Form No. 3362-232 Rev A Reelmaster ®5210/5410/5510/5610 2輪駆動トラクションユニット 03660— —シ リ ア ル 番 号 290000001 以 上 モ デ ル 番 号 03660 03670— —シ リ ア ル 番 号 290000001 以 上 モ デ ル 番 号 03670 03680— —シ リ ア ル 番 号 290000001 以 上 モ デ ル 番 号 03680 03690— —シ リ ア ル 番 号 290000001 以 上 モ デ ル 番 号 03690 03691— —シ リ ア ル 番 号 290000001 以 上 モ デ ル 番 号 03691 製品のご登録、オペレーターズマニュアルやパーツカタログの無料ダウンロードはこちらへどうぞ:www.Toro.com.
重 この他に2つの言葉で注意を促しています。重 要 「重要」は製品の構造などについての注意点 注はその他の注意点を表しています。 を、注 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 ディーゼルエンジンの排気やその成分はカ リフォルニア州では発ガン性や先天性異 常を引き起こす物質とされています。 目次 はじめに ............................... 2 安全について ........................... 4 安全な運転のために .................. 4 乗用芝刈り機を安全にお使いいた だくために:Toro からのお願 い ............................... 6 音圧レベル ......................... 7 音力レベル ......................... 7 振動レベル ......................... 7 安全ラベルと指示ラベル .............. 7 組み立て ...............................
旋回時の昇降アームの高さを調整す る ...............................35 緊急時の牽引移動 ....................35 ジャッキアップ・ポイント.............36 ロープ掛けのポイント ................36 診断ランプについて ..................36 故障診断用ACE ディスプレイ ...........37 インタロック・スイッチの動作を点検 する .............................37 油圧バルブ・ソレノイドの機能 ..........39 ヒント .............................39 保守 ...................................40 推奨される定期整備作業 ................40 始業点検表 .........................41 定期整備ステッカー ..................42 潤滑 .................................
安全について ◊ ブレーキの不足; ◊ 機種選定の不適当; ◊ 地表条件、特に傾斜角度を正しく把握 していなかった; ◊ ヒッチの取り付けや積荷の重量分配 の不適切。 • オペレータやユーザーは自分自身や他の安全 に責任があり、オペレータやユーザーの注意 によって事故を防止することができます。 この機械は、リア・ウェイトを搭載することに よ っ てCEN CEN安 安 全 規 格 EN836: 1997 1997、 、ISO ISO規 規 格 5395: 1990お およ び ANSI ANSI規 規格 B71.4-2004 B71.
• 作業は日中または十分な照明のもとで行っ てください。 • エンジンを掛ける前には、アタッチメン トのクラッチをすべて外し、ギアシフトを ニュートラルにし、駐車ブレーキを掛けて ください。 • 「安全な斜面」はあり得ません。芝生の斜 面での作業には特に注意が必要です。転倒 を防ぐため: – 斜面では急停止・急発進しない。 – 斜面の走行や小さな旋回は低速で。 – 隆起や穴、隠れた障害物がないか常に 注意すること。 – 急な旋回をしない。バックする時には安 全に十分注意する。 – マニュアルに指示があれば、カウンタ バランス やホイールバランスを使用す ること。 • 隠れて見えない穴や障害物に常に警戒を怠 らないようにしましょう。 • 道路付近で作業するときや道路を横断する ときは通行に注意しましょう。 • 移動走行を行うときはリールの回転を止め てください。 • アタッチメントを使用するときは、排出方 向に気を付け、人に向けないようにしてく ださい。また作業中は機械に人を近づけな いでください。 • ガードが破損したり、正しく取り付けられて いない状態のままで運転しないでください。 インタロック装置は絶対に
この機械は本来の目的から外れた使用をする とユーザーや周囲の人間に危険な場合がありま す。 • 燃料タンクの清掃などが必要になった場合 は屋外で作業を行ってください。 • 機械の調整中に指などを挟まれないように 十分注意してください。 • 複数のリールを持つ機械では、1つのリー ルを回転させると他のリールも回転する場 合がありますから注意してください。 • 整備・調整作業の前には、必ず機械を停止 し、カッティングユニットを降下させ、駐車 ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キー を抜き取ってください。また、必ず機械各 部の動きが完全に停止したのを確認してか ら作業に掛かってください。 • 火災防止のため、カッティングユニットや 駆動部、マフラーの周囲に、草や木の葉、 ホコリなどが溜まらないようご注意くださ い。オイルや燃料がこぼれた場合はふきとっ てください。 • 必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体 を確実に支えてください。 • 機器類を取り外すとき、スプリングなどの 力が掛かっている場合があります。取り外 しには十分注意してください。 • 修理作業に掛かる前にバッテリーの接続を外 してください。バッテリ
ティングユニットから飛びだす異物など思 わぬ危険があります。周囲に人がいなくな るまでは作業を再開しないこと。 • 大がかりな修理が必要になった時、補助が必 要な時はToro正規代理店にご相談ください。 • 交換部品やアクセサリは必ず Toro 純正品を お求めください。他社の部品やアクセサリ を御使用になると製品保証を受けられなく なる場合があります。 保守整備と格納保管 • 油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検して ください。油圧を掛ける前に、油圧ラインの 接続やホースの状態を確認してください。 音圧レベル • 油圧のピンホール・リークやノズルからは作 動油が高圧で噴出していますから、手などを 近づけないでください。リークの点検には新 聞紙やボール紙を使 い、絶対に手を直接差 し入れたりしないでください。高圧で噴出す る作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷 を引き起こします。万一、油圧オイルが体内 に入ったら、直ちに専門医の治療を受ける。 この機械は、ISO 11201 に定める手順に則って 同型機で測定した結果、オペレータの耳の位置 での連続聴感補正音圧レベルが 85 dBA 相当で あるこ
93- 6696 93-6696 1. 負荷が掛かっている危険 - オペレーターズマニュアル を 読むこと。 110-0989 1. オペレーターズマニュアル を読むこと 110-0984 1. 2. 3. 4. オペレーターズマニュアル を読むこと エンジン ― 始動 エンジン ― 予熱 エンジン ― 停止 110-8924 1. 2. 3. 106-6754 1. 2. 4. 警告 - 表面が熱い。触れないこと。 ファンによる手足切断危険、およびベルトによる巻き込まれの 危険:可動部に近づかないこと。 5. 110-0986 1. 駐車ブレーキの操作方法;ブレーキ・ペダルと駐車ブレー キ・ペダルを踏み込む 2. ブレーキの操作方法:ブレーキ・ペダルを踏み込む 3. 前進走行;走行ペダルを踏み込む 4. リール回転許可モード 5.
110-8986 ( CE 用 : 110-8924 の 上 か ら 貼 付 す る * ) 106-6755 * この安全ステッカーには、ヨーロッパの芝刈り機安全規格 EN 836:1997 1. 冷却液の噴出に注意。 2. 爆発の危険オペレーターズ マニュアル を読むこと。 3. に適合するために必要な、斜面での運転に関する注意事項が記載されています。ここ に記載されている斜面の角度は、この規格で記述され、また要求されている控えめ な角度です。 警告 - オペレーターズマニュアル を読みトレーニングを受け ること 2. 異物が飛び出す危険 - 人を近づけないこと 3. 警告 ― 斜面に駐車しないこと;平らな場所で、駐車ブレーキ を掛け、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止さ せ、マシンから離れる場合にはキーを抜き取ること 4. 転倒の危険 ― 15°を超える斜面では使用しないこと 5. 警告 - オペレーターズマニュアル を読むこと;このマシン を牽引しないこと 警告 - 表面が熱い。触れ ないこと。 4. 警告 - オペレーターズマ ニュアル を読むこと。 1.
バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 6. 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこ と。 7. 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. 4. 保護メガネ等着用のこと 9. 5. オペレーターズマニュアル 10. を読むこと 。 バッテリーに人を近づけな いこと。 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等 の危険あり バッテリー液で失明や火傷 の危険あり。 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当てを 受けること。 鉛含有:普通ゴミとして投 棄禁止。 114–8891 (モデル 5510 & 5610 で7インチリールのカッティングユニットを使用する場合) 1. 2. 前リール回路コントロール 後リール回路コントロール 3. 4. 刈り込みとバックラップ オペレーターズマニュアル を読むこと 10 5. 6.
4–8890 (モデル 5210 & 5410 で5インチリールのカッティングユニットを使用する場合) 1. 2. 前リール回路コントロール 後リール回路コントロール 3. 4. 刈り込みとバックラップ オペレーターズマニュアル を読むこと 114-0429 1. オペレーターズマニュアル を読むこと 11 5. 6.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 内容 数量 用途 必要なパーツはありません。 – タイヤ空気圧を調整します。 必要なパーツはありません。 – ステップの高さを調整します。 必要なパーツはありません。 – コントロール・アームの位置を調整します。 前ホース・ガイド(右) 前ホース・ガイド(左) 1 1 カッティングユニットを取り付けます。 必要なパーツはありません。 – ターフ補正スプリングを調整します。 リア・ウェイト(マシン構成により異なる) 条件に よる リア・ウェイトを取り付ける(ご注文は Toro 代理店へ) フード・ラッチ・アセンブリ ワッシャ 1 1 フードにCE用のラッチを取り付ける カッティングユニットのキックスタンド 1 カッティングユニットにキックスタンドを取 り付けます。 ゲージバー 1 ゲージバーは刈高の調整に使用します。 オペレーターズマニュアル エンジンマニュアル パーツカタログ CE 認証証明書 オペレータのためのトレーニン
図2 1. ステップ 2. ステップのブラケット 図3 1. 2. 2. 希望の高さに合わせてステップをブラケッ トに付け直す。 3. 機体の反対側でも同じ作業を行う。 コントロール・アーム リテーナ・ブラケット 3. ボルト(2本) 2. コントロール・アームを希望位置に動かし、 ボルトを締めて固定する。 3 4 コントロール・アームの位置を調 整する カッティングユニットを取り付ける 必要なパーツはありません。 この作業に必要なパーツ 手順 オペレータが運転しやすいように、コントロー ル・アームの位置を調整することができます。 1 前ホース・ガイド(右) 1 前ホース・ガイド(左) 手順 1. コントロール・アームをリテーナ・ブラケッ トに固定している2本のボルトをゆるめる (図 3)。 1. 出荷用ブラケットからリール・モータを取 り出す。 2. 出荷用のブラケットを外して破棄する。 3. カッティングユニットをカートンから取り 出す。同梱されているカッティングユニッ ト用 オペレーターズマニュアル に従って、 希望の設定に組み立て、調整を行う。 4.
図6 1. 2. ロッド・ブラケット D. カッティングユニットのタブにロッド・ ブラケットを取り付け、キャリッジ・ボ ルト2本とナットで固定する(図 6)。 また、#4 カッティングユニットでは、 ロッド・ブラケットを再取り付けすると きに、カッティングユニットのタブの前 部に左側ホース・ガイドを取り付ける (図 7)。 図4 1. 反対側のキャリア・フレー ム・タブ カウンタ・ウェイト 注 #5 カッティングユニットでは、カッ ティングユニットのタブへの右側ホー ス・ガイドを取り付けにはロッド・ブラ ケットの取り付けナットを利用する。 5. どのカッティングユニットも、カッティング ユニットの右側にターフ補正スプリングを取 り付けて出荷している。ターフ補正スプリン グは、リール駆動用モータを取り付ける側 に取り付ける必要がある。以下の要領で、 ターフ補正スプリングの位置換えを行う: A. カッティングユニットのタブにロッド・ブ ラケットを固定しているキャリッジ・ボ ルト2本を外す(図 5)。 図5 1. 2. ターフ補正スプリング ロッド・ブラケット 3.
コッターをロッドの端の穴に差し込んで おいてください。 6. 全部の昇降アームを完全に下降させる。 7. 昇降アームのピボット・ヨークからスナッパ・ ピンとキャップを取る(図 8)。 図 10 1. 昇降アームのピボット・シャフトのリンチ・ピンとワッシャ B. 昇降アームのヨークをキャリア・フレーム のシャフトに通す(図 9)。 C. 昇降アームのシャフトを昇降アームに 差し込み、ワッシャとリンチ・ピンで固 定する(図 10)。 10.キャリア・フレームのシャフトと昇降アーム のヨークにキャップを通す。 図8 1. スナッパ・ピン 2. キャップ 11.スナッパ・ピンを使って、キャップとキャリ ア・フレームのシャフトとを昇降アームの ヨークに固定する。カッティングユニットを ステアリング・モードで使う場合はスロット を使い、固定モードで使用する場合には、 穴を使う(図 8)。 8. フロントに取り付けるカッティングユニッ トは、昇降アームの下に入れるときにキャ リア・フレームのシャフトを立てて昇降アー ムのピボット・ヨークに挿入する(図 9)。 12.
て、キャップスクリュにフランジをしっか りと掛け、キャップスクリュを締めてモー タを固定する。 重要 リール・モータのホースがねじれたり、 折れたり、はさまれたりしないように注意 してください。 図 13 1. 2. リール駆動モータ 2. 3. 4. スプリング・ロッド 六角ナット 2. スプリング・ロッド前部についている六角 ナットを締めてスプリングを縮め、スプリ ングの長さを、リールマスター 5210 と 5410の 5 インチ・カッティングユニットで は 12.7 cm、5510 と 5610の 7 インチ・カッ ティングユニットでは 15.9 cm に調整する (図 13)。 図 12 1.
6 リア・ウェイトを取り付ける この作業に必要なパーツ 条件に よる リア・ウェイト(マシン構成により異なる) 手順 リールマスター5210/5410/5510 および 5610 トラクションユニットは所定のリア・ウェイトを搭載 し、また、使用条件に合わせて後輪に 41 kg の塩化カルシウム・バラストを搭載することによ り、CEN安全規格EN836: 1997、ISO規格5395: 1990およびANSI規格B71.
2* RM5610 4 No 0 0 - - Yes 9 4 3231-34 キャリッジ・ ボルト, 104-8301 ナット バンパーの下 No 0 0 - - Yes 0 0 - - * ROPS付きの2WDも含まれます。 ** 塩化カルシウムを充填する前に後タイヤにチューブを装填してください。 18
4 柱式 ROPS コンバージョン・キットを追加したマシンの場合には、以下の表によって必要な 後ウェイトを確認してください。 ウ ェ イ ト P/N 110-8985-03 トラクタ 2WDま また 2WD は 4WD グルーマ、ローラ・ ブラシ、及び/又は 集草バスケット ANSI(( 米 国 規 格 ) ANSI に適合するため のウェイト数 CE(( 欧 州 規 格 ) に CE 適合するための ウェイト数 ウェイトに必要な ボルト・ナット類(各 ウェイトに2個必要) ウェイトの位置 No 9 9 3231-34 キャリッジ・ ボルト, 104-8301 ナット 2つをバンパーの 上に、7つをバン パーの下に Yes 塩化カルシウム 41 kg** さらに 5 つのウェイト 塩化カルシウム 41 kg** 3231-11 キャリッジ・ ボルト, 104-8301 ナット バンパーの下 No 塩化カルシウム 41 kg** 塩化カルシウム 41 kg** - - Yes 塩化カルシウム 41 kg** 塩化カルシウム 41 kg** - - No 9
4 柱式 ROPS コンバージョン・キットの上に日よけ屋根を追加したマシンの場合には、以下の表に よって必要な後ウェイトを確認してください。 ウ ェ イ ト P/N 110-8985-03 トラクタ 2WDま また 2WD は 4WD グルーマ、ローラ・ ブラシ、及び/又は 集草バスケット ANSI(( 米 国 規 格 ) ANSI に適合するため のウェイト数 CE(( 欧 州 規 格 ) に CE 適合するための ウェイト数 ウェイトに必要な ボルト・ナット類(各 ウェイトに2個必要) ウェイトの位置 No 2 0 3231-6 キャリッジ・ ボルト, 104-8301 ナット バンパーの下 Yes 塩化カルシウム 41 kg** 9 3231-34 キャリッジ・ ボルト, 104-8301 ナット バンパーの下 No 0 0 - - Yes 4 2 3231-7 キャリッジ・ ボルト, 104-8301 ナット 1つをバンパーの 上に、残りをバン パーの下に No 2 2 3231-6 キャリッジ・ ボルト, 104-8301 ナット バンパ
図 14 1. 2. 3. ウェイト キャリッジ・ボルト ナット 4 輪 駆 動 モ デ ル で は ,定められた数のウェイト(表でご確認ください)を、所定位置(バンバーの 上または下)に、図 15 のように取り付けます。 図 15 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7.
4. フードの外側から、ラッチのフック側をフー ドの穴に通す。ゴム製のシール・ワッシャ が、フードの外側に付くようにすること。 7 5. フードの内側から、ラッチに金属ワッシャを 通し、ラッチをナットで固定する。ロックを かけたときに、ラッチがフレームのキャッ チに確実にはまることを確認する。フード のラッチを操作するときには、付属のフー ド・ラッチ用キーを使用する。 CE用 用の ラ ッ チ を 取 り 付 け フ ー ド に CE る この作業に必要なパーツ 1 フード・ラッチ・アセンブリ 1 ワッシャ 8 手順 カッティングユニットのキックスタ ンドを使う 1. ラッチを外してフードを開ける。 2. フードの左側についているゴム製のハトメ を取り外す(図 16)。 この作業に必要なパーツ 1 カッティングユニットのキックスタンド 手順 ベッドナイフやリールを見るためにカッティ ングユニットを立てる場合には、ベッドバー調 整ネジのナットが床面に接触しないように、 カッティングユニットの後ろ側についている キックスタンドで支えるようにしてください (図 18)。 図 16 1.
図 20 図 19 1. チェーン・ブラケット 2. スナッパ・ピン 3. カッティングユニットのキッ クスタンド 1. ゲージバー 4. 2. 3. 刈高調整ネジ ナット 5.
製品の概要 み込み具合で調整します。スロットルが FAST 位置にあり負荷が掛かっていない状態でペダル を一杯に踏み込むと最高速度となります。 ペダルの踏み込みをやめると、ペダルは中央位 置に戻り、走行を停止します。 図 21 1. 2. 3. 4. エンジン・フード 運転席 コントロール・アーム ハンドル 5. 6. 7. 座席 前カッティングユニット 後カッティングユニット 図 23 1. 2. 3. 各部の名称と操作 走行ペダル 刈り込み速度リミッタ スペーサ 4. 5. 6.
チルト調整ペダル 故障診断ランプ ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダル (図 23)を踏みこみ、ステアリング・タワーを 手前に引き寄せ、ちょうど良い位置になった ら、ペダルから足を離します。 マシンに異常が検出された場合にも点灯しま す。 ジョイスティック(カッティングユニット操作 レバー) スロットル・コントロール リールが刈り込みモードになっているとき、 この1本のレバー(図 24)で、カッティング ユニットの昇降操作と回転開始・停止操作を制 御します。 スロットル・コントロール(図 24)を前に倒す とエンジン回転速度が速くなり、後ろに引く と遅くなります。 グロープラグ・インジケータ グロー・プラグが予熱を行っている時にこのラ ンプ(図 24)が点灯します。 エンジン・オイル圧警告灯 このランプ (図 24) は、エンジン・オイルの圧 力が異常に低下すると点灯します。 充電インジケータ 充電インジケータ(図 24)は、充電系統に異 常が発生すると点灯します。 回転許可/禁止スイッチ 図 24 1. 2. 3. 4. 5. スロットル・コントロール 6.
図 25 1. 2. 図 27 バックラップ・レバー リール速度コントロール 1. 油圧フィルタの目詰まりインジケータ アワー・メータ 燃料計 アワー・メータ(図 26)は、本機の積算運転 時間を表示します。 燃料計(図 28)は、燃料タンクに残っている 燃料の量を表示します。 図 26 1. アワー・メータ 図 28 油圧フィルタの目詰まりインジケータ 1. 2.
電源ソケット 電源ソケットから、電動機器用に12 Vの電源を とることができます(図 30)。 図 29 1. 図 30 ヘッドライト・スイッチ 1. 電源ソケット 仕様 注 仕様や設計は予告なく変更されることがあ ります。 ReelMaster® 5210 ReelMaster® 5410 ReelMaster® 5510 ReelMaster® 5610 移動走行時の幅: 228 cm 228 cm 233 cm 233 cm 刈幅 254 cm 254 cm 254 cm 254 cm 長さ 282 cm 282 cm 282 cm 282 cm 高さ 157 cm 160 cm 160 cm 160 cm ウェイト 1,087 kg 1,136 kg 1,222 kg 1,276 kg エンジン クボタ 28 hp クボタ 35.5 hp クボタ 35.5 hp クボタ 44.
運転操作 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 始動キーをつけたままにしておくと、誰で もいつでもエンジンを始動させることが でき、危険である。 整備・調整作業の前には、必ずカッティン グユニットを床まで降下させ、駐車ブレー キを掛け、キーを抜き取っておくこと。 エンジン・オイルの量を点検する 図 31 エンジンにはオイルを入れて出荷しています が、初回運転の前後に必ずエンジン・オイルの 量を確認してください。 1. ディップスティック 4. ディップスティックをもう一度引き抜い て、オイルの量を点検する。 5210のエンジンのオイル容量は約3.3 リットル (フィルタ共)です。5410、5510および5610 のエンジンのオイル容量は約 5.2 リットル (フィルタ共)です。 FULL マークまであればよい。 5.
イルの不足も、エンジンの不調や故障の原 因となります。 6. オイル・キャップとディップスティックを 取り付け、フードを閉じる。 2. 冷却液の量が足りない場合には、補助タン クのキャップを取ってここから補給する。 入れすぎはよくない。 3.
• バイオディーゼル混合燃料は塗装部を傷 める可能性がある。 燃料を補給中、静電気による火花がガソリ ンに引火する危険がある。発火したり爆 発したりすると、やけどや火災などを引 き起こす。 • 寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料 が5%)またはそれ以下の製品を使用する こと。 • 時間経過による劣化がありうるので、シー ル部分、ホース、ガスケットなど燃料に直 接接する部分をまめに点検すること。 • 燃料容器は車から十分に離し、地面に直 接置いて給油する。 • 車に乗せたままの容器にガソリンを補給 しない。車両のカーペットやプラスチッ ク製の床材などが絶縁体となって静電気 の逃げ場がなくなるので危険である。 • バイオディーゼル混合燃料に切り替えてか らしばらくの間は燃料フィルタが目詰まり を起こす可能性があります。 • バイオディーゼル燃料についてのより詳細 な情報は代理店におたずねください。 • 可能であれば、機械を地面に降ろし、 車輪を地面に接触させた状態で給油を 行う。 • 機械を車に搭載したままで給油を行わ なければいけない場合には大型タンク のノズルからでなく、小型の容器から 給油する。
間隔を守ってお使いください。鉱物性のオイル が混合すると、生分解オイルの毒性や生分解性 能が悪影響を受けます。従って、通常のオイル から生分解オイルに変更する場合には、所定の 内部洗浄手順を守ってください。くわしくは Toro 代理店にご相談 ください。 4. 補給管の下まで軽油を入れる。 5. 給油が終わったら燃料タンクのキャップを しっかりとはめる。 注 可能であれば、作業後に毎回燃料を補給 しておくようにしてください。これにより 燃料タンク内の結露を少なくすることが できます。 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを降下させ、エンジンを停止させる。 油圧オイルを点検する 2.
燃料系統からのエア抜き 以下の場合には、エンジンを始動する前に燃 料システムのエア抜きを実施する必要があり ます: • 新車を初めて始動する時 • 燃料切れでエンジンが停止した後に再始 動する時 • 燃料系統の整備作業、例えばフィルタ交 換、セパレータの洗浄などを行った後 図 36 1. 油圧オイル・タンクのキャップ 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 4. 補給口の首からディップスティックを抜 き、きれいなウェスでていねいに拭う。も う一度首に差し込んで引き抜き、オイルの 量を点検する。オイルの量が、ディップス ティックのマークから 6 mm 以内にあれば 適正である。入れすぎはよくない。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷 えた状態で行う。こぼれた燃料はふき 取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は 燃 料 タ ン ク の 首 の 根 元 か ら 2.5 cm 程 度 下までとする。これは、温度が上昇して 燃料が膨張したときにあふれないように 空間を確保するためである。 5. 不足であれば、適正量まで補給する。 6.
重要 高負荷で運転した後は、エンジンを停 止させる前に5 分間程度のアイドリング時 間をとってください。これを怠るとターボ チャージャ付きのエンジンではトラブルが 発生する場合があります。 4. 始動キーを ON 位置に回す。電動燃料ポン プが作動を開始し、エア抜きネジの周囲か らエアが漏れ出てくるのが確認される。 ネジの周囲から泡立たない燃料が出てく るようになるまで、キーを ON 位置に保持 しておく。 5. エア抜きネジを締め付け、始動キーを OFF 位置に戻す。 2. 始動キーを OFF 位置に回して、抜き取る。 リール回転速度の設定を行う 注 通常は、上記のエア抜き操作でエンジンが 始動できるようになります。もし始動できな い場合は、噴射ポンプと噴射ノズルの間にエ アが入っている場合があります; , ページ の「インジェクタからのエア抜き」を参照し てください。 一定で高品質な刈りあがりとムラのない見栄え を実現するためには、リール速度コントロール (運転席の下に搭載されています)を正しく 設定しておく必要があります。調整は以下の 手順で行います: エンジンの始動と停止 1.
図 39 1. 2. 前リール回路コントロール 後リール回路コントロール 3. 4. リール:刈り込みとバックラップ オペレーターズマニュアル を読むこと 。 5. 6. リール - 刈高 走行速度 5. 6. リール - 刈高 走行速度 図 40 1. 2. 前リール回路コントロール 後リール回路コントロール 3. 4. リール:刈り込みとバックラップ オペレーターズマニュアル を読むこと 。 昇降アームのカウンタバランス を調整する によって行います。位置を1つずらすごとに、 カッティングユニットに掛かる圧力が 2.3 kg 増加または減少します。カウンタバランスを 完全になくしたい場合には、スプリングをス プリング・アクチュエータの後側にセット(4 番目の位置)します。 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを下降させ、エンジンを停止させ、駐車 ブレーキを掛けてキーを抜き取る。 2.
グの長い方の端にパイプなどを通してスプ リングの力を殺しておく(図 41)。 スプリングには力が掛かっている。 スプリングの調整は安全に十分注意して 行うこと。 3. スプリングのテンションをなくしたら、ス プリング・アクチュエータを固定しているボ ルトとロックナットを外す(図 41)。 図 42 1. スイッチ 2. 昇降アームのセンサー 緊急時の牽引移動 緊急時には、油圧ポンプについているバイパ ス・バルブを開いて本機を前進方向に牽引また は押して移動することができます。 重 要 牽 引 移 動 時 の 速 度 は 、 3 ~ 5 km/h と し て ください。これ以上の速度ではトランスミッ ション機器に損傷を与える危険があります。本 機を押して或いは引いて移動させる場合には、 必ずバイパス・バルブを開く必要があります。 1. バイパス・バルブはハイドロスタットの左側 にある(図 43)。バイパス・バルブを右ま たは左1~1.5回転させると内部でバイパス が形成される。これにより、トランスミッ ションを破損することなく、機械を押して 低速で移動できるようになる。 図 41 1. 2.
ジャッキアップ・ポイント 注 必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体 を確実に支えてください。 • 前:各前輪の内側、アクスル・チューブの下 にある四角いパッド(図 44) 図 46 1. 診断ランプについて 図 44 1. このマシンには故障診断用ランプが付いてお り、電子コントローラが電気系統の異常を探知 するとそれを知らせます。診断ランプはコント ロール・アームにあります(図 47)。電子コン トローラが正常に機能している場合は、始動 スイッチをONにすると診断ランプが3秒間点灯 し、その後に消灯します。マシンの作動が停止 すると、ランプが点灯し、キーを他の位置に回 すまでこの状態が続きます。電子コントローラ が電気系に異常を発見すると、診断ランプは 点滅します。故障状態が解消し、キーを OFF 位置に戻すと、ランプは消灯してシステムは 自動的にリセットされます。 車体前部のジャッキアップ・ポイント • 後:後アクスルの四角いアクスル・チューブ ロープ掛けのポイント • 前:各前輪の内側、アクスル・チューブの下 にある四角いパッド(図 45) 図 45 1.
故 障 診 断 用 ACE デ ィ ス プ レ イ このマシンでは、電子コントローラがほとんど の機械機能を制御しています。コントローラ は、入力側のスイッチ(シート・スイッチや始 動スイッチなど)が果たすべき機能をチェッ クし、それに基づいて出力回路を操作し、機 械の運転に必要なソレノイドやリレーを作動 させます。 コントローラが機械を制御するためには、各 入力・出力スイッチが正しく接続・機能して いる必要があります。 故障診断用ACEディスプレイは、この機能(電 気系)をチェックする装置です。 インタロック・スイッチの動作を点 検する 図 47 1.
む)、ACE上で対応するLEDの点灯・消灯を 確認する。各スイッチについて何度か繰り 返し、動作不良がないことを確認する。 9. スイッチを閉じてもACEのLEDが点灯・消灯 しない回路を発見したら、その配線の結線 部とスイッチをテスターで点検し、不良部 分をすべて修理する。不良個所は一カ所と は限らないからすべて修理する。 注 ACEは、出力のチェック(ソレノイドやリ レーに通電があるかどうか)を行うこともでき ます。これらにより、故障の原因が電気系に あるのか油圧系にあるのかを容易に判断する ことができます。 図 48 1. ワイヤ・ハーネスとコネクタ 出力機能のチェック手順 4. ハーネスのコネクタに付いているループ バック・コネクタを注意深く外す。 5. ハーネスのコネクタ(図 49)に ACE テ スターを接続する。 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを降下させ、エンジンを停止し、駐車 ブレーキを掛ける。 2. コントロール・アームの側面にあるパネル を外す。 注 ACEディスプレイ表面にのせるオーバー レイの種類を間違えないでください。 3.
(ONまたはOFF)になっているかどうかを点検 してください。また、スイッチの機能そのもの に異常がないかどうか点検してください。 出力に異常がないのに正常に動かない場合は電 気系には問題がなく、それ以外(油圧系)に 問題の原因があると考えられます。必要な修 理を行ってください。 たまま作業を続けると本機に重大な損傷を招 く可能性があります。 芝刈り エンジンを始動し、スロットルをFAST 位置と してエンジンの回転を最高にします。リール回 転スイッチを「回転」にし、ジョイスティッ クでカッティングユニットの制御を行います (前ユニットは後ユニットより早く降下してき ます。)走行ペダルを前進側に踏み込めば刈 り込みが始まります。 注 各出力スイッチが正しい位置にあり、マシ ンも正常に機能するのにLEDが正しく点灯しな いのはコントローラの不良です。この場合は Toro 代理店にご連絡ください。 ACEは はマ シ ン に 接 続 し っ ぱ な し に し な い で 重 要 ACE ACEは は日 常 の 使 用 環 境 に 耐 え ら れ る く だ さ い 。 ACE 強度がありません。使用後は外
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 1 時間 • ホイール・ナットを70~90 ft-lb.(95~122 N.m = 9.7~12.4 kg.m)にトルク締めする。 使用開始後最初の 8 時間 • オルタネータ・ベルトの磨耗と張りの点検を行う。 使用開始後最初の 10 時間 • ホイール・ナットを70~90 ft-lb.(95~122 N.m = 9.7~12.4 kg.
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 水 木 金 土 インタロックの動作 ブレーキの動作 エンジン・オイルの量を点検 燃料・水セパレータの水抜き エアフィルタのインジケータの表示。 ラジエターとスクリーンの汚れ。 エンジンからの異常音。 1 運転操作時の異常音 油圧オイルの量を点検 エアフィルタのインジケータの表示 2 油圧ホースの磨耗損傷を点検 オイル漏れなど タイヤ空気圧を点検する 計器類の動作 リールとベッドナイフの摺り合わせ 刈高の調整の点検 グリスアップ必要個所の点検 3 塗装傷のタッチアップ 1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2. エンジンを始動し、オイルが通常の作動温度に達した状態で点検する。 3.
定期整備ステッカー 図 50 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、 危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。 潤滑 ベアリングとブッシュのグリスアッ プ 50運 通常の使用では50 50運転 時 間 ご と に一般用2号リ チウム・グリスによる潤滑を行います。車体を 直ち に グ 水洗いしたときは整備間隔に関係なく直 リスアップしてください。 図 51 グリスアップ箇所は以下の通りです: • ポンプ駆動シャフトのUジョイント(3ヶ 所)(図 51) • 昇降アームのシリンダ(各アームに2ヶ所) (図 52) 図 52 42
• 昇降アームのピボット(各アームに1ヶ所) (図 52) • カッティングユニットのキャリア・フレー ムとピボット(各2)(図 53) 図 56 • ステアリング・シリンダのボール・ジョイ ント (2ヶ所)(図 57) 図 53 • 昇降アームのピボット(各アームに1ヶ所) (図 54) 図 57 • ブレーキ・ペダル(1ヶ所)(図 58)。 図 54 • 後アクスルのタイ・ロッド(2ヶ所) (図 55) 図 58 図 55 • アクスルのステアリング・ピボット(1ヶ 所)(図 56) 43
エンジンの整備 破損 し て い る フ ィ ル の密着部に注意する。破 タ は 使 用 し な い 。 フィルタをボディー内部 にしっかり取り付ける。エレメントの外側 のリムをしっかり押さえて確実にボ ディー フィ ル タ の 真 ん 中 の 柔 ら か に密着させる。フ い部分を持たないこと。 エア・クリーナの整備 エア・クリーナ本体にリーク原因となる傷がな いか点検してください。破損していれば交換し てください。吸気部全体について、リーク、破 損、ホースのゆるみなどを点検してください。 エア・クリーナの整備はインジケータ(図 59) が赤色になってから行ってください。早めに整 備を行っても意味がありません。むしろフィル タを外したときにエンジン内部に異物を入れて しまう危険が大きくなります。 重要 本体とカバーがシールでしっかり密着し ているのを確認してください。 1. エア・クリーナのカバーをボディーに固定 しているラッチを外す(図 59)。 図 60 1. 2. 3. エア・クリーナのカバー エア・クリーナのフィルタ エア・クリーナのインジケータ 4.
スロットルの調整 1. スロットル・レバーを前に倒し、コントロー ル・アームのスロットの前端から 3 mm ぐら い手前の位置にセットする。 2. 燃料噴射ポンプのレバーの隣にあるス ロットル・ケーブルのコネクタをゆるめる (図 63)。 図 61 1. オイル・ドレン・バルブ 2. オイルが抜けたらドレン・プラグを取り付 ける。 3. オイルフィルタ(図 62)を外す。 図 63 1. スロットル・ケーブルのピ ボット 2. インジェクション・ポンプの レバー・アーム 3. ハイ・アイドル・ストップ 4. スロットル・ケーブルのコネ クタ 3. インジェクション・ポンプ・レバーのアームを ハイアイドル・ストップに当てる(図 63)。 4. スロットル・ケーブルを引いてたるみをな くした状態にし、スロットル・ケーブル・ コネクタを締め付ける。 注 締めるとき、ケーブル・コネクタが、燃料 噴射ポンプ・レバーのアーム上で自由に回 転できることを確認してください。 5.
燃料系統の整備 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷 えた状態で行う。こぼれた燃料はふき 取る。 図 64 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は 燃 料 タ ン ク の 首 の 根 元 か ら 2.5 cm 程 度 下までとする。これは、温度が上昇して 燃料が膨張したときにあふれないように 空間を確保するためである。 3. フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬ ぐう。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や 炎を絶対に近づけない。 4. フィルタ容器を外して取り付け部をきれい に拭く。 • 安全で汚れのない認可された容器で保 存し、容器には必ずキャップをはめる こと。 5. ガスケットに薄くオイルを塗る。 1. 燃料フィルタ・水セパレータ 6. ガスケットが取り付け部に当るまで手でねじ 込み、そこからさらに1/2回転締め付ける。 7.
電気系統の整備 重要 電気系統を保護するため、本機に溶接作 業を行う時には、バッテリーから2本のケーブ ルを両方とも、電子コントロール・モジュー ルからのワイヤ・ハーネスを2本とも、そして オルタネータからのターミナル・コネクタを 外してください。 バッテリーの整備 警告 図 65 1. カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含 まれており、カリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされていま す。取り扱い後は手をよく洗ってください。 燃料インジェクタ 2. 始動キーを ON 位置に回し、接続部から流 れ出る燃料が泡立たなくなるのを待つ。エ アが抜けて燃料のみが流れ出てくるように なったらキーをOFFに戻す。 3. パイプをしっかり締め付ける。 4.
走行系統の整備 走行ドライブのニュートラル調整 走行ペダルから足をはなしても本機が動きだす ようでしたら調整が必要です。調整が必要な場 合は、以下の要領で行います: 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを下降させ、エンジンを停止させる。 2. ブレーキ・ペダルについている左ブレーキ・ ケーブルを外し(図 68)、駐車ブレーキを 掛ける。 図 66 1. ヒューズ・ブロック 図 68 1. 左ブレーキ・ケーブル 2. ブレーキ・ペダル 図 67 3. 機体の前部左側をジャッキアップして左前輪 を床から浮かす。落下事故防止のために、 ジャッキ・スタンドや支持ブロックなどを 使って機体をサポートする。 注 4輪駆動モデルでは右後輪も床から浮か す必要があります。 4.
図 70 1. 2. ジャム・ナット タイ・ロッド 3. レンチ用のスロット 図 69 1. ロックナット 2. トラクション調整カム 3. レンチ用スロットを利用して、タイ・ロッド を回転させる。 4. 後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央 線間距離を測る(アクスルの高さ位置で計 測)。前での計測の値と後ろでの計測の値 の差が 6 mm 以内になるようにタイ・ロッ ドを調整する。 トラクション調整カムの最終調整は、エン ジンを回転させながら行う必要がある。危 険を伴う作業であるから、 5. 必要に応じてこの調整操作を繰り返す。 マフラーなどの高温部分や回転部、可動 部に顔や手足を近づけぬよう十分注意す ること。 5. エンジンを始動し、車輪の回転が止まると ころまでカムを回す。 6. ロックナットを締めて調整を固定する。 7. エンジンを停止し、駐車ブレーキを解除す る。ジャッキを外して機体を床に降ろす。 8. 左ブレーキ・ケーブルをブレーキ・ペダルに 元通りに取り付ける。 9. 試験運転で調整を確認する。 後輪のトーインの調整 1.
冷却系統の整備 冷却部の清掃 吸気スクリーン、オイル・クーラ、ラジエター は毎日清掃してください(悪条件下で使用して いる場合はより頻繁に)。 1. エンジンを止め、キーを抜き取る。 2. エンジン部を丁寧に清掃する。 3. クランプをゆるめ、後スクリーンを開く (図 71)。 図 72 1. オイル・クーラ 2. オイル・クーラのラッチ 6. オイル・クーラとラ ジエターの裏表を (図 73)圧縮空気で丁寧に清掃する。 図 71 1. 後部スクリーンのラッチ 2. 後部スクリーン 4. スクリーンを圧縮空気でていねいに洗浄す る。 5. オイル・クーラのラッチを内側に倒してオイ ル・クーラを外す(図 72) 図 73 1. ラジエター 7. オイル・クーラを元に戻し、ラッチで確実 に固定する。 8.
ブレーキの整備 ブレーキの調整 ブレーキ・ペダルの遊びが25 mm以上となった り、ブレーキの効きが悪いと感じられるように なったら、調整を行ってください。遊びとは、 ブレーキ・ペダルを踏み込んでから抵抗を感じ るまでのペダルの行きしろを言います。 1. 遊びを減らす(ブレーキを締める)には、 ブレーキ・ケーブルのネジ山の前ナットをゆ るめ、後ろのナットを締める (図 74)。 図 75 1. 2. ブレーキ・ケーブル ネジ(2本) 3. 4. 駐車ブレーキのツメ ブレーキの戻り止め 2. 駐車ブレーキのツメをフレームに固定して いるネジ2本をゆるめる(図 75)。 3. ブレーキのツメが戻り止めに完全に掛かる まで駐車ブレーキ・ペダルを前に踏み込む (図 75). 4. ネジを 2 本とも締めて調整を固定する。 5. ブレーキペダルを踏み込んで駐車ブレーキ を解除する。 図 74 1. 前ナット 2. ブレーキ・ケーブル 6. 調整を確認し、必要に応じて再調整する。 2. 後ろナットを締めてケーブルを後ろへ引 く;行きしろが6 mm~12 mm になるように調 整する。 7.
ベルトの整備 油圧系統の整備 初日の運転が終了したらオルタネータ・ベルト の状態と張りの点検調整を行い、その後は100 運転時間ごとに点検調整します。 油圧オイルの交換 通常は 800 運転時間ごとにオイルを交換しま す。オイルが汚染されてしまった場合は油圧系 統全体を洗浄する必要がありますので、Toro 代 理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳 液状になったり黒ずんだ色になったりします。 1. エンジンを止め、フードを開ける。 2. タンク(図 77)の下についているフィッ ティングの下に、オイルを受ける大型の容 器を置く。 オルタネータ・ベルトのテンショ ン調整 1. フードを開ける。 2. オルタネータ側プーリとクランクシャフト 側プーリ間の中央部(図 76)でベルトを指で 10 kg程度の力で押して点検する。 図 77 1. ホース 図 76 1. 2. ブレース オルタネータ・ベルト 3. 3. フィッティングからホースを外し、流れ出 すオイルを容器に受ける。 4. オイルが全部流れ出たらホースを元通りに 接続する。 5.
油圧フィルタの交換 インジケータに油圧オイル・フィルタの交換時 期が表示されます(図 78)。エンジン回転中 にこのインジケータを点検したとき、表示が緑 色の領域にあれば交換は不要です。表示が赤 色の領域に入ったら、油圧フィルタを交換し てください。 図 80 1. 油圧フィルタ 3. フィルタを外す。 図 78 1. 4. 新しいフィルタのガスケットに油圧オイル を薄く塗る。 油圧フィルタの目詰まりインジケータ 5. 取り付け部が汚れていないのを確認する。 重要 純正品以外のフィルタを使用すると関連機 器の保証が適用されなくなる場合があります。 6. ガスケットが取り付け部に当るまでフィル タを手でねじ込み、そこからさらに1/2回 転締め付ける。 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを下降させ、エンジンを停止させ、駐車 ブレーキを掛けてキーを抜き取る。 7. もう1つのフィルタについても、同じ要領 で作業を行う。 2. フィルタ取り付け部付近をきれいに拭い、 下に容器を置く(図 79と図 80)。 8. エンジンを始動して2分間運転し、システ ム内のエアをパージする。 9.
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身 体に重大な損傷を引き起こす。 • 油圧を掛ける前に、油圧ラインやホース に傷や変形がないか接続部が確実に締 まっているかを確認する。 • 油圧のピンホール・リークやノズルから は作動油が高圧で噴出しているので、絶 対に手などを近づけない。 • リークの点検には新聞紙やボール紙を 使う。 図 82 • 油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力 を確実に解放する。 1. • 万一、噴射液が体内に入ったら、直ちに 専門医の治療を受ける。 刈り込み回路テスト・ポート(2個) 昇降マニホルド・ブロックついているテスト・ ポート(図 83)は、昇降回路の故障探究用で す。 油圧システムのテストポート 油圧回路の油圧試験を実施できるように、テ スト・ポートがあります必要に応じToro 代理 店にご相談ください。 前油圧チューブについているテスト・ポート (図 81)は、走行回路の故障探究用です。 図 83 1. 図 81 1.
カッティングユニットの保守 カッティングユニットのバックラップ バックラップ中にリールに触れると大け がをする。 • リールその他の可動部に手指、足、衣類 等を近づけないよう注意すること。 図 84 1. • エンジンが動いている間は、止まった リールを絶対に手や足で回そうとしな いこと。 バックラップ・レバー 2. リール速度コントロールの ノブ 6. バックラップ・スイッチで前のカッティング ユニット又は後ろのカッティングユニット、 あるいは両方を選択する(図 84)。 注 バックラップの時は、前3ユニット、後2ユ ニットがそれぞれ共に回転します。 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを降下させ、エンジンを停止して、駐車 ブレーキを掛け、リール回転スイッチを回 転禁止位置とする。 人身事故防止のため、カッティングユニット から十分離れてから次の手順に進むこと。 2. 運転席を上げてリール・コントロールを露出 させる。 7.
保管 トラクションユニットの整備 1. トラクションユニット、カッティングユニッ ト、エンジンをていねいに洗浄する。 2. タイヤ空気圧を点検する全部のタイヤ空気 圧を 83~103 kPa(0.8~1.0 kg/cm2)に調 整する。 3. ボルトナット類にゆるみながいか点検し、 必要な締め付けを行う。 4. グリス注入部やピボット部全部をグリスアッ プする。余分のグリスやオイルはふき取る。 5. 塗装のはがれている部分に軽く磨きをか け、タッチアップする。金属部の変形を修 理する。 6. バッテリーとケーブルに以下の作業を行う: A. バッテリー端子からケーブルを外す。 B. バッテリー本体、端子、ケーブル端部を 重曹水とブラシで洗浄する。 C. 腐食防止のために両方の端子部に Grafo 112X スキン・オーバー・グリス(Toro P/N 505-47)またはワセリンを塗る。 D. 電極板の劣化を防止するため、60日ごと に24時間かけてゆっくりと充電する。 エンジンの整備 1. エンジン・オイルを抜き取り、ドレン・プ ラグをはめる。 2.
図面 油 圧 回 路 図 、 モ デ ル 5210 お よ び 5410 (Rev.
油 圧 回 路 図 、 モ デ ル 5510 お よ び 5610 (Rev.
電 気 回 路 図 (Rev.
一般業務用機器の品質保証 2年間品質保証 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、両社 の合意に基づき、Toro 社の製品(「製品」と呼びます)の材質上 または製造上の欠陥に対して、2年間または1500運転時間*のうち いずれか早く到達した時点までの品質保証を共同で実施いたしま す。この保証はエアレータを除くすべての製品に適用されます( エアレータに関する保証については該当製品の保証書をご覧下さ い)。この品質保証の対象となった場合には、弊社は無料で「製 品」の修理を行います。この無償修理には、診断、作業工賃、部 品代、運賃が含まれます。この保証は、「製品」 の当初の購入者 に納品された日から有効となります。 *アワー・メータを装備している機器に対して適用します。 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場合には、「製品」を納入した弊社 代理店(ディストリビュータ又はディーラー) に対して、お客 様から連絡をして頂くことが必要です。連絡先がわからなかった り、保証内容や条件について疑問がある場合には、本社に直接お 問い合わせください: Toro Commer