Form No.3327-322 Reelmaster ® 2000-D リールマスター2000-D トラクションユニット モデル No.
警 運 告 転 …………………………………………………26 各部の名称と操作 ……………………………………26 始動と停止 ……………………………………………28 カリフォルニア州では、この製品のエンジンからの 排気ガスには発癌性や先天性障害を引き起こす物質 が含有されていることが知られております。 燃料システムのエア抜き ……………………………29 インタロック スイッチを点検する…………………29 故障時の牽引移動 ……………………………………30 運転の特性 ……………………………………………30 クリップ・レート(リール回転速度)の選択 ……30 トレーニング期間 ……………………………………32 もくじ 刈り込みの前に ………………………………………32 移動走行 ………………………………………………32 作業後の洗浄と点検 …………………………………32 はじめに ……………………………………………………3 安全について ………………………………………………3 標準コントロール・モジュール(SCM) …………33 保 安全管理 ………………………………………………3 守 …
告」または「危険」の文字と共に表示され、いずれも安 全作業のための重要事項を示します。これらを遵守され ないと人身事故につながる恐れがありますので十分にご 注意ください。 はじめに 安全に効率よく作業を行っていただくために、必ずこの マニュアルをお読みください。Toro 社では、安全防災面 について十分な配慮のもとに設計・製造を行っておりま すが、安全に正しく使用する責任はお客様にあります。 安全管理 整備、交換部品についてなど、分からないことはお気軽 に弊社代理店におたずねください。 お問い合わせの際には必ずモデル番号とシリアル番号を お知らせください。お客さまの製品に関する正しい技術 情報を提供する上で非常に大切です。モデル番号とシリ アル番号を刻印した銘板はフレームに取り付けられてい ます。 以下の注意事項はCEN 規格 EN 836:1997、 ISO 規格 5395:1990、 および ANSI B71.
準 ● 備 作業にふさわしい服装と装備をしてください。ヘル メット、安全ゴーグル、耳プロテクタを着用してく ださい。長髪やダブついた衣服、ネックレスなどは 機械の可動部に巻き込まれる恐れがあり危険です。 また、裸足やサンダル履きでの運転も危険ですから やめてください。 ● 石、おもちゃ、針金など、はね飛ばされて危険なもの がないか十分に確認してから作業を開始してください。 ● 警告:燃料は引火性が高いので十分ご注意ください: − 燃料容器は規格認可品を使用する。 − 給油は必ず屋外で行い、作業中は絶対禁煙を厳守 する。 − 給油は作業前に済ませる。エンジン作動中やエンジ ンが熱い時には絶対に燃料タンクのフタを開けない。 − 燃料がこぼれた場合にはその場でエンジンを掛け ない。離れたところまで車体を押して移動させて からエンジンの始動を行う。またこぼれた燃料が 完全に発散するまで火気を近づけない。 − ● ● ● 燃料タンクや燃料容器のふたは確実にしめる。 センサー類に不良があれば必ず使用前に修理してく ださい。 作業場所を良く観察し、安全かつ適切に作業するに はどのようなアク
− − − ● ● 詰まりを取り除くとき 機械を点検、清掃、整備などするとき 異物を噛み込んだときや機体が異常な振動をした とき。機体に異常がないか直ちに点検し必要な修 理を行う。 エンジンを停止する時にはスロットルを下げておい て下さい。また、燃料バルブの付いている機種では 燃料バルブを閉じてください。 カッティングユニットには絶対に手足を近づけない でください。 ● 火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、消 音部やマフラー、エンジンなどの周囲に、余分なグリス、 草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意く ださい。こぼれたオイルや燃料はふき取ってください。 ● 必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体を確実に 支えてください。 ● 機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛か っている場合があります。取り外しには十分注意し てください。 ● 修理を行うときには必ずバッテリーの接続を外して 置いてください。バッテリーの接続を外すときには マイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブル を外してください。取り付けるときにはプラスケー ブルから接続します。 ● バックすると
● 燃料の地理扱いには十分注意し、こぼれた燃料はふ き取ってください。 ● インタロックの動作を毎日点検してください。スイ ッチの故障を発見した場合には必ず使用前に修理し てください。また、故障の有無に関係なく2年ごと に交換してください。 ● エンジンは必ず着席して始動してください。 ● 運転には十分な注意を払ってください。特にサンド トラップや溝・小川などの近くでは十分注意してく ださい。 − サンドトラップや溝・小川などに近づかないこ と。 − 急旋回時や斜面での旋回時は必ず減速すること。 − 道路横断時の安全に注意。常に道を譲る心掛けを。 − 下り坂では駐車ブレーキを併用して十分に減速 し、確実な車両制御を行うこと。 ● 安全のため、集草バスケットやグラスキャッチャー は必ず取り付けて使用してください。たまった刈り カスを捨てる時にはエンジンを停止させてください。 ● 移動運転時は、必ずカッティングユニットを上昇さ せておいてください。 ● エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体、マフ ラー、排気管などに触れると火傷の危険があります から手を触れないでください
安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには見やすい位置に、安全ラベルと指示ラベルを貼付しています。 破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 93-7267 1.駐車ブレーキロック 93-6696 2.駐車ブレーキ解除 1.警告:スプリングの圧力に注意。オペレー ターズマニュアルを読め。 77-3100 167-5360 1.切断危険:ファンに手を近づけるな。 94-5056 1.リール速度:低速 2.リール速度:高速 3.リール高さ 83-9550 4.5枚刃カッティングユニット 5.8枚刃カッティングユニット 危険:斜面での運転に注意。オペレーターズマニュアルを読め。 94-3353 1.手指をはさむ危険:手を近づけるな 93-6668 1.バッテリーに硫酸を使用。ゴミ投棄禁止。 2.整備作業前にオペレーターズマニュアルを読め。 26-7390 劇薬危険:硫酸使用。皮膚につくと危険。子供を近づけるな。 7
93-7272 1.手足の切断危険:可動部に近づくな。 93-7840 1.加圧冷却液に注意 2.表面が熱い。さわるな。 3.警告:マニュアルを読め。 4.爆発危険:近づくな。 93-7273 1.飛来物危険:人を近づけるな。 2.手足の切断危険:可動部に近づくな。 93-7276 93-7271 1.爆発危険:保護メガネを着用せよ。 2.劇薬危険:触れたら真水で洗浄し医師の処置を受けよ。 3.火災危険:火気厳禁 4.毒物危険:子供を近づけるな。 1.警告:オペレーターズマニュアルを読め。 2.転倒危険:下り坂は 15 ° まで。カッティ ングユニットを降ろせ。 3.飛来物危険:人を近づけるな。 4.手足の切断危険:可動部に近づくな。 5.警告:運転席を離れる前に駐車ブレーキ、 エンジン停止、キーを抜け。 8
104-3990 104-3991 9
4-3994 (CE 諸国で P/N 104-3991 の上から貼付する) 1.オペレーターズマニュアルを読め。 2.警告:オペレーターズマニュアル を読め。始動補助剤使用禁止。 3.リール昇降 4.リール下降 5.ニュートラル 6.リール上昇 10 7.PTO 8.引くと ON 9.押すと OFF 10.エンジン:停止 11.エンジン: ON 12.エンジン:始動 13.高速 14.低速
仕 様 注:仕様は予告なく変更されることがあります。 一般仕様 構成 エンジン ラジエター 電装 燃料容量 2輪駆動、後輪操舵式3輪車両 ブリグズ&ストラトン・ダイハツ,3気筒 4サイクル液冷 OHV 縦型ディーゼルエ ンジン。排気量 850 cc,出力 18.4 hp を最高速度 3200 rpm に調整して使用する。遠 心冷却水ポンプ、ギアポンプ式強制オイル冷却。機械式遠心ガバナ、機械式燃 料ポンプ、燃料フィルタ/水セパレータ、12V スタータ、大型 2段エアクリーナ、 スピン・オン・オイル・フィルタを別途搭載。 ラジエター容量は約 4.
一般諸元 オプション ホイール・トレッド 138 cm ホイール・ベース 140 cm 全幅 194 cm 移動走行時車幅 標準シート Model 03224 サスペンション・シート Model 03225 3輪駆動キット Model 03429 ウェイト・キット P/N 94-3698 リア・ウェイト・キット P/N 83-9370 リア・ウェイト P/N 83-9390 27in. カッティングユニット搭載時 183 cm 27in. 昇降アーム・キット Model 03471 32in. カッティングユニット搭載時 216 cm 5枚刃カッティングユニット Model 03210 8枚刃カッティングユニット Model 03211 11 枚刃カッティングユニット Model 03214 バスケット・キット Model 03227 32in.
組み立て 注:前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 付属部品表 注:すべての部品がそろっているかこの表で確認してください。一つでも不足していると組み立てを完成できません。 部品によっては既に組み付け済みの場合もあります。 内 容 数 量 ホイール・アセンブリ 1 ラグ・ナット 4 シート・ストップ・ブラケット 1 キャップスクリュ(5/16 × 1) 1 ロックナット 1 平ワッシャ 3 キャップスクリュ 3 ロックナット 3 昇降アーム 2 ピボット・ロッド 2 キャップスクリュ(5/16 × 7/8) 2 ロックワッシャ 2 昇降チェーン 2 クレビスピン 4 コッターピン 4 スラストワッシャ 3 平ワッシャ 3 フランジヘッド・キャップスクリュ 3 スプリング 3 ビニル・スリーブ 1 スプリング・シャックル 3 クレビスピン 6 コッターピン 6 シャックル 2 スプリング・アンカー 2 キャップスクリュ(1/4 × 1/3) 4 ロックナット 4 始動キー 2 油圧オ
内 数 容 量 用 途 計器パネル用ステッカー 1 計器パネルに貼り付けます(欧州規格の場合)。 パーツ カタログ 1 規格適合証 1 解説ビデオ 1 運転前にごらんください。 オペレーターズマニュアル 2 運転前にお読みください。 エンジンマニュアル 1 登録カード 1 日本のお客様はご返送いただく必要はありません。 3.サスペンション・シート・キットの場合は、シー ト・プレートとの取り付け穴が揃っているかを確認 する。揃っていない場合には上スライドを座席下部 に固定しているネジを外してシート・スライドを内 側にずらして次の穴に合わせ、ネジと 4個のロック ナット(M8)で固定する。このときネジ面にロクタ イトを塗ること。 後輪を取り付ける 1.後ホイール・ハブにホイール・アセンブリを取り付 ける(図 1) 1 2 3 図1 1.ホイール・アセンブリ 2.後ホイール・ハブ 3.ラグ・ナット 2.ラグ・ナットを取り付けて、60 〜 88 N.m(6.2 〜 9.0 kg.
5.フランジ・ナットを締めて、運転席がスムーズに動 くか点検する。 3 1 6.スタンダード・シートの場合は、以下の要領でシー ト・ストップを取り付ける(図 3)。 3 A.運転席を前に移動させる。 2 B.水セパレータのブラケットをスカートの裏側に 固定しているキャップスクリュとナットを外 す。 C.外したキャップスクリュとナット、および付属 部品(5/16 × 1キャップスクリュとナットを使っ て、シート・ストップと水セパレータとをスカ ートの裏側に固定し、ストップの位置を図3の ように調整する。 4 図4 1.後キャリア・フレーム 2.ピボット・ロッド 3.上ストップ 4.昇降シリンダ 2.昇降アームとキャリア・フレームを一番上まで上げ る。 1 3.キャリア・フレームの一方の端を押し下げて、フレ ームの他方の端の上ストップ(図 4)がフット・ス テップの下面に当たるようにする。押し下げた側で は、上ストップとフット・ステップ間の距離が 6 mm 程度となっているのが適正である。6 mm になってい ない場合には以下の手順 4に従って調整を行う。調 整の必要がない場合は次の組み立て
2.キャリア・フレームを、各カッティングユニットの 取り付け穴に合わせる(図 5)。 7 1 3.キャップスクリュ 2個(3/8 × 2-1/4)、平ワッシャ(2 枚)とロックナットを使用して、取り付けリンクと キャリア・フレームを連結する(図 5)。ワッシャは リンク両側に 1 枚ずつ使用する。ナットを 41 N.m (4.2 kg.
カッティングユニットを取り付ける 27in. カッティング ユニット用(内穴) 1.昇降アームのピボット・ロッドにスラストワッシャ を通す(図 10)。 32in.
カウンタバランス・スプリングを取り付ける 警 1 告 テンションの調整作業を行うときはスプリングに大 きな負荷が掛かるから、安全に注意すること。 カウンタバランス・スプリングは、カッティングユニッ トの左右の端部に均等に負荷(押圧)が掛かるようにす るためのものです。また、カッティングユニットの重量 の一部をトラクションユニットに移すことにより牽引力 をアップする働きもしています。 図 12 1.カッティングユニットの昇降タブ 以下に、カウンタバランス・スプリングの調整方法を解 説しますが、ターフ条件にあわせて若干の微調整が必要 になることが考えられます。各カッティングユニット端 部にどのくらいの押圧が掛かっているかはバネ秤を使っ て簡単に測定することができます。 ● ● 2.スプリングの反対側の端部を前後のカウンタバラン ス・アーム(図 13、図 14)の適切な穴(選択方法は 以下を参照)に引っ掛ける(スプリング・シャック ル、クレビスピン、コッターピンを使用)。 スプリングのテンションを上げるとカッティングユ ニット内側の押圧が減り、外側の押圧が増える。 スプリングのテンションを下げる
2 1 3 1 2 図 14 図 15 1.後カウンタバランス・スプリング 2.ビニル・カバー 3.スプリング・シャックル 1.カッティングユニットの昇降タブ 2.スプリング・アンカー 3.カウンタバランス・アームの四角い穴にブレーカ・ バーを差し込み、アームを引っ張って元の位置に戻 して下キャップスクリュ用のネジ穴をそろえる。 2.前カッティングユニットでは、スプリング・アンカー についている穴のうち一番下から 2番目の穴(No.
4 1 B.シャックルを上下させてアームを所望の穴に移 動する。調整ができたらクレビスピンとコッタ ーピンを取り付ける。 6 リア・バラストを搭載する 2 本機は、以下の表に従ってリア・バラストを搭載すると、 ANSI B71.4-1999 を始めとするすべての欧米安全規格に適 合となります。 5 3 図 16 1.カウンタバランス・アーム 2.上キャップスクリュ 3.下キャップスクリュ 4.スプリング・シャックル 5.クレビスピンとコッターピン 6.チェーン、クレビス、クレビスピン 6.後カッティングユニット:スプリングにビニル・カ バーを被せ、後カウンタバランス・アーム(図 17) の上から 2番目の穴(選択方法は手順 4参照)に引っ 掛ける(スプリング・シャックルを使用)。 3 1 2 図 17 1.後カウンタバランス・スプリング 2.ビニル・カバー 3.スプリング・シャックル カッティングユニットの構成 必要なウェイト・キット 標準トラクションユニット 27 in.
5.赤い(+)ケーブルをバッテリーの(+)端子に、 黒いケーブル(−)はバッテリーの(−)端子に固 定する(図 2)。レンチで確実に固定する。各端子に 十分にはまり込んでいること、ケーブルに無理がな いことを確認し、ショート防止のために(+)端子 にゴムキャップをかぶせる。 バッテリーを充電し機体に取り付ける 警 告 バッテリーには鉛や鉛を含む物質が使用されてい る。鉛はカリフォルニア州ではガンや先天性異常を 引き起こす物質として知られている。バッテリーに 触れた後は手をよく洗うこと。 警 バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切であると ケーブルがショートを起こして火花が発生し、それ によって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る可 能性がある。 バッテリー液が入っていない場合、バッテリー液は比重 1.
運転の前に 1 注 意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつで もエンジンを始動させることができ、危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キ ーを抜き、カッティングユニットを降下させておく こと。 図 20 エンジン・オイルを点検する 1.補給口キャップ エンジンは、クランク・ケースにオイルを入れた状態で 出荷されていますが、エンジンを初めて始動させるとき は、その前後に必ず油量の点検を行ってください。 油量は約 3.
4.こぼれた燃料はよく拭き取る。 注:オイルの補給や交換を行った後は、エンジンを始動 して約 30 秒間アイドリングを行い、その後さらに 30 秒間待ってからオイル量を再点検し、必要に応じて 補給してください。 冷却系統を点検する 冷却液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液を 使用します。毎日の作業前に液量を点検してください。 容量は約5リットルです。 燃料を補給する 燃料は 2号軽油を使用します。 1.ラジエター(図 24)、スクリーン(図 23)、オイル・ クーラ(図 24)に付いているホコリを取る。この部 分は毎日の点検清掃が必要、ホコリの多い環境では 数時間おきに点検する。清掃要領については 40 ペ ージを参照のこと。 燃料タンクの容量は約 25 リットルです。 危 険 軽油は引火しやすく、条件によっては爆発し、火災 や火傷など重大な事故にいたる可能性がある。保管 や取り扱いに十分注意すること。 ・燃料補給は必ず屋外で行い、漏斗などを使ってこ ぼさない工夫をする。こぼれた燃料はエンジンを 始動させる前に拭き取ること。 ・燃料タンクを満タンにしないこと。補給口の根元 か
危 3.液量が不足している場合には補給する。入れすぎな いように注意する。 険 4.ラジエターのキャップを閉めて終了。 エンジン停止直後にラジエターのキャップを開ける と、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐 れがある。 油圧システムを点検する ・エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこ と。 ・キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温 の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。 本機の油圧システムはアンチ・ウェア油圧作動油を使用 します。油圧オイルタンクに約 12.
2.油圧オイルタンクの側面についている点検窓(図 27) でオイルの量を点検する。オイルが冷えている状態 で窓の下のフチまであればよい。オイルが熱い状態 では窓の中央部まであればよい。 タイヤ空気圧を点検する タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。運転 前に正しいレベルに下げてください。適正範囲は前後輪 とも 110 〜 138 kPa(1.1 〜 1.
運 始動スイッチ(図 30) 転 OFF,ON,START の3位置があります。エンジンを始動 する時には、キーを ON 位置にして、グロー表示ランプ が消えるのを待ちます。ランプが消えたらキーを START 位置に回すとエンジンが始動し、手を放すとキーは自動 的に ON 位置に動きます。エンジンを停止するときは、 キーを反時計方向に回して OFF 位置にします。事故防止 のため、使用していない時はキーを抜き取っておいてく ださい。 注:前後左右は運転席から見た時の方向です。 各部の名称とはたらき 走行ペダル(図 28) ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退、 ペダルから足をはなすと停止です。つま先とかかとで前 進と後退を切り換えます(図 29)。後退ペダルは坂道を 下る時のブレーキとしても使用します。足を休めるつも りで前進中にかかとをペダル後部に乗せないでくださ い。 4 5 1 2 3 2 1 図 30 1.始動スイッチ 2.スロットル 3.カッティングユニット駆動スイッチ 4.カッティングユニット昇降レバー 5.昇降レバーのロック 3 図 28 1.走行ペダル(前進
カッティングユニット駆動スイッチ(図 30) リール回転表示灯(図 31) 接続、解除(ENGAGE,DISENGAGE)の 2つの位置があ ります。バルブ・バンクの電磁弁を操作してリールを回 転させるスイッチです。 リールが回転しているときに点灯します。 駐車ブレーキ アワーメータ(図 31) エンジンを停止させる時には必ず駐車ブレーキを掛けて ください。レバーを引くと駐車ブレーキが掛かります。 本機の積算運転時間を表示します。キーが ON 位置にあ るときに作動します。 リール速度コントロール(図 32) 刈り高に適したクリップ(リール回転速度)を選択する ことができます。使用方法は 30 ページを参照してくださ い。 エンジン・オイル警告灯(図 31) エンジン・オイルの圧力が異常に低下すると点灯しま す。 バックラップ・コントロール(図 32) 冷却水温警告灯(図 31) 右に回すとバックラップ・モード、左に回すと刈り込み モードになります。リールが回転している時は操作しな いでください。 エンジンの冷却水の温度が異常に高くなると点灯し、自 動的にエンジンを停止させます。 6
始動・停止の手順 2 重要 以下の場合には燃料システムのエア抜きが必要で す: 3 1 ● 新車を始めて運転するとき。 ● 燃料切れでエンジンが停止した時 ● 燃料系統の整備作業を行った後 エア抜きの手順については 29 ページを参照してくだ さい。 図 33 1.前後調整 2.体重調整 1.駐車ブレーキが掛かっていること、リール回転スイ ッチが「解除」位置であることを確認する。 3.リクライニング調整 燃料バルブ 2.着席し、トラクション・ペダルから足を外し、ペダ ルがニュートラル位置にあることを確認する。 保管時には燃料バルブ(図 34 ;燃料タンクの下)を閉じ てください。 3.スロットルを FAST にセットする(フルスロットル)。 4.キーを差し込んで ON 位置に回し、グローランプが 消えるまで待ち、次に START 位置に回すとエンジン が始動する。始動したらキーから手を放せば、キー は ON 位置に戻る。 重要 スタータ・モータのオーバーヒートを防止するた め、スタータは 15 秒間以上連続で回転させないで ください。10 秒間連続で使ったら次の使用まで 6
燃料システムのエア抜き インタロック・スイッチの動作を点検する 1.フードを開ける。 注 2.燃料フィルタ/水セパレータについているエア抜きネ ジをゆるめる(図 35) 意 インタロック・スイッチは運転者の安全を確保する ための装置であり、取り外したりバイパスさせたり すると事故を防止できなくなる。 ・絶対に取り外したり改造したりしてはならない。 ・スイッチ動作を毎日確認し、動作不良があれば必 ず修理してから運転にかかること。 ・スイッチは、作動状態に係わらず2年毎に全部交 換する。 2 1 1.駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、無用の 人間を遠ざける。また、点検中はカッティングユニ ットに手を近づけない。 図 35 1.燃料フィルタ/水セパレータ 危 2.エア抜きネジ 2.走行ペダルがニュートラル位置にあって駐車ブレー キが掛かっており、リール回転スイッチが OFF の状 態であれば、運転席に座らず、バックラップ・ノブ を左に回した状態であってもエンジンは始動する。 エンジンが掛かった状態で、着席せずに走行ペダル を踏み込んだり、リール回転スイッチを ON にする と、エンジン
本書に示された運転のガイドラインを守って、どんな場 所でも安全な作業を心がけてください。15 °以上の斜面 は、横にではなく上下に刈ってください。傾斜が 20 °を 超える場所では特別な手段を講じるのでない限り、原則 として本機を使用しないでください。急発進・急停止・ 急旋回をしなくてすむよう、十分余裕をもった運転をし てください。停止する時には後退ペダルをブレーキとし て使用します。エンジンを停止する前に、コントロール 機器をすべて解除し、スロットルを「アイドル」位置と し、駐車ブレーキを掛けてください。 緊急時の牽引移動 緊急時には、本機を牽引または押して移動することがで きますが、できるだけ短距離としてください。通常の移 動にはこの移動方法を使用しないでください。 重要 牽引移動時の速度は、3 〜 5 km/h としてください。 これ以上の速度では機器に損傷を与える危険があ ります。移動距離が長くなる場合は、トラックや トレーラに積んで移送してください。 1.油圧ポンプについているバイパスバルブ(図 36)の レバーを 90 °回転させる。 クリップ・レート (リール速度)を選択する 1 高品質の
リール回転速度の選択 5 枚刃リール リール回転速度の選択 8 枚刃リール 刈り高(m m) 3 輪駆動 5 〜 8 km/h 2 輪駆動 9 〜 11 km/h 刈り高(m m) 3 輪駆動 5 〜 8 km/h 2 輪駆動 9 〜 11 km/h 64 3 5 64 3* 3 60 3 5 60 3* 3 57 4 5 57 3* 3 54 4 5 54 3* 3 51 4 6 51 3* 3 48 4 6 48 3 4 45 5 7 45 3 4 41 5 7 41 3 4 38 6 9* 38 4 5 35 6 9* 35 4 5 32 7 9* 32 4 6 29 7 9* 29 5 7 25 8 9* 25 5 9 22 9 9* 22 6 9* 19 9* 9* 19 7 9* 16 9* 9* 16 9 9* 13 9* 9* 13 9 9* 10 9* 9* 10 9
トレーニング期間 作業後の洗浄と点検 実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十 分慣れておいてください。特に機械の始動、停止、カッ ティングユニットの昇降動作、旋回などに習熟してくだ さい。運転技術に自信が生まれれば、本機の性能を十分 に生かして頂くことができます。 芝刈り作業が終わったら、ホースと水道水で洗車してく ださい。水圧が高いとシールやベアリングに浸水します から、ノズルは使用しないでください。 ラジエターやスクリーン、オイル・クーラ、冷却フィン、 冷却用エアの取り入れ口などについた汚れや刈りカスを 十分に落としておいてください。また、洗浄後には以下 の点検も行っておくと良いでしょう: 芝刈りを始める前に ・オイル漏れ、油圧部や機械部の損傷や摩耗など 異物が落ちていないことを確認し、必要に応じ、先ず現 場の清掃を行います。次に刈り込みの方向を決めます。 前回に芝刈りを行った時と反対の方向から刈ってやるよ うにすると、芝が一方向に寝てしまわないのできれいに 刈ることができます。 ・カッティングユニットのすり合わせと切れ具合 移動時の注意 カッティングユニットが完全に上昇している
スタンダード・コントロール・モジュール (SCM) 出力回路は PTO、ETR、START の 3種類で、それぞれ所定 の入力がそろった時に通電されます。各 LED によりそれ ぞれの回路の通電状態がわかります。 スタンダード・コントロール・モジュール(SCM)は樹 脂によって完全封止された汎用制御モジュールで、電子 回路により機械の状態の制御と監視を行うものです。 出力回路が健全でも、出力装置そのものが健全であるこ とは保証できません。ですから電気系統の故障探究を行 う時には、出力 LED のチェック以外に各機器の通常のテ ストやワイヤハーネスの検査が必要になります。各機器 のインピーダンス測定、ワイヤハーネスをつないだ状態 (SCM で切り離した状態)でのインピーダンス測定、一 時的な通電試験などを行ってみる必要があるでしょう。 モジュールは、入力信号として、ニュートラル状態、駐 車ブレーキ、PTO、エンジン始動、バックラップ、オー バーヒートなどの情報を取り込み、これらの入力情報に 対する応答として、PTO スイッチ、スタータ・スイッチ、 ETR(エンジン駆動ソレノイド)を制御します。 SCM
チャートの読み方 チャートの左欄に、出力の種類が示されています。 チャートの各行(横列)は、その出力機能に必要な入力の状態(通電、回路閉じてアース、回路開いてアース)を示し ます。 入 出 力 電源 ON ニュー トラル 始動 ON ブレー キ OFF PTO ON 着席 始動 − − + ○ ○ − ○ 駆動(非着席) − − ○ ○ ○ ○ 走行(着席) − ○ ○ − ○ 刈り込み − ○ ○ − バックラップ − − ○ ○ エンジン非常停止 − 機能 オーバー バック ヒート ラップ 力 始動 ETR PTO ○ + + ○ ○ ○ ○ + ○ − ○ ○ ○ + ○ − − ○ ○ ○ + + − ○ ○ − ○ + + ○ ○ ○ ○ − 記号の意味 − 回路は閉じてアースされている(LED 点灯) O 回路は開いてアースされている(LED 消灯) + 回路は通電している(クラッチ・コイル、ソレノイド、始動キー)(LED 点灯) 空白
保 守 注:前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 定期整備表 整備間隔 整 備・点 検 項 目 ・エンジン・オイルの交換 ・エンジン・ベルトの張りの点検 最初の 10 運転時間 ・エンジン・オイルのフィルタの交換 ・走行ベルトの張りの点検 ・油圧オイルのフィルタの交換 ・ホイールナットのトルク締め 最初の 50 運転時間 ・エンジン回転数(アイドルおよびフルスロットル)の点検 ・エアフィルタ、ダスト・カップ、バッフルの点検 50 運転時間ごと ・グリスアップ ・エンジン・ベルトの張りの点検 ・エンジン・オイルのフィルタの交換 100 運転時間ごと ・走行ベルトの張りの点検 ・エンジン・オイルの交換 ・エアフィルタの整備 200 運転時間ごと ・燃料フィルタ/水セパレータの交換 ・油圧フィルタの交換 ・ホイールナットのトルク締め ・油圧オイルの交換 400 運転時間ごと ・バッテリーの液量と接続状態点検 ・トラクション・リンクの点検 ・エンジン回転数(アイドルおよびフルスロットル)の点検 ・油圧可動部ホースの交換 ・インタロック・スイッチの交換 1000 運転時間ごと
仕業点検チャート このページをコピーして使ってください。 仕業点検チェックリスト 年 月 火 月 水 木 インタロックの動作 ブレーキの動作 エンジン・オイルの燃料の量 冷却液の量 燃料フィルタ/水セパレータの水抜き エアフィルタ、ダスト・カップ、 バープバルブ オイル・クーラ、ラジエターと スクリーン エンジンからの異常音 1 走行操作時の異常音 油圧オイルの量 油圧ホースの傷み具合 オイル漏れ 燃料残量 タイヤ空気圧 計器の動作 ベッドナイフとリールのすり合わせ 刈り高 グリスアップ 2 塗装傷のタッチアップ 1 2 =始動困難の場合はグロープラグとインジェクタノズルを点検する。 =車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 要注意個所の記録: 項目 日 点検者名 付 内 1 2 3 4 5 6 7 8 9 36 容 第 週 金 土 日
定期整備ステッカー 注 意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜き、カッティングユニットを降下させてお くこと。 37
グリスアップ 所定の部分を定期的にグリスアップしてください。通常 の使用条件では 50 運転時間ごとに No.
エアクリーナ エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検 し、あれば交換してください。 200 運転時間ごとに(悪条件下ではより頻繁に)フィル タの整備を行ってください。 本体とカバーがしっかり密着しているのを確認してくだ さい。 図 43 分解清掃手順 1.ラッチを外し、カバーとボディーを分離し(図 46)、 カバー内部を清掃する。 3 1 2 図 44 フードの外しかた フードは簡単に取り外すことができます。 1.ラッチを外し、フードを持ち上げる。 2.ピボット部のピンを抜き取る(図 45)。 1 図 46 1.ラッチ 2.ダスト・カップ 3.フィルタ 2.フィルタを静かに引き出す。フィルタをボディーに 打ちつけるとごみが落ちるのでぶつけないように注 意する(図 46)。 3.フィルタを点検し、破れ等があれば交換する。破れ ているフィルタを再使用しない。 4.圧縮空気によるフィルタの洗浄 図 45 1.コッターピン A.フィルタの内側から外側へ圧縮空気を吹きつけ る。圧縮圧は 7 kg/cm 2 以下とする。これ以上で はフィルタを損傷する。 3.フードを右側にスライドさせなが
B.空気ノズルはフィルタ表面から 5 cm 以上離しフ ィルタを回転させながらゴミを吹き飛ばす。明 るい照明などにかざして傷の有無を点検する。 エンジン・オイルとフィルタの交換 運転開始後 50 時間でエンジン・オイルを初回交換し、そ の後は、通常の使用条件では 100 運転時間ごとにオイル とフィルタを交換してください。 5.新しいフィルタの場合は、傷がないかを点検する。 特にフィルタの密着部に注意する。破損しているフ ィルタは使用しない。 1.平らな場所でカッティングユニットを降下させ、駐 車ブレーキを掛け、エンジンを停止させる。 6.フィルタをボディー内部にしっかり取り付ける。エ アクリーナの外側リムをしっかり押さえて確実にボ ディーに密着させる。フィルタの真ん中(柔らかい 部分)を持たない。 2.ドレン・プラグを外してオイルを抜き、プラグを元 通りに取り付ける。 1 7.カバーを取り付け、ラッチを掛ける。カバーの上下 を間違えないように注意する。 ラジエターとスクリーンの清掃 オーバーヒートを防止するために、ラジエター・スクリ ーン、ラジエター、オイル・クーラは点検・清掃を欠か さない
7.エンジンを通常に回転させ、油圧シリンダの昇降動 作と車輪の回転動作(前進・後退)を確認する。 2.フィルタのみの交換であれば、キャップをはずし、 タンク・プラグ(図 50)を差し込む。これにより、 交換作業中にタンクからオイルが抜けないようにな る。 8.エンジンを停止し、タンクの油量を点検し、必要に 応じてオイルを補給する。 1 9.オイルもれがないか点検する。 油圧テスト・ポート 油圧回路試験実施用にテストポートがあります。必要に 応じ Toro 代理店にご相談ください。 テストポート 1(図 52)は、前進走行油圧の測定用です。 テストポート 2(図 52)は、後退走行油圧の測定用です。 2 図 50 1.タンク・プラグ 2.タンク下の口 3.フィルタ(図 51)の取り付け部周辺をきれいにふき、 下に廃油受けを用意し、フィルタハウジングからフ ィルタを外す。フィルタレンチはボトムタイプのも のを使用する。廃油は適切な方法で処理する。 2 1 図 52 1.テストポート1 2.テストポート2 テストポート 3(図 53)は、リール回路の油圧の測定用 です。 1 1 図 51
燃料系統 1 燃料ラインとその接続 1 400 運転時間ごと又は 1年に 1回のうち早い方の時期に、 劣化・破損状況やゆるみの点検を行ってください。 1 燃料フィルタ/水セパレータ 燃料フィルタ/水セパレータ(図 54)からの水抜きは毎日 おこなってください。水抜きは、底部にあるドレン・プ ラグをゆるめて行います。終わったらプラグを締めてく ださい。定期交換間隔は 400 運転時間です。 1.フィルタ周囲をきれいに拭く。 図 55 1.燃料インジェクタ(3 個) 2.スロットルゆっくり動かして FAST 位置にセットする。 3.始動キーを START 位置に回す。接続部から流れ出 る燃料が泡立たなくなったらキーを OFF に戻す。 2 4.パイプを元通りにしっかり締め付ける。 5.残りのノズルからも上記の要領でエアを抜く。 1 走行ドライブのニュートラル調整 図 54 1.ドレン・プラグ 2.フィルタ本体 走行ペダルがニュートラル位置にあるのに本機が「動き 出す」場合にはトラクション・カムの調整が必要です。 2.フィルタを外し取り付け部をきれいに拭く。 1.平らな場所に駐車し、
1 1 図 56 図 57 1.トラクション調整カム 1.ニュートラル・スイッチ 警 告 3.ニュートラル位置で回路が閉じ、ペダルを 25 mm 踏 み込んだところで回路が開くようにスイッチの位置 を調整する。 最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要が ある。マフラー等の高温部分や回転部・可動部に触 れると重大な事故になる。 4.ロックナットを締める。 危険を伴う作業であるから、マフラー等の高温部分 や回転部・可動部に顔や手足などを近づけぬよう十 分注意すること。 ベルトの調整 機械が本来の能力を発揮できるよう、ベルトの張りは常 に正しく調整しておいてください。新しいベルトは 8運 転時間で点検します。 4.エンジンを始動し、カムを回転させてニュートラル 範囲を探し、その中央位置を割り出す。 油圧ポンプのベルト 新しいベルトは、スパンの中央部を 6〜 7 kg で押したと きに 3 mm のたわみが出る程度の張りを与えます。使用中 のベルトは、5〜 6 kg で押したときに 3 mm のたわみが出 る程度に調整します。 5.ロックナットを締めて調整を固定する。 6.エンジンを停止
オルタネータのベルト 1 1.クランクシャフトとオルタネータの中間部分を 10 kg で押さえて点検する。新しいベルトでは 8〜 12 mm 程度のたわみがでるのが適当。使用中のベルトでは 10 〜 14 mm 程度のたわみがでるのが適当。 2.調整手順: A.オルタネータの取り付けボルトをゆるめる。 B.エンジンとオルタネータの間にバールを入れて 適当な張りに調整する。 図 60 2 1 1.走行ロッド・バレル 走行ペダルのダンパの調整 1.車体右側のパネルを外してダンパを露出させる。 2.ダンパ・ピボットとダンパ・ブラケットをつないで いるロックナットをゆるめる(図 61)。 1 図 59 1.オルタネータのベルト 2.オルタネータの取り付け用ブレース 3 走行ペダルの調整 2 図 61 ペダルを一杯に踏み込むと床板に当たってしまう場合や 最大速度が出せない場合に走行ペダルのリンクを調整し ます。 1.ダンパ 2.ダンパ・ピボット 3.ダンパ・ブラケット 3.走行ペダルを前進一杯に押し込む。 1.車体右側のパネルを外して走行ロッドを露出させる。 4.ダンパを一杯に押し縮め、
ハンド・ブレーキの調整 危 1.前輪を2本とも外す。 険 電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が 含まれている。 2.ブレーキが解除されているのを確認する。 3.クレビスのジャムナットをゆるめ、クレビスの上部 を上ブレーキ・レバー(図 62)に固定しているコッ ターピンを外す。クレビスを 1回転ずつ回して、レ バー間の距離を小さくする。 ・電解液を飲まないこと。電解液を皮膚や目や衣服 に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグル とゴム手袋で目と手を保護すること。 ・万一皮膚に付いた場合すぐに洗浄できるよう、電 解液を取り扱う場所には必ず十分な量の真水を用 意する。 1 バッテリー上部はアンモニア水または重曹水に浸したブラ シで定期的に清掃してください。清掃後は表面を水で流し て下さい。清掃中はセル・キャップを外さないでください。 2 バッテリーのケーブルは、接触不良にならぬよう、端子 にしっかりと固定してください。 警 告 バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切であると ケーブルがショートを起こして火花が発生し、それ によって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る可 能性がある
バックラップ 危 険 1 バックラップ中のリールは停止しても再び動きだす ことがある 回転している刃に触れると重大な人身事故となる。 ・エンジン回転中はリールに手足を近づけない。 ・停止したリールを手足で回転させようとしない。 ・エンジン回転中はリールの調整は禁止。 ・リールが停止したら、まずエンジンを停止し、そ の後にリール側の障害を取り除く。 図 63 1.ヒューズ 1.清潔で平らな場所でカッティングユニットを下降さ せ、エンジンを停止、駐車ブレーキを掛け、エンジ ンのキーを抜き取る。 2.フードを上げてリール・コントロールを露出させる。 3.コントローラのバックラップ・ノブ(図 64)を右に 回してバックラップ位置に合わせ、リール速度ノブ は「1」に合わせる。 重要 「刈り込み」モードから「バックラップ」モード への切り換えは、必ずエンジン停止中に行ってく ださい。エンジン回転中の切り換えはリールを破 損させる恐れがあります。 2 1 図 63 1.バックラップ・ノブ 2.リール速度ノブ 4.全部のカッティングユニットのリールとベッドナイ フをバックラップ用に調整し、エンジンを始動させ
注 意 リールなどの可動部に触れると非常に危険であるか ら十分注意すること。 7.バックラップ中に調整が必要になった場合は、必ず リールを止め、エンジンを停止させてから調整にか かる。調整が終わったら、4.〜 5. をもう一度行う。 8.バックラップが終了したら、バックラップ・ノブを 左に回して「芝刈り位置」に戻し、リール速度を通 常の芝刈り速度に戻し、カッティングユニットに付 着しているラッピングパウダーを完全に洗い落とす。 注:バックラップについての更に詳しい解説と手順につ いては、「Toro リール&ロータリ モア研磨マニュア ル(Form No.
電気回路図 48
Model 03429 Optional 3 Wheel Drive Kit 油圧回路図
Toro 業務用機器の品質保証 2年間品質保証 Toro 社の製品保証内容 Toro 社およびその関連会社である Toro ワランティー社 は、両社の合意に基づき、Toro 社の製品(但し 1996 年 以降に製造された製品で 1997 年 1月 1日以降にお買い上 げいただいたもの、以下「製品」と呼びます)の材質 上または製造上の欠陥に対して、2年間または 1500 運転 時間のうちいずれか早く到達した時点までの品質保証 を共同で実施いたします。この品質保証の対象となっ た場合には、弊社は無料で「製品」の修理を行います。 この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃等 が含まれます。また、保証は「製品」が納品された時 点から有効となります。 ・通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類。但しその 部品に欠陥があった場合には保証の対象となります。 通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類とは、ブレ ード、リール、バッドナイフ、タイン、点火プラグ、 キャスタホイール、タイヤ、フィルタ、ベルトなど を言います。 ・外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、 天候、格納条件、汚染、弊社が認めていない冷却液 や潤滑剤、