Manual
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COMPRESSOR -
コンプレッサー
概
要
コ
ンプレッサーは、信号のダイナミクス(音量の強弱)をコントロールする
ためのエフェクトです。信号のダイナミクスを均一化させてギター・サウ
ンドをより明確に聴こえる様にしたり、もっとラディカルで特徴的なエフェ
クトを得ることもできます。
G-System
は
3
種類のコンプレッションを選択
でき、目的に応じて適切なサウンドをより素早く得ることを可能としてい
ます。
Advanced Compressor -
アドバンス・コンプレッサー
一般的なコンプレッションの詳細なパラメーターを調節できます。
Sustaining
/
Percussive Compressor -
サステイン/パーカッシブ・コンプレッサー
パラメーターの構成が簡略化され、より素早く設定を行えます。サステイン・
コンプレッサーは極端なコンプレッションに、パーカッシブ・コンプレッサー
はリミッティングの用途に適しています。
コンプレッション概要図
図の通り、入力の信号がスレッショルド・ポイントを超えると、出力は指
定したレシオの比率に応じて信号のアッテネートされます(すなわち、増
加が抑えられます)。アタック・パラメーターはアッテネーションが得られ
るまでの速度を指定します。コンプレッションは音量の増加を抑えるため、
そこで失われた全体的な音量はゲイン・パラメーターで補正します。
Advanced Compressor
-
アドバンス・
コンプレッサー
こ
のモードでは、全てのパラメーターを個別に調節できます。
Thres
(
Threshold
)
-
スレッショルド
設定レンジ:
-40 dB
〜
0 dB
入力がこの値を超えると、コンプレッサーが作動します。スレッショルドを
超えた信号は、レシオ/アタック/リリースで設定された特性に合わせて
プロセスされます。
Ratio -
レシオ
設定レンジ:
Off
/
1.12:1
〜
inf
(無限)
:1
レシオの設定値は、信号の圧縮の強さを示します(上図参照)。
例:
2:1
にレシオを設定した場合、入力がスレッショルド値から
4dB
上がる
と、出力は
2dB
上がります。
inf
の設定では、リミッターとして作動します。
Attack -
アタック
設定レンジ:
1.0 ms
〜
140 ms
コンプレッサーが反応するのにかかる時間です。アタック・タイムが短
いほど、信号がスレッショルド値を超えてから指定レシオに圧縮されるま
での時間が短くなります。
Release -
リリース
設定レンジ:
50 ms
〜
2.0 s
入力信号がスレッショルド値を下回った際に、コンプレッサーがゲイン・リ
ダクションを「解放」し、入出力レベルの比率が
1:1
に戻るまでの時間です。
Gain -
ゲイン
設定レンジ:
-12
〜
+12 dB
ゲインを調節します。コンプレッションによって変動したレベルの補正に使
用します。
Enable -
エンネーブル
設定レンジ:
Off
/
On
エフェクトの
ON
/
OFF
の状態を示します。
OFF
の状態でも、エフェクトの
設定はプリセットの一部として保存されます。
エフェクト
COMPRESSOR -
コンプレッサー