Recording Equipment User Manual

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演奏を録音する/再生する
Step10 曲を仕上げる∼ミックス・ダウン
複数のトラックに録音した演奏を、2 トラック(普通のカセッ
ト・テープなど)にまとめる作業をミックス・ダウンといい
ます。このとき、トラックごとに音色や左右の位置、音量の
バランスなどを整えて、曲を仕上げていきます。
音の左右の位置(パン)を決める
音の左右の位置をパンといいます。
[PAN]を押すと次のような画面が表示され、TIME/VALUE
ダイヤルで各トラックのパンを操作することができます。
fig.07-18(LCD:Edit Pan1)
操作対象のトラックは CURSOR[ で変更するか、
REC TRACK ボタンで直接選ぶこともできます。
[EXIT]を押すとレベル・メーター表示画面に戻ります。
音色を調節する∼イコライザー
本機のミキサー部には各トラックに 2 バンドのイコライザー
(EQ)を内蔵しており、低音、高音の音質を別々に調節する
ことができます。
[EQ]を押すと次のような画面が表示され、TIME/VALUE
イヤルで各トラックの EQ を操作することができます。
fig.07-20(LCD:Mixer EQ)
[EXIT]を押すとレベル・メーター表示画面に戻ります。
音に広がりを与える∼ループ・エフェクト
本機のミキサー部には、ループ・エフェクトとしてコーラス
/ディレイ/ダブリングとリバーブが用意されています。こ
れらを効果的に用いることで、音に広がりを与えることがで
きます。
[CHORUS/DELAY]または[REVERB]を押すと、各トラッ
クからそれぞれのエフェクトに送る音量(センド・レベル)
を調節する画面が表示されます。
fig.07-21(LCD:Send Reverb Level)
この画面で、各エフェクトのかかり具合をトラックごとに調
節することができます。
さらにもう一度[CHORUS/DELAY]または[REVERB]を
押すと、各エフェクトの設定画面が表示されます。設定内容
については、「ミキサー・エフェクト・パラメータ一の働き」
(P.92)をご覧ください。[EXIT]を押すと、元の画面に戻り
ます。
fig.07-22(LCD:Send Reverb Parameter)
操作対象のトラックは CURSOR[ ]で変更する以
外に、REC TRACK ボタンで直接選ぶこともできます。この
とき、トラック 1 2、3 と 4、5 67 と 8、といった組
み合わせで同時に REC TRACK ボタンを押すと、選ばれた 2
つのトラックの設定を同時に変化させることができます。
ステレオ・トラックで EQ の設定を同じにしたい場合などに
便利です。このとき、EQ の設定を変化させた場合は、EQ の
全てのパラメーター(設定値)が一致するようになります。
[EXIT]を押すとレベル・メーター表示画面に戻ります。
 ループ・エフェクトとは
ミキサーのエフェクト・センド/リターンに接続したエ
フェクトをループ・エフェクトと呼びます。ミキサーの
各チャンネル(本機のトラックに相当します)にあるセ
ンド・レベルを操作することで、効果の深さを調節でき
ます。
トラックごとにセンド・レベルが独立しているため、例
えばボーカルには深いリバーブ、ドラムには浅いリバー
ブ、といった具合に効果の深さを変えることが可能にな
ります。
インサート・エフェクト(P.31)が特定の音にかけるエ
フェクトであるのに対し、ループ・エフェクトは全体に
かけるエフェクトと言えます。