日本語 ユーザーズ・マニュアル
Torq MixLabユーザーガイド Chapter 1 ようこそ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 TORQ LEの概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Mixer(ミキサー) . . . . . . . . . . . . . . PFL/Headphone Cue(PFL/ヘッドフォン・キュー) . Browser/Database(ブラウザ/データベース) . . . . Effect Racks(エフェクト・ラック) . . . . . . . Master Module(マスター・モジュール) . . . . . . デッキ Main Waveform Display(メイン波形ディスプレイ) . Chapter 2 . . . .
Torq MixLabユーザーガイド Chapter 12 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50 PREFERENCES(プリファレンス) . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50 . . . . . . . . . . Audio Interface(オーディオ・インターフェイス). Sample Rate(サンプリング・レート) . . . . Buffer Size(バッファ・サイズ) . . . . . . . MIDIタブ . . . . . . . . . . . . . . . . . Audio Tab(オーディオ)タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Auto-Detect M-Audio Devices([On]/Off)(M-Audio機器の自動検知) (オン/オフ) . . . . . . . . . . . . .
3 ようこそ Chapter 1 M -AudioのTorq MixLab DJシステムをお買い上げ頂きまして誠に有り難うございます。 M-Audio は、コンピュータ・ベースのミュージシャンや DJ 向けのプロフェッショナル なミュージック・プロダクトのリーディング・プロバイダです。 Torq MixLab は、正に歴史的 製品であり、世界中のプロフェッショナルが日常的に使用する物と同様な最適な製品です。 Torq MixLab ならコンピュータに収納したデジタル・オーディオ・ファイルのコレクションを使用して DJ 演奏をすることができます。 DJ 演奏を録音して CD に焼いたりメディア・プレイヤー等の携帯端 末にコピーすることもできます。 Torq MixLabは、Torq LEソフトウエアとM-Audio X-Session Pro DJコントローラの2つで構成さ れます。Torq LEは、フル装備のDJソフトウエアで高価なCDJやターンテーブルに搭載される機能を 全て装備しています。Torq LEは、様々なスピードやピッチで音楽を再生し、自動的にソングのテンポ を一致させることができ、次
Torq MixLabユーザーガイド » Chapter 1 TORQ LEの概要 T orq LEは、Mac OS XやWindows XPコンピュータ向けのDJツールやテクニックをソフトウエアの形で予想し拡張したものです。Torq LEは、ハードウエアの範囲に制約されることなく、オーディオ制作ソフトウエアの最新技術を採用するばかりか、自分が音楽の一部とさえ 感じられるよう融合します。ソング・コレクションをこのレベルで制御することは、多面的な課題でありTorq LEにはそれぞれの面を処理するため の専門的なコントローラや機能が数多く装備され、ユーザー・インターフェイスから巧妙にアレンジ/アクセスすることができます。このセクショ ンでは、Torq LEの特徴の概要とお手持ちのデジタル・ミキシング・ツールやテクニックにどのように役立つかを説明します。 4
Torq MixLabユーザーガイド » Chapter 1 デッキ DJ演奏は、音楽をプレイすることから始めるためTorq LEのデッキをよく知る必要があります。デッキ は、Torq LEがデジタル音楽ファイルを再生するために使用するもので、DJが使用するターンテーブル やCDプレイヤーに相当します。デッキでは、トラックを再生したり、スピードを変更したり、キーを 変更したり、また、ルーピングまたはソングの中で新たな場所へジャンプすることでリアレンジをする ことができます。Torq LEには、デッキが画面の左右に1つずつ(合計2つ)装備されています。 Main Waveform Display(メイン波形ディスプレイ) コンピュータ技術の素晴らしい利点の1つは、耳で聴くオーディオを「視覚化」できることです。波形ディスプレイは、それ自体の外観が興味深い だけでなくDJ演奏にとっては非常に貴重なツールです。Torq LEのユーザー・インターフェイスは、画面上部の中心にひと際目立つ2つの波形があ り、各波形は左右それぞれのデッキに連動します。スクロールするこれらの波形は、トラックのシンク(同期)、サウンドの
Torq MixLabユーザーガイド » Chapter 1 PFL/Headphone Cue(PFL/ヘッドフォン・キュー) DJが使用する一般的な技は、トラックをオーディエンスに聞かせることなく事前にヘッドフォンで試聴することです。現在のソングに次のソング のテンポを合わせ、そのソングの正確な開始位置を見つけるために行うものです。Torq LEは、ヘッドフォンで各デッキをモニタリングでき、通常 は高品位のDJミキサーのみに装備されているステレオ・ヘッドフォン・スプリット機能を搭載します。 Browser/Database(ブラウザ/データベース) DJ演奏の第3番目の要素は、「音楽」しかもたくさんの音楽です。自分の膨大な音楽コレクションを完全に掌握するために、Torq LEにはトラック のカタログ作成と検索のDatabase(データベース)機能を装備しています。これにより任意のフォルダをモニターし今後のパフォーマンスのため のプレイリストを作成することができます。 Effect Racks(エフェクト・ラック) エフェクトは、自分の音楽を独特の方法で巧みに操作しミックスを充実させる手段です。T
7 システム必要環境 Chapter 2 1 Windows: 最低システム必要条件 推奨システム必要仕様 OS:Windows XP(SP2) OS:Windows XP(SP2) CPU:Pentium III 933MHz以上 CPU:Pentium IV 2GHz(以上) RAM:256MB以上 RAMP:1GB以上 USB:コンピュータに搭載されたUSB端子 USB:コンピュータに搭載されたUSB端子 (X-Session Proで使用) (X-Session Proで使用) ハードディスク:7200回転以上 システム必要環境 Windows Mac*: Mac . . . . . . . . . .7 . . . . . . . . . . .7 . . . . . . . . . . . . .7 インストールの方法 . 最低システム必要条件 Mac OS X 10.4.6以降 Windows XP CPU:G4 1.25GHz以上 Mac OS X . . . . . . . . .8 . . . . . . . . . .8 .
Torq MixLabユーザーガイド » Chapter 2 1 インストールの方法 Windows XP 最初に同梱されたUSBケーブルを使用してコンピュータのUSB端子にX-Session Proを接続します。Torq LEを起動する前に X-Session Proがコンピュータに接続されている必要があります。 Torq LE をWindows XP にインストー ルする: 1. Torq MixLab CD-ROM をコンピュータ に挿入します。CD-ROM を挿入すると インタラクティブなインストール画面が 自動的に表示されます。自動的にインス Torq LEをMac OS Xでインストールする: 1. コンピュータのCD-ROM ドライブにTorq MixLab CD-ROM を挿入します。 2. CD-ROM を挿入するとデスクトップに CD-ROM のアイコンが表示されます。 このアイコンをダブルクリックすると トール画面が表示されない場合、スター ト>マイコンピュータ>Torq MixLab の 順にクリックします。 2.
9 DECKS(デッキ) D J演奏は、全てDeck(デッキ)から始まります。Deck(デッキ)は、Torq LEの全てのツー ルを使用してミックスしたりエフェクトを加え演奏することができます。一般的なDJのデッ キは、ターンテーブルまたはCDプレイヤーです。これ故に、Torq LEのデッキはターンテーブルと CDプレイヤーの両方を模倣し、またソフトウエアでのみ実現できる特別なハイブリッド・モードを提 供できるよう設計されています。 Displays(ディスプレイ) 各デッキでは、インターフェイス全般に様々な情報画面が配置されています。これらの画面は、演奏中 のソング名、演奏時間、残り時間等の情報を表示するためのものです。 Chapter 3 1 DECKS(デッキ) . . . . . . . . .9 Displays(ディスプレイ) . ソング名 . . . . .9 . . . . . . . . . .9 アーティスト名 . . . . . . . .9 Time Elapsed(経過時間) . Time Remain(残り時間) . . 10 . . .
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab 10 Time Elapsed(経過時間) このフィールドには、ソングの現在の位置でOverview Waveform Display(オーバービュー波形ディスプレイ)に黄色で描かれたCurrent Position Marker(現在の位置を示すマーカー)に示されます。現在の時間は、時/分/秒/フレーム(30fps)で表示されます。現在の位置を 示すマーカーがソングの開始位置にある場合は、現在の時間は0:0:0:0と表示されます。 Time Remain(残り時間) このフィールドには、ソングが終わるまでにどれだけ時間が残っているかを表示します。ソングの最初では残り時間はソング全体の長さにな ります。デッキの演奏中は残り時間がカウントダウンされます。 注意:オーバービュー/移動波形ディスプレイは、ソングの残り時間が30秒未満になると点滅を始めます。次に演奏するソングを準備する必 要があることを示します。 Overview Waveform(オーバービュー波形)ディスプレイ 各
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab 11 Cue(キュー) キュー・ボタンは、ソング内で任意の主要キュー・ポイントを設定します。キュー・ポイントとは、トラック内を探しまわる必要なしに即座 にキュー・アップ(アクセス)することのできる、トラック内の基準となるポイントです。一般的にDJは、ソングの中でビートが始まる位 置にキュー・ポイントを設定します。波形画面では赤で表示されます。キュー・ボタンは、以下のルールが適用されます。 1. ソングの再生中にキュー・ボタンを押すと、ソングはキュー・ポイントにジャンプしてポーズ(一時停止)します。 2. 再びキュー・ボタンを押してホールドするとソングはキュー・ポイントから再生を開始します。ソングは、キュー・ボタンから手 を離した位置で停止しキュー・ポイントにジャンプして戻ります。 3.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab 12 Deck Mode(デッキ・モード) Torq LEのデッキには、3種類のモードが装備され全てのスタイルのDJに対応します。 < Vinyl(ヴァイナル)モード このモードを選択すると、デッキはターンテーブルと同様の方法で動作をします: 1. Play/Pause(再生/ポーズ)ボタンを押すと再生は一時停止しターンテーブルでストップボタンを押すのと同様にオーディ オが停止します。 2. 移動波形ディスプレイをクリックしてドラッグするとヴァイナルをスクラッチするような音になります。 < CDJモード CDJモードでは、デッキはCDJプレイヤーと同様の操作ができます: 1. 再生/ポーズ・ボタンを押すと再生が一時停止し、オーディオの小さいセクションが自動的に繰り返します。再生/ポーズを 再び押すとリピートの開始部分から再生が再開します。 2.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab 13 < Loop In/Out(ループ・イン/アウト) ソング全体をループしてもDJにたいした利点はありませんが、Torq LEではLoop In(ループ・イン)ボタンとLoop Out(ルー プ・アウト)ボタンを使用してLoop Marker(ループ・マーカー)の位置を移動させることができます: 1. デッキにソングをロードしてPlayボタンを押すとソングは演奏を開始します。 2. 演奏がループを開始する位置まで進めばLoop In(ループ・イン)ボタンをクリックします。これによりNow Line(現在 のソングの位置)にLoop In Marker(ループ・イン・マーカー)を設定し(メインの波形ディスプレイとオーバービュー 波形ディスプレイには黄色のマーカーが表示されます)、ソングは演奏を続行します。Loop In Marker(ループ・イン・ マーカー)は、ソングの波形内で最も近い位置にある16分音符に移動します。 3.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab 14 » QuickLoop(クイックループ)のサイズ・プリファレンス 上記に説明した通り、QuickLoop(クイックループ)ボタンのループのデフォルトの長さはそれぞれ1小節、2小節、4小 節、8小節です。QuickLoop(クイックループ)のサイズ・プリファレンスでは、QuickLoop(クイックループ)ボタン を小節単位でなくビート単位でループするよう変更することができます。 1. Torq LEのPreferences(プリファレンス)メニューを開いてBehaviors(動作)タブをクリックします。 2. QuickLoop Sizeオプションにある矢印をクリックしドロップダウン・リストから「Beat」を選択します。 3.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab 15 < Slider Range(スライダの範囲) デフォルトでは、Speed Adjuster(スピード調整)の範囲は+/- 8%です。スライダを両方の一番端まで動かしてもソングのス ピードは8%しか変化しません。スピード調整スライダの左側には、スライダの現在の範囲設定を表示するディスプレイが装備さ れています。 スピード調整の範囲を変更するには、スライダの横にあるディスプレイをクリックします。クリックする度に、範囲は次の設定値 へと上がります。設定値の順序は8%、10%、20%、50%です。50%の次にクリックすると8%に戻ります。範囲を広げる必要 があるのは、スピードが極端に異なる2つのソングをマッチさせたり、スペシャル・エフェクトとして極端なスピードの変化を加 える時だけです。 経験豊かなDJは、スピード調整スライダを使用して手で2つのソングを単純にマッチさせます。これはソングをマッチさせるのに 単純明快な方法です(実際、これが長年に渡り使われている方法です)。1つのソング
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab 16 » Manual Tempo(手動テンポ) 前述の通り、Torq LEは一般的なダンス・ミュージックのテンポを判断することができますが、テンポが余りにも複雑であ る場合や同じテンポを充分に反復しない場合、Torq LEは正確にテンポを検知することができません。幸いな事に、Torq LEが様々な方法で適正なテンポを決定できるように手動のコントロールが装備されています。実行するテンポ修正のタイプ に基づいて適切な方法を判断します。 » Tap Tempo(タップテンポ) 稀なことですが、Torq LEが実際のテンポとは直接関係のない不正確なテンポ(半分の速度または倍速)を検知することが あります。このような場合、タップテンポ機能を使用して演奏中にビートをマーキングすることができます。 1. ソングの演奏中にビートに合わせてBPMディスプレイをビート毎にクリックします。 2. BPMディスプレイにはクリックしたビートのタイミングを反映したBPMが新たに表示されます。 3.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab 17 < MIDIスライダ/ノブ・コントロール キー調整をMIDIでコントロールする場合は、Torq LEのその他のコントロールとは異なります。Key Adjust(キー調整)をノブ やスライダに割当てることやMIDIキーボードのキーに割当てることもできますが、Key Adjust(キー調整)のMIDIの動作はコン トロール方法に依存します。 1. X-Session Proが適切にインストールされTorq LEで動作することを確認します。第6章でX-Session ProでTorq LEをコ ントロールするための設定を参照して下さい。 2. Key Display(キー画面)で右クリック(MacintoshではCtrlを押しながらクリック)すると、キー画面が赤くなり割当待 機状態になります。 3. X-Session Proに装備されたMIDIノブやスライダを動かします。これによりキー調整は動かしたノブまたはスライダに割 当てられます。 4.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab < 18 MIDIキーボード・コントロール 1. 追加のMIDIキーボード・コントローラが接続されている場合は、正しくインストールされTorq LEで動作するよう設定され ていることを確認します。第6章でX-Session Proまたは追加のMIDIキーボードでTorq LEをコントロールする方法を参照 して下さい。 2. Key Display(キー画面)で右クリック(MacintoshではCtrlを押しながらクリック)すると、キー画面が赤くなり割当て 待機状態になります。 3. お使いのMIDIキーボードで任意のキーを押します。このキーは自動的にTorq LEのKey Adjust(キー調整)の「ルート・ キー」として割当てられます。 4. ルート・キーより1セミトーン高いMIDIキーを押すと、デッキのキーは+1セミトーン分高くなります。 5. ルート・キーより2セミトーン低いMIDIキーを押すと、デッキのキーは2セミトーン分低くなります。 6.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter31 Torq Torq MixLab MixLab 19 Offset(オフセット)ボタン 2つのソングを同時にミックスする場合、ビートは整列していても2つのソングの位相が一致していない場合があります。片方のソングが 1つのビートでオフセットされるため、そのトラックのスネアドラムが整列からずれる時に位相の不一致が顕著に現れます。Offset(オ フセット)ボタンを使用してこのずれを修正します。Offset(オフセット)ボタンを押すと、1ビート単位で現在のソングの位置(Now Line)を前後にジャンプさせます。 注意:Preference (プリファレンス)メニューでSync (シンク)モードが「Bar(バー)」に設定されている場合、デッキのSync (シ ンク)ボタンをオンにしても効果がありません。Sync (シンク)ボタンをオンにしてビート単位でソングをオフセットする場合、後述の 「Synchronization(同期)」のセクションで説明する通りPhase Grid(位相グリッド)をオフセットする必要があります。
20 WAVEFORM DISPLAY(波形ディスプレイ) T orq LE のユーザー・インターフェイスで最重要な機能の 1 つが移動波形ディスプレイで、 Mixer(ミキサー)とEffect Rack(エフェクト・ラック)の上にある大きいウインドウです。 各デッキにある小さいオーバービュー波形ディスプレイとは異なり、移動波形ディスプレイは現在の ソングの現在演奏している位置から数秒前後のみを表示します。デッキA(左)のソングは、移動波 形ディスプレイの上部に表示します。デッキB(右)は、ディスプレイの下部に表示します。デッキ の演奏が進むにつれてオーバービュー波形ディスプレイでは黄色の現在のラインが左から右へ移動し ますが、移動波形ディスプレイではNow Lineの位置が固定されて、その背後を波形が移動します。 ディスプレイに表示される情報 見た目にもクールな移動波形ディスプレイは、ルックス以外にも目的があります。移動波形ディスプレ イでは、2つのデッキの配列と同期を以下の点で視覚化するものです。 Chapter 1 4 WAVEFORM DISPLAY (波形ディスプレイ) . . .
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter41 Torq Torq MixLab MixLab 21 Loop Points(ループ・ポイント) ソングの Loop Points (ループポイント)は、波形の中に表示されます( Loop In/Out ボタンや QuickCue ボタンを使用して設定しま す)。ソングの中でループされている部分は、波形のその他の部分と見分けられるように薄い色で表示されます。 Cue Points(キュー・ポイント) Cue(キュー)ボタンまたはQuickCue(クイック・キュー)ボタンを使用してCue Marker(キュー・マーカー)をソング内に配置してあればこ の波形の中に表示されます。QuickCue(クイック・キュー)マーカーは、マーカーの端に番号(割当てられたQuickCue(クイック・キュー)ボ タンの番号に対応)が表示され標準のCue(キュー)ポイントはオレンジ色のラインで表示されます)。 Phase Grid(位相グリッド) Torq LEでは、メインの移動波形ディスプレイの上にPhase Grid(位相グリッド)を重ねソングの
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter41 Torq Torq MixLab MixLab 22 Hybrid(ハイブリッド)モード Hybrid(ハイブリッド)モードを有効にすると波形はCDJモードと全く同じ反応をしますが、デッキのコントロール(再生/一時停止ボタ ン、キュー等)はヴァイナル・モードと同様の動作をします。 1. 波形をクリックしてホールドします。 2. マウスボタンをホールドしながらマウスを左にドラッグします。再生テンポは一時的に早くなり波形は少し早く左に移動します。 3. 次にマウスをホールドして右にドラッグします。再生はそのまま進行しますが、テンポは僅かに遅くなり波形は右から左に移動し ますが速度が遅くなります。 4. ドラッグするのをやめるとマウスボタンをホールドしたままでも再生はオリジナルのテンポに戻ります。 CDJモード このモードを選択するとマウスで波形を「スクラッチ」することができませんが、その代わりにマウスを動かすと僅かにソングを前後にナッ ジ(微調整)します。 1.
23 SYNCHRONIZATION(同期) 最 近のクラブやイベントでは、通常DJはビート・マッチングと呼ばれるテクニックを使用して ソングをミックスします。この目的は、2つのソングのビートを互いに完全にマッチさせソ ング間でフェードしながら次のソングに移行させることです。適切に実行されると、演奏中のソング のビートは次のソングのビートに完全に調和して1つのソングのように聞こえるため音楽を中断する必 要がありません。DJは一度のセッションで何時間も続けてこの作業を行い、自分のコレクションにある それぞれのソングから巨大なノンストップ・ミックスを作成することになります。このテクニックを適切 に実行するのに必要なのは、テンポのマッチングとフェーズのマッチングという2つの課題をマスターす ることです。 Chapter 1 5 SYNCHRONIZATION(同期) . . .
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter51 Torq Torq MixLab MixLab 24 上図のような配置ミスが発生すると波形の中でビート(過渡電流)の頭にグリッドが並んでいないことがわかります。例えばPhase Grid(位相グ リッド)が早過ぎると波形の中でグリッドの線と過渡電流の間に隙間ができます。 Phase Grid(位相グリッド)の配置ミスを修正する方法は数多くあります。どの方法を選択するかは、マウスやキーボードを使用する方が安心 か、また外部のMIDIコントローラを使用する方が良いか等の状況にもよります。どの方法を使用しても同じ結果が得られますので随意に選択して 下さい。 マウスで調整する 1. Shiftキーを押しながらマウスでクリックして左右にドラッグします。 2. Phase Grid(位相グリッド)はマウスの動きに従い左右に移動します。 3.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter51 Torq Torq MixLab MixLab 25 Sync(シンク)ボタン Sync(シンク)ボタンは、片方のデッキのBPMをもう一方のデッキまたはマスター・テンポに自動シンク(同期)させる方法を提供します。片 方のデッキでシンクを有効にすると(シンクのアイコンがオンになります)、デッキのテンポがもう一方のデッキに一致するよう変更されます。更 に、再生ポタンを押すとTorq LEはそのソングをもう一方のデッキの位相に合わせて整列させます。本質的に同期化されているデッキは、もう一 方のデッキに対して「スレーブ」となります(この場合、もう一方のデッキは「マスター」です)。 Locked(固定)シンク シンク(同期)は、もう一度Sync(シンク)ボタンをクリックする時点まで有効です。シンク(同期)が有効な時、両方のデッキは事実上 互いにロックされます。もう一方のデッキまたはマスター・テンポのテンポが変化するとそれにより影響を受けます。「マスター」のデッキ のテンポを遅くすると「スレーブ」のデッキも同様に遅くなります。「スレーブ」
26 外部コントロール Torq LEの素晴らしい機能の1つには、外部機器を使用してソングのファイルの再生をコントロールす ることができることです。特にMIDIハードウエア(X-Session Pro DJコントローラ等)を使用して Torq LEの様々な機能をコントロールすることができます。 MIDIプリファレンス プリファレンス・メニューの2つ目のタブはMIDIオプションです。このタブの一番下にコンピュータ で有効なMIDI入力機器全てのリストが表示されます。各機器は「On/Off」のオプションにより有効/ 無効を切り換えることができます。Torq LEをコントロールするために使用するMIDI機器を「On」に 設定します。そうでない場合は「Off」を選択するとTorq LEはその機器を無視します(別のソフトウ エアをコントロールするために使用することもできます)。 Chapter 6 1 外部コントロール . . . . . . . . . 26 MIDIプリファレンス MIDIラーン . . . . . . . 26 . . . . . . . . . .
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter61 Torq Torq MixLab MixLab 27 MIDIラーン ミュージシャンは、それぞれ少しずつ異なる角度から自分の作品にアプローチしますが、DJ演奏も例外ではありません。この理由でTorq LEは初 めて起動した時基本的には空白の状態です。画面上のボタン、ノブ、スライダ等に覚えておくべきプリセット・コントロールの割当てはありませ ん。その変わりに、自分自身が最も使い易いようにMIDIメッセージをコントローラに割当てることができます。 MIDI割当てを作成する Torq LEでは、簡単なMIDIラーン機能を使用してMIDIコントローラに簡単にコントロールを割当てることができます。 1. ボタン、ノブ、スライダ等、MIDIでコントロールするコントローラを右クリック(MacではCTRLを押しながらクリック)しま す。コントローラは赤く点灯しTorq LEが割当て待機状態にあることを示します。 2.
28 ブラウザ/データベース D Jの最も重要な財産は、所有する機器ではなく音楽のコレクションです。コレクションに最高 のトラックを豊富に揃えておかなければ、DJはダンスフロアを支配する能力を備えていると 言えません。DJ演奏を少しでも経験したことがあれば、大量のソングのコレクションを収集している はずです。ソングをいかに素早く見つけるかがTorq LEのBrowser(ブラウザ)とDatabase(デー タベース)の仕事です。 ブラウザは、コンピュータのオペレーティング・システムに採用されているナビゲーションと同様の方法で動 作します。ブラウザでは、ハードディスク(内部/外部)や接続したMP3プレイヤー(iPod等)、オーディオ CD等の全てのコンテンツを閲覧することができます。また、Torq LEのデータベースに新たな音楽のフォル ダを追加しキーワードや検索オプションでソングを検索することもできCDケースの中やヴァイナルの山から 探し出すよりもずっと簡単にソングを見つけることができます。Torq LEでは、プレイリストの構築をサポー トしパフォーマンスに使用する一連のソングを事前に選択することがで
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 29 Browser(ブラウザ)をナビゲーションするには、以下の簡単な手順に従います: 1. フォルダに含まれるソングを閲覧するには、フォルダの名前をクリックします。フォルダに音楽ファイルが含まれていれば、ファイル はブラウザ・ウインドウの右側にあるFile List(ファイル・リスト)に表示されます。Torq LEの選択されたフォルダに音楽ファイルを 見つけられない場合はリストは空白のままです。 2.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 30 < 複数のフォルダを追加する 多くの場合、1つのフォルダにはDatabaseに追加する多くのフォルダが含まれます。Apple社のiTunesのようなプログラムで音 楽が自動的に分類されるなどが良い例です。一般的にコレクションには、各アーティストのフォルダが含まれ、それぞれのフォル ダにはそのアーティストのアルバム毎に個別のフォルダが含まれます。つまり、Databaseに特定のアーティストの音楽全てを追 加するには、実際には個々のアルバムのフォルダを追加する必要があります。 Torq LEには、サブ・フォルダを含むフォルダをDatabaseに追加するためのオプションが含まれ複数のフォルダを簡単に追加で きます: 1. Browserを使用して追加するサブ・フォルダを含むフォルダを検索します。 2.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 31 File List(ファイル・リスト) ブラウザ・ウインドウの右のウインドウは、File List(ファイル・リスト)です。Database(データベース)やそれぞれのフォルダ等、音楽ファ イルを含むフォルダを選択するとソングがこのウインドウにリストされます。File List(ファイル・リスト)は、ソングの名前だけでなくソングの ID3タグに含まれるアーティスト名、アルバム名、トラック番号、ジャンルやその他のフィールドも表示します。これらの付加的なカテゴリにより 効率よくソングを検索することができます。 注意:ID3タグは、上記にリストされた情報の保存をサポートしますが音楽ファイルのID3のフィールドの幾つかは通常ブランクのままです。音楽 ファイルが全てのカテゴリの情報を含まなくても不足した情報を自分で記入しておくとファイルの検索に役立てることができます。 フィールドを編集する Torq LEは、ファイルのID3タグから関連するソング情報を抽出し上記の通りにFile L
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 32 ソングをデッキにロードする File List(ファイルリスト)からソングをTorq LEのデッキにロードする方法は2種類あります。 < クリック&ドラッグ 1. File List(ファイルリスト)から任意のソングをクリックしてホールドします。ソングはハイライトされます。 2. マウスボタンでソングをホールドしたままTorq LEのいずれかのデッキへドラッグします。 3. デッキの上にソングを移動させたらマウスから指を離すとトラックはデッキにロードされます。 注意:移動波形の上にソングをドラッグすることもできます。上部の波形にトラックをドラッグすると左側のデッキAにロードさ れます。下部の波形にトラックをドラッグすると右側のデッキBにロードされます。 < ファンクション・キー 1. File List(ファイルリスト)から任意のソングをクリックするとソングはハイライトされます。 2.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 33 リストを検索する 最も簡単な検索方法は、Database/Browserのすぐ上にあるSearch(検索)のフィールドにキーワード(複数可)を入力します: 1. Browserウインドウの中の「Database」をクリックして選択します。 2. Searchフィールド内をクリックし検索のためのキーワードを入力します。キーワードにはアーティスト名、ソングのタイトル等 が適切です。 3. 入力を始めるとTorq LEは入力した文字に従いDatabase内を検索します。キーボードのEnterキーを押す必要はありません。 4.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 34 < Ignore(無視)フィールド Torq LEでは、Ignore(無視)フィールドを使用して検索を限定する方法もあります。ここでは、Torq LEの検索結果から除く キーワードを入力します。Ignoreのキーワードは現在選択されているカテゴリ(前述)にのみ適用されます。 検索結果からキーワードを除く: 1. Ignoreフィールド内をクリックします。 2. 検索から取り除くキーワードを入力します。 3.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 35 < 新規のPlaylists(プレイリスト)を作成する 最初に新規のプレイリストを以下の方法で作成します: 1. Browserの中にあるPlaylistsを右クリック(MacintoshではCtrlを押しながらクリック)しポップアップ・メニューから 「New Playlist」を選択します。 2. 「Empty Playlist」のタイトルの付いたプレイリストが「Playlists」の下に表示されます(Playlistsの左の「+」をクリッ クすると表示されます)。 注意:既に「Empty Playlist」がリストに存在する場合、新規プレイリストを追加すると区別するために「Empty Playlist 1」 のように最後に数字が付きます。 < Playlist(プレイリストに名前を付ける) 1.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 36 < Playlist(プレイリスト)のソングを並べ替える プレイリスト内に表示されているソングの順序を変更することができます。 1. リスト内でソングをクリックし上下にドラッグして移動させます。 2.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 37 < Playlist(プレイリスト)をロードする Torq LEは .m3uファイル形式に準拠するその他のプログラムにより作成されたプレイリストをインポートすることができます: 1. Browserウインドウにあるプレイリストの見出しを右クリック(MacintoshではCtrlを押しながらクリック)します。 2. ポップアップ・メニューから「Load Playlist(プレイリストをロードする)」を選択します。 3. 標準のダイアログ・ボックスが表示されプレイリストの場所を特定し選択することができます。 4. プレイリストを選択するとプレイリストがTorq LEにインポートされTorq LEは前述の説明の通り必要なファイルが存在す ることを確認する作業を始めます。.
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 38 iTunes iTunesはApple社が提供する無料のメディア・プレイヤーでMacintosh版とWindows版の両方がダウンロードできます。音楽のダウン ロード、整理、リッピング等には優れた手段を提供しApple社の人気の高い携帯型メディア・プレイヤーiPodと互換性があります。 Torq LEは、iTunesと互換性があり音楽やプレイリストの全コレクションに即座にアクセスが可能でDatabase(データベース)に手動でフォ ルダを追加する必要がありません。更に、iTunesライブラリやプレイリストに更新/変更を加えるとTorq LEにも自動的に反映されます。 < Library(ライブラリ) iTunes Library(iTunesライブラリ)は、iTunesが現在管理している音楽とビデオの全コレクションです。iTunesの見出しの左 側にある[+]をクリックしてLibrary(ライブラリ)の見出しをクリックするとiTunes Library(iTunesライブラリ
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter71 Torq Torq MixLab MixLab 39 iPods Torq LE では、 iPod (但し iPod Shuffle は除く)を接続するとコンテンツに直接アクセスすることができます。 iPod を接続すると Browser(ブラウザ)ウインドウにコンテンツがリストされます。 前述のiTunes Library(iTunesライブラリ)と同様にiPodの内容はLibrary(ライブラリ)またはPlaylist(プレイリスト)の見出しを使用して検 索することができます。iPodの内容は、以下の方法でDatabase(データベース)に追加することができます: 注意:Torq LEを起動してからコンピュータにiPodを接続した場合、Browser(ブラウザ)ウインドウを再読み込みしてBrowser(ブラ ウザ)リストに新規iPodを表示する必要があります。この操作はコンピュータのキーボードでF5のキーを押すか、ウインドウの上部のメ ニューからBrowserをクリックします。 1.
40 MIXER(ミキサー) D Chapter J演奏における最初のステップは音楽のコントロールです。このためにTorq LEのデッキが存 在します。第二のステップはミキシングと呼ばれ音楽を1つにブレンドします。ご想像の通り Torq LEには勿論この機能が搭載されています。ソフトウエアに搭載されているものの、Torq LEのミ キサーは最高級ラインのハードウエア・ミキサーと同様のサウンドで同様の動作をします。ミキサーを 使用したことがあれば簡単に操作が可能でDJが従来のハードウエア・ミキサーで使用しているのと同 じトリックやテクニックを実行することができます。 Mixer Architecture(ミキサー・アーキテクチャ) ミキサーに搭載されているノブやスライダを動かす前に、ミキサーの構造と構成部品のシグナル・フ ローについて基本的に理解することが必要です。基本が理解できていないとコントローラによっては 8 1 MIXER(ミキサー) . . . . . . . . 40 Mixer Architecture (ミキサー・アーキテクチャ) . . .
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter81 Torq Torq MixLab MixLab 41 EQ/Kills(EQ/キル) シグナル・チェイン内で次に来るのは、Equalizer(イコライザー)でこれはEQと略します。ゲイン・ノブ(一番上)は、チャンネルの オーディオ・シグナル全体のレベルを上下させますが、EQはオーディオ・シグナル中の特定の周波数帯域のレベルのみを上下させます。 Torq LEは、3バンドEQが装備されこれによりHigh(高周波)、Mid(中周波)、Low(低周波)の3つの周波数帯域のレベルをそれぞ れコントロールできます。 各ミキサーチャンネルでは、3バンドEQが縦に並び、それぞれにノブとボタンが装備されています。一番上がHi EQ(高周波EQ)、その 下がMid EQ(中周波EQ)、一番下がLow EQ(低周波EQ)です。各ノブの隣の「X」ボタンは「Kill」(無効)ボタンです。「X」ボタ ンを有効にすると、関連する周波数帯域がオーディオから完全に取り除かれるため、Xボタンを3つとも全て有効にするとオーディオ・シグ ナルは完全にミュートされま
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter81 Torq Torq MixLab MixLab 42 Channel Volume(チャンネル/ボリューム)フェーダ PFLに送信される前にEQを出たオーディオはチャンネル・ボリューム・フェーダに送られます。これは主にチャンネルのボリューム・コントロール です(クロスフェーダに従属しています)が、従来のミキサーのボリューム・フェーダと同様の動作をします。チャンネル・ボリューム・フェーダ を使用して2つのトラックのボリュームを合わせることができます。しかしながらDJによっては、チャンネル・ボリューム・フェーダを全く使わない ことを好みソングのボリュームをGain(ゲイン)ノブを使用してマッチさせる場合もあります。この理由は、ボリューム・フェーダをボリュームの フェード、カット、スタッター・エフェクト(クロスフェーダで使われるスクラッチのテクニックに似ています)等の別のエフェクトに自在に使用 することができるからです。どちらの方法を選択するかはDJ次第です。 Torq LEで画面上のChannel Volume(チャンネル・ボリュー
ユーザーガイド ユーザーガイド » » Chapter Chapter81 Torq Torq MixLab MixLab 43 Torq LEを起動するとクロスフェーダのカーブは以上2つのカーブの中間に位置するカーブに設定されています。カーブは以下の 方法で変更することができます: » マウスを使用して調整する 1. コンピュータのキーボードでShiftキーを押します。 2. Shiftキーを押しながらクロスフェーダをクリックしてドラッグします。クロスフェーダ自体は動きませんがクロス フェーダ内の色が変化して新しいカーブに変化が起きていることがわかります。青い部分が端まで広がるにつれてク ロスフェーダ・カーブはHard Cut(ハード・カット)のカーブに近付きます。青い部分が無い場合がEqual Power Contour(イコール・パワー・コンツア)です。 » MIDIを使用して調整する 1. Preferences(プリファレンス)ボタンを押してプリファレンスのメニューを表示します。 2. MIDIのタブをクリックします。 3.
44 PFL/HEADPHONE CUE(PFL/ヘッドフォン・キュー) 一 般的なDJ演奏をご覧になればお分かりかと思いますが、DJはターンテーブルとミキサーのセット の向こう側にヘッドフォンを耳に当てて立っているものです。オーディエンスは、スピーカーか ら流れる音楽に合わせて踊っているのに、DJはヘッドフォンで何を聞いているのでしょうか?DJはPFLを 使用して次に演奏するソングを聞いているのです。ソングのテンポをマッチできたかどうかDJはこのよう にして確認します。この方法でソングを開始する完璧な時点を見つけるのです。Torq LEでは、PFLシス テムにCue Volume(キュー・ボリューム)フェーダ、Cue Split(キュー・スプリット)ボタン、Cue Source(キュー・ソース)ノブの3種類のコントロールが搭載されています。 Volume Control(ボリューム・コントロール) Cue Volume(キュー・ボリューム)フェーダは、オーディオ・インターフェイスに送信されるシグ ナルの音量を調整します。オーディオ・インターフェイスのボリューム・コントロールに簡単にアクセ
45 MASTER OUTPUT(マスター出力) M aster Output(マスター出力)は、Torq LEのオーディオ・シグナル・フローで音楽が オーディエンスに聞かれる前の一番最後のステップです。マスター・モジュールには、 Master Level(マスター・レベル)スライダ、Master Level(マスター・レベル)メーター、Master Limiter(マスター・リミッター)、Audio Recorder(オーディオ・レコーダー)が含まれます。こ れらのコントロールは全て右のデッキBの下に横に整列しています。 Chapter 10 1 マスター出力 Volume Control(ボリューム・コントロール) . . . . . . . . . . . 44 ボリューム・コントロール . . . . . 44 レベルメータとリミッター . . . . . 44 お分かりの通りMaster Volume(マスター・ボリューム)スライダは、Torq LEのメインの出力の全 マスター・レコーダー.
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 101 TorqTorq MixLab MixLab 46 Filename(ファイル名) 録音するファイルに名前を付けます: 1. Filename(ファイル名)ボタンをクリックします(名前が設定されていない場合には、Master Volumeの右側に小さく ... と表 示されています)。ダイアログボックスが開きます。 2.
47 EFFECTS(エフェクト) E ffects(エフェクト)は、オーディ オ・シグナルを加工します。微妙 な変更から極端な変更まで広い変更範囲を 持つTorq LEでは、クリエイティブで面白 い演奏を作るための宝庫です。 各デッキは、複数のエフェクトで独立し てプロセスすることができます。エフェ クト・ラックは、各デッキとミキサーの 間に位置しTorq LEに搭載のライブラリ から最大 3 つのエフェクトを入れること Chapter 11 1 エフェクト . . . . . . . . . . . . 46 コントロール . . . . . . . . . . 46 有効ボタン . . . . . . . . . 46 大 3 つのエフェクトを使用することがで ツイークノブ . . . . . . . . 46 きます。 ツイークボタン ができます。つまり各デッキで同時に最 . . . . . . . 46 搭載されているエフェクト Controls(コントロール) 搭載したエフェクトのコントロールは以下に説明する通りです。 フェーザー . . . . .
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 111 TorqTorq MixLab MixLab 48 搭載されているエフェクト 以下は、Torq LEに搭載されている3種類のエフェクトの解説です: Phaser(フェーザー) Phaser(フェーザー)は、フランジャーの軽めのバージョンです。フランジャーと同じくPhaser(フェーザー)では2つの同一のオーディ オ・ソースをミックスすることが原則です。しかしながら、フランジャーとは異なり2つのオーディオ・ソースのタイミングのずれは非常に 小さいものです。その結果、ソングの周波数の中では除去またはキャンセルされるものがあります。「ウインドトンネル(風洞)」エフェク トとも呼ばれるエフェクトです。 < Enable(有効)ボタン このボタンはエフェクトのオン/オフを切り換えます。 < Tweak(ツイーク)ノブ/ボタン Phaser(フェーザー)のTweak(ツイーク)ノブの機能はTweak(ツイーク)ボタンにより決定されます: » Tweak(ツイーク)ボタンがオフの時、フェーザーはマニュアル・モードです。ツイーク・ノブはフラ
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 111 TorqTorq MixLab MixLab 49 < Tweak(ツイーク)ボタン このノブはフィルタのカットオフ周波数を調節します。 » Tweak(ツイーク)ボタンがオフの時、ノブは以下の通りに動作します: 1. ノブを中央に設定するとオーディオはデュアル・フィルタに影響されずに通過します。 2. ノブを中央から左に回すとローパス・フィルタのカットオフ周波数が徐々に低くなります。左に回すにつれて音楽は 鈍く低音がうなるように聞こえ最終的に鈍くこもった音になります 3.
50 PREFERENCES(プリファレンス) このセクションでは、 Torq LE の Preference (プリファレンス)メニューを詳しく解説します。 Preference(プリファレンス)アイコンをクリックしてメニューを開きます。 Audio Tab(オーディオ)タブ Chapter 12 1 プリファレンス . . . . . . . . . . 49 オーディオタブ . . . . . . . . . 49 オーディオ・インターフェイス サンプリング・レート バッファ・サイズ MIDIタブ . . . 49 . . . . . 50 . . . . . . 50 . . . . . . . . . . 51 M-Audio機器の自動検知オン/オフ . スクラッチ感度 . . . . . . . 51 クロスフェーダ・カーブ・コントロール MIDIシフト・キー MIDI機器 その他タブ . . . . . . 52 . . . . . . . . . . 53 . . . . . . . . 53 キュー・エクスクルーシビティ シャッフル・モード .
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 121 TorqTorq MixLab MixLab 51 Sample Rate(サンプリング・レート) Audio Interfaceの下のSample Rateでは、サンプリングレートを調節できます。大きな値では音質が改良されますが(ソースのマテリアル に依存)コンピュータには大きな負担がかかります。従って、サンプリングレートは必要に応じた値にして下さい。MP3ファイルやCDの ソングを演奏する時は、MP3やCDに使用される基準のサンプリングレートである44.
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 121 TorqTorq MixLab MixLab 52 MIDIタブ このタブでは、自動セットアップとMIDIコントロールに関するオプションを説明します。 Auto-Detect M-Audio Devices([On]/Off)(M-Audio機器の自動検知)(オン/オフ) このオプションが有効の時、オーディオやMIDIインターフェイスのオプションを自動的にシステムに接続されているSynchroScienceや M-Audioのコントローラやインターフェイス(X-Session Pro等)にあわせて設定します。これによりTorq LEと接続された機器が適切に 動作します。 注意:コントローラをカスタム・マッピングしたりオーディオ・インターフェイスに特別な割当てをしてあり、次回に起動する時にTorq LEがマッピング等をデフォルトの設定に変更するのを避けたい場合は、このオプションを無効にします。 Scratch Sensitivity(スクラッチ感度) このオプションでは、MIDIコントローラから送信されたメッセージにデッキが
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 121 TorqTorq MixLab MixLab 53 Crossfader Curve Control(クロスフェーダ・カーブ・コントロール) このオプションでは、MIDIコントローラにCrossfader Curve(クロスフェーダ・カーブ)のパラメータを割当てることができます。これ によりMIDIコントローラのノブやスライダを使用してCrossfader Curve(クロスフェーダ・カーブ)をコントロールできます。 1. 「Learn」ボタンを押して有効にします。 2. MIDIコントローラで任意のコントローラを動かします。 3.
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 121 TorqTorq MixLab MixLab 54 Miscellaneous(その他)タブ このタブには、Torq LEの特定の機能の動作に影響する様々なオプションが含まれます。 Torq Engine(Torqエンジン) この設定でTorq LEのAudio Engine(オーディオ・エンジン)のNormal(通常)モードとEconomy(節約)モードを切換えます。高速で 処理ができないコンピュータを使用していない限りは、このオプションはNormal(通常)のままにしておきます。Economy(節約)モー ドは、グラフィックの品質を悪化させサウンドの質にも悪影響を及ぼしますが、古いコンピュータはEconomy(節約)モードの方がTorq LEはうまく動作します。 Cue Exclusivity(キュー・エクスクルーシビティ) このオプションは、デッキのCue(キュー)ボタンの動作を決定します。 このボタンをONにしてチャンネルのCue(キュー)ボタンを押すとその他のチャンネルの他のCue(キュー)ボタンがオフになります。 つ
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 121 TorqTorq MixLab MixLab 55 Schaffel Mode(シャッフル・モード) Schaffelはドイツ語で「シャッフル」という意味ですが、4分の4拍子の厳格な調子とは対照的にトリプレットの軽快な調子に基づいた大衆 的なダンス音楽の形式です。 このモードが有効の時、エフェクトは全て(またはエフェクトの値をクオンタイズするパラメータ全て)がクオンタイズのオプションの中に トリプレットを含みます。 Strobe(ストロボ)エフェクトを例に説明します。Parameter(パラメータ)のノブでStrobe(ストロボ)エフェクトの値を変更しま す。通常、1/2、1/4、1/8、1/16、1/32のいずれかを選択します。Schaffelを有効にするとノブは1/2、1/4、1/8、1/8T、1/16T、 1/32Tにクオンタイズします。この場合、数字の後のTはトリプレットの意味です。 注意:トリプレットのクオンタイズ化によりエフェクトまたはパラメータが軽快、ファンキーでリズミカルな調子になります。 QuickLoop
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 121 TorqTorq MixLab MixLab 56 Sync Mode(シンク・モード) このオプションでは、Torq LEで使用されるシンクロナイゼーション(同期)のレベルを決定します。 » Bar̶これを選択するとTorq LEはシンクさせるデッキをもう一方のデッキのダウンビートまたはMaster Tempo(マスター・テン ポ)に一致させます。トラックの配置を調整しようとしてもTorq LEにより両方のトラックがシンクしてダウンビートが整列する ように戻されます(Phase Grid(位相グリッド)の太線は常に一列に並びます)。 » Beat̶これを選択するとTorq LEはシンクさせるデッキをもう一方のデッキのテンポとビートまたはMaster Tempo(マスター Grid(位相グリッド)のダウンビートを無視します。トラックの配置を調整しようとして もTorq LEにより両方のトラックが一番近いビートが一列に並ぶようにシンクします(それぞれのPhase Grid(位相グリッド) ・テンポ)に一致させますが、Phas
57 X-SESSION PROについて M -AudioのX-Session Proは、Torq LEに完璧でハンズオンなコントロールを提供するよう にデザインされたハードウエア・コントロール・サーフィスです。X-Session Proコント ローラは、従来のDJミキサーと同様の外観とフィールを実現し、ソングの開始、停止、キューイング、 2つのデッキ間のクロスフェードはもとより、コンピュータやマウスを使用せずにEQ やエフェクト を加えることができます。X-Session Proのボタンを押したり、ノブを回したり、フェーダを動かす と、それぞれTorq LEの画面上で対応するボタン、ノブ、フェーダが動くのがわかります。 スタイリッシュで軽量、携帯型のデザインのX-Session Proは、ノートパソコンで活躍するDJにとっ て最適のギアです。USBケーブル1本でコンピュータと接続し電源はUSBバスから供給されるため、 かさばる電源アダプタを持ち歩く必要もなく場所を選ばず簡単にセットアップやミックスが可能になり ます。 Chapter 13 1 X-SESSION PROについて コントローラとコ
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 131 TorqTorq MixLab MixLab 58 コントローラとコネクタ トップパネル 注意:クロスフェーダ(1)と電源インジケータLED(6)を除き、トップパネルに装備されたノブ、ボタン、スライダは左右対称です。X- Session Proの左側にあるコントローラはTorq LEの左のデッキに対応し、X-Session Proの右側にあるコントローラはTorq LEの右側の デッキに対応します。 1. クロスフェーダ – このフェーダは、Torq LEのクロスフェーダをコントロールし、曲と曲のつなぎに使用します。クロスフェーダの使 い方については、42ページで確認して下さい。 – これらのボタンは、Torq LEの各デッキのプレイ/ポーズ/キューイング/巻戻 2. トランスポート・コントロール し/早送りするのに使用します。詳細は11/12ページで確認して下さい。 3.
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 131 TorqTorq MixLab MixLab 59 リアパネル 7. USB端子 – 8. 電源スイッチ USB端子は、電源供給とMIDI信号を送受信します。使用しているコンピュータのUSB端子と接続します。 – このスイッチは、X-Session Proの電源オン/オフを切換えます。 9. Aボタン(A) – このボタンからは、X-Session Proの高度なプログラミング機能にアクセスすることができますが、ここでは割愛さ れています。詳細はX-Session Proユーザーガイドで確認して下さい。X-Session Proユーザーガイドはhttp://www.m-audio.jp/で ダウンロードできます。 10. リセット・ボタン(Reset) – このボタンからはX-Session Proの高度なプログラミング機能にアクセスすることができますが、こ こでは割愛されています。詳細はX-Session Proユーザーガイドで確認して下さい。X-Session Proユーザーガイドはhttp://www.
60 付録 Chapter 14 1 Preset Key Assignments(プリセット・キー割当て) Torq LEは、キーボードの割当てに関しては基本的に「白紙状態」ですが、Torq LEインターフェイス の様々な機能に設定されたキーが幾つか含まれます: グローバルなキーコマンド F1̶デッキAに選択したトラックをロード Shift+1̶QuickCue 1をデッキAに設定 F2̶デッキBに選択したトラックをロード Shift+2̶ QuickCue 2をデッキAに設定 F5̶ブラウザ・ウインドウの更新 Shift+3̶ QuickCue 3をデッキAに設定 F6̶最大ブラウザ・ビュー Shift+4̶ QuickCue 4をデッキAに設定 F7̶最大波形・ビュー Shift+5̶ QuickCue 5をデッキAに設定 グローバルなキーコマンド 1̶デッキAのQuickCue 1 Shift+6̶ QuickCue 1をデッキBに設定 Windowsのキー・コマンド .
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 141 TorqTorq MixLab MixLab 61 製品保証 保証規定 エムオーディオでは安全上のご注意に基づいて適切に使用されている場合に限り、本製品をお買い上げいただいた日より一年間は保証期間となり修 理は無償で行います。しかしながら、不適切な使用方法による破損の場合、ご購入者が所有していない場合、エムオーディオでのユーザー登録がお 済みでない場合などは保証の対象となりません。但し、電源アダプタやケーブルなどの付属品は、適切な使用の結果不具合が生じた場合でも保証対 象には含まれません(初期不良の場合は除く)。お使いの製品に対応する保証規定はwww.m-audio.
ユーザーガイド ユーザーガイド» »Chapter Chapter 141 TorqTorq MixLab MixLab M-Audio USA 5795 Martin Rd., Irwindale, CA 91706 Technical Support 62 M-Audio Germany Kuhallmand 34, D-74613 Ohringen, Germany Technical Support web: www.m-audio.com/tech e-mail: support@m-audio.de tel (pro products): (626) 633-9055 tel +49 (0)7941 - 9870030 tel (consumer products): (626) 633-9066 fax: +49 (0)7941 98 70070 fax (shipping): (626) 633-9032 Sales Sales e-mail: info@m-audio.de e-mail: sales@m-audio.