FORM NO. 3321-244 JP モデル NO. 03706 − 80001 & UP モデル NO. 03707 − 80001 & UP オペレーターズ マニュアル リールマスター○ 4000 D R ® トラクションユニット 本機の特長を理解し、安全に効率よく作業を行っていただ くために、操作前に必ずこのマニュアルをお読みください。 特に次のようなマークは安全に関する重要な内容をお知ら せするものですから、必ず指示をお守りください。 TORO 安全規格準拠 ANSI B71.
はじめに このマニュアルでは、安全、正しい組み立てと運転、調整と保守についての解説をおこなっています。オペレータをはじめ、 本機を取り扱われる方は必ずこのマニュアルをお読みになってください。主な内容は以下の通りです: ― 安全について ― 運転の方法 ― 仕様 ― 保守 ― 運転の前に ― 回路図 ― 各部の名称と操作 このマニュアルでは、安全や機械の構造などについて重要な内容がお客様の目に止まりやすいよう工夫しております。「危険」 「警告」「注意」は安全に関する内容です。これら三角形の警告マークがついている情報は安全上重要な注意事項ですから、十 分に内容をご理解ください。安全に関する総合的な注意は、4 〜 5 ページに掲載している「安全について」をお読みください。 「重要」は機械に関する重要事項を示し、「注」は本機に関する一般的な注意事項です。 警 告 本機のエンジンの排気には有毒成分が含まれており、 カリフォルニア州では発癌、先天性異常などとの関 連が指摘されておりますのでご注意下さい。 スパーク アレスタの装着義務について 国や自治体の規制により、本機のエンジンにスパーク アレスタ付
目 次 安全について ……………………………………………4 〜 5 安全ラベルと指示ラベル ………………………………6 〜 8 仕 様 ……………………………………………………9 〜 10 運転の前に ……………………………………………11 〜 12 エアクリーナの整備 ……………………………………23 エンジン オイルを点検する ……………………………11 オルタネータのベルト …………………………………25 冷却システムを点検する ………………………………11 バッテリの手入れ ………………………………………26 燃料を補給する …………………………………………11 ハンド ブレーキとトラクション スイッチの調整………26 油圧システムを点検する ………………………………12 油圧オイルの補給 ………………………………………26 リールとベッドナイフのすり合わせを点検する ……12 油圧オイル タンクの水抜き ……………………………26 タイヤ空気圧を点検する ………………………………12 油圧オイルの交換 ………………………………………27 リア バラストについて ………
安全について 誤った使用や整備は怪我や事故のもとになります。事故を 防止するために、以下に示す安全のための注意事項を必ず お守りください。 運転の前に 1.本機をご使用になる前に、必ずトラクション ユニット とカッティングユニットのマニュアルをお読みになり、 内容をよく理解してください。本書が 1 冊で足りない場 合は、お買い上げの Toro 代理店にモデル番号とシリア ル番号をお知らせ下されば無料で差し上げます。 2.子供に機械を操作させないでください。大人でも、正 しい運転知識のない方には操作をさせないでください。 3.本機各部の操作方法や緊急のエンジン停止方法に十分 慣れておきましょう。 4.安全カバー、安全装置、ステッカーなどは所定の場所 に正しく取り付けて御使用ください。これらが破損・ 故障したり、文字が読めなくなった場合は、作業前に 修理・交換してください。 5.作業には頑丈な靴を着用してください。サンダル、テ ニスシューズ、スニーカー、裸足等での作業は危険で す。また、機械の可動部に巻き込まれて怪我をする恐 れがありますので、ダブついた衣服もさけてください。 6.安全ゴーグル、安全靴、長ズボン
安全について(続き) 23.カッティングユニットが何かを噛み込んだり、異常な 振動をした場合は、直ちに回転を止め、エンジンを停 止し、機械の全動作が停止するのを待ち、それから点 検にかかってください。破損したリールや下刃は必ず 修理・交換してから作業を行ってください。カッティ ングユニットに異物が噛み込んだ場合、これを外そう として芝刈り/バックラップ レバーを前進位置とバック ラップ位置の間で急激に往復させると油圧システムを 損傷する恐れがありますから避けてください。レバー はスムーズに STOP 位置に戻らなければいけません。 24.運転席をはなれる前に: A.トラクション ペダルをニュートラルにする。 B.駐車ブレーキを掛ける。 C.カッティングユニットを停止、回転停止を確認。 D.エンジンを停止し、キーを抜く。 E.斜面に駐車するときは必ず車輪止めをかける。 25.Toro 牽引バー(オプション)は緊急時の牽引専用です。 使用はあくまで緊急時に限り、通常の移送にはトレー ラを使用してください。 保 29.油圧のピンホール リークやノズルからは作動油が高圧 で噴出していますから、手などを近づけな
安全ラベルと指示ラベル 本機には、以下に示すようなラベルが貼ってあります。破れたり読みにくくなったラベルは貼り替えてください。貼り替え用 ラベルは、以下に示すパーツ番号により、お買い上げの Toro 社正規代理店へご注文ください。パーツ番号はパーツ カタログ にも掲載しています。 昇降アーム P/N 93 − 7331 運転席前のパネル P/N 93 − 9408 ステアリング コンソール P/N 93 − 9399 機体左側 P/N 98 − 9406 右コントロール パネル P/N 98 − 3830 6 右後輪上のフェンダ P/N 88 − 6700 昇降レバー隣 P/N 93 − 9407
安全ラベルと指示ラベル(続き) 左右後輪の上 P/N 93 − 9405 ラジエタ キャップ近く P/N 93 − 9404 運転席下オイルキャップ近く P/N 93 − 8067 燃料キャップ近く P/N 93 − 6680 ファン シュラウド P/N 93 − 6681 カッテングユニット P/N 76 − 8760 ステアリング コンソール 走行ペダルわき P/N 93 − 9397 ラジエタ キャップ 59 − 8440 7
安全ラベルと指示ラベル(続き) 前キァリアと牽引バー P/N 93 − 9400 右コントロールパネル P/N 93 − 9402 排気シールド P/N 95 − 0645 前アクセスパネル P/N 93 − 9425 8
仕 エンジン:クボタ,4 気筒,4 サイクル,排気量 2196 cc,液 冷ディーゼルエンジン。出力 40 馬力(@2300 rpm),圧縮比 23 : 1,ロー アイドル 1200rpm,ハイ アイドル 2500 rpm, 燃料噴射タイミング 17 °〜 18 °BTDC,オイル容量はフィル タ共で 7.6 l 。 冷却システム:エチレン グリコール不凍液 50/50 混合液, 容量は 14 l 。 様 一般的仕様(概算値): 刈り幅: 5ユニット: 4ユニット: 3ユニット: 1ユニット: 走行システム:走行速度 0 〜 20 km/h カッティングユニットの駆動システム:リール速度可変。 走行速度とクリップのマッチングが可能。バックラップ時 の回転速度は 385 rpm。 座席:前後 15.
仕 オプション 5枚刃,左側カッティングユニット,モデル No. 03752 (1 機に 2 台使用) 5枚刃,右側カッティングユニット,モデル No. 03753 (1 機に 3 台使用) 7枚刃,左側カッティングユニット,モデル No. 03754 (1 機に 2 台使用) 7枚刃,右側カッティングユニット,モデル No. 03756 (1 機に 3 台使用) 11 枚刃,左側カッティングユニット,モデル No. 03741 (1 機に 2 台使用) 11 枚刃,右側カッティングユニット,モデル No. 03751 (1 機に 3 台使用) 左側デサッチャー キット,モデル No. 03730 (1 機に 2 キット使用) 右側デサッチャー キット,モデル No. 03732 (1 機に 3 キット使用) カッティングユニット固定ヘッド キット,モデル 03762 (1 機に 1 キット使用) 10 様(続き) カッティングユニット フローテーション キット,モデル03760 (1 機に 1 キット使用) 前ローラ キット,モデル No.
運転の前に 注 意 整備・調整にかかる前に、必ずエンジン停止、キー を抜き取ること。 1 エンジン オイルを点検する 1.本機を水平な場所に駐車し、フードを開けます(図 1)。 図3 1.エンジン オイルのキャップ 5.オイルキャップとディップスティックを元通りに取り 付けます。 6.フードを閉め、ラッチを掛けて終了。 冷却システムを点検する 1 毎日、冷却液の量を点検してください。容量は 14 l です。 1.火傷を負わないように注意しながらラジエターキャッ プ(図 4)を開けます 図1 1.エンジン カバーのラッチ 2.エンジン カバーを開けます。 3.ディップスティックを抜き、ウェスで拭ってからもう 一度差し込んで引き抜き、オイルの量を点検します: FULL マークまであれば OK です(図 2)。 注 意 エンジンが熱い時には、キャップを開けるときに冷却液 が噴出して火傷をする可能性がある。ラジエター キャ ップを取り外すときには十分注意すること。 2.ラジエターの液量は補給口の首の上まで、エキスパン ション タンクの液量はタンク側面の 2 本のマークの間 にあれば OK です
運転の前に(続き) 燃料を補給する 1.燃料タンクのキャップを開けます(図 5)。 2.給油口の根元から約 2.
各部の名称と操作 座席調整レバー(図 7) 15 mm 刻みで、前後 15 cm の調整が可能です。 注 意 運転する人の体重に合わせてサスペンションを調整しな いと、インタロック スイッチが正確に作動しない。車 両が上下にバウンドする時にエンジンが一瞬止まるよう な場合には、サスペンションを軽い側に変更する。 警告灯テスト ボタン(図 9) 運転前にこのボタンを押し、ハンドル台の全部のランプが 点灯することを確認します。点灯しないランプがあれば直 ちに修理してください。油圧警告ランプと充電警告灯は、 エンジン始動時にキーを「ON」位置にした時にも点灯しま す。 油圧警告灯とエンジン警告灯(図 9) 点灯したら直ちに運転を中止し、修理してください。 図7 1.座席調整レバー アーム レスト(図 8) 邪魔な場合は、はね上げることができます。 エンジン オイル圧警告灯(図 9) エンジン オイルの圧が危険域まで下がると、ランプと音で 警告します。その場合には直ちに運転を停止し、対策をと ってください。 背もたれ調整ノブ(図 8) 傾斜角度を 5 〜 20 °の範囲で調整できます。 サスペンション
各部の名称と操作(続き) 充電警告灯(図 9) 充電されていないとランプと音で警告します。 油圧オイル温度警告灯(図 9) 温度が異常に高くなるとランプと音で警告します。 油圧オイル量警告灯(図 9) オイル量が低下するとランプと音で警告し、さらに低下す るとエンジンを停止させます。オイル量を正常に戻さない とエンジンを始動することはできません。 ペダル調整ナット 1 4 2 3 油圧オイル フィルタ警告灯(図 9) フィルタが詰まるとランプと音声で警告します。 エアクリーナ警告灯(図 9) エアクリーナが詰まり、清掃が必要になるとランプと音で 警告します。 アラーム音停止ボタン(図 9) 押すとアラーム音が停止します。このボタンを押した時、 或いは警告の原因が取り除かれた時は、警告システムは自 動的に解除されリセットされます。 走行ペダル(図 10) 走行ペダルには、前進、後退の 2 つの働きがあり、ペダル前 部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退です。速度は ペダルの踏み込み具合で調整します。負荷が掛かっていな い状態で最高速度を出したい時にはペダルを一杯に踏み込 みます(スロットルは FAST
各部の名称と操作(続き) カッティングユニット昇降レバー(図 12) 外側の 2 本のレバーで外側の 2 台のカッティングユニットの 昇降動作を制御します。前の 2 台と中央のカッティングユニ ットは中央のレバーで操作します。上昇するとリールは自 動停止します。カッティングユニットが確実にフロートす るよう、レバーは手で確実にニュートラル位置に戻して下 さい。 エンジン オーバーライド ボタン(図 12) オーバーヒート等で、安全回路がエンジンを強制停止させ た場合でも、このボタンを押すと、エンジンを始動するこ とができます。ごく短時間の使用にとどめてください。 1 2 3 5 11 4 6 8 9 10 7 図 12 1.カッティングユニット昇降レバー 2.芝刈り/バックラップ レバー 3.スロットル 4.エンジン オーバーライド ボタン 5.燃料計 6.アワー メータ 7.プレヒート インジケータ 8.始動スイッチ 9.ハンドブレーキ レバー 10.リール速度 コントロール 11.4 輪駆動スイッチ(4 駆動モデルのみ) 15
各部の名称と操作(続き) 燃料計(図 12) タンク内の燃料残量を表示します。 アワー メータ(図 12) 本機の積算運転時間を表示します。 注:メータ左側の小窓の中の線の動きで作動を確認できます。 プレヒート インジケータ(図 12) キーを ON 位置に回すと点灯し、グロープラグが 10 秒間発 熱します。ランプが消えれば始動準備 OK です。 始動スイッチ(図 12) ON,OFF,STAT の 3 ポジションがあり、始動時に SATRT まで回して手を放します。OFF 位置でエンジンは停 止します。 駐車ブレーキ レバー(図 12) 引き上げるとブレーキがロックします。解除するには引い てボタンを押しながら下ろします。駐車ブレーキを引いて おかないと、エンジンを始動することはできません。運転 席を離れる時も必ず駐車ブレーキを引いてください。 運 注 意 整備・調整にかかる前に、必ずエンジン停止、キーを抜 き取ること。 芝刈り/バックラップ レバー(図 12) 前に倒すとカッティングユニットが回転します。中央で停 止、中央位置から後ろに倒して保持するとバックラップで す。 注意:芝刈り位置からい
運 転(続き) 4.指に抵抗を感じるところまでプランジャを押し、エン ジンを始動させてみます。始動できなければ、上記 3.
運 転(続き) 1.シート ロック棒のリテーナ クリップを外します(図 16)。 5.バイパス バルブは、エンジンを始動する前に、必ず閉 じてください。 重要:バイパス バルブを開いたまま走行すると油圧回路が オーバーヒートしますから注意してください。 1 危 険 前輪の駆動モータを外すと本機は自由に転がるようにな るので、モータの取り外しは必ず水平な場所で車輪止め を掛けて行う。ホイール モータを取り外されると、油 圧ブレーキは全くきかなくなるので十分注意する。 図 16 1.リテーナ クリップ ホイール モータを取り外したまま牽引する場合は、必 ず牽引バー(P/N 58 − 7020)を使用する。 2.座席をはね上げて支持棒で固定します(図 17)。 運転の特性 1 図 17 1.座席の支持棒 3.バイパス バルブ(図 18)を 90 °回すと、トラクション ポンプ内のバイパス回路が開き、油圧機器を損傷する ことなく移動できるようになります。 1 運転操作に慣れる 実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十分 慣れておいてください。特に機械の始動、停止、前進後退、 カ
運 転(続き) エンジンを始動、スロットルを FAST 位置として最大出力 とします。芝刈り/バックラップ レバーを「芝刈り」位置と するとリールが回転を開始しますから、駐車ブレーキを外 し、走行ペダル(図 20)を踏み込んで前進します。走行ペ ダルを速度リミッタ(図 20)に押しつけておけばクリップ が安定し、美しい刈り上がりに仕上げることができます。 注意:本機は、運転席での騒音レベルが 85 dB(A)を超え る場合があります。長時間の作業には、聴覚保護の ため耳パッドの使用をお勧めします。 図 19 1.グラス デフレクタ 速度リミッタ(図 20)とリール速度制御ノブ(図 12)で刈 り高に合ったクリップに設定します。カッティング チャー ト(図 21)を参照してください。ハンドル台に貼ってある 表はあくまでも目安です。 移動時の注意 芝刈りが終ったら、芝刈り/バックラップ レバーを STOP 位 置とし、カッティングユニットを上昇させます。カッティ ングユニットが完全に上昇する(油圧系から音が聞こえる) まで昇降レバーを放さないでください。各カッティングユ ニットをラッチで固定して、移動を開
運 転(続き) カッティング チャート 希望の刈り高とリール速度制御ノブの位置の関係を示す。 注:1 = 800 rpm,2 = 900 rpm,3 = 1000 rpm,4 = 1100 rpm,5 = 1200 rpm * 回転速度は概数値 推奨リール速度 5枚刃リール 刈り高 (mm) 7枚刃リール 走行速度(km/h) 4.8 6.4 8.0 9.6 11.2 不適 不適 刈り高 (mm) 走行速度(km/h) 4.8 6.4 12.7 2 5 8.0 25.4 1 3 5 31.7 不適 1 3 5 不適 15.8 1 3 5 38.1 不適 不適 2 3 4 19.0 不適 1 3 50.8 不適 不適 不適 1 2 25.4 不適 不適 1 63.5 不適 不適 不適 不適 1 31.7 不適 不適 不適 9.6 11.2 刈り高 (mm) 走行速度(km/h) 4.8 6.4 8.0 9.6 11.2 不適 不適 不適 不適 不適 9.5 1 3 5 不適 不適 12.
注 意 注:フローティング ヘッド(又は固定ヘッド)のピボット をグリスアップした後は、プラスチック製のカバーを 元通りに被せておいてください。 整備・調整にかかる前に、必ずエンジン停止し、キ ーを抜き取ること。 ベアリングとブッシュのグリスアップ ベアリングとブッシュを定期的にグリスアップしてくださ い。通常の使用条件では 50 運転時間ごとに、以下の部分に No.
仕業点検チェックリスト 毎日の整備項目(このページをコピーして使用してください。) 油脂類の銘柄等は本マニュアルの該当部にて確認してください。 年 点検・整備項目 月 月 火 第 水 週 木 始業時点検・整備記録 金 インタロックの作動 駐車ブレーキの作動 燃料の量 エンジンオイルの量 ラジエタ液の量 燃料フィルタ・水セパレータ エアフィルタのインジケータ ラジエタ,オイルクーラ,スクリーン1) 走行ペダル エンジンの異常音2) 作業時の異常音 油圧オイルの量 油圧ホース 油圧オイルのもれ タイヤ空気圧 計器類の作動 警告ランプの作動 リールと下刃のすり合わせ 刈り高の調整 グリスポイントの潤滑3) 塗装のタッチアップ修理 1)清掃には低圧の圧縮空気を使う。水で洗わないこと。 2)始動困難、黒煙、パワー不足などの症状があれば、グロープラグと燃料噴射ノズルを点検する。 3)機体を洗浄した後は、定期整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 要注意個所の記録: 項目 1 2 3 4 5 6 7 8 22 日 付 点検者名 内 容 土 日
保 注 守 意 整備・調整作業の前には、必ずエンジンを停止し、キー を抜くこと。 2 エアクリーナの日常点検 1.エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検 してください。あれば交換してください。 2.400 運転時間ごと、又はエアクリーナ インジケータラン プが点灯し、アラームが鳴ったらエアクリーナのフィ ルタの清掃を行ってください。悪条件下ではより頻繁 な清掃が必要となりますが、やりすぎないようにして ください。 3.カバーとボディがぴったりとはまっていることを確認 してください。 エアクリーナの清掃 1.後部スクリーンのノブ(図 26)を取り、スクリーンを 外します。 1 図 27 1.エアクリーナのボディー 2.エアクリーナのカバー 3.ホコリを落とさないように注意しながら、ボディー内 部から主フィルタを取り出します。この時フィルタを ボディーにぶつけないように注意してください。安全 フィルタははずさないこと。 4.主フィルタを点検し、破損していれば交換します。破 損しているフィルタは絶対に再使用しないでください。 重要:安全フィルタ(主フィルタの内側にあるフィルタ)は 絶対に
保 守(続き) エンジン オイルとフィルタ エンジン オイルもフィルタも 50 運転時間で初回交換、その 後は 100 運転時間ごとに交換してください。 1.ドレン プラグを取って(図 28)廃油を受け、完全に抜 けたらプラグを元通りに取り付けます。 燃料システム 燃料タンクの清掃 800 運転時間または 1 年に 1 回、燃料タンク内部の清掃を行 ってください。燃料に異物が混入した時や、本機を長期間 にわたって保管する場合にも清掃してください。清掃には よごれていない燃料を使用してください。 危 険 軽油は引火しやすいため、保管や取り扱いに際しては十 分注意すること。取り扱い中は禁煙を厳守し、エンジン 作動中、エンジンが高温の時、および密室内での燃料補 給はしないこと。燃料補給は必ず屋外で行い、こぼれた 燃料、エンジンを始動させる前に拭き取ること。また、 保管は安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器 には必ずキャップをはめること。燃料以外の用途に使用 しないこと。 1 燃料ラインと接続部 図 28 1.ドレン プラグ 400 運転時間ごと又は 1 年のうち早く到達した方の時期に点 検し
保 守(続き) フィルタの交換 400 運転時間ごと又は 1 年に一度くらいを目安に、燃料の流 れが悪くなれば交換してください。 1.フィルタ アセンブリの底ブタ(ネジ式)を外し、ガス ケット、O リング、古いフィルタを取り出します。 2.新しいフィルタを取り付け、ガスケット、O リングと共 に組み立てます。 1 3.燃料システムのエア抜き(p.
保 守(続き) バッテリーの手入れ 50 運転時間ごとにバッテリ及びケーブルの接続を点検して ください。 1.エンジンを停止し、エンジンの前カバーのラッチを外 して、エンジンカバーを開けます。 2.ケーブルを点検し、破損などがあれば必要な修理を行 います。 してください。 油圧オイルの補給 油圧オイル タンクの容量は約 35.2 l です。エンジンが冷えて いる状態で本機を水平な場所に駐車した時、点検窓の矢印 (図 35)よりもオイルレベルが 6 〜 12 mm 下がっていれば OK です。エンジンが熱い時は矢印と同じレベルが適正量で す。足りなければ補給します。油圧オイルの銘柄について は p. 9 を参照してください。 3.各セルの電解液レベルを点検します。 4.バッテリ カバー等を元通りに取り付けて終了。 ハンド ブレーキとトラクション スイッチの調整 1 ハンド ブレーキのケーブルが延びてエンジンが始動しなく なったらケーブルを調整します(図 34)。 1.
保 守(続き) 必ず Toro 純正部品(P/N 86 − 6110)を使用してください。 重要:他のフィルタを使用すると保証が適用されなくなりま すのでご注意ください。 1.座席ロック ピンを外して座席をはね上げ、支持棒で支 えます。座席前のパネル(磁石で固定)も外します。 2.フィルタ取り付け部付近をきれいに拭います(図 38)。 フィルタの下に廃油受けを置き、フィルタを外します。 3.新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗ります。 4.取り付け部分が汚れていないのを確認して新しいフィ ルタを取り付けます。ガスケットが当たるまで手で軽 くねじ込み、そこから半回転増し締めしてください。 図 37 1.ドレン プラグ 5.エンジンを始動し、2 分間ほど運転して内部からエアを パージし、エンジンを止めてリークの点検を行います。 2.ドレン プラグを元通りに閉め。オイルを補給します。 前頁を参照してください。 油圧オイルの交換 通常は 2 年ごと又は 1500 運転時間ごとに交換してください。 オイルが汚染された場合は内部の洗浄作業が必要となりま すので、Toro 代理店にご相談ください。汚染された
保 守(続き) 油圧システムのブリーザの交換 800 運転時間または 1 年のうち早いほうの時期に交換してく ださい。ほこりの多い場所では交換時期を早めてください。 1.エンジン カバーのラッチを外して開けます。 2.ブリーザ(図 39)の周囲をきれいに拭き、レンチでブ リーザを取ります。 図 40 1.前進走行用テスト ポート 2.後退走行用テスト ポート 2.カッティングユニット カウンタ バランスの圧力は調整 可能です。 通常設定 図 39 1.ブリーザ 3.エンジン カバーを元通りに取り付けます。 油圧ラインとホースの点検 オイル高温:35 〜 38.5 オイル低温:42 〜 45.5 最大登坂設定 オイル高温: 38.5+ オイル低温: 45.5+ 仕上がり最高品質設定 オイル高温: 35 オイル低温: 42 kg/cm2 kg/cm2 kg/cm2 kg/cm2 kg/cm2 kg/cm2 38.5 kg/cm2 設定の時、上昇回路のリリーフ圧は約 185.
保 守(続き) 5.昇降/リリーフ回路の通常のリリーフ設定は約 179 〜 92 kg/cm2 です。 プラネタリ ギア ドライブの点検 6.チ ャ ー ジ 圧 回 路 の 通 常 の リ リ ー フ 設 定 は 約 7 〜 10.5 kg/cm2 です。 50 運転時間でオイル レベルの初回点検、その後は 800 運転 時間ごとに行います。オイル種別は 80 〜 90wt. 高品質ギア 潤滑油、容量は約 885 ml です。 後輪のトーイン 1.点検穴が 3 時または 9 時の位置(図 44)にある時に、オ イルが穴のレベルまであれば正常です。点検は本機を 水平な場所に停車して行ってください。 800 運転時間ごと又は 1 年に一回点検を行ってください。 1.後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離(図 42) を測ります(アクスルの高さで計測)。前での計測が 3.
電気回路図 30
油圧回路図 31
定期整備チャート 定期整備チャート&チェック・リスト 整備・点検項目 リール コントロール バルブのグリスアップ リール速度バルブのグリスアップ 定期整備の種類 25 運転 時間ごと 100 運転 時間ごと 200 運転 時間ごと 400 運転 時間ごと 800 運転 時間ごと その他のグリスアップ バッテリの状態と接続の点検 ‡エンジンオイルとフィルタの交換 油圧タンクの水抜き †ファンベルトとオルタネート ベルトの点検 冷却ホースの点検 カッティングユニットのリール駆動ベルトの点検 †ホイールナットのトルク締め エアクリーナの整備 燃料フィルタの交換 燃料ラインと接続部の点検 ‡シリンダヘッドボルトのトルク締め ‡エンジン rpm の点検 燃料タンクの内部清掃 ‡油圧オイルフィルタの交換 ‡バルブの調整 油圧タンクのブリーザの交換 ‡プラネタリ ギア(前輪)のオイル交換 後ホイール ベアリングのグリス交換 後ホイールのトーインの点検 † 10 運転時間で初回点検・交換 ‡ 50 運転時間で初回交換・点検 油圧ホースの交換 安全スイッチの交換 冷却システムの内部清掃 油圧オイルの交換 定
製品番号と交換部品のご注文 トラクション ユニットには、2 つの番号(モデル No.とシリ アル No.)が付けられています。これらの番号は右前輪の前 にとりつけたプレートに刻印されています(図 45)。本機に 関してご連絡をいただく際には、必ずこの 2 つの番号をお知 らせください。機械の設計、製造、交換部品などについて 正確な情報をお知らせするのに大変重要です。 正規 Toro 代理店に交換部品をご注文される場合には、以下 の情報をお知らせください: 1.モデル番号とシリアル番号 2.必要な部品などのパーツ番号,名称,個数。 注:パーツ カタログでご注文の場合には、図中参照番号で はなく、必ずパーツ番号でご指定ください。 図 45 モデル No./シリアル No.
メ 34 モ
メ モ 35
Toro 業務用機器2年間品質保証 Toro カンパニーは、1996 年以降に生産され、1997 年1月1日以降にお買い上げ頂いた弊社業務用機器(以下 「製品」)について、以下に表示する条件により品質の保証を行います。この品質保証の対象となった場合には、 弊社は無料で「製品」の修理を行います。この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃等が含まれます。 この保証は、「製品」が初めて納品された日から以下の期間に適用されます。 品質保証期間:2年間または 1500 運転時間 * のうち、いずれか早く到達した期限まで。 * アワーメータを装備している機器に対して適用します。 オーナーの責任 「製品」のオーナーは、オーナーズマニュアルに記載 された整備や調整を実行する責任があります。これら の保守を怠った場合には、保証が受けられないことが あります。 品類とは、ブレード、リール、ベッドナイフ、タイ ン、点火プラグ、キャスタホイール、タイヤ、フィ ルタ、ベルトなどを言います。 ・外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、 天候、格納条件、汚染、弊社が認めていない冷却液 や潤滑剤その他の使用などが含まれます。