Reference Manual
VoiceLive 3 概要
VoiceLive 3 – レファレンスマニュアル (2014-03-28) 42
– ◀▶ボタンで、オンにした 2 つ目のエフェクトのタブ
に移動します。上の図では、DELAY となります。
– 2 つ目のエフェクトの STYLE を変更します。1 つ目
のエフェクトと組み合わせた際に良いサウンドとな
るスタイルを選びます。
– 2 つ目のエフェクトの LEVEL を調整します。
それでは、各エフェクトに固有の高度な設定を行って
みましょう。操作方法と原理を理解するのが目的です
ので、この時点ではパラメーターの意味が事前にわかっ
ていなくても結構です。
コントロール・ノブで下にスクロールしていきます。
各エフェクト・タブには、多数のパラメーターが用意
されているのが確認できます。
これらの高度なパラメーターは一般的にスタイルを選
択した際に定義され、そのままで良好なサウンドが得
られるようになっています。すでにシグナル・プロセッ
サーやエフェクターの知識をお持ちの方は、多くのパ
ラメーターの意味をすでにご存知かもしれません。
表示内容が一切わからない場合は、2 つのアプローチが
考えられます。
1. わからない設定は触らずに目的のサウンドに近づけ
る
2. パラメーターを手当たり次第に変更していき、それ
ぞれの効果を確認しながら理解を深める
正解・不正解はありませんので、どちらのアプローチ
を取っても構いません。ただ、普通の楽器を扱うのと
同様に、じっくりと時間をかけて理解を深めていく心
はお持ちいただきたいと考えます。
一般論として、エフェクトの「どの部分」を「どうしたい」
か、というイメージが湧いてきたら、その調整に該当
するパラメーターがないか探し始めるのに良いタイミ
ングである、と言えます。
エフェクトに変更を加えて気に入った設定が出来上
がったら、プリセットを保存しておくことをお勧めい
たします。変更内容は、自動的には保存されません。
プリセットに変更を加えて保存をしないまま他のプリ
セットに移動すると、元のプリセットに対して行った
エディット内容は失われます。
グローバル・エフェクト
多くのミュージシャンは、「基本サウンド」用と「特殊
効果」用のエフェクトを併用します。この二つは、基
本的には常時オンにしておくエフェクトと、特定の曲
やパートでのみ使うエフェクト、と言い換えることも
できます。
VoiceLive 3 では、各プリセットのエフェクト毎に
– プリセットに保存されているエフェクト設定
– グローバル・プリセットのエフェクト設定
のどちらを使用するかを選べます。
グローバル・プリセットに「基本サウンド」用の設定
を保存しておくことで、どのプリセットからも必要に
応じてそのセッティングにアクセス可能になります。
特定のエフェクトをほとんどのプリセットにまたがっ
て同じセッティングで使用したい場合、一つ一つのプ
リセットの設定を揃えなければならない手間を省けま
す。
後から自分の「基本サウンド」に手を加えたくなったら、
使用している全てのプリセットの設定を直すのではな
く、グローバル・プリセットの中身を変更するだけで、
作業は完結します。
最初に、基本となるグローバル・プリセットを指定し
ます。SYSTEM メニューの GLOBAL PRESET パラメー
ターを確認すると、デフォルトでプリセット 491 番が
グローバル・プリセットに指定されているのが確認で
きます。別の既存のプリセット、または自分で作成し
たプリセットに割り当てることも可能ですが、この時
点では、設定は 491 のままで解説を進めます。