日本語 ユーザーズ・マニュアル
ユーザーガイド Torq Xponent Xponent User Guide | 1 はじめに. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 製品パッケージ内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 Xponentの特徴 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4 最低システム必要環境 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
| Torq Xponentユーザーガイド 3 はじめに 1 M-AudioのXponent USB MIDIコントローラ/オーディオ・インターフェイスをお買い上げ頂き誠に有り難うございます。この革命的な製品によりデジタ ルDJへ従来のDJミキサーやCDJのノブ、スライダ、ホイール等と同様の機能性を提供し、同時に最新DJソフトウエアのパワーをも得ることができます。 Xponentには、高品位なオーディオ・インターフェイスにトラックパッドが装備されているため、コンピュータやマウスに触れずにDJソフトウエアをコント ロールすることができます。軽量で持ち運びに便利なMIDIコントローラはUSBケーブル1本でコンピュータへ接続することができるため、コンピュータの シャーシを開ける必要もありません。 本ユーザーガイドは、Xponentの特徴や機能について詳しく説明していますので、DJ経験が豊富な方もよくお読みになり知識を深めるために役立てて下さ い。また他社のDJソフトウエアとXponentで使用する方法については、ご使用になるDJソフトウエアの取扱説明書を合わせて参照して下さい。ご使用の機材 についての実
| Torq Xponentユーザーガイド 4 Xponentの特徴 3 Xponentの特徴は以下の通りです: < オールインワンのデジタルDJソリューションにコントローラ 用入力とオーディオ出力を統合 < ノブ20系統 < 縦型フェーダ4系統 < 横型クロスフェーダ1系統 < バックライト付きボタン75個 < タッチセンシティブなスクラッチ・ホイール2系統 < 2マウスボタンを装備したトラックパッドを統合 < SyncroScience Torq DJソフトウエア同梱 最低システム必要環境 オペレーティング・システム 4 Windows Xponentは、Windows XPホーム/プロフェッショナル・エディションのService Pack2以降をサポートします。Windows XPメディアセンター・ エディションは現在のところサポートされません(2007年5月現在)。また、Windows 2000/98/Meもサポートされません。 Windows Vista対応のドライバ情報はhttp://www.m-audio.
Torq Xponentユーザーガイド | 5 インストールの方法 5 Xponentの機能を全て使用するにはドライバをインストールする必要があります。同梱されている製本版クイックスタートガイドを参照してドライバのイン ストールを行って下さい。 ドライバのインストールが終了したら、DJソフトウエアでXponentへデータを送受信できるよう設定する必要があります。設定方法についてはご使用になる DJソフトウエアの取扱説明書を参照して下さい。 コントローラとコネクタ 6 XponentはCDJ 2基を搭載する一般的なDJミキサーの様に見えますが、実際ほぼすべてのコントローラは特記のない限りMIDIノート/MIDI CCデータが送 出されることを心にとめて置いて下さい。 重要:Xponentの電源をオンにする時、Xponentの各コントローラに触れないよう注意する必要があります。Xponentの電源をオンにすると自動的に本体の 調整を開始するため、この時点で各コントローラに触れると各コントローラが予期せぬ動作をする原因になります。各デッキのプログレスメータには自動調整 の状態が表示(左から右へ順
| Torq Xponentユーザーガイド 6 リアパネル � � � � � � � � � 1. Booth Output(ブース出力) – 会場に独立したDJブース(モニタースピーカーが設置)設備がある場合、このRCA出力端子はDJブース内 のパワードスピーカーやパワーアンプと接続します。ブース・ノブ(14)でブース出力のボリュームをコントロールすることができます。 2. Master Output(マスター出力) – このRCA出力端子は、クラブ、スタジオ、会場等のメインのサウンド・システムと接続します。マスター 出力のボリュームは、マスター・ノブ(13)でコントロールすることができます。 3. Pedal Inputs(ペダル入力) – この1⁄4入力端子は、フットベダルを接続してDJソフトウエアをコントロールすることができます。フットス イッチ用入力端子とエクスプレッション・ペダル用入力端子がそれぞれ装備されています。 4.
Torq Xponentユーザーガイド | 7 トップパネル 14 13 12 11 15 16 10 18 17 20 21 19 23 22 24 26 25 29 31 30 28 27 34 35 36 37 32 38 33 39 注意:Xponentのトップパネルは左右に全く同じコントローラが装備されています。上図では左側のコントローラだけに番号を付けて識別し以下に分かりや すく説明します。特別な注意書きがない限り右側のコントローラはそれぞれに対応する左側のコントローラと同じ機能を持ちます。 注意:以下では、Xponentに同梱されたパワフルなDJソフトウエアであるSynchroScienceのTorqソフトウエアでXponentを使用した場合のノブ、ボタン、 スライダの機能を説明します。Xponentをその他のDJ ソフトウエアで使用する場合やノブ、ボタン、スライダのマッピングについての詳細は、使用する各 DJソフトウエアの取扱説明書を参照して下さい。 10.
| Torq Xponentユーザーガイド 8 11. スクラッチホイール – 指での回転やタッチに反応するデュアルパーパス(2つの目的に使用する)ボタンです: • このホイールは、回転している間に相対的なMIDIメッセージを送出するオプティカル・エンコーダが搭載されています。Torqは、この MIDI情報を使用して各デッキのスピードや再生の方向をコントロールします。こホイールは、キューイングやスクラッチにも使用できます。 • タッチセンシティブ有効化ボタン(10)が有効の時、各ホイールから手を離した瞬間にMIDI「ノートオン」メッセージが送出されます。 スクラッチホイールに触れると音楽の再生は一旦停止し、スクラッチホイールから手を離すと音楽の再生が再び開始します。この動作は、 ターンテーブルをエミュレートしておりDJにとっては重要な機能です。 重要:Xponentの電源オンにした直後に 、本体のスクラッチ・ホイールに手を触れないよう注意して下さい。 12. PFLセレクタ・ボタン – このボタンではDJがヘッドフォン(40)で聞くデッキを選択します。 13.
Torq Xponentユーザーガイド | 9 23. レベル・メーター – このLEDメーターは、マスター出力(2)のオーディオ・レベルを表示するために使用します。このメーターは、使用する DJソフトウエアで生成されるMIDI CCでコントロールされるもので、Xponentのマスター出力を実際に通過するオーディオ信号をモニタリン グ表示しているわけではありません。つまりDJソフトウエアから適切なMIDI CC情報を出力してこのメーターをコントロールしない限りメーター は点灯しません。 24.
| Torq Xponentユーザーガイド 10 32. スピード・スライダ – このスライダは、Torqの各デッキの再生スピードをコントロールします。 注意:Torqに搭載されたユニークな「タイム・ストレッチング」機能によりピッチを変更することなくスピードを変更することができます。従 来のターンテーブルでは不可能でしたが、多くのDJにとって大変に有効な手段です。この機能により、このスライダは「ピッチ」をコントロー ルすると言うより「スピード」をコントロールすると言えます。 33. チャンネル・ボリューム・フェーダ – このスライダは、Torqの各デッキのボリュームをコントロールします。 34. シンク・ボタン 35. キュー – これらのボタンは、各デッキの自動シンク機能の有効/無効を切り替えます。 – このボタンを使用してソングに一時的なマーカーを設置します。マーカーを設置した場所にDJは素早くアクセスできるため、 トラックを早送り/巻き戻しして探す必要がありません。キュー・ボタンについての詳細は、Torqのユーザーガイドを参照して下さい。 36.
Torq Xponentユーザーガイド | 11 Xponentを使用する 7 TorqでXponentを使用する Xponentには、パワフルなDJソフトウエアであるSyncroScienceのTorqが同梱されており、Xponentと即座に使用することができます。コンピュータに Xponentのドライバをインストールすると、Torqは自動的にXponentを検知しボタン、ノブ、スライダ、ホイール等のコントローラを設定することなく使用 することができます。 Xponentは、Torqと即座に連動しますが各コントローラの設定は好みに合わせてカスタマイズすることもできます。TorqのPreference(プリファレンス) メニューには、新たに追加されたXponent用のタブ( )にパラメータが表示されます: Default MIDI Map(MIDIマッピングを初期設定に戻す) Xponentの各コントローラのMIDIの割当ては、TorqのMIDIラーン機能を使用して任意に変更することができます。このResetボタンをクリックする と、それまでに任意で設定したMIDIのマッピング情報は消去され
Torq Xponentユーザーガイド | 12 XponentをTorq以外のソフトウエアで使用する 多くのDJソフトウエア(Ableton Live、Propellerhead Readon、Native Instruments Traktor等)には、「MIDIラーン」機能が装備されています。こ の機能によりXponentの各ボタン、ノブ、スライダ等にDJソフトウエアの特定のパラメータをコントロールするように素早く割り当てることができます。 Xponentは、この機能を搭載するDJソフトウエアの全てをコントロールすることができます。 「MIDIラーン」機能の使用方法は各DJソフトウエアにより異なるため、この機能を使用するには各DJソフトウエアの取扱説明書を参照する必要があります。 使用するDJソフトウエアにMIDIラーン機能が搭載されていなくても、DJソフトウエアの機能をXponentのノブ、ボタン、ホイール、スライダ等で生成され る特定のMIDI CCデータでコントロールできるように手動で割り当てることができる場合があります。使用するDJソフトウエアの取扱説明書を参照してこの 操作が可能かどう
| Torq Xponentユーザーガイド 13 トラブルシューティング 8 Xponentは、プロフェッショナルなクオリティのUSB MIDIコントローラ/オーディオ・インターフェイスで様々な環境においてテストが重ねられています。 しかしながら、徹底的なテストにも関わらず特定の条件下では、予想がつかない事態が生じる場合もあります。このセクションでは、よくある共通の問題につ いて解決策を提供します。 初めに、Xponent使用時にコンピュータへ複数のUSB機器を接続するのは出来る限り避けることを推奨します。USBは、オーディオ・ソフトウエアに適 した信頼できるプロトコルですが、オーディオ / マルチメディア・ソフトウエアはコンピュータのプロセッサや USB バスに相当な負担をかけます。一つの USB端子に複数の機器を接続することは理論的に可能ですが、それによりお使いのハードウエアやソフトウエアに複雑な問題を引き起こすことがあります。 同時に接続されているUSB機器の数を減らしてもXponentでの問題が解決しない場合は、以下の項目を確認して下さい: < Xponentのドライバが適切にインストー
| Torq Xponentユーザーガイド 14 付録A:Xponent MIDI CCデフォルト コントロール セクション メッセージタイプ MIDI Channel MIDI Note/CC Touch button Left NOTE ON/OFF 1 21 Headphone button Left NOTE ON/OFF 1 20 Large “X” button Left NOTE ON/OFF 1 18 Large “-” button Left NOTE ON/OFF 1 19 < button Left NOTE ON/OFF 1 16 > button Left NOTE ON/OFF 1 17 Deck 1 button Left NOTE ON/OFF 1 12 Deck 2 button Left NOTE ON/OFF 1 13 Deck 3 button Left NOTE ON/OFF 1 14 Deck 4 button Left NOTE ON/OFF 1 15
| Torq Xponentユーザーガイド 付録A:Xponent MIDI CCデフォルト(続き) コントロール セクション メッセージタイプ MIDI Channel MIDI Note/CC 3 button Right NOTE ON/OFF 2 25 4 button Right NOTE ON/OFF 2 26 5 button Right NOTE ON/OFF 2 27 |< button Right NOTE ON/OFF 2 28 >| button Right NOTE ON/OFF 2 29 Lock button Right NOTE ON/OFF 2 30 Small “+” button Right NOTE ON/OFF 2 31 Small “-” button Right NOTE ON/OFF 2 32 << button Right NOTE ON/OFF 2 33 >> button Right NOTE ON/OFF 2 34 Cue button Ri
| Torq Xponentユーザーガイド 付属A:Xponent MIDI CCデフォルト(続き) コントロール セクション メッセージタイプ MIDI Channel MIDI Note/CC Deck 4 knob Right CC-ABSOLUTE 2 Pitch Slider Left PITCHBEND 1 --- Left Low knob Middle CC-ABSOLUTE 1 8 Left Mid knob Middle CC-ABSOLUTE 1 9 Left High knob Middle CC-ABSOLUTE 1 10 Left Gain knob Middle CC-ABSOLUTE 1 11 Pitch Slider Right PITCHBEND 2 --- 15 Right Low knob Middle CC-ABSOLUTE 2 8 Right Mid knob Middle CC-ABSOLUTE 2 9 Right High knob Middle CC-AB
Torq Xponentユーザーガイド | 17 付録B:トラックパッドを使用してTorqのエフェクトをコントロールする 10 XponentのMIDIモード・ボタン(19)を有効にすると、トラックパッド(16)を使用してTorqのエフェクトのパラメータをコントロールすることができま す。基本的には、X軸の方向(左右)に指でトラックパッドを移動すると画面上の任意のエフェクトのノブをコントロールし、Y軸(上下)に指でトラックパッ ドを移動するともう一つのノブをコントロールすることができます。しかしながら、特定のエフェクトについてはTorqのユーザーインターフェイスでは使用 できない非表示のパラメータにXponentからアクセスすることもできます。更に、エフェクトの中にはトラックパッドを指で触れたり指を離したりするだけ で有効か無効かを切り替えられる(この場合は指でトラックパッドを移動してもエフェクトは変化しません)物もあります。 MIDIモード・ボタンが有効の時、左のマウスボタン(17)と右のマウスボタン(18)は、クリックすることでエフェクト・スロットを順に上下へ移動しト ラックパッドを使用してコ
Torq Xponentユーザーガイド | 18 デュアル・フィルタ: X軸:フィルタのカットオフ周波数(パラメータ・ノブ)をコントロールします。トラックパッドの左端に指を置くとパラメータはノブを一番左に回し た状態です。この位置では、エフェクトはローパス・フィルタと同様の効果があり、関連するデッキから高周波のサウンドをほぼ全て取り除きます。ト ラックパッドで指を右側へ移動した分だけカットオフ周波数が増加します。指がパッドの中心より右側へ移動すると、ローパス・フィルタはシームレス にハイパス・フィルタへとシフトします。つまりトラックパッドの右端まで指を移動させると、ほぼ全ての低周波サウンドは取り除かれます。 Y軸:デュアル・フィルタのレゾナンス(非表示のパラメータです)をコントロールします。トラックパッドの下に指を置くとレゾナンスの量は最小 (画面のノブは一番左端にまわした状態)です。トラックパッドで指を上へ移動した分だけフィルタのレゾナンスは増加します。 ディストーション: サチュレーション・モード X軸:エフェクトの色をコントロール(非表示のパラメータです)します。トラックパッドの左端に指を置
Torq Xponentユーザーガイド | 19 技術資料 11 警告:静電放電、高速過渡、伝導RF干渉等により、本機器が誤作動する場合があります。そのような場合には、本機器の接続を外した後、再接続し通 常の動作を回復します。 注意:本機器は家庭用または事業用として使用するためにFCC基準に適合するよう検査されています。製造者に認可なく変更/改良等を行った場合に は、使用者がこの機器を操作する権利が無効になる場合があります。 注意:本機器はFCC規則、第15章に準拠するClass Bデジタル機器の制限に適合するよう検査されています。これらの制限は、住宅への設置において 電磁干渉障害が生じないよう適正な保護を提供することを目的としています。本製品の使用により電磁波が発生し外部に電磁波が放射することがあり ます。指示通りに設置/使用しない場合には、電波通信に有害な影響を与えることがあります。ラジオまたはテレビの受信において、本機器の電源のオ ン、オフにより判断できる有害な干渉障害が生じた場合、以下に挙げる方法を1つ、またはそれ以上を試行して障害を是正することを推奨します。 < 受信アンテナの位置を再調
Torq Xponentユーザーガイド | 20 製品保証 12 保証規定 エムオーディオでは安全上のご注意に基づいて適切に使用されている場合に限り、本製品をお買い上げいただいた日より一年間は保証期間となり修理は無償で 行います。しかしながら、不適切な使用方法による破損の場合、ご購入者が所有していない場合、エムオーディオでのユーザー登録がお済みでない場合などは 保証の対象となりません。但し、電源アダプタやケーブルなどの付属品は、適切な使用の結果不具合が生じた場合でも保証対象には含まれません(初期不良の 場合は除く)。お使いの製品に対応する保証規定はwww.m-audio.
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