Professional シーン別推奨設定ガイド – 静止画撮影編 – Revision 1.
目次 風景 7 風景撮影の基本設定 ........................................................... 8 ● ● ● ● ● ● フォーカスモードを AF-S、 AF エリアモードを[シングルポイント AF]に !!..............................9 手持ち撮影時は手ブレ補正を[ノーマル]に !! ..................................9 サイレント撮影を[する]に !! ................................................................11 ローライト AF を[する]に !! .................................................................12 露出ディレーモードを[1 秒]に !! .......................................................12 モニターモードを[モニターのみ]に !! ..........
ポートレート撮影に便利な カスタムボタンの割り当てについて ................................. 23 ● ● ● ● K 再生 ..................................................................................................................24 K フォーカスポイント中央リセット.................................................24 y アクティブ D- ライティング設定 ......................................................24 p 拡大画面との切り換え .............................................................................25 スポーツ 27 スポーツ撮影や動く被写体を撮影するための基本設定 .......... 28 ● フォーカスモードを AF-C に !! .
便利な機能 45 よく使う機能を撮影モードダイヤルに登録したい .................. 46 ファインダー撮影時に目が疲れないようにしたい .................. 47 フリッカー現象の影響を低減して撮影したい ........................ 48 ターゲット追尾 AF を使って 動く被写体にピントを合わせ続けたい .............................. 50 ピント合わせの操作とレリーズ操作を 別のボタンに分けたい .................................................... 52 動物 AF を使って犬や猫の顔や瞳にピント合わせをしたい ..... 53 ● ● 動物撮影の基本設定.......................................................................................53 AF エリアモードを[ワイドエリア AF(L- 動物)]に !! .............53 必要な画像に印をつけたい ...
撮影シーン別の推奨設定 ................................................... 72 ● ● 日の入りを撮影する場合 .............................................................................72 雲の流れを撮影する場合 .............................................................................74 撮影開始前の最終チェックリスト.........................................
風景 風景写真をより鮮明に、より快適に撮 影するための基本設定やおすすめ機能 を紹介します。 7
風景撮影の基本設定 風景写真を撮影する場合におすすめの設定は次の通りです。 静止画撮影メニュー フォーカスモード AF-S AF エリアモード シングルポイント AF 回折補正 する 手ブレ補正 手持ち撮影時:ノーマル 三脚使用時:しない ※ 1 サイレント撮影 する カスタムメニュー a6 半押し AF レンズ駆動 する a10 ローライト AF する d4 露出ディレーモード 1 秒※2 その他 レリーズモード 1 コマ撮影 モニターモード モニターのみ ※ 1 使用するレンズに手ブレ補正機能がある場合は、レンズに よっておすすめの設定が異なります(0 10)。 ※ 2 別売のリモートコントロールアクセサリーをお持ちの場合 は、 [露出ディレーモード]の代わりにリモートコントロール アクセサリーのご使用をおすすめします。 8
● フォーカスモードを AF-S、AF エリアモー ドを[シングルポイント AF]に !! 撮影者がピント合わせをしたいポイン トを選べ、シャッターボタンを半押し するとフォーカスがロックされるため、 風景撮影などの静止している被写体撮 影の基本的な組み合わせです。 手持ち撮影時は手ブレ補正を [ノーマル]に !! ● 手ブレ補正の設定は、カメラを手持ち で撮影するのか、カメラを三脚に固定 して撮影するのかによって設定を変更 してください。 • 手持ちで撮影する場合は[ノーマル]に設定してください。手 ブレ補正効果が高く、静止している被写体を撮影する場合に適 しています。 9
風景撮影の基本設定 • マウントアダプター FTZ を使用して手ブレ補正切り替えスイッ チのある F マウントレンズを装着している場合、[手ブレ補正] はグレーで表示されて設定できません。レンズで手ブレ補正の 設定を行ってください。 • 三脚使用時のおすすめの設定はレンズによって異なります。 – 手ブレ補正機能がある Z マウントレンズを装着している場合 は[ノーマル]、手ブレ補正機能がないレンズを装着している 場合は[しない]に設定してください。 – 次の F マウントレンズを装着している場合、レンズ側で手ブ レ補正機能をノーマルにしてください。それ以外の F マウン トレンズを装着している場合は、レンズの説明書をご覧くだ さい。 – AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR – AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR – AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR – AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.
FTZ のファームウェアバージョンについて Z 7II/Z 6II でマウントアダプター FTZ をご使用の場合、FTZ の ファームウェアは Ver.1.10 以降になっている必要があります。 • ファームウェアバージョンは、FTZ を装着した状態でセット アップメニュー[ファームウェアバージョン]を実行すると 確認できます。 • ファームウェアのバージョンアップ方法については、当社の ホームページでご確認ください。 ● サイレント撮影を[する]に !! 静止画撮影メニューの[サイレント撮 影]を[する]に設定すると、電子シャッ タ ー が 使 用 で き ま す。 メ カ ニ カ ル な シャッター動作によるカメラブレを抑 えることができます。 サイレント撮影について • 次の場合は、[サイレント撮影]を[しない]に設定してく ださい。 – フラッシュ撮影したい場合 – 長秒時ノイズ低減またはフリッカー低減を使用したい場合 – ISO 感度を高感度(Hi 0.3 〜 Hi 2.
風景撮影の基本設定 ● ローライト AF を[する]に !! カ ス タ ム メ ニ ュ ー a10[ ロ ー ラ イ ト AF]を[する]に設定すると、フォー カスモードが AF-S のときに暗い場所で もピントが合いやすくなります。夕景 や夜景の撮影に便利です。 ● 露出ディレーモードを[1 秒]に !! カスタムメニュー d4 [露出ディレーモー ド]では、シャッターボタンを押して からシャッターがきれるまでの時間を 設定できます。1 秒以上に設定しておく と、シャッターボタン操作時のカメラ ブレを最小限に抑えられます。 [しない] 以外に設定すると、撮影画面に z アイコンが表示されます。 12
● モニターモードを[モニターのみ]に !! 画像モニターを見ながら撮影する場合、 モニターモード切り換えボタンを押し て[モニターのみ]に設定することを おすすめします。アイセンサーに顔や 指を近づけても画像モニターの表示が 消えることがないため、構図作りに集 中できます。 モニターモードの[ファインダー優先]について これまでのデジタル一眼レフカメラと似た動作になります。 • 静止画モードの場合、ファインダーに顔を近づけるとファイ ンダー内に撮影画面が表示されますが、顔を離しても画像モ ニターには撮影画面は表示されません。 • G ボタンや K ボタンを押すと、画像モニターにメニュー や再生画面が表示されます。 • これまでのデジタル一眼レフカメラの操作に慣れていて、手持 ちでファインダーを見ながら撮影する場合におすすめします。 13
風景撮影に便利なカスタムボタンの 割り当てについて 風景撮影時におすすめのカスタムボタンおよび J ボタンの機能の 割り当ては次の通りです。 w Fn1 ボタン y Fn2 ボタン V AF-ON ボタン 8 サブセレクター 中央ボタン q プレビュー b 格子線表示 A AF-ON K フォーカスポイント中央リセット z 動画撮影ボタン b ライブビュー情報表示の消灯 J ボタン p 撮影時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) 再生時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) • カスタムボタンの機能はカスタムメ ニュー f2[カスタムボタンの機能]、 J ボタンの機能はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]で設定を行え ます。 • 14
● q プレビュー ボタンを押している間、現在設定している色味や露出、被写界深 度を撮影画面の表示に反映します。風景写真の仕上がりを確認し ながら撮影することができます。 ● b 格子線表示 ボタンを押すと撮影画面に構図用格子線を表示します。撮影時に 水平や垂直に気をつけて構図を決めたい場合に表示させておくと 便利です。 ● K フォーカスポイント中央リセット ボタンを押すと、フォーカスポイントを移動しても素早く中央に 戻せます。フォーカスポイントの移動を主にサブセレクターで行っ ている場合、サブセレクター中央ボタンに割り当てておくと便利 です。 ● b ライブビュー情報表示の消灯 ボタンを押すと撮影画面のアイコンや撮影情報を非表示にします。 撮影時の構図を隅々まで確認したいときに便利です。 15
風景撮影に便利なカスタムボタンの割り当てについて ● p 拡大画面との切り換え 撮影時 J ボタンを押すと、フォーカスポイントを中心にして設定した拡 大率で拡大表示します。被写体にピントが合っているかを確認す るのに便利です。特にオートフォーカスが苦手な被写体に対して マニュアルフォーカスで、より厳密にピント合わせをしたい場合 に便利です。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[撮影モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 再生時 J ボタンを押すと、撮影時のフォーカスポイントを中心にして、 設定した拡大率で拡大表示します。被写体にピントが合っている かどうかを確認できます。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[再生モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 16
ポートレート ポートレート撮影時に被写体に集中し て撮影を行うための基本設定やおすす めの機能を紹介します。 17
ポートレート撮影の基本設定 ポートレート撮影する場合におすすめの設定は次の通りです。 静止画撮影メニュー ピクチャーコントロール ポートレート フォーカスモード AF-C AF エリアモード ワイドエリア AF(L- 人物) 手ブレ補正 ノーマル サイレント撮影 しない カスタムメニュー a5 縦 / 横位置 する フォーカスポイント切換 d5 シャッター方式 オート その他 モニターモード ● ファインダー優先 ピクチャーコントロールを[ポートレート] に !! 人物の肌が滑らかで自然な画像になり ます。 18
● フォーカスモードを AF-C に !! シャッターボタンを半押ししている間 または AF-ON ボタンを押している間は 常にピントを合わせ続けるモードです。 動く被写体の撮影に最適です。 AF エリアモードを [ワイドエリア AF(L- 人物)]に !! ● AF エリアモードを[ワイドエリア AF (L- 人 物 ) ] に 設 定 す る と、 カ メ ラ が フォーカスポイント内にある人物の顔 と瞳を検出します(瞳 AF/ 顔検出 AF) 。 特定の人物にピント合わせをしたい場 合におすすめします。 • カメラが人物の顔を検出した場合、顔に黄色の枠(フォーカスポ イント)が表示されます。瞳を検出できるときは、左右どちらか の瞳に黄色のフォーカスポイントが表示されます。自動でフォー カスポイントが顔や瞳の位置に移動するため、被写体が動いても 構図や表情に集中して撮影できます。 [オートエリア AF(人物)]に設定した場合 [オートエリア AF(人物)]に設定し た場合も人物の顔や瞳を検出できま す。複数の顔や瞳を検出すると、フォー カスポイントに e および f が表示さ れます。マルチ
ポートレート撮影の基本設定 暗い場所でピントを合わせやすくするには カスタムメニュー a10[ローライト AF]を[する]に設定すると、フォー カスモードが AF-S のときに暗い場所 でもピントが合いやすくなります。 ● 手ブレ補正を[ノーマル]に !! [ノーマル]を選ぶと高い手ブレ補正効 果が得られます。 • 手ブレ補正機能があるレンズを装着し ている場合、[ノーマル]に設定して いるとシャッターレリーズ後に撮影画 面の表示がわずかに動くことがありますが、異常ではありませ ん。違和感がある場合は[スポーツ]に設定するとファインダー 像が安定し、フレーミングに集中して撮影を行えます。 • マウントアダプター FTZ を使用して手ブレ補正切り替えスイッ チのある F マウントレンズを装着している場合、[手ブレ補正] はグレーで表示されて設定できません。レンズで手ブレ補正の 設定を行ってください。 20
縦 / 横位置フォーカスポイント切換を [する]に !! ● カスタムメニュー a5[縦 / 横位置フォー カスポイント切換]を[する]に設定 すると、カメラを正位置(横位置)、時 計回りの縦位置、反時計回りの縦位置 にしたときで個別にフォーカスポイン トを設定できます。 縦位置反時計回りに 90°回転 横位置 縦位置時計回りに 90°回転 21
ポートレート撮影の基本設定 ● モニターモードを[ファインダー優先]に !! これまでのデジタル一眼レフカメラの 操作に慣れていて、手持ちでファイン ダーを見ながら撮影する場合におすす めします。 • 静止画モードの場合、ファインダーに顔を近づけるとファイン ダー内に撮影画面が表示されますが、顔を離しても画像モニター には撮影画面は表示されません。 • G ボタンや K ボタンを押すと、画像モニターにメニューや 再生画面が表示されます。 22
ポートレート撮影に便利な カスタムボタンの割り当てについて ポートレート撮影時におすすめのカスタムボタンおよび J ボタン の機能の割り当ては次の通りです。 w Fn1 ボタン K y Fn2 ボタン z フォーカスモード /AF エリアモード V AF-ON ボタン A AF-ON サブセレクター 8 中央ボタン K フォーカスポイント中央リセット z 動画ボタン J ボタン 再生 y アクティブ D- ライティング設定 p 撮影時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) 再生時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) • カスタムボタンの機能はカスタムメ ニュー f2[カスタムボタンの機能]、 J ボタンの機能はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]で設定を行え ます。 23
ポートレート撮影に便利なカスタムボタンの割り当てについて ● K 再生 ボタンを押すと再生画面を表示します。ファインダーを見ながら 撮影をしている場合、左手をレンズに添えた撮影姿勢のまま右手 でボタンを押すことができ、撮影した画像をすぐにファインダー で確認できます。 ● K フォーカスポイント中央リセット ボタンを押すと、フォーカスポイントを移動しても素早く中央に 戻せます。フォーカスポイントの移動を主にサブセレクターで行っ ている場合、サブセレクター中央ボタンに割り当てておくと便利 です。 ● y アクティブ D- ライティング設定 ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回すと、アクティブ D- ラ イティングの設定を変更できます。暗い室内から外にいる人物を 撮影したり、直射日光の強い海辺など明暗差の激しい場所で撮影 をする場合に便利です。 24
● p 拡大画面との切り換え 撮影時 J ボタンを押すと、フォーカスポイントを中心にして設定した拡 大率で拡大表示します。被写体にピントが合っているかを確認す るのに便利です。特にオートフォーカスが苦手な被写体に対して マニュアルフォーカスで、より厳密にピント合わせをしたい場合 に便利です。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[撮影モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 再生時 J ボタンを押すと、撮影時のフォーカスポイントを中心にして、 設定した拡大率で拡大表示します。被写体にピントが合っている かどうかを確認できます。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[再生モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 25
スポーツ スポーツなど、動きのある被写体を撮 影する場合の基本設定やおすすめの機 能を紹介します。 27
スポーツ撮影や動く被写体を撮影する ための基本設定 スポーツ撮影などの動く被写体を撮影する場合におすすめの設定 は次の通りです。 静止画撮影メニュー フォーカスモード AF-C AF エリアモード ダイナミック AF 手ブレ補正 スポーツ サイレント撮影 しない カスタムメニュー a3 AF ロックオン 3 d5 シャッター方式 オート その他 レリーズモード 高速連続撮影、 高速連続撮影(拡張) シャッタースピード 1/500 秒以上の高速 モニターモード ファインダー優先 28
● フォーカスモードを AF-C に !! シャッターボタンを半押ししている間 または AF-ON ボタンを押している間は 常にピントを合わせ続けるモードです。 動く被写体の撮影に最適です。 ● AF エリアモードを[ダイナミック AF]に !! 撮影者が選んだフォーカスポイントで ピント合わせを行います。選んだフォー カスポイントから被写体が一時的に外 れても、周辺のフォーカスポイントか らのピント情報を利用してピントを合 わせます。 • [ダイナミック AF]はフォーカスモードが AF-C の場合のみ選べ ます。 • 被写体の動きが速くて追いきれない場合などは、広い範囲(エ リア)で被写体をとらえることができる[ワイドエリア AF(S)] または[ワイドエリア AF(L- 人物)]もお試しください。 29
スポーツ撮影や動く被写体を撮影するための基本設定 ● 手ブレ補正を[スポーツ]に !! [スポーツ]を選ぶと、動きの速い被写 体や、動きの変化が激しい被写体を撮 影する場合にもファインダー像が安定 し、フレーミングに集中して撮影を行 えるのでおすすめです。 • [ノーマル]と比べて撮影画面の見え方が自然なため、高速連続 撮影時も被写体を追いやすくなります。[スポーツ]に設定して いても表示の動きが気になる場合は、[しない]に設定してくだ さい。 • 装着したレンズによっては[スポーツ]が設定できない場合が あります。 • マウントアダプター FTZ を使用して手ブレ補正切り替えスイッ チのある F マウントレンズを装着している場合、[手ブレ補正] はグレーで表示されて設定できません。レンズで手ブレ補正の 設定を行ってください。 30
● モニターモードを[ファインダー優先]に !! これまでのデジタル一眼レフカメラの 操作に慣れていて、手持ちでファイン ダーを見ながら撮影する場合におすす めします。 • 静止画モードの場合、ファインダーに顔を近づけるとファイン ダー内に撮影画面が表示されますが、顔を離しても画像モニター には撮影画面は表示されません。 • G ボタンや K ボタンを押すと、画像モニターにメニューや 再生画面が表示されます。 31
スポーツ撮影に便利な カスタムボタンの割り当てについて スポーツ撮影時におすすめのカスタムボタンおよび J ボタンの機 能の割り当ては次の通りです。 w Fn1 ボタン K 再生 y Fn2 ボタン g プロテクト V AF-ON ボタン A AF-ON 8 サブセレクター 中央ボタン z 動画ボタン J ボタン K フォーカスポイント中央リセット z フォーカスモード /AF エリアモード p 撮影時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) 再生時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) • カスタムボタンの機能はカスタムメ ニュー f2[カスタムボタンの機能]、 J ボタンの機能はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]で設定を行え ます。 32
● K 再生 ボタンを押すと再生画面を表示します。ファインダーを見ながら 撮影をしている場合、左手をレンズに添えた撮影姿勢のまま右手 でボタンを押すことができ、撮影した画像をすぐにファインダー で確認できます。 ● g プロテクト ボタンを押すと、再生画面に表示されている画像をプロテクト(保 護)します。Fn ボタンに割り当てておくことで i メニューから操 作を行うよりも時間が短縮でき、必要な画像に素早く印をつけた い場合に便利です。 ● K フォーカスポイント中央リセット ボタンを押すと、フォーカスポイントを移動しても素早く中央に 戻せます。フォーカスポイントの移動を主にサブセレクターで行っ ている場合、サブセレクター中央ボタンに割り当てておくと便利 です。 33
スポーツ撮影に便利なカスタムボタンの割り当てについて ● z フォーカスモード /AF エリアモード ボタンを押しながらメインコマンドダイヤルを回すとフォーカス モード、サブコマンドダイヤルを回すと AF エリアモードの設定 を変更できます。 • 初期設定では Fn2 ボタンに割り当てられています。Fn2 ボタンの 設定を変更した場合、他のボタンにこの機能を割り当てておく ことをおすすめします。 ● p 拡大画面との切り換え 撮影時 J ボタンを押すと、フォーカスポイントを中心にして設定した拡 大率で拡大表示します。被写体にピントが合っているかを確認す るのに便利です。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[撮影モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 再生時 J ボタンを押すと、撮影時のフォーカスポイントを中心にして、 設定した拡大率で拡大表示します。被写体にピントが合っている かどうかを確認できます。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[再生モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます
動画モードの静止画撮影機能を使って 決定的な瞬間をとらえたい ゴルフのスイングように被写体の動きが極めて速い場合、連続撮 影してもインパクトの瞬間がとらえられないことがあります。そ の場合、動画モードに切り替えてシャッターボタンを全押しする と、最大 120 コマ / 秒で静止画の撮影が可能です。これにより、 今まで撮れなかった瞬間の画像を撮影できるようになります。 1 静止画 / 動画切り換えレバー を 1 に合わせて動画モード にする 35
動画モードの静止画撮影機能を使って決定的な瞬間をとらえたい 2 動画撮影メニュー[画像サ イズ / フレームレート]で [1920 × 1080 120p] を 選ぶ • 1 秒間に撮影できる連続撮影速度は、設定したフレーム レートに相当します。たとえば[1920 × 1080 120p] に設定した場合、約 120 コマ / 秒になります。 • 撮影される静止画の画像サイズは動画の画像サイズと同 じです。アスペクト比は 16:9 になります。 • 画像サイズやフレームレートは動画モードの i メニュー [画像サイズ / フレームレート / 画質]でも設定できます。 3 c(E)ボタンを押して[連 続撮影]に設定する マルチセレクターで[連続撮影] を選び、J ボタンを押して決定 します。 4 36 フォーカスモードと AF エリアモードを設定する フォーカスモードは AF-C、AF エリアモードは[ワイドエリ ア AF(S)]をおすすめします。
5 撮影モードを M にする 動画モードの場合、撮影モード が P や S の場合は露出を自分で 変更できません。絞り値や ISO 感度を変更して露出を設定した い場合、撮影モードを M に変更 してください。 6 露出を設定する 7 ピントを合わせる 8 シャッターボタンを押して撮影する • シャッタースピードや絞り値、 ISO 感度の値を調整して露出を 設定してください。 • 被写体ブレの少ない連続撮影 画像が必要な場合は、シャッ タースピードを 1/1000 秒以上 の高速側に設定してください。 シャッターボタンを半押しまたは AF-ON ボタンを押してピ ントを合わせます。 • シャッターボタンを全押ししている間、Z 7II は最大 3 秒 間、Z 6II は最大 2 秒間、連続撮影します。 • ピントが合っていなくても撮影されます。 動画撮影中の連続撮影について • フリッカー低減撮影の効果は無効になります。 • 画質モードは[FINE ★]に固定されます。 37
高速連続撮影と高速連続撮影(拡張) の違いを知りたい Z 7II/Z 6II の連続撮影で選べる[高速連 高速連続撮影(拡張) 続撮影]と[高速連続撮影(拡張)]の 違いは次の通りです。撮影時のシチュ エーションや被写体によって、使い分 けることをおすすめします。 高速連続撮影 連続撮影速度 高速連続撮影 高速連続撮影(拡張) 約 5.
● 撮影画面について 高速連続撮影と高速連続撮影(拡張)では、シャッターをきった ときの撮影画面の表示が異なります。 被写体の動き ■ 高速連続撮影 高速連続撮影は、シャッターがきれる瞬間に撮影画面が一瞬ブラッ クアウトしますが、撮影画面には被写体がほぼリアルタイムで表 示されます。 ■ 高速連続撮影(拡張) 高速連続撮影(拡張)は、シャッターがきれる瞬間の撮影画面の 暗転はありませんが、撮影画面はリアルタイムではなく、撮影し た画像が少し遅れて表示されます。 39
高速連続撮影と高速連続撮影(拡張)の違いを知りたい ● 連続撮影速度について 連続撮影時の最大撮影速度は、カメラやカメラの設定によって異 なります。 Z 7II の場合 画質 モード 記録ビット サイレン モード ト撮影 ー JPEG RAW を含む 12 ビット しない 画質モード 14 ビット ー JPEG RAW を含む 12 ビット する 画質モード 14 ビット 高速連続撮影 高速連続撮影 (拡張) 約 5.5 コマ / 秒 約 10 コマ / 秒※ 1 約 5 コマ / 秒 約 9 コマ / 秒※ 2 約 4 コマ / 秒 約 8 コマ / 秒 約 3.5 コマ / 秒 約 6.5 コマ / 秒 Z 6II の場合 画質 モード 記録ビット サイレン モード ト撮影 ー JPEG RAW を含む 12 ビット しない 画質モード 14 ビット ー JPEG RAW を含む 12 ビット する 画質モード 14 ビット 40 高速連続撮影 約 5.5 コマ / 秒 高速連続撮影 (拡張) 約 14 コマ / 秒※ 1 約 10 コマ / 秒※ 2 約 4.
※ 1 フォーカスモードが MF または AF-S に設定されている場 合、またはフォーカスモードが AF-C で AF エリアモードが [シングルポイント AF]に設定されている場合の最大撮影 速度です。それ以外の場合、Z 7II は約 9 コマ / 秒、Z 6II は 約 12 コマ / 秒になります。 ※ 2 フォーカスモードが MF または AF-S に設定されている場 合、またはフォーカスモードが AF-C で AF エリアモードが [シングルポイント AF]に設定されている場合の最大撮影 速度です。それ以外の場合、Z 7II は約 8 コマ / 秒、Z 6II は 約 9 コマ / 秒になります。 41
シャッタースピードと絞り値を 維持して適正露出で撮影したい デーゲームのサッカースタジアムや野球場などの日なたと日陰が 混在するような場所で、設定したシャッタースピードや絞り値を 維持したい場合、ISO 感度を固定すると適切な露出を得られない ことがあります。感度自動制御機能を使用すると、ISO 感度が自 動的に調整されるため適正露出で撮影することができます。 • S ボタンを押しながらサブコマ ン ド ダ イ ヤ ル を 回 す と ISO AUTO (感度自動制御をする)と ISO(感 サブコマンドダイヤル 度自動制御をしない)に切り替え られます。 S ボタン • 感度自動制御機能をする設定の場合、 静止画撮影メニュー[ISO 感度設定] の[制御上限感度]で上限感度(Z 7II は 100 〜 Hi 2.0、Z 6II は 200 〜 Hi 2.
• [ISO 感度設定]の[低速限界設定] では、撮影モードが P または A のと きに感度自動制御が働き始めるシャッ タースピードを 1/4000 〜 30 秒の間 で設定できます。[オート]に設定す ると、レンズの焦点距離に応じて低速 限界をカメラが自動で設定します。 スポーツや動く被写体を撮影するときの簡易的な露出設定に ついて 屋内と屋外のように、明るさが異なる場所に繰り返し移動す るような場合、「スポーツ撮影や動く被写体を撮影するための 基本設定」(0 28)の設定に加え、次のように設定すること をおすすめします。 • 撮影モード:A(絞り優先オート) • 感度自動制御:する • 低速限界設定:1/500 秒 撮影モード A では、露出が適正になるようにカメラが自動的 にシャッタースピードを決定します。シャッタースピードが 1/500 秒よりも低速になるとカメラが判断した場合は感度を 自動的にあげるため、1/500 秒より低速で撮影することはあ りません。屋内外の環境に順応しながら、被写体ブレを抑え た撮影が可能です。なお ISO 感度が高くなると、撮影した画 像にノイズ(ざらつき、むら、
便利な機能 撮影シーンにかかわらずに使える便利 な機能を紹介します。 45
よく使う機能を撮影モードダイヤルに 登録したい 撮影モードダイヤル U1、U2、U3 には、 よく使う機能を登録できます。風景撮 影時の設定は U1、ポートレート撮影時 の設定は U2、スポーツ撮影時の設定は U3 というように、撮影シーン別に設定 を登録しておけば、撮影モードダイヤ ルを切り替えるだけで複数の設定を一気に変更できます。 • U1、U2、U3 には、次の撮影機能を登録できます。 – 静止画撮影メニュー項目 – 動画撮影メニュー項目 – カスタムメニュー項目 – 撮影モード、シャッタースピード(撮影モード S、M)、絞り 値(撮影モード A、M)、プログラムシフト(撮影モード P)、 露出補正、調光補正など • セットアップメニュー[ユーザーセッ ティングの登録]で[U1 に登録]、 [U2 に登録]または[U3 に登録]のいず れかを選んで 2 を押します。[はい] を選んで J ボタンを押すと、現在の 設定内容が登録されます。 ユーザーセッティングについて • [カスタムピクチャーコントロール]や[多重露出]など、 一部登録できないメニュー項目があります。 • ユーザーセッティング
ファインダー撮影時に 目が疲れないようにしたい ファインダー撮影時に、長時間ファイ ンダーを見ていると目が疲れることが あります。カスタムメニュー d9[Lv に 撮影設定を反映]を[しない]に設定 すると、ホワイトバランス、ピクチャー コントロール、露出補正の設定などを 撮影画面に反映せず、ファインダー表示に適した色味や明るさで 表示されるため、長時間ファインダーを見ながら撮影する場合に 適しています。 [する] [しない] • 撮影画面と実際に撮影された画像で色味が異なることがあるた め、撮影後は画像を確認することをおすすめします。 • 動画モード時は d9[Lv に撮影設定を反映]の設定にかかわらず、 常に撮影の設定を反映します。 47
フリッカー現象の影響を低減して撮影 したい 蛍光灯をはじめとする一部の人工照明下で撮影すると、照明の明 滅による明るさのちらつき(フリッカー現象)によって画像の一 部に露出ムラが生じたり、連続撮影時に露出や色味にばらつきが 生じることがあります。フリッカー低減機能を使うと、フリッカー の周期を検知し、露出や色合いへの影響が少ないタイミングで シャッターがきれるように撮影のタイミングを調整します。 • フリッカー低減機能を使うには、静止 画撮影メニューの[フリッカー低減撮 影]を[する]にします。 [する] [しない] • [する]に設定すると、撮影画面に FLICKER アイコンが表示され ます。 • [する]に設定しても、FLICKER アイコンが表示されない場合や、 フリッカー低減機能が動作しないことがあります(0 49)。 48
[フリッカー低減撮影]について • フリッカー低減機能を使うと、光源によってシャッターのき れるタイミングが少し遅れることがあります。 • 電源周波数が 50Hz の場合は 100Hz の点滅周期を、また電 源周波数が 60Hz の場合は 120Hz の点滅周期を検出します。 連続撮影中に光源の点滅周期が変化した場合、フリッカーの 影響は低減できません。 • 背景が暗い場合や輝度が高い光源が含まれる場合など光源や 撮影条件によっては、フリッカーが検出できなかったり、フ リッカー低減の効果が得られないことがあります。 • イルミネーションなどの特殊な光源下では、フリッカー低減 機能の効果が得られないことがあります。 静止画撮影メニュー[フリッカー低減撮影]の制限について 次の場合など、静止画撮影メニュー[フリッカー低減撮影] が無効になります。 • レリーズモードが[高速連続撮影(拡張)]の場合 • 静止画撮影メニュー[サイレント撮影]が[する]の場合 • インターバルタイマー撮影、タイムラプス動画、またはフォー カスシフト撮影を行うときに、それぞれの機能の[サイレン ト撮影]を[する]にしてい
ターゲット追尾 AF を使って 動く被写体にピントを合わせ続けたい タ ー ゲ ッ ト 追 尾 AF を 使 用 す る 場 合、 フォーカスモードを AF-C、 AF エリアモー ドを[オートエリア AF]、[オートエリ ]、[オートエリア AF(動 ア AF(人物) 物)]に設定することをおすすめします。 ターゲット追尾を開始すると被写体の 動きに合わせてフォーカスポイントが移動し、シャッターボタン の半押しまたは AF-ON ボタンを押している間ピントを合わせ続け ます。 追尾を開始するには • J ボタンを押し、ターゲット追尾 AF を開始します。 • 必要に応じてフォーカスポイントを移 動します。 • ターゲットとなる被写体が フォーカスポイントの位置に きたら、シャッターボタンを 半押しし続けるか AF-ON ボタ ンを押し続けます。 50
• ボタンを押している間はフォーカスポイントの色が黄色に変 わってターゲットを追尾します。 • J ボタンを押すか画像モニターをタッチしても追尾を開始します。 追尾を終了するには • シャッターボタンまたは AF-ON ボタンを放すと、追尾 を終了します。 • フォーカスポイントは開始前 の位置に戻ります。 • J ボタンまたはタッチで追尾を開始した場合は、J ボタンを押 すと追尾を終了します。フォーカスポイントは中央に戻ります。 • W(Q)ボタンを押すと、ターゲット追尾 AF を終了します。 ターゲット追尾 AF の開始 / 終了を他のボタンに割り当てる カスタムメニュー f2 [カスタムボタンの機能]で w Fn1 ボタン、 y Fn2 ボタン、S レンズの Fn ボタン、3 レンズの Fn2 ボタン に[ターゲット追尾]を割り当てられます。AF エリアモード が[オートエリア AF]、[オートエリア AF(人物) ]、[オート エリア AF(動物)]のときに割り当てたボタンを押すと、ター ゲット選択画面に切り替わってターゲット追尾 AF が可能にな ります。 51
ピント合わせの操作とレリーズ操作を 別のボタンに分けたい カスタムメニュー a6[半押し AF レン ズ駆動]を[しない]に設定すると、 ピント合わせは AF-ON ボタンのみで行 います。ポートレート撮影やスポーツ 撮影などの AF-C を使用するシーンで、 シャッターボタンはレリーズに集中で きます。 • AF-ON ボタンでピント合わせをした後に AF-ON ボタンを放すと AF が停止します。この状態から構図変更をしてシャッターボタンを 押しても、再度ピント合わせをせずにレリーズのみ行なえます。 • フォーカスポイントの移動をサブセレクターで行い、ピント合 わせを AF-ON ボタンで行うと、右手の親指を少し動かすだけで 構図づくりを素早く行えます。 52
動物 AF を使って犬や猫の顔や瞳に ピント合わせをしたい AF エリアモードを[ワイドエリア AF (L- 動物)]または[オートエリア AF(動 物)]に設定すると、カメラが犬や猫の 顔と瞳を検出します(動物 AF)。 ● 動物撮影の基本設定 犬や猫の写真を撮影する場合におすすめの設定は次の通りです。 静止画撮影メニュー フォーカスモード AF-C AF エリアモード ワイドエリア AF(L- 動物) サイレント撮影 しない カスタムメニュー a11 内蔵 AF 補助光の照射設定 しない d5 シャッター方式 オート AF エリアモードを [ワイドエリア AF(L- 動物)]に !! ● AF エリアモードを[ワイドエリア AF (L- 動 物 ) ] に 設 定 す る と、 カ メ ラ が フォーカスポイント内にある犬や猫の 顔と瞳を検出します(動物 AF) 。特定 の犬や猫にピント合わせをしたい場合 におすすめします。 53
動物 AF を使って犬や猫の顔や瞳にピント合わせをしたい [オートエリア AF(動物)]に設定した場合 [オートエリア AF(動物)]に設定し た場合も犬や猫の顔や瞳を検出できま す。複数の顔や瞳を検出すると、フォー カスポイントに e および f が表示さ れます。マルチセレクターの 42 を 押してピント合わせをしたい顔や瞳を選ぶことができます。 動物撮影の設定を撮影モードダイヤルに登録する 設定を撮影モードダイヤル U1、U2、U3 に登録しておくと、撮 影モードダイヤルを切り替えるだけで複数の設定を一気に変 更できます。詳しくは「よく使う機能を撮影モードダイヤル に登録したい」(0 46)をご覧ください。 動物 AF のご注意 • 犬や猫の種類によっては顔や瞳を検出できない場合があります。 また、犬や猫以外に枠が表示されることがあります。 • 次のような場合は、瞳および顔が正常に検出できないことがあ ります。 – 顔が画面に対して大きい / 小さい場合 – 顔が明るすぎる / 暗すぎる場合 – 体毛などで目や顔が隠れている場合 – 瞳と周辺部位の色が近い場合 – 犬や猫の動きが大きすぎる場合 •
動いている犬や猫を撮影するときの簡易的な露出設定について 53 ページの基本設定に加え、次のように設定することをお すすめします。 • 撮影モード:A(絞り優先オート) • 感度自動制御:する • 低速限界設定:1/500 秒 撮影モード A では、露出が適正になるようにカメラが自動的 にシャッタースピードを決定します。シャッタースピードが 1/500 秒よりも低速になるとカメラが判断した場合は感度を 自動的にあげるため、1/500 秒より低速で撮影することはあ りません。なお ISO 感度が高くなると、撮影した画像にノイ ズ(ざらつき、むら、すじ)が発生しやすくなります。 55
必要な画像に印をつけたい 撮影した画像には、再生画面でプロテクト(保護)をかけたりお 気に入りの度合いによって評価をつけたりできます。設定したプ ロテクトやレーティングは、Capture NX-D または ViewNX-i にも 反映されます。 ● プロテクトを設定する 大切な画像を誤って削除しないために、選んだ画像にプロテクト を設定できます。ただし、メモリーカードを初期化すると、プロ テクトを設定した画像も削除されますのでご注意ください。 i メニューで設定する 再生時の i メニューで画像をプロテクトできます。 1 K ボタンを押して再生画面 を表示する 2 プロテクトしたい画像を選 んで i ボタンを押す 再生時の i メニューが表示され ます。 56
3 [プロテクト]を選んで J ボタ ンを押す • P アイコンが表示されます。 • プロテクトを解除するには、解 除する画像を選んで再度[プロ テクト]を選びます。 Fn1 または Fn2 ボタンで設定する カスタムメニュー f2[カスタムボタン の機能]で Fn1 または Fn2 ボタンに[プ ロテクト]を割り当てておくと、ボタ ンを押すだけでプロテクトを設定でき るので便利です。 1 K ボタンを押して再生画面 を表示する 2 プロテクトしたい画像を選 ん で Fn1 ま た は Fn2 ボ タ ン を押す • P アイコンが表示されます。 • プロテクトを解除するには、も う 一 度 Fn1 ま た は Fn2 ボ タ ン を押します。 57
必要な画像に印をつけたい ● レーティングを設定する 選んだ画像にレーティングを設定します。プロテクトした画像に はレーティングを設定できません。プロテクトを解除してからレー ティングを設定してください。 i メニューで設定する 再生時の i メニューで画像にレーティングをできます。 1 K ボタンを押して再生画面 を表示する 2 レーティングを設定したい画 像を選んで i ボタンを押す 再生時の i メニューが表示され ます。 3 58 [レーティング]を選んで J ボ タンを押す
4 レーティングを設定する • メインコマンドダイヤルを回 して、ccccc 〜 c、なし、 d(削除候補)から選びます。 • J ボタンを押して決定します。 Fn1 または Fn2 ボタンで設定する カスタムメニュー f2[カスタムボタン の機能]で Fn1 または Fn2 ボタンに[レー ティング]を割り当てておくと、ボタ ンを押しながらメインコマンドダイヤ ルを回してレーティングを設定できる ので便利です。 1 K ボタンを押して再生画面 を表示する 2 レーティングを設定したい画 像を選び、Fn1 または Fn2 ボ タンを押しながらメインコ マンドダイヤルを回す • ccccc 〜 c、なし、d(削 除候補)から選びます。 • ボタンを放して決定します。 59
タイムラプス 静止画をつないで 1 つの動画を作成す る「タイムラプス動画」について、基 本設定やおすすめ機能を紹介します。 61
タイムラプス動画とは タイムラプス動画とは、設定した撮影間隔で自動的に撮影した静 止画をつないで動画として表現するものです。このカメラでは、 静止画撮影メニューの[インターバルタイマー撮影]を使う方法 と[タイムラプス動画]を使う方法があります。 ●[インターバルタイマー撮影]と [タイムラプス動画]の違いについて 難易度 インターバルタイマー撮影 タイムラプス動画 高 低 1.「インターバルタイマー撮 影」で撮影※ 動画作成まで 2. 撮影した静止画をパソコ の工程 ンに移動 3. 市販のソフトウェアで動 画を作成 保存形態と ファイル数 編集時の特徴 1.
動画作成の概念図 インターバルタイマー撮影 設定した 撮影間隔で撮影 JPEG または RAW で記録 タイムラプス動画 設定した 撮影間隔で撮影 オプションで タイムラプス動画の 自動生成が可能 動画(MOV または MP4)で記録 記録した静止画を素材 として、市販のソフト ウェアでタイムラプス 動画を作成 63
タイムラプス撮影の準備と基本設定 ここでは静止画撮影メニューの[インターバルタイマー撮影]を 中心に説明します。[タイムラプス動画]で撮影を行う場合も基本 的な設定内容は同じです。 ● 事前の準備 電源の確保 • 充分に充電されたバッテリーを用意してください。 • 電源が確保できる場所であれば、別売(Z 6II)または付属(Z 7II) の本体充電 AC アダプター EH-7P、または別売のパワーコネク ター EP-5B と AC アダプター EH-5d/EH-5c/EH-5b のご使用を おすすめします。 • 別 売 の パ ワ ー バ ッ テ リ ー パ ッ ク MB-N11 や バ ッ テ リ ー パ ッ ク MB-N10 を使用して 2 つのバッテリーを装着すると、カメ ラ単体よりも長い時間の撮影が可能になるためおすすめです。 MB-N10/MB-N11 を使用すると、撮影を中断せずに電池を交換 するホットスワッピングも可能なため、予備のバッテリーを用 意することでさらに長時間の撮影が可能になります。 • このカメラでは、Anker 製の推奨モバイルバッテリー PowerCore+
三脚の準備 タイムラプス撮影を行う場合、カメラを三脚で固定する必要があ ります。風で倒れたりしないような三脚を用意してください。 ● 撮影開始前の準備 カメラの設置 撮影場所を決めたら三脚を設置し、カメラを固定してください。カ メラが不安定になっていないか、電源のケーブルが絡まっていない か、電源が確保できる配置になっているかを必ず確認してください。 構図とピントの確認 • 実際の撮影を始める前に試し撮りを行い、構図やピントが合っ ているかどうかを確認してください。 • 静止画撮影メニュー[撮像範囲設定]を[FX(36 × 24)]に設 定して静止画を撮影する場合でも、タイムラプス動画は 16:9 のアスペクト比(縦横比)で作成することになります。構図を決 めるときは一度[16:9(36 × 20)]に切り替えて確認すること をおすすめします。 撮像範囲を素早く変更する カスタムメニュー f2[カスタムボタンの機能]で Fn1 または Fn2 ボタンに[撮像範囲選択]を割り当てると、割り当てたボ タンを押しながらコマンドダイヤルを回すことで撮像範囲の設 定を素早く切り換えられます。 結露の対策
タイムラプス撮影の準備と基本設定 ●[インターバルタイマー撮影]の基本設定 [インターバルタイマー撮影]でタイムラプス動画用の静止画を撮 影する場合におすすめの設定は、次の通りです。 撮影間隔 撮影シーンによって異なります (0 72) 撮影回数× 1 回のコマ数 撮影シーンによって異なります (0 72) 露出平滑化 する サイレント撮影 する 撮影間隔優先 する 撮影間隔毎の AF 駆動 しない オプション タイムラプス動画 撮影開始時の記録フォルダー 新規フォルダー作成:M ファイル番号リセット:M 66
撮影間隔 撮影シーンによって推奨設定が異なります。詳しくは「撮影シー ン別の推奨設定」(0 72)をご覧ください。 撮影間隔について 一部の他社製カメラでは、設定する「撮影間隔」は露光と次 の露光までの間隔のことを指す場合があります。この場合、 撮影するコマと次のコマまでの間隔が撮影ごとの露光時間に よって変動することがあります。これに対しニコン製カメラ の場合、設定する「撮影間隔」は撮影するコマと次のコマの 間隔を指すため、一定の間隔でインターバル撮影を行うこと ができます。 ■ ニコン製カメラの場合 設定した撮影間隔 10 秒 露光時間 6秒 10 秒 4秒 10 秒 6秒 10 秒 3秒 10 秒 10 秒 10 秒 実際の撮影間隔 10 秒 ■ 一部の他社製カメラの場合 設定した撮影間隔 4秒 4秒 4秒 4秒 露光時間 6秒 5秒 4秒 3秒 実際の撮影間隔 10 秒 9秒 8秒 7秒 67
タイムラプス撮影の準備と基本設定 撮影回数× 1 回のコマ数 撮影シーンによって推奨設定が異なります。詳しくは「撮影シー ン別の推奨設定」(0 72)をご覧ください。 • [撮影間隔優先]が[する]に設定されている場合は、1 回のコ マ数は 1 コマに固定されます。 露出平滑化 [する]を選ぶと、1 コマ前に撮影した静止画と大きく明るさが変 化しないようにカメラが自動で露出を調整します。 • 輝度の変化が大きい被写体を撮影するときは、撮影と撮影の間 に輝度が変化することで露出平滑化の効果が出にくいことがあ ります。輝度変化が大きい場合は、撮影間隔を短くすることを おすすめします。 サイレント撮影 [する]を選ぶと、シャッター動作による振動とシャッター音を出 さずに撮影できます。 • [する]に設定していても、完全に無音にはなりません。撮影時 に絞りやオートフォーカスなどカメラの動作音がすることがあ ります。 68
撮影間隔優先 [撮影間隔優先]を[しない]に設定すると撮影間隔よりも露光時 間を優先するため、設定した撮影間隔で撮影できずにその回の撮 影がキャンセルされることがあります。 [する]に設定すると、各回の撮影がキャンセルされないようにカ メラが自動でシャッタースピードを変更し、設定した撮影間隔の 時間内に収めます。撮影モードが P または A の場合のみ有効にな ります。撮影間隔より長い露光時間が必要な場合は露出アンダー になることがあります。 ■[しない]に設定した場合 設定した撮影間隔 露光時間 15 秒 16 秒 15 秒 15 秒 13 秒 15 秒 12 秒 15 秒 10 秒 15 秒 15 秒 15 秒 キャンセルされる 実際の撮影間隔 15 秒 ■[する]に設定した場合 設定した撮影間隔 露光時間 15 秒 14 秒 15 秒 13 秒 15 秒 13 秒 15 秒 12 秒 15 秒 10 秒 15 秒 15 秒 15 秒 15 秒 15 秒 実際の撮影間隔 露出アンダーになる(本来は 16 秒必要) 69
タイムラプス撮影の準備と基本設定 撮影間隔毎の AF 駆動 [しない]に設定すると、フォーカスモードを MF に設定すること なく、カメラが予期せずピント合わせを行うことを防げます。 オプション [タイムラプス動画]に設定すると、撮影した静止画をつないでア スペクト比(縦横比)が 16:9 のタイムラプス動画として記録で きます。撮影直後に動画の仕上がり具合を確認することができる ため、パソコンでタイムラプス動画を作成する前に撮り直すこと ができるので便利です。 [AE ブラケティング]に設定すると、露出値(AE)を変えながら 撮影します。設定したコマ数が[撮影回数× 1 回のコマ数]に反 映されます。露出変化が予想しにくい撮影条件時に便利です。また、 露出が異なる複数の画像を市販の画像編集ソフトウェアで合成し て HDR 動画を作成することもできます。 撮影開始時の記録フォルダー [新規フォルダー作成]を有効にすると、撮影を開始するたびに 新しいフォルダーを自動的に作成して画像を保存します。撮影ご とに個別のフォルダー内に撮影した画像がまとめられるため、画 像を管理しやすくなります。 70
● その他の基本設定 静止画撮影メニュー 画質モード※ RAW または FINE ★ 画像サイズ サイズ L ISO 感度設定 撮影シーンによって異なります (0 72) ホワイトバランス 撮影シーンによって異なります (0 72) ピクチャーコントロール 撮影シーンによって異なります (0 72) 測光モード マルチパターン測光 手ブレ補正 しない ※ 画質モードを[RAW]に設定しておくと、動画編集の過程で 好みの画像調整が可能になります。ただしファイルサイズが大 きいため、画像調整を行わない場合は[FINE ★]に設定する ことをおすすめします。 撮影状況を確認するには 再生メニュー[撮影直後の画像確認]を[する]に設定して おくと、撮影した画像を自動的に画像モニターまたはファイ ンダーに表示します。露出やピントの具合を確認したいとき に便利です。ただし、次のことにご注意ください。 • 撮影間隔を 4 秒以上に設定する必要があります。 • バッテリーの消耗は早くなります。 71
撮影シーン別の推奨設定 撮影シーンごとのおすすめの設定は次の通りです。 ● 日の入りを撮影する場合 実際に作成したタイムラプス動画は、以下の URL からご覧いただ けます。 https://nps.nikonimaging.
このタイムラプス動画を作成したときの撮影条件は次の通りです。 使用レンズ NIKKOR Z 24–70mm f/4 S 焦点距離 30mm 撮影モード A(絞り優先オート) 絞り値 f/5.
撮影シーン別の推奨設定 ● 雲の流れを撮影する場合 実際に作成したタイムラプス動画は、以下の URL からご覧いただ けます。 https://nps.nikonimaging.
このタイムラプス動画を作成したときの撮影条件は次の通りです。 使用レンズ NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S 焦点距離 18.
撮影開始前の最終チェックリスト 天候状況 U 雨の対策は大丈夫ですか? 雨の予報がある場合、カメラ用のレインカバーやレンズフードの 装着をおすすめします。 U 強風の対策は大丈夫ですか? • 強風が吹いても倒れない三脚を用意してください。 • カメラのストラップは、三脚に結ぶなどして風に吹かれて写り 込まないようにしてください。 U 結露の対策は大丈夫ですか? 結露が発生しやすい環境で撮影する場合は、市販のレンズヒーター の使用をおすすめします。 周囲の確認 U 撮影場所を占有しても他の人の邪魔になりませんか? 撮影地点が人通りの多いところや立ち入り禁止区域でないか確認 してから、カメラを設置してください。可能であれば、人通りの 多い時間帯を避けて撮影を行ってください。 U 暗くなっても安全性の確保はできていますか? 周囲が暗くなる時間帯まで撮影を行う場合は、懐中電灯などを用 意しておいてください。足元の不安定な場所や高所など、危険な 場所での撮影は避けてください。 メモリーカードの空き容量 U カードの空き容量は充分ですか? U 予備のカードは用意されていますか? 76
電源確保 U バッテリーの残量は大丈夫ですか? U 予備のバッテリーは用意されていますか? U カメラに電力は供給されていますか? 構図とピントの確認 U 16:9 を想定した構図になっていますか? 静止画撮影メニュー[撮像範囲設定]を[FX(36 × 24)]に設 定して静止画を撮影する場合でも、タイムラプス動画は 16:9 の アスペクト比(縦横比)で作成することになります。構図を決め るときは一度[16:9(36 × 20)]に切り替えて確認することを おすすめします。 U 水平の構図になっていますか? 水平の確認を行う場合、DISP ボタンを何度か押すと表示される水 準器表示を参考にして、カメラの傾きを調整してください。 U ピントは合っていますか? 実際の撮影を始める前に試し撮りを行い、構図やピントが合って いるかどうかを確認してください。 77
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