Reference Manual

ヴォーカルレイヤーのエデ
VoiceLive 3 – レファレンスマニュアル (2014-03-28) 55
VOCAL REVERB - ヴォーカル・
リバーブ・ブロック/タブ
リバーブは、ヴォーカルで最も一般的といえるエフェ
クトで、残響音を加えます。どんなライブ環境または
レコーディングでも、ヴォーカルには必ず何らかの形
で残響が加わっています。
多くのリバーブは、教会やクラブ・ホールなどの空間
が持つ残響をシミュレートします。しかしながら、リ
バーブは必ずしも実存する空間を模写するわけではな
、一部のリバーブ・エフェクトは、プレートやスプ
リングといった往年の機械式エフェクトを再現します。
AMSTERDAM HALL(アムステルダム・ホール)や
HOCKEY ARENA(ホッケーアリーナ)といったリ
バーブ・スタイルは模写する空間名または空間の種類
、「 PLATE(プレート)や「SPRING(スプリング)
は再現するリバーブ機の種類を示します。
REVERB - リバーブ・タブ
ヴォーカル・リバーブ・エフェクトを効果
的に活用するためのヒント
曲に合ったリバーブの長さを設定することで、サウ
ンドの印象は大きく変わります。速めの曲には短い
リバーブ、スローな曲には長いリバーブを使うのが
一般的です。
ミッドテンポのポピュラー音楽では、1.3 秒のディ
ケイ・タイムが「定番」とされています。
リバーブの消え際のタイミングを楽曲のビートに合
うように設定することで、リバーブを「呼吸」させ
ることができます。
リバーブ・タイムを楽曲のテンポに合わせたい場合
は、次のツールをご活用ください。
nickfever.com/delay-calculator/
リバーブを 1 拍おきに減衰させたい場合は、½ 音符
の表を使用します。
リバーブをかけすぎると、単語が聞き取りにくくな
ります。
リバーブが少なすぎると、ヴォーカルが平坦に聞こ
えがちです。ただし、近年では、リバーブではな
くダブリングや HardTune をメインに使っているレ
コーディングも多く見られます。ご自分に近い音楽
ジャンルの録音物を参考に、リバーブの使われ方を
研究してみることをお勧めいたします。
ヴォーカルとギター両方にリバーブをかける場合は、
同じ設定または少なくとも同じスタイルを使用する
ことで、サウンドの統一感を高めることができます。