Form No. 3355-629 ® Reelmaster® 5500-D 2 輪駆動および 4 輪駆動トラクションユニット Model No. 03550—Serial No. 260000201 and Up Model No. 03551—Serial No.
• 警告 • カリフォルニア州 第65号決議による警告 カリフォルニア州では、ディーゼル・エンジンの排気ガス やその成分には発癌性や先天性異常の原因となる物質 が含まれているとされております。 重要 この機械のエンジンにはスパーク・アレスタ・ マフラが取り付けられていません。CPRC 4126の定めによ り、カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこ の機械を使用する場合には、法令によりスパークアレスタ の装着が義務づけられています。他の地域においても同様 の規制が存在する可能性がありますのでご注意くださ い。 もくじ ページ はじめに. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. 3 安全. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. . 3 安全な運転のために . .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .
はじめに 安全 この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に 理解してください。オペレータや周囲の人の人身事故や製 品の損傷を防ぐ上で大切な情報が記載されています。製 品の設計製造、特に安全性には常に最大の注意を払って おりますが、この製品を適切かつ安全に使用するのはお客 様の責任です。 この機械はCEN安全規格EN836: 1997、ISO規格5395: 1990およびANSI規格B71.
• 地表条件、特に傾斜角度を正しく把握していなかっ た。 – 斜面では急停止・急発進しない。 – クラッチをつなぐときはゆっくりと。ギアは必ず入れ ておくこと。特に下りでは必ずギアを入れる。 • ヒッチの取り付けや積荷の重量分配の不適切。 – 斜面の走行や小さな旋回は低速で。 • オペレータやユーザーは自分自身や他の安全に責任が あり、オペレータやユーザーの注意によって事故を防止 することができます。 – 隆起や穴、隠れた障害物がないか常に注意するこ と。 – 斜面を横切りながらの作業は、そのような作業の ために設計された芝刈機以外では絶対行わないこ と。 運転の前に • 作業には頑丈な靴と長ズボン、および聴覚保護具を着 用してください。長い髪、だぶついた衣服、装飾品など は可動部に巻き込まれる危険があります。また、裸足や サンダルで機械を運転しないでください。 • 隠れて見えない穴や障害物に常に警戒を怠らないよう にしましょう。 • 荷を引いたり、重機を取り扱う際には安全に十分注意 してください。 • 機械にはね飛ばされて危険なものが落ちていないか、 作業場所をよく確認しましょう。 – 必
– 燃料を補給するとき – 集草袋や集草バスケットを取り外すとき • 機械の調整中に指などを挟まれないように十分注意し てください。 – 刈り高を変更するとき。ただし運転位置から遠隔操 作で刈り高を変更できる時にはこの限りでありませ ん。 • 複数のリールを持つ機械では、1つのリールを回転させ ると他のリールも回転する場合がありますから注意して ください。 – 詰まりを取り除くとき • 整備・調整作業の前には、必ず機械を停止し、カッティ ングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを 停止し、キーを抜き取り、ガソリンエンジン機の場合は 点火プラグのワイヤを抜いてください。また、必ず機械 各部の動きが完全に停止したのを確認してから作業に 掛かってください。 – 機械の点検・清掃・整備作業などを行うとき – 異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感 じたとき。機械に損傷がないか点検し、必要があれ ば修理を行ってください。点検修理が終わるまでは 作業を再開しないでください。 • 火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、 マフ ラーの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないよ うご注意く
• 警告 • 保守整備と格納保管 • 油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検してください。 油圧を掛ける前に、油圧ラインの接続やホースの状態 を確認してください。 エンジンの排気ガスには致死性の有毒物質である一酸 化炭素が含まれている。 屋内や締め切った場所ではエンジンを運転しないこと。 • 油圧のピンホール・リークやノズルからは作動油が高 圧で噴出していますから、手などを近づけないでくださ い。リークの点検には新聞紙やボール紙を使い、絶対 に手を直接差し入れたりしないでください。高圧で噴出 する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き 起こします。万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ち に専門医の治療を受けてください。 • エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。 • テニスシューズやスニーカーでの作業は避けてくださ い。 • 安全靴と長ズボンの着用をおすすめします。地域によ ってはこれらの着用が義務付けられていますのでご注 意ください。 • 油圧系統の整備作業を行う時は、必ずエンジンを停止 し、カッティングユニットを下降させてシステム内部の 圧力を完全に解放してください。 • 燃料の
安全ラベルと指示ラベル • 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはが れたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 1 3 2 93-6680 4 1 93-6689 93-6699 1. 警告: 人を乗せないこと。 1. 走行速度 2. 低速 3. 無段階調整 1 4. 高速 93-6696 1. 力が掛かっていて危険: オペレーターズマニュアルを読むこと。 104-2052 1 2 1 93-6686 1. 油圧オイル 2. オペレーターズマニュアルを読むこと。 2 4 3 1 5 93-6687 105-7506 1. ここに乗らないこと。 1. オペレーターズマニュアルを読むこと 2. エンジン: 停止 3. ON 1 4. エンジン: 予熱 2 5. エンジン: 始動 93-6697 (モデル 03551 のみ) 1 1. オペレーターズマニュアルを読むこと。 2. 50運転時間ごとにSAE 80w-90(API GL-5)オイルを補給するこ と。 104-9298 1.
1 9 2 3 7 5 4 11 6 8 104-9296 1. オペレーターズマニュアルを読むこと。 2. リール下降して回転 3. リール上昇して停止 4. 高速 5. 低速 6. リールの回転を許可 7. リール停止して上昇 8. リールの回転を禁止 9. ON 10. OFF 11. ヘッドライト 1 2 3 5 4 6 7 8 104-9294 1. オペレーターズマニュアルを読むこと。 2. 牽引禁止。 3. 警告: オペレーターズマニュアルを読むこと。 4. 手足や指の切断の危険 - 可動部に近づかないこと。 5. 警告: 人との十分な安全距離を維持すること。 6. 警告: 車両を離れるときは駐車ブレーキをロックし、エンジンを停止し、キーを抜くこと。 7. 10 警告: ROPS(横転保護バー)とシートベルトを使用すること。 8.
1 2 3 5 4 6 7 8 104-9295 CE 諸国で 104-9294 に代えて使用する 1. オペレーターズマニュアルを読むこと。 2. 牽引禁止。 3. 警告: オペレーターズマニュアルを読むこと。 4. 手足や指の切断の危険 - 可動部に近づかないこと。 5. 警告: 人との十分な安全距離を維持すること。 6. 警告: 車両を離れるときは駐車ブレーキをロックし、エンジンを停止し、キーを抜くこと。 7. 警告: ROPS(横転保護バー)とシートベルトを使用すること。 8. 転倒の危険: 下り斜面ではカッティングユニットを降ろして走行し、傾斜 15°以上の斜面では横断や下り走行しない。 110-9721 1.
1 1 93-6691 1. オペレーターズマニュアルを読むこと。 93-6693 1. 指をはさまれる危険: 停止するまで待つこと。 1 1 93-6692 1. オペレーターズマニュアルを読むこと: エンジン始動補助剤を使 用しないこと。 2 3 2 1 94-6767 1. オペレーターズマニュアルを読むこと。 3 2. ヘッドライト 3. エンジン: 始動 93-8060 1. 警告:オペレーターズマニュアルを読むこと。 2. 手足や指の切断の危険: 可動部が完全に停止するのを待つこ と。 3. バックラップ時は駐車ブレーキを掛け、スロットル低速で(リール 回転中にエンジン速度を変更しないこと)。 98-7976 1. 警告:オペレーターズマニュアルを読むこと。 2 1 93-8050 (モデル 03551 のみ) 106-9206 1. 警告:オペレーターズマニュアルを読むこと。 2.
1 1 98-9335 1. ファンによる切傷や手足の切断の危険: 可動部に近づかないこ と。 2 2 3 4 1 93-1263 1. オペレーターズマニュアルを読むこと。 3 4 2. 駐車ブレーキのロック手順:左右のペダルをピンでつなぐ; ペダルを踏み込んでノブを引く。 3. 駐車ブレーキを解除するには、ブレーキ・ペダルを踏み込む。 4. リール故障/動作不良 1 1 4 4 5 3 バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります. 1. 爆発の危険 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこと 3. 劇薬につき火傷の危険あり 4. 保護メガネ等着用のこと 6 5. オペレーターズマニュアルを読むこと。 6. バッテリーに人を近づけないこと。 7. 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等の危険あり 104-0082 8. バッテリー液で失明や火傷の危険あり。 1. リール: 刈高 9. 液が目に入ったら直ちに真水で洗眼し医師の手当てを受けるこ と。 2. リール: 刈り込みとバックラップ 3. オペレーターズマニュアルを読むこと。 10.
主な仕様 エンジン クボタ,3 気筒 4 サイクル液冷ターボ・ディーゼルエンジン。35 hp @ 3000 rpm。使用調 整速度 3200 rpm。排気量 1123 cc。大型 3 段エアクリーナを別途搭載。オーバーヒー ト時の自動停止スイッチを装備。 メイン・フレーム 成形鋼による総溶接構造; 車体固定用ループ付。 冷却系統 ラジエター容量は約 9.4 リットル; 冷却液はエチレングリコールと水の 50/50 混合 液。容量 0.9 リットルの外部補助タンクを搭載する。オイル・クーラ/ラジエターの吸気 スクリーンは取り外し可能。吸気はまずラジエター前部にあるオイル・クーラへ供給さ れる; オイル・クーラは清掃時に傾けることが可能。 燃料系統 燃料タンク容量は57リットル; 使用する燃料は 2 号軽油。水セパレータ付き燃料フィ ルタを使用する。 走行系統 ペダルにより前進後退速度を制御する。HST(ハイドロスタティック・トランスミッショ ン)を減速比 20.9:1 の前アクスルに直結している。アクスル内のオイル貯蔵部の容量 は 4.
寸法諸元 刈幅 オプション機器 254 cm 5枚刃カッティングユニット(7インチ) Model No. 03860 7枚刃カッティングユニット(7インチ) Model No. 03861 全幅 移動走行 224 cm 前輪の外側で 221 cm 後輪の外側で 11枚刃カッティングユニット(7インチ)Model No. 03862 サッチング用カッティングユニット Model No. 03871 133 cm 集草バスケット・キット Model No. 03882 アーム・レスト・キット Model No. 30707 集草バスケットを含めずに 287 cm 4輪駆動キット (Model 03550 専用) Model No. 03538 集草バスケットを含めて 305 cm ターフディフェンダ電子リ ーク・ディテクタ Model No.
組み立て 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 注: 組み立てに必要な部品がすべてそろっているか、以下の表で確認してください。全部そろっていないと正しい組み立 てができません。出荷時に取り付けてある部品もありますから注意してください。 名称 数量 用途 フード用ロック・ラッチ 1 ロックワッシャ 1 ナット 1 キー 1 フード・ラッチ・ブラケット 1 フード・ラッチ・ストラップ 1 キャップスクリュ, 1/4 x 3/4 in 4 平ワッシャ, 9/32 x 5/8 in 4 ロックナット, 1/4 in 4 キャップスクリュ, 3/8 x 1 in 1 フランジ・ナット, 1/4 in 1 フランジ・ヘッド・キャップスクリュ, 5/16 x 5/8 in 1 カウンタウェイト 5 大きいOリング 10 リンチ・ピン 5 ステアリング・ピン 5 故障診断用ACE ディスプレイ用オーバーレイ 1 故障診断用です 油圧フィルタ 1 10運転時間でフィルタの初回交換を行ってください EEC ステッカー 1 EEC 認証証明
バッテリーを接続する 警告 • • カリフォルニア州 第65号決議による警告 1 バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有 物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物 質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱 い後は手を洗うこと。 • 警告 2 • バッテリーの端子に金属製品やトラクタの金属部分が 触れるとショートを起こして火花が発生する。それによ って水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがあ る。 図2 1. プラス・ケーブル • • バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、 端子と金属を接触させないように注意する。 警告 • ケーブルを 取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブ ルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。 • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブ ルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを 取り付ける。 1. フードを開ける。 2.
フード・ラッチを取り付ける フロア・パネルのボルトを交換する 1. フードの左前上部についているプラグを取り除く (図3)。 (CE規格) 2. フードを開ける。 1. フロア・パネルの左前隅の固定ボルトを取り外す(図5)。 2. 付属部品のフランジヘッド・キャップスクリュ(5/16 ×5/8 in)を取り付ける(図5)。 図3 1. フード・プラグ 3. 施錠用のラッチを取り付ける(ロックワッシャ、ナットを 使用する)。錠のラッチがマシン側に向くように取り付 ける(図 4)。 4. ラジエターのサポートにラッチ用ストラップを仮止めす る(1/4 × 3/4 in キャップスクリュ、平ワッシャ、ロック ナットを使用する) (図 4) 図5 1. フロア・パネル タイヤ空気圧を点検する タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。運転前 に正しいレベルに下げてください。適正範囲は前後輪とも 0.7~1.0 kg/cm2です。 重要 各タイヤがターフに均等に着地するよう、 全部のタイヤを同じ圧力に調整してください。 カッティングユニットを取り付ける 図4 1. 施錠用ラッチ 2.
6. スラスト・ワッシャを、 ピボット・ナックルの水平シャフ トに図のように差し込む。 図6 A= モータ B = ウェイト 注: カウンタウェイトの取り付け用ネジは、 カッティング ユニットの右側ベアリング・ハウジングに取り付けてありま す。左側ベアリング・ハウジングに付いているキャップスク リュは油圧モータ取り付け用です。 1. カッティングユニットをカートンから取り出す。同梱のマ ニュアルに従って組み立て調整を行う。 2. カッティングユニット両側の保護プラグを取る。 3. 大きなOリングにグリスを塗り、カッティングユニット両 側のベアリングハウジングの溝にそれぞれ取り付ける (図7と10)。 注: 油圧モータやカウンタウェイトを取り付ける前に、 カッティングユニット内部のリールシャフトのスプライ ンにグリスを塗布してください。 4. 付属のキャップスクリュを使って、各カッティングユニッ トにカウンタウェイトを取り付ける(図 7)。 図8 1. キャリア・フレーム 2. ピボット・ナックル 3. 昇降アームのステアリング・プレート 4. リンチ・ピン 5. ステアリング・ピン 7.
また、カッティングユニットの前から後ろへの「体重移動」 を行う働きもあります。 (これにより、ボビング(波打ったよ うな仕上がり)を防ぎます。 重要 この調整は、カッティングユニットをトラクタ に取り付け、ユニットを床に降ろした状態で行ってくださ い。取り付けについての詳細はトラクションユニットのマニ ュアルを参照してください。 1. スプリングロッド後部のロックナットを締めて、すきま (C)を26 mmとする(図11)。 図9 1. 昇降チェーン 2. ターフ補正スプリング取り付けブラケット 2. スプリングロッド前部の6角ナットを締めて、スプリング (圧縮状態)の長さ(A)が203 mm になるようにする (図11)。 注: ラフで使用する時やアンジュレーションの大きな フェアウェイを刈る時は、上記の長さ(A)を216 mm とし、スプリング ブラケット後部とワッシャ前面のすき ま(C)を39 mm としてください(図11)。 3. カッティングユニット・スタビライザの耳 14.
前カッティングユニットの旋回時の上昇高さの調整は以下 の手順で行います: 1. 全部のカッティングユニットを移動走行位置にセットし てエンジンを停止させる。 • 平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、 エンジンを停止させる。 • 昇降アームのスイッチのブラケットを4番昇降アーム (左前)に固定しているキャリッジ・ボルトのナットを ゆるめる(図12)。 1 3 図 13 1. カッティングユニット・スタビライザ 2 2. スタビライザのサドル 3. キャリア・フレーム 図 12 1. 昇降アームのスイッチ 2. キャリッジ・ボルトのナット 3. 昇降アームのフラグ(旗) 2. 前中央のユニットのスタビライザをサドルに固定してい るキャリッジ・ボルトとナットをゆるめる(図13)。 • 昇降スイッチのブラケットを希望の高さまで上げる。 3.
運転の前に 3. オイルの量がfullマークまでない場合は、キャップを取 りfull位置までオイルを補給する(図14)。入れすぎな いように注意すること。 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 警告 • • 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを 抜いておくこと。カッティングユニットを床面まで降下さ せる。 エンジン・オイルを点検する エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転 の前後に必ずエンジン・オイルの量を確認してください。 油量は約3.8 リットル(フィルタ共)です。 以下の条件を満たす高品質なエンジン・オイルを使用して ください: 4.
燃料を補給する • 危険 1 • 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発火したり爆 発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行 う。こぼれた燃料はふき取る。 図 17 1. トランスミッション・オイルのディップスティック・キャップ • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンク の首の根元から26 mm 程度下までとする。これは、 温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないよ うに空間を確保するためである。 3. ディップスティック付きキャップを油圧タンク(図17) の補給口に軽く指締めする。レンチで締め付ける必要 はない。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に 近づけない。 油圧オイルを点検する • 燃料は安全で汚れのない認可された容器で保存し、 容器には必ずキャップをはめる。 1. 燃料タンクのキャップを取る(図16)。 油圧オイル・タンクに約 32 リットルのオイルを満たして出 荷しています初めての運転の前に必ず油量を確認し、その 後は毎日点検してください。推奨オイルの銘柄を以下に示 します: 2.
1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、 エンジンを停止させる。 2 2. 油圧オイル・タンクの注油口周辺をきれいに拭き、キャ ップを外す。給油口からキャップを取る(図18)。 1 1 1 図 19 1. 点検プラグ 2. 補給プラグ 図 18 1. 油圧オイル・タンクのキャップ 3. 補給口の首からディップスティックを抜き、きれいなウ ェスでていねいに拭う。もう一度首に差し込んで引き抜 き、オイルの量を点検する。FULL 位置から上下 6 mm 程度の範囲内にあればよい。 1 4. 不足であれば、適正量まで補給する。 5. ディップスティックとキャップを取り付ける。 リア・アクスル・オイルの点検 (モデル 03551 のみ) 後アクスルは内部が3つの部分に分かれており、それぞれ に SAE 80W-90 ギアオイルを充填してあります。適量の オイルを入れて出荷していますが、運転前に点検してくだ さい。 1. 平らな場所に駐車する。 2. 点検プラグ(全部で 3 個)を取り、オイルが各穴の下の 縁まであることを確認する(図19と20)。 3.
警告 • • 適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破損から人身 事故につながる恐れがある。 運転開始後 1~4 時間で 1 回、また、10時間で 1 回、 ホイール・ナットのトルク締めを行う。その後は 250 運 転時間ごとに締め付けを行う。 1 図 22 運転操作 1.
キー・スイッチ グロープラグ・インジケータ 全部で3つの位置があります: OFF, ON/予熱, START です(図23)。 グロープラグが作動中に、ランプが点灯します(図24)。 充電インジケータ 速度計 充電系統に異常が発生すると点灯します(図24)。 本機の走行速度を表示します(図23)。 スロットル・コントロール ジョイスティック (カッティングユニット操作レバー) 前に倒すとエンジン回転速度が速くなり、後ろに引くと遅 くなります(図24)。 このレバーで、カッティングユニットの昇降とリールの回転 停止の制御を行います(図24)。 回転許可/禁止スイッチ 燃料残量を表示します(図24)。 カッティングユニット操作レバー(ジョイスティック)と連動 してリールを駆動させます。中央位置では、リールを一旦 上昇させると下降できなくなります(図24)。 エンジン・オイル圧警告灯 バックラップ・ノブ エンジン・オイルの圧力が異常に低下すると点灯します (図24)。 カッティングユニット操作レバー(ジョイスティック)と連 動してバックラップ用にリールを駆動させます(図24)。
アワー・メータ コントロール・パネルの下にあり、本機の積算運転時間を 表示します。 • 警告 • 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを 抜いておくこと。カッティングユニットを床面まで降下さ せる。 1 始動と停止 重要 以下の場合には燃料システムのエア抜きが必 要です:25ページの「燃料系統からのエア抜き」を参照し てください。 A. 新車を初めて始動する時 B. 燃料切れでエンジンが停止した後に再始動する時 C. 燃料系統の整備作業、例えばフィルタ交換、セパレ ータの洗浄などを行った後 図 26 1. 燃料噴射ポンプのエア抜きネジ 3. キーを ON 位置に回す。燃料ポンプが動き出し、空気 が押し出されてくる。燃料が連続的に流れるのがネジ 穴から確認できるまでキーを ON 位置に保持する。 ネジを締めてキーを OFF にする。 • 1.
1. カッティングユニットを希望の刈高にセットする。 2. 刈り込み条件に最も適した刈り込み速度を決める。 1 2 3. 5枚刃、7 枚刃または11枚刃用に対応するグラフ(27ペ ージを参照)を使って、最も適切なリール回転速度を 探す。 1 2 図 28 1. バックラップ・ノブ 2. リール速度コントロール 5. 上記の設定で数日間作業を行い、芝がその刈り高に馴 染んだころに仕上がり具合を再検討する。芝の種類、 状態、刈り取り長さ、仕上がりに対する好みなどによ り、セレクタ・ノブの設定を1目盛り上または下に変更し てよい。設定を1目盛り上に変更すると、刈り取り量が 少し多くなってクリップがよりくっきりと見えるようにな る。逆に、設定を1目盛り下に変更すると、刈り取り量 が少し少なくなってクリップが目立たなくなる。 注: ターフの条件に合わせて、リールの回転速度を変 えて構いません。 昇降アームのカウンタバランスを調 整する 図 27 4.
• 警告 • 1 スプリングには圧力が掛かっている。調整するときは安 全に注意すること。 図 30 1. 駆動シャフト 図 29 1. カウンタバランスのスプリング 2. スプリング・ボルト 3. 調整穴 重要 駆動軸を取り外さないとトランスミッション入 力シャフトが回転できず、トランスミッション内の潤滑が行 われません。そのため、油圧トランスミッションに重大な損 傷が発生します。 2. 前フレーム部材の中央部に、チェーンやロープなど適当 な牽引索を取り付ける(図31)。 2. スプリングの張力をゆるめながら、キャップスクリュと ロックナットを外す(図29)。 3. スプリングの張力をゆるめながら、スプリング・ブラケッ トを希望位置に移動し、キャップスクリュとロックナッ トで固定する(図29) 緊急時の牽引について 緊急時には、本機を牽引して移動することができますが、 牽引は前進方向に限り、速度は4.8 km/h 以下を厳守して ください。 注: この制限を遵守しないと油圧系に重大な損傷を起こ りますから十分注意してください。 1.
故障診断ランプ リールマスター5500-Dには、電子コントローラが正常に 機能しているかどうかを知らせてくれる緑の診断用ランプ がついています。この緑色の診断ランプはコントロール・パ ネルの下に取り付けられており、いくつかの機能がありま す。電子コントローラが正常に機能していて、 キー・スイッ チが ON 位置にあると点灯します。電子コントローラが電 気系に異常を発見すると、診断ランプは点滅します。キー をOFF に戻すとランプは消え、診断回路は自動的にリセッ トします。 コントローラが機械を制御するためには、 各入出力スイッ チが正しく接続されて機能している必要があります。ACE テスターは、 この機能(電気系)をチェックする装置です。 インタロック・スイッチの動作を点 検する インタロック・スイッチは、走行ペダルがニュートラル位置、 リール回転スイッチが回転禁止位置、リール・コントロー ル・レバーがニュートラル位置の時にのみエンジンの始動 を許可します。また、駐車ブレーキが掛かっているのに走 行ペダルが踏まれた、或いはオペレータが座席にいないの に走行ペダルが踏まれた場合にエンジンを停止させます。
4. キー・スイッチを ON 位置に回す(エンジンは始動させ ない)。 4. キー・スイッチを ON 位置に回す(エンジンは始動させ ない)。 注: オーバーレイの赤文字は、対応する入力スイッチ を示し、緑文字は出力を示します。 5. ACEの右下すみの outputs displayed (出力表示中) LEDが点灯すればよい。inputs displayed(入力表示 中)が点灯したら、切替えボタンで出力表示中に変更す る。 注:以下の点検では、入力表示中と出力表示中を何度 か切り換える場合がでてきます。切替えにはボタンを1 回押します。何度でも自由に切り換えられますが、ボタ ンを押したままにしないでください。 図 34 1. 故障診断用ACE 注: オーバーレイの赤文字は、対応する入力スイッチを示 し、緑文字は出力を示します。 5. ACE の右下すみの「入力表示中」LED が点灯すれば準 備完了。outputs displayed”(出力表示中)が点灯した ら、切替えボタンで入力表示中に変更する。 6.
油圧バルブ・ソレノイドの機能 以下に油圧マニホルドにあるソレノイドの機能を示します。 各機能ともソレノイドに通電したときに行われます。 ソレノイド 機能 MSV1 前リール回路 MSV1 後リール回路 SV4 前ウイングユニット上昇 SV3 前中央ユニット上昇 SV5 後部ユニット上昇 SV1 カッティングユニット下降 SV1, SV2 カッティングユニット上昇 運転の特性 運転操作に慣れる 実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十 分慣れておいてください。特に機械の始動、停止、前進走行 と後退走行、カッティングユニットの回転・停止、昇降動作 などを十分練習してください。操作に慣れてきたら、斜面の 上り下りや速度を変えての運転も練習しましょう。 警告システム 作業中に警告灯が点灯したら、直ちに機械を停止し原因を 確認してください。異常を放置したまま作業を続けると本 機に重大な損傷を招く可能性があります。 芝刈り作業 エンジンを始動し、スロットルを FAST 位置としてエンジ ンの回転を最高にします。リール回転許可スイッチを回転 許可にセットし、 ジョイスティック
保守 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨定期整備一覧表 定期整備間隔 整備内容 最初の 10 運転時間後 • ファン・ベルトとオルタネータ・ベルトを点検する。 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 最初の 50 運転時間後 • エンジン・オイルとフィルタを交換する。 • エンジンの回転数を点検する(アイドル回転とフル・スロットル)。 最初の 200 運転時間後 • トランスミッション・フィルタを交換する。 50運転時間ごと • エア・クリーナを点検する。1 • 各グリス注入部のグリスアップを行う。 • バッテリー液の量とケーブルの接続状態を点検する。 100運転時間ごと • 冷却系統のホースを点検する。 • ファン・ベルトとオルタネータ・ベルトを点検する。 150運転時間ごと • エンジン・オイルとフィルタを交換する。 200運転時間ごと • • • • 油圧オイル・タンクの内部を清掃する。 燃料タンクの内部を清掃する。 ホイール・ナットのトルク締めを行う。 リール・ベアリングの予負荷の点検を行う。 400運転時間ごと • • • • • • エア・ク
マシンのグリスアップ • 警告 • 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを 抜いておくこと。カッティングユニットを床面まで降下さ せる。 ベアリングとブッシュのグリスアップ 定期的に、全部のベアリングとブッシュにNo.
図 39 図 42 図 40 図 43 図 41 33
定期整備ステッカー 図 44 34
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 第 点検項目 週 月 火 水 木 金 土 日 インタロックの動作 ブレーキの動作 エンジン・オイルと燃料の量 冷却系統の水量 燃料・水セパレータの水抜き エア・フィルタのインジケータ ラジエターとスクリーンの汚れ エンジンからの異常音1 運転操作時の異音 トランスミッション・オイルの量 油圧オイルの量 油圧オイル・フィルタのインジケータ 2 油圧ホースの磨耗損傷状態 オイルもれ タイヤ空気圧 計器類の動作 リールとベッドナイフの調整 刈高の調整 各グリス注入部のグリスアップを行う。1 塗装傷のタッチアップ 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロー・プラグと燃料噴射ノズルを点検する。 エンジンを始動させ、オイルを通常の作動状態の温度にして点検する。 3 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 1. 2 エア・クリーナの整備 • 警告 • 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを 抜いておくこと。カッティングユニットを床面まで降下さ せる。 1.
1. 蝶ねじを取り、プレクリーナのボウルからカバーを外 す。 2 1 1 図 46 1. フィルタのエレメント 図 45 1. エア・クリーナのインジケータ 2. プレクリーナのボウル 3. ダスト・カップ 2. ボウルにたまっているゴミを捨て、内部をきれいに拭 く。 3. ボウル、カバー、蝶ねじを組み立てて元通りに取り付け る。 注: 非常にほこりの多い場所で使用する場合には、オ プションの延長管(P/N 43-3810)を使ってプレクリー ナのボウルをフードより高い位置にすると、プレクリー ナが汚れにくくなります。代理店にご相談ください。 6. 新しいフィルタの場合は出荷中の傷がないか点検す る。特にシール部を入念に点検する。破損しているフィ ルタを再使用しない。 7. 新しいフィルタをボディーに正しく取り付ける。フィルタ の外側のリムをしっかり押し付けて、ボディーに密着さ せる。フィルタの真ん中の柔らかい部分には手を触れ ない。 8. カバーを元通りに取り付け、ラッチで固定する。 9. インジケータ(図45)が赤になっていればリセットして おく。 • エア・フィルタの清掃 1.
燃料フィルタ・水セパレータの整備 水セパレータ(図49)からの水抜きは毎日おこなって異物 を除去してください。 1. フードを開け、燃料フィルタの下に汚れのない容器をお く。 1 2. フィルタ容器下部のドレン・プラグをゆるめて水や異物 を流し出す。終了したらプラグを締める。 図 47 1. エンジン・オイルのドレン・プラグ 2. エンジン・オイル・フィルタを外す(図48)。新しいフィル タのシールに薄くエンジン・オイルを塗って取り付 ける。締めすぎないこと。 1 2 図 49 1. 燃料フィルタ・水セパレータ 2. ドレン・プラグ フィルタは400運転時間ごとに交換してください。 1 図 48 1. エンジン・オイルのフィルタ 3. エンジン・オイルを入れる;20ページの「エンジン・オイ ルを点検する」を参照。 燃料システムの整備 燃料タンクを清掃する 1. フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬぐう。 2. フィルタ容器を外して取り付け部をきれいに拭く。 3. ガスケットに薄くオイルを塗る。 4.
4. ホース・クランプを燃料ラインの端までずらす。新しい フィルタをホースに差し込み、クランプで固定する。 フィルタに付いている矢印が噴射ポンプの方向を向く ように取り付けること。 3. 始動キーを START 位置に回し、燃料の流れを観察す る。エンジンがクランキングする。燃料が泡立たなくな ったら、キーを OFF に戻す。 4. パイプをしっかり締め付ける。 5. 残りのノズルについても同じ手順でエアを抜く。 エンジンの冷却システムの整備 清掃 後部スクリーン、オイル・クーラ、ラジエターを毎日清掃して ください。ホコリの多い環境ではさらに間隔を詰めて清掃 してください。 図 50 1. 燃料フィルタ 2. ホース・クランプ インジェクタからのエア抜き 注: 以下の手順は、通常のエア抜きでエンジンを始動する ことができない時のみ行います。25ページの「燃料システ ムのエア抜き」を参照してください。 1. エンジンを止め、フードを開ける。エンジンの周囲を丁 寧に清掃する。 2. クランプをゆるめ、スクリーンを引き上げて傾ける (図52)。水または圧縮空気でスクリーンをていねい に洗浄する。 1.
2 2 1 1 3 図 54 1. オルタネータのベルト 2. ブレース 3. ブレースをエンジンに固定しているボルトと、 オルタネ ータをブレースに固定しているボルトをゆるめる。 図 53 1. リール・オイル・クーラ 2. ラジエター 4. オルタネータとエンジンの間にバールを差し込み、 オルタネータの位置を変えて必要な張りを出す。 3. トランスミッション・オイル・クーラ 5. 調整ができたら両方のボルトを締める。 エンジンベルトの整備 冷却ファン・ベルトの整備 初日の運転が終了したら全部のベルトの状態と張りの点 検調整を行い、その後は100運転時間ごとに点検調整し ます。 1. ベルトテンショナ・レバーのロックナットをゆるめる。 オルタネータ・ベルトの整備 3. ロック・ナットを締めて調整を固定する。 2. レバー端に 2.5~4.5 kg程度の力を掛けてファンベル トに張りを与える。 1. フードを開ける。 2.
スロットルの調整 1 1. スロットル レバーを、 シート・ベースのスロットに当たる まで前に倒す。 2. インジェクション・ポンプのレバー・アームの所にあるス ロットル ケーブルのコネクタをゆるめる。 3. インジェクション・ポンプ・レバーのアームをハイアイド ル・ストップに当てた状態でケーブル・コネクタを締め る。 注: 締めるとき、ケーブル・コネクタが自由に回転でき ることを確認してください。 4. スロットルレバーのフリクション装置の摩擦設定用ロッ クナットを 0.46~0.63kg.m にトルク締めし、 9 kg以 内の力でスロットルレバーを操作できるように調整す る。 1 3. 油圧オイルタンクに約32 リットルの高品質オイルを入 れる。21ページの「油圧オイルの点検」を参照。 重要 指定された銘柄のオイル以外は使用しな いでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷 する可能性があります。 4. キャップを取り付ける。エンジンを始動し、全部の油圧 装置を操作して内部にオイルを行きわたらせる。オイル 漏れなどがないかも点検する。エンジンを止める。 5.
油圧システムのテストポートの使用 油圧回路試験実施用にテストポートがあります。必要に応 じToro代理店にご相談ください。 1 1. テストポート#1は、前カッティングユニットと昇降シリン ダの故障探究用です。 2 図 58 1. 油圧フィルタ 1 3. 新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗布し中に オイルを入れる。 4. フィルタを取り付ける部位がきれいであることを確認す る。ガスケットが当たるまで手で軽くねじ込む。そこか ら半回転増し締めする。 5.
4. 希望のタイミングに合わせたら固定ネジを締めて終了。 1 1 図 60 1. トラクション調整カム 図 61 1. 中央カッティングユニット用の調整バルブ • 警告 • カムの最終調整は、エンジンを回転させながら行う必 要がある。 フロントの両サイドのカッティングユニットの 調整 • 人身事故防止のため、 マフラー等エンジンまわりの 高温部分や回転部・可動部に顔や手足などを近づけ ぬよう十分注意すること。 1. 調整バルブ(図62)は左ブロックの右側にある。 4. エンジンを始動し、車輪の回転が止まるところまでカム を回す。 5. カムのロックナットを締める。 6. エンジンを停止し、右ブレーキ をゆるめる。ジャッキ・ スタンドをはずし、機体を床に下ろす。試験運転で調整 を確認する。 2. バルブの固定ネジをゆるめる。バルブを右に 1/2 回転 させる。 3. カッティングユニットを数回上下させて調整を確認す る。必要に応じて再調整する。 4.
走行リンクの調整 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニットを床まで降 下させ、エンジンを停止させる。 1 2. 左右のブレーキ・ペダルをピンで接続し、両ペダルを踏 み込んだ状態で駐車ブレーキ・ラッチを引く。 3. スプリング・アンカー・プレートにアイ・ボルトを固定し ている外側六角ナットをゆるめる。 図 63 1. 後ろのカッティングユニット用の調整バルブ 2. バルブのロック・リングをゆるめ、バルブを右に約 1/2 回転させる。 3. カッティングユニットを数回上下させて調整を確認す る。必要に応じて再調整する。 4. 希望のタイミングに合わせたらロック・リングを締めて 終了。 図 64 走行リンクの点検と調整 1. スプリング・アンカー・プレート コントロール・リンクと油圧トランスミッションが磨耗してく ると、トランスミッションをニュートラル位置に戻すのに大 きな力が必要になります。定期的に点検してください。 3. 内側ロックナット 2. アイ・ボルト 4. 外側ロックナット 5. この距離を短くすると停止距離が小さくなる 1.
油圧回路図 Hydraulic Schematic 44 44
• 警告 • 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを 抜いておくこと。カッティングユニットを床面まで降下さ せる。 ブレーキの調整 2 ブレーキ・ペダルの遊びが 25 mm以上となったり、ブレ ーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を行 ってください。遊びとは、ブレーキ・ペダルを踏み込んでか ら抵抗を感じるまでのペダルの行きしろを言います。 1 1. 左右のペダルが独立に動けるように、ブレーキ・ペダル のロック・ピンを外す。 2. ブレーキ・ペダルの踏みしろの遊びを減らす(調整を きつくする)には、まず、ブレーキ・ケーブルのねじ山部 にある前ナットをゆるめる。後ろナットを締めてケーブ ルを後ろへ引き、行きしろが 13 mm~26 mm になる ように調整する。調整ができたら前ナットを締める。 図 66 1. トランスミッションへの吸い込みライン 2. トランスミッション・オイル・フィルタ 3. トランスミッションからラインを外してオイルを容器に 受ける。 4. トランスミッションの吸い込みラインを元通りに取り付 ける。 5.
5. エンジンを始動して約2分間運転し、システム内のエア をパージする。エンジンを停止させ、オイル漏れがない か点検する。オイルの量を点検し、必要に応じて補給す る。 リア・アクスル・オイルの交換 (モデル 03551 のみ) 800運転時間ごとに後アクスル・オイルの交換を行ってくだ さい。 1 図 68 1. 平らな場所に駐車する。 1. タイ・ロッド 2. ドレン・プラグの周辺をウェスできれいにぬぐう。 2. 調整は、まずタイロッド両端のクランプをゆるめる。 3. ドレン・プラグを外し、流れ出すオイルを容器で回収す る。 3. タイ・ロッドを回して前タイヤの前側の開き具合を調整 する。 4. オイルが抜けたら、ドレン・プラグのねじ部にロッキング コンパウンドを塗って元通りに取り付ける。 4.
• 警告 • バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切であるとケ ーブルがショートを起こして火花が発生する。それによ って水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがあ る。 • ケーブルを 取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブ ルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。 • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブ ルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを 取り付ける。 注: 50 運転時間ごとまたは1週間に1度、バッテリーを点 検してください。端子や周囲が汚れていると自然放電しま すので、バッテリーが汚れないようにしてください。洗浄す る場合は、まず重曹と水で全体を洗います。次に真水です すぎ、。腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗ってください。 ヒューズの整備 全部で6本のヒューズを使用しています。ヒューズはコント ローラ・パネルの下に取り付けてあります(図69と70)。 駐車ブレーキ・スイッチの調整 駐車ブレーキには近接スイッチを使用しており、このスイ ッチはハンドルタワーのカバーの内側にあります。駐車ブ レーキ
電気回路図 Wiring Diagram 48 48
バックラップ 4. 各リールと下刃をバックラップ用に設定する。 危険 • • 5. エンジンを始動しアイドル回転させる。 • リールや他の可動部に手足や衣服を近づけないよう 十分注意すること。 • どんな場合でもバックラップに短い柄のブラシは使 用しないこと。 • バックラップ中にリールを手や足で回そうとしてはな らない。 • リールの回転が止まってしまった場合には、まずエン ジンを止め、それから、リール回転速度セレクタを1 目盛り高速側(13の方向)にセットする。 注: バックラップの時は、前3ユニット、後2ユニットがそ れぞれ共に回転します。 • バックラップ中にリールに触れると大けがをする。 • エンジン回転中は絶対にリールに手や足を触れない こと。 • バックラップ中には絶対にエンジンの回転数を変え ないこと。バックラップはエンジンアイドル速度での み行うこと。 注意 • バックラップ中にリールが止まっても突然動き出すこと がある。この時にリールを手や足で回そうとしてリール に触れると大怪我をする恐れがある。 6.
カッティングユニットの保守 1. バックラップが終わると、ベッドナイフの前端にバリが できる。刃先を削らないように注意しながら、このバリ をヤスリで落とす(図74)。 2.
格納保管 エンジン 1. エンジン・オイルを抜き取り、ドレン・プラグをはめる。 トラクションユニット 1. トラクションユニット、カッティングユニット、エンジン をていねいに洗浄する。 2. タイヤ空気圧を点検する。全部のタイヤ空気圧を 0.7~1.0 kg/cm2 に調整する。 4. グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余 分のグリスやオイルはふき取る。 5. 塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアッ プする。金属部の変形を修理する。 5. エンジンを止める。 6. 燃料タンク,パイプ,フィルタ/水セパレータから燃料を すべて抜きとる。 7. 燃料タンクから燃料を抜き取り、きれいな燃料で内部 を洗浄する。 8. 燃料系統の再締め付けを行う。 6. バッテリーとケーブルに以下の作業を行う: 9. エア・クリーナをきれいに清掃する。 A.バッテリー端子からケーブルを外す。 B. バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラ シで洗浄する。 C. 腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: Toro P/N 505-47)を薄く塗る。 D.
Toro 一般業務用機器の品質保証 2年間品質保証 ® • 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、両 社の合意に基づき、Toro 社の製品(「製品」と呼びます)の材 質上または製造上の欠陥に対して、2年間または1500運転時間 のうちいずれか早く到達した時点までの品質保証を共同で実施 いたします。この品質保証の対象となった場合には、弊社は無 料で「製品」の修理を行います。この無償修理には、診断、作業 工賃、部品代、運賃が含まれます。保証は「製品」が納品された 時点から有効となります。 *アワー・メータを装備している機器に対して適用します。 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場合には、 「製品」を納入した弊 社代理店(ディストリビュータ又はディーラー) に対して、お客 様から連絡をして頂くことが必要です。 連絡先がわからなかったり、保証内容や条件について疑問があ る場合には、本社に直接お問い合わせください。 Toro Commercial Products Service Department Toro Warranty Company 8