Reference Manual
イントロダクション
VoiceLive 3 – レファレンスマニュアル (2014-03-28) 8
グローバル・エフェクトは、ヴォーカルとギター・レ
イヤーの全エフェクトに用意されています。いくつか
の活用例を紹介します。
ギター・エフェクトを全プリセットで固定させる
VoiceLive 3 のギター・レイヤーは、エフェクト・ペダ
ルの数珠繋ぎと実質同じ状態になります。
設定の手順は次の通りです。
– お好きなプリセットで、ギター・エフェクトとフッ
トスイッチの割り当てを作成します。
– SETUP(セットアップ)メニューから、左矢印ボタ
ンで SYSTEM(システム)タブに移動します。
– コントロール・ノブで「ALL GUITAR FX GLOBAL:
OFF」(全ギター・エフェクトのグローバル化:
OFF)を選択します。
– 表示の下にある MIX ノブ 3 または 4 で 、「 OFF」を「 ON」
に変更します。
以上の操作で、全てのプリセットを通してギター・サ
ウンドは共通となります。
全てのプリセットで同じギター・サウンドを得るには、ALL
GUITAR FX GLOBAL パラメーターを ON にします。
特定のエフェクトだけ、常時使えるようにする
特定のディレイを他のプリセットで使えるようにする
設定の手順は次の通りです。
– グローバル・プリセットの DELAY(ディレイ)セク
ションでお好みのセッティングを作成します。
– そのディレイを使いたい他のプリセットに変更し、
DELAY(ディレイ)の GLOBAL(グローバル)パラ
メーターを ON にします。
プリセット変更時に、ギター・アンプのモデルだけは
固定させ、他のセッティングは変化させる
– グローバル・プリセットの AMP(アンプ)セクショ
ンでお好みのセッティングを作成します。
– そのアンプのセッティングを使いたい他のプリセッ
トに変更し、AMP の GLOBAL パラメーターを ON
にします。
グローバル・セッティングの更新
最初、グローバル・エフェクトはオフになっています。
プリセットはそれぞれ独自のセッティングを保有して
おり、エフェクトをグローバルに指定しない限り、プ
リセットごとの設定が使用されます。グローバルを選
ぶと、現行プリセットとグローバル・プリセットのセッ
ティングが共有されます。
一度エフェクトのグローバルをオンにすると、そのプ
リセット内でのエディットは、グローバルな設定に変
更を加えます。グローバル・エフェクトをエディット
する際に、現行のプリセットとグローバル・プリセッ
トを行き来する必要はありません。
その反面、現行のプリセットをエディットしているつ
もりでも、不意にグローバルなセッティングを変更し
てしまう可能性がありますので、エディット操作時に
は十分にご注意ください。
マルチトラック・ルーパー
ルーパーのメイン画面
ルーパーはマルチトラック仕様で、単体トラックのルー
パーと比べて多彩な表現が可能です。
SWAP(スワップ)機能により、フットスイッチ操作で
2 つのループを交互に切り替えられます。バースとコー
ラスでのループのスイッチングを素早く行えます。
ルーパーの SWAP(スワップ)機能
多くのルーパーでは全ループ・トラックが同じ長さと
なりますが、VoiceLive 3 ではトラックごとに異なるルー
プ長を指定できます。1 小節のリズムパターンに対して
8 小節のギターのコード・パートを重なるといった場合
において、ギターのループ長に合わせてリズムを 8 小
節分録音しなければならない手間が省けます。
ルーパーには、ループ・トラック間の扱いを指定する
SYNC(シンク)モードという設定があります。ページ
82「UTIL - ユーティリティー・メニュー」 をご参照く
ださい。
