します。 2. 「オール・ノート・オフ」の機能を持つD3の右側の黒鍵(D# 3)を押します。 3.
KeyStudioユーザーガイド KeyStudio User Guide 16 | 付録 – 有効なMIDIデータ 16 Appendices - Useful MIDI Data 13 13 付録A –ジェネラルMIDIインストゥルメント Appendix A - General MIDI Instruments 注意:以下のテーブルには、全てのGeneral MIDインストゥルメントの0から127までのパッチ名がリストされています。GMモジュールの中にはサウンド・ PLEASE The following table lists all General MIDI patch names using numbers from 0 – 127.
KeyStudioユーザーガイド KeyStudio User Guide 17 付録B - 標準的なMIDIコントロール番号(MIDI CC番号) Appendix B - Standard MIDI Controller Numbers (MIDI CC’s) 00 Bank Select 40 Balance LSB 80 Gen Purpose 5 Channel Mode Messages: 01 Modulation 41 Controller 41 81 Gen Purpose 6 120 All Sound off 02 Breath Control 42 Pan LSB 82 Gen Purpose 7 121 Reset all Controllers 03 Controller 3 43 Expression LSB 83 Gen Purpose 8 122 Local Control 04 Foot Control 44 Controller 44 84 Portamento Control 123 All Notes Off 05 Por
KeyStudioユーザーガイド 18 付録C - 追加のRPNメッセージ 前述のMIDIコントローラ番号の説明の中でMIDI CC番号は0から127まで128あると述べましたが、付録Bには132の割当て可能なコントローラ・メッ セージがリストされています。これは128から131がGM規格の中でRPNメッセージとして定義されている別のタイプのMIDIメッセージであるからです。 KeyStudioキーボードのコントローラに通常のMIDI CCを割当てる時と同様の方法でこれらのメッセでこれらのメッセージを割当てることができます。 RPNメッセージの機能は以下の通りです: Controller Number 128 129 130 131 MIDI Message Pitch Bend Sensitivity Master Tune(coarse) Master Tune(fine) Monophonic Aftertouch* Use Alters the range of a pitch bend message Adjusts the tuning of your sound module or sy
KeyStudioユーザーガイド 19 技術資料 15 警告:静電放電、高速過渡、伝導RF干渉等により、本体が誤作動する場合があります。そのような場合には、本体の接続を外した後、再接続し通常の動作を 回復します。 注意:M-Audio製品は家庭用または事務用として使用するためのFCC基準に適合するよう検査されています。製造者により認可されていない変更等は、使用 者がこの機器を操作する権限を無効にします。 注意:本機器はFCC規則、第15章に準拠するClass Bデジタル機器の制限に適合するよう検査されています。これらの制限は、住宅への設置において有害な 妨害に対する適正な保護を提供することを目的としています。本機器はラジオ周波数エネルギーを生成し使用し、発することができ、指示通りに設置せず使用 しない場合、無線通信に対し有害な妨害を引き起こす可能性があります。本機器が無線やテレビの受信状態に有害な妨害を引き起こし、これは機器の電源を オン/オフすることにより決定されるため、以下に挙げる方法を1つ、またはそれ以上を試行してこの状態を是正することを推奨します。 < 受信アンテナの位置を再調整するか
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