Recording Equipment User Manual
69
より進んだ使いかた
デジタル・コピーを禁止したマスター・テープを作る
BR-8 から DAT レコーダーなどへデジタルでミックス・ダウンするときに、ミックス・ダウンされたテープから別の DAT レコー
ダーなどへのデジタル・コピーを禁止することができます。
1.
[UTILITY]を押します。
2.
CURSOR[ ][ ]を押してシステム・アイコン
を選択し、[ENTER]を押します。
fig.10-15(LCD:Select System Icon)
3.
CURSOR[ ][ ]を押して“D.CpyProtect”の
位置にカーソルを合わせ、 TIME/VALUE ダイヤ ルで
“ON”を選びます。
D.CpyProtect(デジタル・コピー・プロテクト)
デジタルでミックス・ダウンしたテープのデジタル・コ
ピーを禁止するかどうかを設定します。
・OFF:
デジタル・コピーを許可します。
・ON:
デジタル・コピーを禁止します。
4.
[EXIT]を数回押して、レベル・メーター表示画面に
戻します。
5.
BR-8からDATレコーダーなどへデジタルでミックス・
ダウンします(P.36)。
このマスター・テープから、さらに別の DAT レコーダー
などへデジタル・コピーすることはできなくなります。
※ 一部の DAT レコーダーには、SCMS に対応していない
ものや、CD プレーヤーとデジタル接続できないものがあ
ります。そのような DAT レコーダーをお使いの場合、
D.CpyProtect を“ON”にすると、BR-8 のデジタル出
力を DAT レコーダーへ録音することはできません。
D.CpyProtect を“OFF”にしてお使いください。
SCMS とは
「SCMS」は「Serial Copy Management System」の略
です。これは、DAT レコーダーや MD レコーダーなどの
民生用デジタル・オーディオ機器において、デジタル接
続による二世代以降の録音を禁止し、制作者の著作権を
保護する機能です。この機能を持つデジタル・レコーダー
にデジタル接続で録音した場合、デジタル・オーディオ
信号といっしょに、SCMS のための符号も記録されます。
この符号が記録されているデジタル・オーディオ信号か
らは、再びデジタル接続で録音することができません。