NOVA System ユーザーマニュアル
重要 - 安全のために 1 2 3 4 5 6 7 正三角形に括られた矢印付きの落雷マークは、人体に対して 正三角形に括られた「!」サインは、本体の使用上、あるいは 電気ショックを与えうる、危険な高電圧の絶縁されていない サービス/メンテナンス上で、重要な情報が製品に同梱の書類 部品が本体内部に配置されていることを示します。 に含まれていることを示します。 必ずお読みください。 警告! この書類は手の届くところに保管してください。 • 火事等の恐れがあります。 全ての指示に従ってください。 本機を水気の近くで使用しないでください。 本体の手入れは、乾いた布で乾拭きしてください。 • • 必ずアースを正しく接続してください。 • • 適切な電源ケーブルとプラグ形状・動作電圧は地域によって異なります。 8 ラジエーター、ヒート・レジスター、暖房機具、音響用アンプリファ イア等、またそれに限定されないあらゆる熱を発する機器の近くに 設置しないでください。 9 極性プラグ、あるいは接地プラグの安全機構に手を加えないでくだ さい。極性プラグは、二つの金属ブレードの内、片側が大きく設計
海外準拠規格に基づく記載 EMC / EMI 本機器は FCC 基準 Part 15 に準ずる Class B デジタル機器の制限事項に 適合するための試験に合格しています。 これらの制限事項は、居住地域での設置時に生じうる有害な電波障害を Certificate of Conformity 規制するために制定されたものです。本機器は無線周波エネルギーを TC Electronic A/S, Sindalsvej 34, 8240 Risskov, Denmark, hereby declares on own responsibility that the following product: 生成・使用しており、これを放射することがあります。指示に従った 設置と使用を行わないと、無線通信に障害を及ぼす可能性があります。 しかしながら、特定の設置状況において電波障害を起こさないという保証 NOVA System はありません。本機器がラジオやテレビの受信に障害を与えていないかを - Effects Processor for electric guitars 判断するには、本機器の電源を落と
目次 イントロダクション 重要 − 安全のために . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 海外準拠規格に基づく記載 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 目次 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . イントロダクション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . a b 3 5 各部の名称と機能 フロントパネル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 基本操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
イントロダクション Nova System - オールインワンの神髄 Nova System は、クオリティを知るギター・プレイヤーのためのフロア型統合エフェクト・ソルーションです。オール・アナログのディストーション/ オーバードライブ・セクションを搭載しながらもその設定は完全なプリセット・コントロール可能で、エキスプレッション・コントロールにも対応して います。ラックのセットアップを省スペースにまとめたり、ペダルの配線に嫌気がさした、またはシンプルな操作と音質面での優位性を追求したい方に 最適な選択肢となるでしょう。 搭載エフェクトの大半はフロア型プロセッサーの頂点である G-System のアルゴリズムを採用し、トップクラスのコンプレッション/ EQ /ノイズ・ ゲート/モジュレーション/ピッチ/ディレイ/リバーブが足元に並びます。ギターとアンプを用意するだけで、ファーストクラスの旅が始まります。 アナログのドライブ回路を搭載 Nova System は、NDT™(Nova Drive Technology - Nova ドライブ・テクノロジー)を搭載。利便性のみを追求してモデリングに逃げることなく、本
フロントパネル 6
基本操作 1 エフェクト・エディット/セレクト・ボタン 例 ボタンを一度押すと、エフェクトのエディット・モードに入ります。 コンプレッション/ EQ /モジュレーション/ディレイを組み合わせた ボタンを再度押すと、エフェクト・タイプが順番に切り替わります。 プリセットがあるとします。しかしながら、最後にリバーブを設定して ボタンを長押しすると、保存せずにエフェクト・エディット・モードを いる途中で設定を変え過ぎてしまったため、リバーブだけを標準的な設定 終了します。 に戻したいとします。このような場合、 Nova System では、他のプリ 2 VARIATIONS - バリエーション・ボタン エフェクト・タイプ毎に、 4 つのバリエーションが保存できます。この 機能により、お気に入りの設定のリバーブを同じくお気に入りのコンプ レッサーと組み合わせる、といった作業が素早く行なえます。 例 - COMP エディットを押し、コンプレッション・ブロックにアクセスし ます。 - EDIT A 〜 D エンコーダーでコンプレッションの設定をエディットしま セットに一度切り替えて、そちら
基本操作 次の方法で設定を行ないます。 - エンコーダー A でプリセットの保存場所を指定 - エンコーダー B でプリセット名のキャラクターを選択 - エンコーダー C でキャラクターを変更 - エンコーダー D でリコール(呼び出し)/デリート(削除)/ストア (保存)を切替 各エンコーダーで設定を行なったら、再度 STORE ボタンを押して操作を 確定します。 7 LEVELS - レベル・ボタン 13 TAP TEMPO / HOLD FOR TUNING タップ・テンポ/長押しでチューニング このスイッチは 2 つの機能を持ちます。 タップ・テンポ: スイッチをタップすることにより、Nova System のグローバル・テンポを 指定できます。ここで指定したテンポは、ディレイとモジュレーション・ エフェクトに反映されます。 チューニング: スイッチを長押しすると、チューナー・モードに入ります。チューナー・ プリセットごとに、出力レベルを設定できます。レベル・メニューの他の モード時には、出力を切り、無音でチューニングを行なうことが出来 パラメータは全て「グローバル」な扱いとなり、設定は
リアパネル 1 DRIVE INPUT - ドライブ・インプット 8 PEDAL IN - ペダル・インプット ギター用の入力です。Nova System のプログラマブル・アナログ・ドライ パラメータをペダルからコントロールするためのペダル入力端子です。 ブ・セクションを使用する場合にこの入力を選択します。コネクター・タ 数種類のペダルを使用できます。 イプ: 1/4"ジャック 2 LINE INPUT - ライン・インプット tem 本体の 8 つのボタン全てをエフェクト・バイパスに使用できま Nova System をアンプのエフェクト・ループで使用する場合、アンプの ループ・センドを Nova System の LINE INPUT に接続します。 Nova す。 - System のプリアンプ・セクションはバイパスされ、アンプのプリアンプ をドライブ用に使用できます。 1/4"TRS ジャックのバランス出力端子です。モノラルで単体のアンプに 5/6/7 MIDI IN / OUT / THRU MIDI 信号の交信を行なうための、標準的な入出力及びスルー端子で
セットアップ例 基本セットアップ Nova System を 1 台 のコンボ・アンプ(ステレオの場合は 2 台)の 基本的な設定 クリーン・チャンネルに接続する基本的なセットアップです。全ての • レベル・メニューで入力感度を設定します。 エフェクトとオーバードライブ/ディストーションは Nova System に生成 させます。オプションの G-Switch を接続すると、Nova System は自動的 にストンプ・モードとなります。この場合、 G-Switch でプリセットのリ コールを行ないます。 接続 • ギターを Nova System の Drive Input に接続します。 • Nova System のレフト・アウトをギターアンプのクリーン・チャンネ ルに接続します。 • ステレオのセットアップを構築する場合には、ライト・アウトを 2 台 目のアンプに接続します。 • オプションの G-Switch を接続する場合は、 Nova System の PEDAL IN 端子に接続します。 10 G-Switch を使用する場合 • エフェクト・ブロックの個別オン/オフには
セットアップ例 エフェクト・ループ このセットアップでは、ドライブにアンプのプリアンプ・セクションを 基本的な設定 使用します。この場合は Nova System のライン入力を使用し、 Nova • レベル・メニューで、最大のペダル・レベルにおける入力感度を設定 System のドライブ・セクションをバイパスします。ボリューム等のコン トロール用に、エキスプレッション・ペダルを接続しています。 接続 • ギターをコンボ・アンプのインプットに接続します。 • アンプのエフェクト・ループ・センドを Nova System の LINE INPUT 端子に接続します。 • レフト・アウトをアンプのエフェクト・ループ・リターン(= パワー・ アンプ・イン)端子に接続します。ステレオのセットアップを構築する 場合には、ライト・アウトを 2 台目のアンプのエフェクト・ループ・ します。 • ストンプまたはプリセット・モードを選びます。 • プリセット・モードの場合は、プリセットを選択します。 • エフェクト・ブロックの個別オン/オフにはエフェクト・スイッチを 使用します。 • ペダル・メニューでエキ
ROUTING - ルーティング・メニュー ROUTING - ルーティング 「ルーティング」とは、信号の接続経路を意味します。 Nova System では、シリアル/セミ・パラレル/パラレルの 3 種類のルーティングを選択できま す。 基本的な設定 • MENU ボタンを押します。 • エンコーダー D で、Routing(ルーティング)を選択します。 • MENU を押し、選択を確定します。 • エンコーダー A / B / C で設定を変更します。 • エンコーダー D でページを切り替えます。 • MENU を押すと、設定が確定します。 • メニューを終了するには、再度 MENU ボタンを押します。 Serial - シリアル(直列) シリアル・ルーティングは、全てのエフェクト・ブロックをシリアル(直列)につなぎ、一般的なコンパクト・エフェクトなどを数珠つなぎにした場合と 同様の効果が得られます。各エフェクトの信号は、その次のエフェクトに送られます。 シリアル・ルーティングで長いディレイをリバーブと組み合わせると、ディレイ成分に対してリバーブがかかってしまい、良好なサウンドが得られ ないことが
ROUTING - ルーティング・メニュー Semi Parallel - セミ・パラレル(準並列) セミ・パラレル・ルーティングでは、ほとんどのエフェクト・ブロックがシリアル(直列)で接続されますが、リバーブとディレイ・ブロックのみがパラ レル(並列)となります。その結果、ディレイとリバーブは相互で干渉が起きません。ディレイの反復成分に対してリバーブがかかることはありません。 Parallel - パラレル(並列) パラレル・ルーティングは、モジュレーション/ディレイ/リバーブ・セクションのエフェクトをパラレル(並列)につなぎます。これらのエフェクトの 間では、一つのエフェクトの設定が他のエフェクトの出力に影響することはありません。 13
LEVELS - レベル・メニュー LEVELS - レベル・メニュー 基本的な設定 • LEVELS ボタンを押します。 • エンコーダー A / B / C で設定を変更します。 • エンコーダー D でページを切り替えます。 クリッピング・インジケーター ギターを変えたり Nova System の前に接続しているペダルのレベルを変 えたなどの理由で入力のレベルが大幅に変わった場合、Nova System の インプットがクリップすることがあります。クリッピングが生じると、数 値ディスプレイ右端の点が点灯します。 別途記載のない場合、各種レベルは -100dB 〜 0dB の設定レンジを持 ちます。 Volume - ボリューム 設定レンジ: -100 dB 〜 0 dB レベル・コントロールです。エフェクト処理のプリとポストいずれかに 配置できます。ボリューム・コントロールのポジションは、Position パラ メータで指定します。(ルーティング図参照) Input Gain - インプット・ゲイン 設定レンジ: 0 dB 〜 24 dB 使用するギターによって、出力レベルは異なります。また
LEVELS - レベル・メニュー BOOST - ブースト Advanced - アドバンス・モード(高度な設定) Boost - ブースト 設定レンジ: On / Off プリセットを作成し、それらのレベルの統一も完了したとします。そこで、 ここをオンにすると、次の高度なレベル・パラメータにアクセスできます。 曲の中の重要なフレーズなど曲の限られた部分で、スイッチ一つで簡単に アドバンス・モードに入ると、前ページの Input Gain セクションで述べ レベルを持ち上げることができたら...
PEDAL - ペダル・メニュー Pedal - ペダル・メニュー 基本的な設定 • MENU ボタンを押します。 • エンコーダー D で、Pedal(ペダル)を選択します。 • MENU を押し、選択を確定します。 エキスプレッション・ペダルの接続 使用するエキスプレッション・ペダルによって、適したケーブルの種類は 異なります。通常は、TS(モノラル)か TRS(ステレオ)の 1/4"-1/4" ケーブルを使用します。 モノラル • エンコーダー A / B / C で設定を変更します。 • エンコーダー D でページを切り替えます。 • ディスプレイ右側に
PEDAL - ペダル・メニュー Master - マスター プリセットを切り替えると、エキスプレッション・ペダルの位置とプリ • ペダルを最小の位置(かかと側)に設定し、MENU を押します。 セットに保存されている値に不一致が生じることがあります。このパラ メータは、エキスプレッション・ペダルを PEDAL IN 端子に接続した状態 でプリセットをリコールした際に、どちらの設定を優先するかを指定 します。 Preset(プリセット) - プリセットに保存された値が優先されます。エ • 画面には次のように表示されます。 キスプレッション・ペダルの位置は無視されます。 Pedal(ペダル) - エキスプレッション・ペダルの位置が優先されます。 プリセットに保存された値は無視されます。 Type - タイプ • ペダルを最大の位置(つま先側)に設定し、MENU を押します。 PEDAL IN 端子に接続する機器に応じて、Expression(エキスプレッショ ン)または G-Switch を選択します。エキスプレッション・ペダルは、 キャリブレーションが必要です。 G-Switch を接続して
UTILITY - ユーティリティ・メニュー Utility - ユーティリティ・メニュー 基本的な設定 • MENU ボタンを押します。 • エンコーダー D で、Utility(ユーティリティ)を選択します。 Boost Lock - ブースト・ロック 設定レンジ: On / Off ブースト・ロック機能をオンにすると、 Boost Max.
UTILITY - ユーティリティ・メニュー Footswitch - フットスイッチ View Angle - ヴュー・アングル(可視角度) 設定レンジ: Pedal(ペダル)/ Preset(プリセット) 液晶ディスプレイのバックライトを見やすい様に調節します。 Pedal - ペダル(ストンプ)モード: Clear System - システム・クリア フットスイッチはエフェクトのオン/オフ・スイッチとして機能します Nova System を工場出荷時の設定に戻します。 MENU を押すと、操作 (+タップ・テンポ)。コンパクト・エフェクト 8 つを足もとでコント が実行されます。 ロールするのと同様の状態となります。この場合でも、プリセットと プリセット・バンクの切り替えは可能です。 プリセットの変更 - 3 つのプリセット・スイッチのいずれかを長押しします。 バンクの変更 - 左 2 つのボタン(MOD または PITCH)のいずれかを長押しします。 プリセット・ボタン 3 つと MOD ・ PITCH スイッチが全て点滅し、 バンク選択のモードにいることを示します。
チューナー 基本的な設定 高すぎる場合 • チューナーを作動させるには、右上のフットスイッチを長押しします。 • エンコーダー A / B / C で設定を変更します。 • エンコーダー D でページを切り替えます。 • いずれかのフットスイッチを押すと、チューナー機能は終了します。 チューナー・モードでは、次のパラメータを設定できます。 Tuner Out - チューナー・アウト Mute(ミュート) チューナー機能を使用時に、出力はミュートされます。 On(オン) チューナー機能を使用時に、出力はミュートされません。 低すぎる場合 Tuner Ref - チューナー基準ピッチ 設定レンジ: 420 〜 460 Hz チューナーの基準ピッチを指定します。ディフォルトの設定は 440 Hz です。 例 - ギターのチューニング • 右上のフットスイッチをチューナー・モードが起動するまで長押し します。 正しい場合 • 単音の解放弦を弾きます(例: A)。 音程が A から± 100 セントの範囲内にある場合、チューナーは「A」 の音程を認識し、音程が正しいかあるいは上下にずれているかを
MIDI メニュー MIDI Setup - MIDI セットアップ・メニュー 基本的な設定 • MENU ボタンを押します。 Prg Map (Program Map)- プログラム・マップ 受信 MIDI プログラム・チェンジ情報に対してリコールされるプリセット を任意に指定できます。 • エンコーダー D で、MIDI Setup(MIDI セットアップ)を選択します。 次の例では、 MIDI プログラム・チェンジ #1 を受信した際にファクト • MENU を押し、選択を確定します。 リー・バンク #0 のプリセット 2 番を呼び出す設定を行ないます。 • エンコーダー D でページを切り替えます。 • エンコーダー C で設定を変更します。 ファクトリー・プリセットは「 F」、ユーザー・プリセットは「 00-1」〜 「20-3」と記されます。 MIDI Channel - MIDI チャンネル PrgMap の設定は MIDI 出力にも反映されます。上の例では、ファクト 設定レンジ: Off、1 〜 16、Omni(オムニ) リー・バンク #0 のプリセット 2 番をリコール
MIDI メニュー Dump Bank - ダンプ・バンク * Execute Dump(ダンプ実行)を行なうと、ユーザー・バンクの情報が MIDI データ・ダンプされます。 MIDI 経由のダンプ手順 • MIDI ケーブルを Nova System の MIDI Out から MIDI シーケンス機の MIDI In に接続します。 • シーケンサーを全ての MIDI チャンネルの情報を受信する設定(Omni) にして、録音を始めます。 • Nova System 側でダンプする内容を設定( System で全てのデータ、 Bank でバンク)して、MENU を押します。 * 標準 MPU401 MIDI インターフェイスを搭載したコンピューターを推 奨いたします。 MIDI Clock - MIDI クロック この機能をオンにすると、テンポをタップする代わりに、外部 MIDI 機器 からの MIDI クロックでグローバル・テンポを指定することが可能となり ます。 22
MIDI メニュー MIDI CC メニュー このメニューでは、エフェクトのオン/オフとタップ・テンポの外部 MIDI コントロールと、エキスプレッション・ペダルにアサインしたパラ メータのリアルタイム・コントロールに関連した設定を行なえます。 基本的な設定 • MENU ボタンを押します。 • エンコーダー D で、MIDI CC を選択します。 • MENU を押し、選択を確定します。 • エンコーダー D でページを切り替えます。 • エンコーダー A / B / C で設定を変更します。 MIDI CC 各機能に MIDI CC(コントロール・チェンジ)番号を割り当てることが できます。外部機器側から特定の MIDI CC 番号の値を送信することで、 Nova System のパラメータをコントロールすることができます。 MIDI コントロール対応パラメータ パラメータ メニュー名 値 Tap Tempo - タップ・テンポ Tap Tempo Off、MIDI CC 0 〜 127 Drive - ドライブ DRV Off/On Off、MIDI CC 0 〜 127 Com
プリセット操作:リコール & エディット Recall - リコール(プリセットの呼び出し) Edit - エディット(プリセットの編集) プリセットのリコール方法は、プリセットとペダル・モードで若干異なり エディットとは、設定の編集のことを指します。 7 つの EFFECTS EDIT ます。 プリセット・モード 1 / 2 / 3 と記されたスイッチを押すとプリセットがリコールされます。 スイッチのいずれかを押すと、Nova System はエディット・モードに切 り替わります。 エディット・モードでは、いくつかの操作を行なえます。 エフェクトの選択:エフェクト・エディット・ボタンを押すと、エディッ ト・モードに切り替わります。押すボタンによって、次のような表示と なります。 次のプリセット・バンク番号に移動するには、左上のスイッチを長押し します。 同じボタンを繰り返し押すことによって、エフェクト・アルゴリズムが 順番に切り替わります。 エフェクトのエンネーブル/ディスエーブル:エフェクトをエディットし 前のプリセット・バンク番号に移動するには、左下のスイッチを長押し ていても、エフェク
プリセット操作:ストア & デリート Store - ストア(プリセットの保存) Delete - デリート(プリセットの削除) プリセットは、「クイック・ストア」と「ノーマル・ストア」いずれかの ユーザー・バンクのプリセットは、プリセットの整理の目的で削除する 方法で保存できます。クイック・ストアは、プリセットに変更を加えた ことができます。 後で、元のプリセットを上書きする形で同じプリセット番号に設定を保存 します。別のプリセット番号に設定を保存したり、プリセット名を変更 したい場合には、ノーマル・ストアを使用します。 クイック・ストア: STORE を 2 秒間長押しします。同じプリセット名で、 同じプリセット領域に現在の設定が保存されます。 - STORE を一度押します。 - エンコーダー D で Delete を選択します。 - STORE を押して、操作を確定します。 プリセットを削除する操作手順は、以上です。 ファクトリー・プリセットは上書きできないため、ファクトリー・ プリセットに対してクイック・ストアを行なおうとすると、自動 的にノーマル・ストアに切り替わります。 ノーマル
DRIVE - ドライブ Nova Drive Technology(Nova ドライブ・テクノロジー)は、デジタル・コントロールが可能であることを特徴とした、ワールドクラスのアナログ・ディ ストーションとオーバードライブです。利便性を追求してデジタルのモデリングに逃げることをせず、本物のアナログにこだわった回路を使用していま す。サウンドの回路自体は 100% アナログでデジタル・エフェクトとは物理的に分離されたセクションにあるものの、パラメータ設定用のノブはデジタル方 式を採用。アナログ回路の設定を記憶させたり瞬時に変更することが可能になるだけでなく、エキスプレッション・ペダルからディストーション量をリ アルタイムで操作するといったことも可能となります。広いゲイン・レンジを確保し、軽く割れる程度のサウンドからヘビーなディストーションまでを 実現します。 Overdrive - オーバードライブ Distortion - ディストーション Nova System のオーバードライブは、チューブ・アンプの特権であった オーバードライブに比べてファットでアグレッシブ、同時にダイナミクス クラシックなオ
COMPRESSOR - コンプレッサー Compressor - コンプレッサー Nova System のコンプレッサー 概要 コンプレッサー・パラメータの基本的な設定 コンプレッサーは、信号のダイナミクス(音量の強弱)をコントロール • COMP を押します。 するためのエフェクトです。信号のダイナミクスを均一化させてギター・ • エンコーダー D でページを切り替えます。 サウンドをより明確に聴こえる様にしたり、もっとラディカルで特徴的な • エンコーダー A 〜 C でパラメータを調節します。 エフェクトを得ることもできます。 Nova System は 3 種類のコンプレッションを搭載し、目的に応じて適切 なサウンドをより素早く得ることを可能としています。 コンプレッション概要図 Advanced Compressor アドバンス・コンプレッサー このモードでは、全てのパラメータを個別に調節できます。 Threshold - スレッショルド 設定レンジ: -30 dB 〜 0 dB 入力がこの値を超えると、コンプレッサーが作動します。スレッショルド を超えた信号は、レシオ
COMPRESSOR - コンプレッサー Out Gain - アウト・ゲイン 設定レンジ: -12 〜 +12 dB ゲインを調節します。コンプレッションによって変動したレベルの補正に 使用します。 Sustaining / Percussive Compressor サステイン/パーカッシブ・コンプレッサー サステインとパーカッシブ・コンプレッサーは、通常のコンプレッサー に比べてパラメータの数が簡略化されています。適切なチューニングを 行なうことにより、一般的なスタイルのコンプレッションを容易に得られ ます。 Sustaining Compressor(サステイン・コンプレッサー)は、音を極度に 潰すことなく、サステインを得られます。 Percussive Compressor(パーカッシブ・コンプレッサー)は、多くの コンパクト・エフェクトなどに代表される、特徴的で効果が明確な、強 いコンプレッションを得られます。 この 2 つのモードは異なるチューニングが施されていますが、パラメータ は共通となっています。 Drive - ドライブ 設定レンジ: 1 〜 20 スレッショルドとレシオを同時に
EQ & NOISE GATE - EQ & ノイズゲート EQ - パラメトリック EQ Gate - ノイズゲート 概要 ノイズゲートは、ギターを演奏しない時に信号を減衰させることにより、 Nova System は、3 バンドのイコライザーを搭載しています。エフェクト システム中に発生するヒスやハムノイズを落とす目的に使用されます。 としてプリセット毎に異なる設定を使用するか、マスター EQ として全て のプリセットで共通の設定を使用するかを選択できます。 しかしながら、これは、ノイズ問題の根本的な解決につながる訳ではあり ません。まずは、ノイズの発生を極力防止することが必要です。ノイズ EQ とノイズゲート・パラメータの基本的な設定 の発生要因は様々で、一般的なノイズ源としては、品質の低いケーブル、 • EQ を押して、EQ /ゲートのエディット・モードに入ります。 シールドが不十分なピックアップ、信号ケーブルの近くにある AC アダ • エンコーダー D でページを切り替えます。 プター、一部のコンパクト・ペダルなどがあげられます。 • エンコーダー A 〜 C でパラメ
EQ & NOISE GATE - EQ & ノイズゲート Mode - モード 設定レンジ: Hard(ハード)/ Soft(ソフト) ノイズゲートの基本的な特性を指定します。信号がスレッショルドを 下回ったときにノイズゲートが信号を減衰させる速度を指定します。 Thres (Threshold) - スレッショルド 設定レンジ: -60 dB 〜 0 dB ノイズゲートが信号の減衰を開始するレベルを指定します。このパラ メータを設定するには、まずは Damp パラメータを 50 dB 等に設定しま す。続いて、Thres を-60 dB から所望の減衰開始値まで上げます。Damp パラメータが 0 dB の設定ではダンピングが起きませんので、Damp パラ メータは 0 dB 以外であることが必須となります。 Damp - ダンピング 設定レンジ: 0 dB 〜 90 dB 信号がスレッショルドを下回ったときに信号をアッテネートする強さを 設定します。最大の減衰量が常に適切であると解釈することも可能ですが、 違和感を感じさせないにはゲートの作動/非作動時の切り替えがスム ーズであることも重要なポイント
PHASER - フェーザー Phaser - フェーザー 概要 フェーザー効果の電子的な原理は、まず信号を 2 つの系統に分岐するこ とからはじまります。片方の系統はオールパス・フィルターを通過し、 Mix - ミックス 設定レンジ: 0 〜 100% ドライ(ダイレクト)音とエフェクト音のミックス・バランスを決定し ます。 アンプリチュードはそのままに位相を変化させます。位相の変化は周波数 によって異なります。この信号を原音と重ねると、位相差が生じている 周波数においてキャンセレーションが生じて、フェーザー独特のノッチが 得られます。 Speed - スピード 設定レンジ: 0.
TREMOLO - トレモロ Tremolo - トレモロ Width - ワイズ 設定レンジ: 0 〜 100% 概要 トレモロは基本的に LFO によってレベルを変調する効果です。Nova Sys- tem ではソフトで滑らかなものからハードでアグレッシブなものまで幅広 LFO 波形のパルス幅を制御します。 パルスワイズ いトレモロが得られます。 c phase Speed - スピード 設定レンジ: 0.
PANNER - パンナー Panner - パンナー 概要 信号を左右チャンネル間に揺らします。 Speed - スピード 設定レンジ: 0.
CHORUS - コーラス Chorus - コーラス 概要 Nova System のコーラスは、シンプルでクラシックなコーラス・サウ ンドからよりエギゾチックなものまで、幅広いサウンドを得られます。 コーラスは、基本的に、原音を 2 系統に分割して、片方の音程を変調さ せる効果です。 Speed - スピード 設定レンジ: 0.
FLANGER - フランジャー Flanger - フランジャー 概要 フランジャーはコーラスと同じ血筋を持ったモジュレーション・エフェ クトです。原音は 2 系統に分割され、片方の音程が変調されます。 FeedB(Feedback) - フィードバック 設定レンジ: -100 〜 100 % エフェクトの出力から入力に循環させるフィードバック(レゾナンス) 信号の量を調節します。フィードバック値が大きすぎる( 90 〜 95% 以上)と、内部フィードバックにより発信ノイズが発生する可能性が フランジャーは、信号の一部に若干のディレイを施し、エフェクトの入力 ありますので、大きな音量で試すときには注意してください。パラメータ にフィードバックすることにより、その独特なサウンドを生成します。 の値をマイナスの値に設定すると、アルゴリズムの入力にフィードバック その効果の幅を確認するには、フィードバックの値をお試しください。 される信号の位相が反転します。 Speed - スピード FB Cut(Feedback Highcut)- フィードバック・ハイカット 設定レンジ: 0.
VIBRATO - ビブラート Vibrato - ビブラート 概要 ビブラートは入力信号のピッチを変調します。得られる結果は、ボーカ リストのビブラート・テクニックに似ています。コーラスやフランジャー とは異なり、ピッチ変調音に対して元の信号は加えません。 Speed - スピード 設定レンジ: 0.
PITCH - ピッチ Detune - ディチューン Whammy - ワーミー ディチューンは、指定したセント数、音程をずらします( 100 セント= 外部エキスプレッション・ペダルから音程をコントロールできます。ワー 1 セミトーン)。効果はコーラスと類似していますが、ディチューンは ミー・エフェクトを使ったファクトリー・プリセットをリコールした場合、 音程差が一定です。ディチューン・アルゴリズムは 2 つのヴォイスを搭載 ペダル入力端子に接続されたペダルは自動的に Pitch パラメータに割り します。サウンドが「直接的」過ぎると感じる時は、たとえば Voice 1 に 当てられ、ワーミー・ペダルとして使用できる様になります。 +2 セント、Voice 2 に-3 セント、といった具合に、設定値を数セントずつ ずらしてみてください。 Pitch - ピッチ 設定レンジ: 0 〜 100% Voice 1 - ヴォイス 1 Range で設定したピッチ変更幅に対する比率を指定します。ペダルを 設定レンジ: -100 〜 100(セント) 使用する場合は、ペダルの位置によって
PITCH - ピッチ Octaver - オクターバー オクターバーは、原音に対して、上下いずれかの方向に 1 か 2 オクターブ 音程をずらした音を加えます。 Dir(Direction) - ディレクション(方向) 設定レンジ: Down / Up 原音に対してのオクターバーの音程を、上下で指定します。 Range - レンジ 設定レンジ: 1 Oct / 2 Oct 原音に対してのオクターブ差を指定します。オクターブの上下の指定は、 Dir パラメータで行ないます。 Mix - ミックス 設定レンジ: 0 〜 100% ドライ(ダイレクト)音とエフェクト音のミックス・バランスを決定し ます。 38
PITCH - ピッチ Pitch Shifter - ピッチシフター 概要 ピッチシフターは、信号に特定の音程をずらした音を加えます。 Nova FB1 - フィードバック 1 設定レンジ: 0 〜 100% ヴォイス 1 のディレイ成分の反復量を指定します。 System のピッチシフターは、原音に対して 2 ヴォイス分、それぞれ最大 FB2 - フィードバック 2 1 オクターブずらした音を加えられます。 Nova System の処理速度は、 設定レンジ: 0 〜 100% ピッチ検出にかかる遅延を気にすることなく使用でき、かつてのオクター ヴォイス 2 のディレイ成分の反復量を指定します。 バーと比べ物にならないほど高速です。 Mix - ミックス Voice1 - ヴォイス 1 設定レンジ: 0 〜 100% 設定レンジ: -1200 〜 1200 Cent(セント) ドライ(ダイレクト)音とエフェクト音のミックス・バランスを決定し ヴォイス 1 のピッチシフト量を指定します。 100 セントは半音なので、 ます。 入力ピッチの 1 オクターブ下から 1 オクターブ
PITCH - ピッチ Intelligent Pitch Shifter - Voice 1-2 - ヴォイス 1-2 インテリジェント・ピッチシフター 設定レンジ: -13 〜 Unison(ユニゾン)〜 13 Nova System のインテリジェント・ピッチシフターは 2 ヴォイスの構成で、 あらゆるキーで様々なスケールを使用可能です。ヴォイスのレンジは、上 下それぞれ 13 スケール・ステップで、これは音程に換算すると上下 1 オクターブを超えたダイアトニック 6th となります。 インテリジェント・ピッチシフターは、選択したスケールで 2 つのヴォ イスを追加できます。演奏されている音程と、選択したスケールタイプ 及びキーに応じて、正しいインターバルが自動的に計算されます。 Level 1-2 - レベル 1-2 設定レンジ: -100 〜 0 dB Key - キー インテリジェント・ピッチシフターが正しいヴォイシングを行うには、 各ヴォイスのレベルを独立して調節できます。 演奏するキーを指定する必要があります。キーは、次の中から選択でき Pan Position 1-2 -
DELAY - ディレイ Delay - ディレイ Fb(Feedback)- フィードバック 設定レンジ: 0 〜 120% 概要 Nova System は、標準的なディレイ・タイプに加えて斬新な効果を得ら れるいくつかの特殊タイプを搭載しており、ディレイが必要となる様々な エフェクトの出力から入力に循環させる信号の量を設定し、反復する成分 の量を指定します。 場面に応えます。 100% 以上の値では内部フィードバックが生じますので、高い • Clean Delay クリーン・ディレイ • Analog Delay アナログ・ディレイ • Tape Delay テープ・ディレイ • Ping Pong ピンポン • Dynamic Delay ダイナミック・ディレイ • Dual Delay デュアル・ディレイ ディレイは全てスピルオーバー機能を搭載しており、プリセットを変更 した際に音が途切れません。ディレイのテンポはグローバル・テンポを 適用するか、MIDI クロックに同期させることができます。 ディレイの共通パラメータ 次のパラメータは、ディレイ・タイプ全てに
DELAY - ディレイ Clean Delay - クリーン・ディレイ Ping Pong - ピンポン クリーン・ディレイは、Nova System のディレイで最も基本的かつシンプ ピンポン・ディレイは、ディレイの反復成分を左右にパンニングし、ス ルなタイプです。単体ディレイ・ラインの構成です。 テレオ感を強調します。 Width パラメータで、エフェクトのステレオ感 共通パラメータのみ を調節できます。 クリーン・ディレイのパラメータは「ディレイの共通パラメータ」セク このディレイ・タイプでは、「ディレイの共通パラメータ」セクションの ションをご参照ください。 内容に加えて、次の追加パラメータが用意されています。 Analog Delay - アナログ・ディレイ アナログ・スタイルのディレイをシミュレートします。フィードバックを 100% 以上に設定した場合に得られるクリップ時のサウンドも再現して います。ハイカットとローカット・フィルターを積極的に活用し、高めの Width - ワイズ(幅) 設定レンジ: 0 〜 100 % ディレイの反復成分がセンターからどれだけ左右に
DELAY - ディレイ Damp - ダンピング 設定レンジ: 0 〜 100 dB FX Mute(Spillover)- 概要で説明されている通り、ダイナミック・ディレイは入力レベルに連動 エフェクト・ミュート(スピルオーバー) してディレイの反復成分のレベルを調節します。Damp は、信号をアッテ FX Mute パラメータは、プリセットを切り替えるまたはエフェクトをバイ ネートする強さを設定します。 パスした際のリバーブとディレイの反応を指定します。 FX Mute パラ Rel.
REVERB - リバーブ Reverb - リバーブ リバーブの共通パラメータ 概要 Decay - ディケイ リバーブは、残響を生成します。Nova System は、4 種類のクラシックな 設定レンジ: 0.
REVERB - リバーブ Hi Lev(High Level)& Lo Lev(Low Level)- ハイ/ロー・レベル 設定レンジ: -25 〜 25 選択した Hi Color と Lo Color タイプの特徴を強調またはアッテネートし ます。 Early - アーリー(初期反射レベル) 設定レンジ: -100 〜 0 dB リバーブの初期反射音のレベルを指定します。 RevLev(Reverb Level) - リバーブ・レベル 設定レンジ: -100 〜 0 dB リバーブの余韻成分のレベルを指定します。 Diff(Diffuse) - ディフュージョン(拡散) 設定レンジ: -25 〜 25 リバーブの余韻成分の密度を調節します。ディケイ・タイムを指定すると 自動的に設定され、余韻のフラッターを最小限に抑えます。 Mix - ミックス 設定レンジ: 0 〜 100% ドライ(ダイレクト)音とこのエフェクト・ブロックのエフェクト音の ミックス・バランスを決定します。 45
仕様及び性能 アナログ入力 コネクター(バランス) インピーダンス 0dBFS 到達ラインレベル ライン感度 @12 dB ヘッドルーム ドライブ入力レベル @ 0 dBFS ドライブ感度 @12 dB ヘッドルーム THD クロストーク A/D 変換 アナログ出力 D/A 変換 D/A 変換遅延 コネクター(バランス) 出力インピーダンス 最大出力レベル 出力レンジ ダイナミックレンジ THD 周波数特性 EMC 準拠基準 安全 準拠規格 環境 作動環境温度 保存環境温度 湿度 コントロール・インターフェイス 1/4" フォーンジャック ライン: 21 k Ω(バランス)/ 13 k Ω(アンバランス) 24 dBu 〜 0 dBu 12 dBu 〜 -12 dBu 18 dBu 〜 -6 dBu 6 dBu 〜 -18 dBu < -100 dB(0.001 %)@ 1 kHz < -85 dB、20 Hz 〜 20 kHz 24 ビット、128 x オーバーサンプリング・ ビットストリーム 24 ビット、128 x オーバーサンプリング・ ビットストリーム 0.63 @ S.R.