Reference Manual

ントョン
VoiceLive 3 – レファレンスマニュアル (2014-03-28) 9
ループの保存
VoiceLive 3 は、ループの保存に対応しました。
LOOP UTILITY SAVE - ループユーティリティーメニュー
/セーブ機能
プリセット単位での保存ループの指定
プリセットの情報として、保存されているループの指
定が追加されました。
本番に向けた仕込みの段階で、楽曲用のエフェクトの
設定を作り込むだけではなく、ループを事前に作成し
、プリセットの切替時に自動的にそのループに切り
替えられるようになりました。
この機能の追加により、ライブルーピングを行う際に、
一番基礎となるループを毎回ステージ上で作り直さな
ければならなかった手間を省けます。もちろん、毎回
ステージ上で一からループを作り上げていくか、保存
しておいた土台を元にステージでその後のトラックを
重ねていくかは、ユーザーが自由に選択できます。
また、保存させておく音声素材はループに限らず、完
全なバッキングトラックをを保存させておくことも可
能です。これも、ループ・トラック毎の長さが固定で
ないことにより実現可能となった応用方法の一つです。
ギター・エフェクト
従来の VoiceLive のギター・エフェクトはコーラス/リ
バーブ/ EQ /コンプレッサーの 4 ブロックで構成さ
れていましたが、VoiceLive 3 では歪みとディレイが追
加されました。
VoiceLive 3 のギター・エフェクト
また、VoiceLive 3 のギター・エフェクトには、Corona
Chorus Hall of Fame Reverb Vortex Flanger
Flashback Delay といった、TC エレクトロニックのギ
ター用製品のアルゴリズムが移植されています。
これらのエフェクトを、アンプ・モデリング、ドライ
ブ/ブースト、コンプレッション、リズム/トレモロ
ワウ、オクターブ・ダウン等と組み合わせることで
VoiceLive 3 は高品質で極めて充実したギター・マルチ
エフェクト・プロセッサーとして機能します。
ヴォーカル・エフェクトとギター・エフェクトのタイ
ミングや周期を難なく同期できるのも、ヴォーカルと
ギター・エフェクトを統合している VoiceLive 3 ならで
はの特徴です。
モニタリング機能
インイアモニターIEM)の普及は、その利便性や利
点と引き換えに、セットアップが複雑になりがちです。
VoiceLive 3 は、モニター・ミックス作成用の次の機能
を装備しています。
MONITOR IN - モニター・イン
モニター(キュー)ミックス用の XLR インプットが用
意されています。ここに入力された信号はモニタリン
グ専用で、メインアウトプットからは出力されません。
HEADPHONE MIX - ヘッドフォン・ミックス
メインとヘッドフォン・アウトは独立しており、個別
のアウトプット・ミックスを作成できます。メイン
アウトとは完全に独立したミックスでヘッドフォンの
モニタリングを行えます。
HEADPHONE MIX - ヘッドフォン・ミックス
VoiceLive 3 のモニタリング機能は、場面によっては高
額なベルトパック/トランスミッター/モニタリング
専用のサブミキサーといった機材の代用として十分に
機能する可能性があります。ギター/ヘッドフォン一
体型ケーブルも付属しておりますので、ギターとヘッ
ドフォン/ IEM 1 本のケーブルで接続できます。