Manual
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B03 SHUNT B035000B (120412) B03 SHUNT B035000B (120412)
(JP)日本語
図に示された使用方法の中で、×印やドクロマークが付いてい
ないものだけが認められています。 最新の取扱説明書やその他
の関連情報はウェブサイト(www.alteria.co.jp)で参照できますの
で、定期的に確認してください。
疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2968-3733)にご相
談ください。
1. 用途
PPE(個人保護用具) EN 567 に適合したロープクランプです。
製品の破断強度以上の荷重をかける使用や、本来の用途以外で
の使用は絶対に避けてください。
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこと
とします。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- 高所での活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の傷害や死に
つながる場合があります。
責任
警告:使用前に必ず、「用途」の欄に記載された使用用途のトレー
ニングを受けてください。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あるい
はそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ
使用してください。
ユーザーは各自の責任で適切な安全確保の技術を習得する必
要 があります。
誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損害、傷害、
死亡に関してもユーザー各自がそのリスクと責任を負うこととし
ます。 各自で責任がとれない場合や、その立場にない場合はこ
の製品を使用しないでください。
2. 各部の名称
(1) フレーム (2) カム (3) スプリング (4) ロープチャンネル (5) アタ
ッチメントホール
主な素材:
アルミニウム、ステンレススチール
3. 点検のポイント
毎回、使用前に
製品に亀裂や変形、傷、過度の磨耗、腐食等がないことを確認し
てください。
スプリングが正しく機能することを確認してください。
カムの動きに問題がないことを確認してください。
器具の中に異物が入っていないことを確認してください。
各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細についてはペツルのウ
ェブサイト(www.petzl.com/ppe)をご参照ください。
使用中の注意点
製品の状態を常に確認してください。 他の用具との連結部や、
システムを構成する各用具が正しくセットされていることを確認
してください。
もしこの器具の状態に関する疑問があれば、(株)アルテリア
(TEL:04-2968-3733)にご相談ください。
4. 適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確
認してください(併用できる = 相互の機能を妨げない)。
ロープ
シャントは以下のロープで使用できます:
- 直径 10 ~ 11 mm のカーンマントル構造(芯+外皮)のロープ
(EN 892適合のダイナミックロープ、EN 1891適合のセミスタテ
ィックロ ープ、スタティックロ ープ )を1 本 使 用
- 直径 8 ~ 11 mm のカーンマントル構造(芯+外皮)のロープ
(EN 892適合のダイナミックロープ、EN 1891適合のセミスタテ
ィックロープ、スタティックロープ)を2本使用 必ずタイプと直径
が同じロープを2本使用してください。
警告:使用するロープによっては滑りやすくなり、『シャント』のブ
レーキの効きが悪くなる場合があります(例:新しいロープ、外皮
に特殊な処理が施されているロープ、濡れているまたは凍ってい
るロープ、泥が付いたロープ等)。
コネクター
ロッキングカラビナを使用してください。オーバル型または洋ナ
シ型のカラビナをお勧めします。 使用するカラビナが『シャント』
との併用に適していることを確認してください。 コネクターがメ
ジャーアクシスに沿って加重されていることを確認してください。
5. 機能の原理
『シャント』は、ロープ上を一方向には動きますが、反対方向に
は動きません。 カムに荷重がかかると、ロープチャンネル内でカ
ムがロープを挟んでロックします。 カム及びフレームの動きが妨
げられないようにしてください。
警告:外部から不適切な力がカムやフレームに加わると、ロープ
を挟んでロックする機能が損なわれます。
6. 『シャント』のセット
1. カムを押して、フレームの反対側に出します。
2. カムをその状態で押さえたまま、ロープチャンネルの中にロー
プを通します。セットする向きに注意してください。
3. カムを放します。 アタッチメントホールにロッキングカラビナ
をクリップしま す。 カラビ ナをハーネス の ビレ イル ープ にクリップ
します。 カラビナのゲートをロックします。
7. 機能の確認
器具をロープにセットしたら必ず、荷重がかかる方向に引いてロ
ックされることを確認してください。
8. 使い方
懸垂下降
下降器の下側に『シャント』をセットしてください。
手で器具を包むようにつかまないでください。
ロープクライミング
2つのアッセンダー(『シャント』と他のアッセンダー1個)とフッ
トループ1本を使用します。 2つのアッセンダーは必ずハーネ
スに連結してください。(ロッキングカラビナのみ、またはランヤ
ード + ロッキングカラビナ)
警告:衝撃荷重を避けるために、アッセンダーや支点より上に登
らないようにし、ロープがたるまないようにしてください。 墜落
の衝撃を吸収するのはロープです。 ロープの衝撃吸収力は支
点に近づくにつれて下がります。支点付近では衝撃荷重を避け
てください。
荷重がかかった状態でロックを解除する方法
『シャント』の下側のロープを引いて、ロープがまっすぐな状態
になるようにします。
その他の使用方法
Product Experience をご参照ください。(www.petzl.com)
9. 一般注意事項
耐用年数 / 廃棄基準
ペツルのプラスチック製品及び繊維製品の耐用年数は、製造
日から数えて最長10年です。 金属製品には特に設けていません。
注意:極めて異例な状況においては、1回の使用で損傷が生じ、
その後使用不可能になる場合があります(劣悪な使用環境、鋭
利な角との接触、極端な高/低温下での使用や保管、化学薬品と
の接触等)。
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください:
- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年以上経
過した
- 大きな墜落を止めた、あるいは非常に大きな荷重がかかった
- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑問が
ある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、新しい技術の発達、また新しい
製品との併用に適さない等の理由で、使用には適さないと判断
された
使用しなくなった製品は、以後使用されることを避けるため廃
棄してくだ さ い 。
製品の点検
毎回の使用前の点検に加え、定期的に十分な知識を持つ人物に
よる綿密な点検を行う必要があります。 綿密な点検を行う頻度
は、使用の頻度と程度、目的により異なります。また、法令による
規定がある場合はそれに従わなければなりません。 ペツルは、
少なくとも12ヶ月ごとに綿密な点検を行うことをお勧めします。
トレーサビリティ(追跡可能性)を維持するため、製品に付いてい
るタグを切り取ったり、マーキングを消したりしないでください。
点検記録に含める内容:用具の種類、モデル、製造者または販売
元の名前と連絡先、製造番号、認識番号、製造日、購入日、初めて
使用した日付、次回点検予定日、注意点、コメント、点検者及びユ
ーザーの名前と署名。
詳しい点検記録の見本はwww.petzl.com/ppeをご参照くださ
い。
持ち運びと保管
紫外線、化学薬品、高/低温等を避け、湿気の少ない場所で保管
してください。必要に応じて洗浄し、直射日光を避けて乾燥させ
てください。
改造と修理
ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じます(パーツ
交換は除く)。
3年保証
原材料及び製造過程における全ての欠陥に対して適用されま
す。 以下の場合は保証の対象外とします:通常の磨耗や傷、酸
化、改造や改変、不適切な保管方法、メンテナンスの不足、事故ま
たは過失による損傷、不適切または誤った使用方法による故障
責任
ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリアは、
製品の使用から生じた直接的、間接的、偶発的結果またはその他
のいかなる損害に対し、一切の責任を負いかねます。
トレ ーサビリティとマーキング
a. この個人保護用具の製造を監査する公認機関
b. CE適合評価試験公認機関
c. トレーサビリティ:データマトリクスコード = 製品番号 + 個
別番号
d. 直径
e. 個別番号
f. 製造年
g. 製造日
h. 検査担当
i. 識別番号
j. 規格