RH750 ユーザーマニュアル
重要 - 安全のために 2 3 4 5 6 7 注意事項を必ずお読みください。 警告! 注意事項の書類は手の届くところに保管してください。 • 全ての指示に従ってください。 • 本装置の手入れは、乾いた布のみを使用してください。 • 全ての警告をお守りください。 本体に水が垂れたり、はねる環境での保管・使用は避け、花瓶等液体の入った物を本装置 の上に置かないでください。感電や火事等の恐れがあります。 本装置を水気の近くで使用しないでください。 • 換気に必要となる本体の開口部は塞がないでください。本体の設置は、製造者の指示に従っ • 必ずアースを正しく接続してください。 製品に同梱されているのと同様の、アース付 3 芯の電源ケーブルを使用してください。 適切な電源ケーブルとプラグ形状・動作電圧は地域によって異なります。 電圧を確認し、次の表に従って各地域の規格に準拠した電源ケーブルを使用してください。 てください。 8 ラジエーター、ヒート・レジスター、ストーブ、音響用アンプリファイア等、またそれに 電圧 プラグ規格 極性プラグ、あるいは接地プラグの安全機構に手
海外準拠規準に基づく記載 - EMC/EMI EMC/EMI 本機器は FCC 規準 Part 15 に準ずる Class B デジタル機器の制限事項に適合するための試験 に合格しています。 これらの制限事項は、居住地域での設置時に生じうる有害な電波障害を規制するために制定 されたものです。本機器は無線周波エネルギーを生成・使用しており、これを放射すること があります。指示に従った設置と使用を行わないと、無線通信に障害を及ぼす可能性がありま す。しかしながら、特定の設置状況において電波障害を起こさないという保証はありません。 本機器がラジオやテレビの受信に障害を与えていないかを判断するには、本機器の電源を落と してから再投入してください。障害を及ぼすことがわかった場合、次の方法で障害の解消を試 みることを推奨します。 • 受信アンテナの方向、設置場所を変更する • 本機器と受信機の距離を遠ざける • 本機器を受信機とは別の系統の電源回路に接続する • 必要に応じて、販売代理店、または経験のある無線/ TV の専門技術者に問い合わせてく ださい。 For Customers in Canada:
目次 イントロダクション 重要 - 安全のための注意事項/ 海外準拠規準に基づく記載 ................................................ a-b 目次..........................................................................................3 イントロダクション................................................................5 クイック・セットアップ・ガイド...........................................6 操作 フロントパネル.......................................................................7 RC-4..................................................................................... 14 リアパネル.....
イントロダクション 溢れ出るパワーとトーン この度は、RH750 をお買い上げいただき、ありがとうございます。RH750 は莫大なパワーと多彩なトーン機能を装備し、長年に渡ってご愛用いただけるアンプであると 確信しております。 TC エレクトロニックの提唱する「ベースアンプ 2.
クイック・セットアップ・ガイド 一分でも早く音を出したい場合 • これで準備が整いました。 次の手順でセットアップを行なってください。所要時間は、ほんの数分です。 アクセサリー 開梱 RH750 との組み合わせには、次の製品が用意されています。 • RH750 アンプを外箱から取り出します。 • RS210 / RS410 / RS112 / RS212 キャビネット • 次のアイテムが含まれていることをご確認ください。 • RC4:4 スイッチ型のフットスイッチで、メモリーの切り替えとチューニン - RH750 アンプ本体 グ用のミュートを足下で操作できます。チューナー情報も表示されます。 - 電源ケーブル • アンプを標準 19" ラックにラックマウントするための 19" ブラケット - RCA ピンジャック - ミニジャック変換ケーブル • RH750 アンプリファイアーと RC4 フットスイッチ用のソフトバッグ - マニュアル • RH750 アンプと RC4 用のフライトケース • 搬送時の破損がないことを確認します。万一破損が確認された場合は、配送 • 一部 RS
操作 - フロントパネル フロントパネル図 HOLD TO STORE RH750 MEM 1 MEM 2 MEM 3 SHIFT MUTE CLASS-D BASS AMPLIFIER INPUT ACTIVE / PASSIVE PICK-UP GAIN BASS LO-MID HI-MID TREBLE CENTER SPECTRACOMP TUBETONE TWEETERTONE PRESET LEVEL TM TM TM MASTER 1 — INPUT - インプット・ジャック がなされており、とまどうことなく自分ならではのサウンドを設定できるはず 標準 ¼" ジャックの入力端子です。RH750 の入力段は、あらゆる種類のピック です。 アップに対応する様に設計されています。 ベーシストなら皆熟知している通り、どんなベースにも特有の特徴があります。 2 + 3 — GAIN / OVERLOAD - ゲイン・ノブ & オーバーロード LED RH750 のトーン・コントロールがご使用のベースに合った周波数を掴んでいな インプット・ゲインは
操作 - フロントパネル RH750 が SHIFT モードにいる間、SHIFT ボタンのライトは点滅します。 RH750 のフロントパネル操作を約 20 秒行なわないと、LED は高速に 例: SHIFT を押してから LO-MID ノブ を回すと、LO-MID バンドの中心 周波数が変わります。 点滅した後に消え、SHIFT モードは自動的に終了します。 センター周波数とゲイン・レンジ BASS 周波数レンジ 71 Hz ~ 1120 Hz(デフォルト設定:200 Hz) BASS ゲイン・レンジ -24 dB ~ +15 dB (シェルビング・タイプ) 場合によっては、スイープ可能なトーン・コントロールは設定が面 倒だと感じられるかもしれません。RH750 のロー・ミッド・バンド を例に、簡単な設定方法を紹介します。 • 設定したい周波数を見つけやすいように、まず LO-MID バンドをブーストし ます。大きくブーストするほど周波数を探りやすくなります。 • SHIFT ボタンを押します。ノブでバンドの中心周波数を設定することができ るようになります。 • ベースを弾きながら、LO-MID
操作 - フロントパネル 5 — SPECTRACOMP ™ - スペクトラコンプ SpectraComp ™コンプレッションの適用量を調節します。 スペクトラル・コンプレッションとフルバンド・コンプレッションの違い 現在市場に出回っているベース用コンプレッサーはほぼ例外なく「フルバンド」 型で、周波数レンジ全体(20 Hz ~ 20 kHz)に対して同じ反応を示します。 SpectraComp ™はスペクトラル(マルチバンド)型のコンプレッションで、 ロー /ミッド/ハイの周波数帯域それぞれに独立したコンプレッションを行ないま ベースという楽器は、E(または B)弦から G 弦まで、極めて広いダイナミッ す。マルチバンド・コンプレッションは、ダイナミクスやトーンを損なうこと クレンジを持っています。通常のコンプレッサーでは、音のエネルギーが大き なくよりエフェクト感の少ない、スムーズなコンプレッションを行ないます。 い E(または B)弦がコンプレッションの引っかかりとコンプレッション特性 SpectraComp ™は、ベース用にチューニングされた高度なコンプレッサーです。 背景でどんな処理
操作 - フロントパネル 5 — TWEETERTONE ™ - ツイータートーン(SHIFT モード時) 多くのコンボアンプとキャビネットは、キャビネット背面にいわゆる「L パッド」 HF(高周波数)コントロールを装備しています。このコントロールは通常キャ ビネットのツイーターのレベルを調節することで高域のレベルをコントロール します。 TweeterTone は、より直感的で優れた方式で高域をコントロールします。単純 にツイーターのレベルを変えるだけではなく、サウンド的により耳に馴染みの 良く、音楽的な高域のコントロールを行ないます。また、調節の度にキャビネッ トの背面に手を回す必要もなく、フロントパネルから直接操作できるメリット も見逃せません。 TweeterTone の設定は、プリセットに保存されます。サウンド全体の中の高域 を調節することで、やわらかくウォームなヴィンテージ・サウンドからスラッ プ用のセッティングにプリセット・スイッチ一つで瞬時に移ることができます。 6 — TUBETONE ™ - チューブトーン TubeTone ™は、RH750 のサウンドとキャラクターを調節することを可能と
操作 - フロントパネル 7 — MASTER - マスター・ボリューム セッティングの保存方法 アンプ全体の出力レベルを調節します。ヘッドホン・アウトのレベルも同時に — 各ノブを調節してお好みのサウンドを作ります。 調節されます。 — いずれかの MEM ボタンを約 2 秒間長押しします。 — すべての MEM ボタンが点滅し、設定が保存されたことを示します。 8 — MUTE - ミュート — スピーカーとバランス・アウトをミュートします。そのため、チューニング時 には、自分の機材のみならず、PA への出力もミュートできます。 保存されている他の MEM セッティングを呼び出すには、呼び出したい MEM ボタンを普通に一度押します。 MEM に保存される内容 ライト・リングのあるノブの設定全て、すなわち、マスター・レベル/ SHIFT 9 — SHIFT - シフト ボタンを押すと SHIFT モードに切り替わり、フロントパネルに赤文字で記され た二次的な機能を調節します。SHIFT モードで二次的な機能を持つコントロー ルは次の通りです。 ボタンの状態/ MUTE ボタ
操作 - フロントパネル 11 — チューナー MUTE ボタンでアンプをミュートすると、通常のチューナー表示に加えて別の RH750 は高精度フル・クロマチック・ベース・チューナーを内蔵しています。 方式でもチューナーの情報が表示されます。BASS トーン・コントロールがピッ チューナーは、ミュート機能の状態に関わらず常時作動しています。ディスプ チ・メーターに切り替わります。 レイの表示方法は次の通りです。 ディスプレイの左側には演奏している音程が表示されます。 ディスプレイの右側は、状況に応じて次の記号が表示されます。 – 音程が合っている場合には○が表示されます。 – 音程が低すぎる場合には、音程を上げるように促す右矢印が表示されます。 – 音程が高すぎる場合には、音程を下げるように促す左矢印が表示されます。 低い場合 高い場合 正確な場合 また、別売オプションの RC-4 フットスイッチにもチューナー・ディスプレイ が用意されています。RC-4 フットスイッチを導入した場合、外部チューナーは 必要ないといえるでしょう。詳細は、後述の「RC-4」セクションをご参照くだ 低
操作 - フロントパネル 基準ピッチ 工場出荷時の基準ピッチは 440 Hz に設定されています。基準ピッチは、438 Hz ~ 445 Hz の範囲で調節できます。 基準ピッチの設定方法 – RH750 の電源がオンの場合には、一度オフにします。 – MUTE ボタンを押しながら電源を投入します。 – ディスプレイに「R」と表示され、チューナーが Reference(= レファレン ス/基準)モードで起動したことを示します。 – MUTE ボタンを押すと、チューナー・レファレンス・モードは終了します。 基準ピッチの設定は電源を落としても保持され、電源を再度投入した 時にも直近の設定は変わりません。 チューナー・レファレンス・モード BASS ノブでチューナーの基準ピッチを調節します。センターは 440 Hz で、 LED が左右一つずれるごとに 1 Hz ずつ変わります。例えば、基準ピッチ を 438 Hz に変更したい場合には、LED が二つ左に移動するように BASS ノブを反時計周りに回します。 JP – 13
RC-4 別売オプションの RC-4 フットスイッチは、メモリーの切り替え(MEM 1 / 2 3 — ディスプレイ / 3)とチューナー用ミュートを行なうためのフットスイッチで、チューナー チューナー情報をいくつかの方法で表示します。ディスプレイ左側には、検知 情報のディスプレイを装備しています。電源は RH750 アンプから供給されるた された音程が表示されます。ディスプレイ右側には、状況に応じて異なる記号 め、別途にパワーサプライを接続する必要はありません。 が表示されます。音程が合っている場合には○が表示されます。音程が低すぎ る場合には、音程を上げるように促す右矢印が表示されます。音程が高すぎる 1 — メモリー・スイッチ 1 / 2 / 3 場合には、音程を下げるように促す左矢印が表示されます。これらの表示に加 スイッチ脇に記された MEM(メモリー)番号に保存されているセッティングが えて、ディスプレイ下部には 9 つのドット(点)が用意されており、検知され 呼び出されます。選択したメモリーのスイッチ外周がグリーンに点灯します。 た音程のズレ幅を表示します。チューニン
操作 - リアパネル リアパネル図 SPEAKER OUT MAINS IN R C US FILE# 186633 100-240VAC~ 50/60Hz 100W @ 1/8 of Max. Output DIGITAL OUT speakon w/ center 1/4" jack PRE/POST PREAMP AUX IN LINE DRIVER OUT rehearse transformer balanced PHONES CLASS-D BASS AMPLIFIER CAUTION RISK OF ELECTRIC SHOCK DO NOT OPEN 4 Ohm minimum load REMOTE IN WARNING TO REDUCE THE RISK OF FIRE OR ELECTRIC SHOCK DO NOT EXPOSE THIS EQUIPMENT TO RAIN OR MOISTURE.
操作 - リアパネル 3 — SPEAKER OUT - スピーカー・アウト 4 — DIGITAL OUT - デジタル・アウト RH750 をキャビネットに接続するためのコンボ・ジャックです。スピコンまた RH750 の出力をコンピューターのオーディオ・インターフェイス等のデジタル は標準 1/4" フォーン端子のスピーカー・ケーブルを使用できます。楽器用ケー 機器に接続するためのデジタル出力端子です。Pro Tools、Logic 等の DAW に ブルは絶対に使用しないでください。 ベースを直接録音する際に使用できます。フォーマットは 24 ビット/ 96 kHz の AES/EBU 形式です。リアパネル LINE DRIVER OUT 端子の右側にある PRE/ RS キャビネットの場合は 3 台、他のキャビネットの場合は最低 4 オームの組 POST スイッチで、アンプのどの段階でデジタル出力を行なうかを設定できま み合わせを接続できます。 す。信号は AES/EBU の左右チャンネル両方から出力されます。 HOLD TO STORE RH750 MEM 1 MEM
操作 - リアパネル 6 — INSERT PREAMP I/O - インサート・プリアンプ I/O 5 — AUX IN - リハーサル用ステレオ AUX インプット ここに入力した信号は、RH750 の PHONES 端子からベースの信号とミックス RH750 のプリアンプ・セクション(SpectraComp ™、トーン・コントロール、 して出力されます。個人練習時の楽曲確認やメトロノーム/リズムマシンの接 TubeTone ™モジュールを含む)とパワーアンプ・セクションの間に外部機器を 続に使用できます。付属のミニジャック - RCA ケーブルを使えば、リハーサル IPOD setup 用に iPod® や iPhone® 等の民生再生機を接続できます。 IPOD MAINS IN R C US FILE# 186633 100-240VAC~ 50/60Hz 100W @ 1/8 of Max.
操作 - リアパネル 7 — REMOTE IN - リモート・イン 換気 別売オプションの RC-4 リモート・フットスイッチを接続するための端子です。 RH750 の黒い冷却プレートは絶対に塞がないでください。 RC-4 は、3 つのメモリーとミュート機能の切り替えが行なえ、チューナー用の 換気が不足すると、アンプの温度が過度に高まる可能性があります。 ディスプレイも装備しています。 RH750 の換気が不足すると、本体がヒート・プロテクション(熱保護) モードに切り替わることがあります。この場合、フロントパネルのディ スプレイには「H」と表示されます(詳細は次ページ参照)。 RC-4 8 — LINE DRIVER OUT - バランス・ライン・アウト ライブ時に RH750 の出力を PA に送る、またはスタジオでレコーディング機器 に接続する時に使用します。 RH750 リアパネル LINE DRIVER OUT 端子の隣にある PRE/POST スイッチで、 アンプのどの段階を出力するかを設定できます。 MUTE ボタンは RH750 のスピーカーとヘッドホン・アウト出力を ミュート
付録 - プロテクション(保護)モード RH750 はインテリジェントな保護システムを搭載しており、本体の扱いを誤っ た場合や過酷な環境で生じうる誤動作や故障を可能な限り防ぎます。 General Protection Mode - 一般プロテクション(保護)モード RH750 がプロテクション(保護)モードに入ると、ディスプレイ上に「P」と Heat Protection Mode - ヒート・プロテクション(熱保護)モード RH750 がヒート・プロテクション(熱保護)モードに入ると、ディスプレイ上 に「H」と表示されます。この状態が生じるのは稀ですが、次の過酷な環境下 で生じることがあります。 a) 合。 表示されます。 何らかの理由で回路ショートが生じると、本体はプロテクション・モードに切 b) きます。他ブランドの 8Ω キャビネットの上限は 2 つです。例えば、2 オー ショートによるスピーカーの破損を防ごうとします。バランス・アウト、デジ ム(またはそれ以下)のスピーカー構成で長時間にわたって大音量を鳴ら タル・アウト、エフェクト・ループは音を通し続けます。 問題を解決するには、
付録 - シグナルフロー図 DIGITAL RECORDING OUT “LINK” “LINK” INPUT GAIN MUTE SPECTRA COMP TUBETONE PRE TONE CONTROLS TUBETONE POST PRESET LEVEL ACTIVE POWER MANAGEMENT MASTER VOLUME AUX SUM TUNER 2 CH PHONE VOLUME HEADPHONE BREAK 2 CH POWER AMP HEADPHONE AMP PHONES JACK 2 CH “LINK” 2 CH HEADPHONES POWER AMP IN RETURN JACK “LINK” PREAMP OUT GALVANIC ISOLATION WITH DI DRIVER DI 20 SEND AUX IN
付録 - 技術仕様 トーン・コントロール ベース ロー・ミッド ハイ・ミッド トレブル TweeterTone TubeTone SpectraComp プリセット・レベル ユーザー・メモリー チューナー チューナー・レンジ ミュート マスター・レベル・ ヘッドホン・アウト インピーダンス 電源 スピーカー・アウト 1/4”ジャック 1 MΩ / 100 pF -96 ~ 32 dB デフォルト中心周波数:200 Hz(レンジ:71 ~ 1120 Hz、 ゲイン:+15 / -24dB)- シェルビング・タイプ デフォルト中心周波数:400 Hz(レンジ:100 ~ 1600 Hz、 ゲイン:+15 / -24dB) デフォルト中心周波数:800 Hz(レンジ:200 ~ 3150 Hz、 ゲイン:+15 / -24dB) デフォルト中心周波数:4000 Hz(レンジ:400 ~ 6300 Hz、 ゲイン:+15 / -24dB)- シェルビング・タイプ -12 ~ 12、L-PAD キャビネット再現 0 ~ 12、チューブアンプ再現 3 バンド・スペクトラル・コンプレッション -12 ~ 0 dB