Manual
59
エフェクト
MOD -
モジュレーション
Advanced Chorus -
アドバンス・コーラス
ア
ドバンス・コーラスは、クラシック・コーラスの全パラメーターに加え、
次
のパラメーターが用意されています。
Cho Dl
(
Chorus Delay
)
-
コーラス・ディレイ
設定レンジ:
0
〜
50 ms
先に述べたように、コーラス/フランジャーは基本的には
LFO
変調された
ディレイです。このパラメータで、そのディレイの長さを調節できます。典型
的なコーラスが使用するディレイの長さは約
10ms
、フランジャーは
5ms
前後です。
コーラスの本来の使い方ではありませんが、ディレイを
30
〜
50ms
と長めに設定することにより、スラップバック効果を意図的
に活用することができます。
Ratio
(
Golden Ratio
)
-
ゴールデン・レシオ
設定レンジ:
Off
/
On
ゴールデン・レシオは、スピードとデプスの相互関係を自動的に調節し、
片方のパラメータを調節した際にもう片方を自動的に補正することにより、
聴感上のコーラスの強さを一定に保つ機能です。この機能は、名機
TC 2290
から継承されています。
PhaRev
(
Phase Reverse
)
-
フェーズ反転
設定レンジ:
Off
/
On
エフェクト信号の右チャンネルの位相を反転させます。この機能は、ステ
レオ・イメージを広げるのに有効です。
FLANGER -
フランジャー
概
要
フ
ランジャーはコーラスと同じ血筋を持ったモジュレーション・エフェクト
です。原音は
2
系統に分割され、片方の音程が変調されます。
フランジャーは、信号の一部に若干のディレイを施し、エフェクトの入力に
フィードバックすることにより、その独特なサウンドを生成します。その効果
の幅を確認するには、フィードバックの値をお試しください。
Classic Flanger - クラシック・フランジャー
Speed -
スピード
設定レンジ:
50 mHz
〜
20Hz
フランジャーの速度を調節します。
Tempo -
テンポ
設定レンジ:
Ignore
(無視)/
2
〜
1/32T
2
から
1/32T
の設定では、グローバル・テンポとの関係を、音符の表記で
決定します。「
T
」は
3
連符、「
D
」は符点音符を示します。
Ignore
の設定
では、
Speed
パラメーターの設定を適用します。
UTILITY
メニューの
Tap Master
パラメーターで、プリセット変
更時にグローバル・テンポとプリセットの
Speed
パラメーターの
いずれを適用するかを指定できます。
Depth -
デプス
設定レンジ:
0
〜
100%
エフェクトの深さを調節します。値は、変調波形の振幅を示します。
HiCut -
ハイカット
設定レンジ:
20 Hz
〜
20 kHz
この値より高い周波数のレベルを減少させます。効果が強すぎると感じ、ミ
ックスないし出力レベルを下げても効果が思う様に低減されない場合は、こ
のパラメータを試してみてください。
FeedB
(
Feedback
)
-
フィードバック
設定レンジ:
-100
〜
100 %
エフェクトの出力から入力に循環させるフィードバック信号の量を調節し
ます。フィードバック値が大きすぎる(
90
〜
95%
以上)と、内部フィード
バックにより発信ノイズが発生する可能性がありますので、大きな音量で
試
す
ときには
注意
してください
。パラメータの値をマイナスの値に設定する
と、アルゴリズムの入力にフィードバックされる信号の位相が反転します。