Form No. 3368-991 Rev D Reelmaster ® 7000 4 輪 駆 動 ト ラ ク シ ョ ンユニット 03708— —シ リ ア ル 番 号 311000001 以 上 モ デ ル 番 号 03708 製品のご登録、オペレーターズマニュアルやパーツカタログの無料ダウンロードはこちらへどうぞ:www.Toro.com.
この製品は、関連するEU規制に適合していま す; 詳細については、DOC シート(規格適合証 明書)をご覧ください。 この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法 を十分に理解し、他人に迷惑の掛からないまた 適切な方法でご使用ください。この製品を適切 かつ安全に使用するのはお客様の責任です。 警告 弊社Toroのウェブサイトwww.Toro.
重 この他に2つの言葉で注意を促しています。重 注 要 は製品の構造などについての注意点を、注 はその他の注意点を表しています。 ロープ掛けのポイント ................33 診断ランプについて ..................33 故障診断用ACE ディスプレイ ...........34 インタロックスイッチの動作を点検す る ...............................34 運転の特性 .........................36 エンジンの冷却ファンの操作 ...........36 ヒント .............................36 保守 ...................................38 推奨される定期整備作業 ................38 始業点検表 .........................39 定期整備ステッカー ..................40 整備前に行う作業......................41 フードの外しかた ....................
安全について 油圧ラインとホースの点検.............54 カッティングユニットの保守.............55 カッティングユニットのバックラッ プ ...............................55 洗浄 .................................56 スパークアレスタマフラーの整 備 ...............................56 保管 ...................................57 エンジン ...........................57 トラクションユニット ................57 図面 ...................................58 この機械は、CEN安全規格EN 836:1997(但し所 定のステッカーの貼付が条件)、および米国連 邦ANSI規格B71.
• エンジンを掛ける前には、アタッチメン トのクラッチをすべて外し、ギアシフトを ニュートラルにし、駐車ブレーキを掛けてく ださい。 • 「安全な斜面」はあり得ません。芝生の斜 面での作業には特に注意が必要です。転倒 を防ぐため: – 斜面では急停止・急発進しない。 – 斜面の走行や小さな旋回は低速で。 – 隆起や穴、隠れた障害物がないか常に 注意すること。 – 急な旋回をしないでください。バックす る時には安全に十分注意する。 – マニュアルに指示があれば、カウンタ バランス やホイールバランスを使用す ること。 • 隠れて見えない穴や障害物に常に警戒を怠 らないようにしましょう。 • 道路付近で作業するときや道路を横断する ときは通行に注意しましょう。 • 芝面以外の場所を走行するときはブレード の回転を止めてください。 • アタッチメントを使用するときは、排出方 向に気を付け、人に向けないようにしてく ださい。また作業中は機械に人を近づけな いでください。 • ガードが破損したり、正しく取り付けられて いない状態のままで運転しないでください。 インタロック装置は絶対に取り外さないこ と、また、正しく調整
• • • • • • • • – 詰まりを取り除くとき; – 機械の点検・清掃・整備作業などを行 うとき; – 異物をはね飛ばしたときや機体に異常な 振動を感じたとき。機械に損傷がないか 点検し、必要があれば修理を行ってくだ さい。点検修理が終わるまでは作業を再 開しないでください。 エンジンを停止する時にはスロットルを下げ ておいて下さい。また、燃料バルブの付いて いる機種では燃料バルブを閉じてください。 カッティングユニットに手足を近づけない でください。 バックするときには、足元と後方の安全に 十分な注意を払ってください。 旋回するときや道路や歩道を横切るときな どは、減速し周囲に十分な注意を払ってくだ さい。刈り込み中以外はブレードの回転を止 めておいてください。 アルコールや薬物を摂取した状態での運転 は避けてください。 機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故 となります。稲光が見えたり雷が聞こえるよ うな場合には機械を運転しないで安全な場所 に避難してください。 トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろ すときには安全に十分注意してください。 見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木な どの障
斜面を下るときには、機体を安定させるた めにカッティングユニットを下げておいてく ださい。 この機械は本来の目的から外れた使用をすると ユーザーや周囲の人間に危険な場合がありま す。 • 走行ペダルはゆっくり操作してください。 また運転中、特に下り坂を走行中はペダルか ら足を放さないでください。 警告 エンジンの排気ガスには致死性の有毒物質であ る一 酸化炭素が含まれている。 ブレーキが必要な時にはペダルを後退側に 踏み込むと効果的です。 屋内や締め切った場所ではエンジンを運転し ないこと。 • 坂を登りきれない時は、絶対にUターンし ないでください。必ずバックで、ゆっくり と下がって下さい。 • エンジンの緊急停止方法に慣れておきま しょう。 • 人や動物が突然目の前に現れたら直ちにリー ル停止。注意力の分散、アップダウン、カッ ティングユニットから飛びだす異物など思わ ぬ危険があります。周囲に人がいなくなるま では作業を再開しないこと。 • テニスシューズやスニーカーでの作業は避 けてください。 • 安全靴と長ズボンの着用をおすすめします。 地域によってはこれらの着用が義務付けられ てい
振動レベル 用になると製品保証を受けられなくなる場 合があります。 腕および手 音力レベル 右手の振動レベルの実測値 = 0.3 m/s2 この機械は、音力レベルが 101 dBA であること が確認されています; ただしこの数値には不 確定値(K)1 dBA が含まれています。 左手の振動レベルの実測値 = 0.3 m/s2 不確定値(K)= 0.16 m/s2 実測は、EC規則 836 に定める手順に則って実 施されています。 音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順 に則って実施されています。 全身 音圧レベル 振動レベルの実測値 = 0.2 m/s2 この機械は、オペレータの耳の位置における音 圧レベルが 83 dBA であることが確認されて います; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。 不確定値(K) = 0.
117-4765 1. オペレーターズマニュアル を読むこと。 2. 始動補助剤の使用禁止 117–2385 1. オペレーターズマニュアル 3. エンジン: 予熱 4. エンジン: 停止 を読むこと 。 2. エンジン: 始動 117-4766 1. ファンによる手足切断の危険:可動部に近づかないこと 117–2718 117-2386 1. デッキ上昇 3. 後退 2. ファン逆転 4. 自動 106-6755 1. 冷却液の噴出に注意。 3. 警告: 表面が熱い。触れな いこと。 2. 爆発の危険オペレーターズ マニュアル を読むこと。 4. 警告: オペレーターズマ ニュアル を読むこと。 119-3905 1. リール速度 98-4387 1.
93-6688 1. 警告: 整備作業前にマニュ アルを読むこと。 2. 110-9642 手足や指の切断の危険: エンジンを止め、各部の完 全停止を待つこと。 1. 負荷が掛かっている危険 - オペレーターズマニュアル を読 むこと 2. ロッドブラケットに一番近い穴にコッターピンを移し、昇降 アームとヨークをを外す 20A 10A 10A 10A 10A 106-6754 TEC-5002 2A 7.5A 7.5A 7.5A 60A 1. 警告: 表面が熱い。触れないこと。 2. ファンによる手足切断危険、およびベルトによる巻き込まれの 危険:可動部に近づかないこと。 120-1672 120-1672 1. スタータ, 20A 2. 作業ランプ, 10A 3. 4. 運転席, 10A 電源ソケット, 10A 5. 計器, 10A 6. GM4500 コントローラ, 2A 7. 供給電流, 7.5A 8. エンジン予熱, 60A 120-1683 1. 2.
120-1686 CE 基 準 に 適 合 さ せ る 場 合 に P/N 120–1683 の 上 か ら 貼 り 付 け る * *この安全ステッカーには、欧州芝刈り機基準 EN 836:1997 に準拠する法面に関わる警告表示が含まれており、法面の最大傾斜角度について具体的な数値が表示されており ますが、これは当該基準の定めに従って決定された控えめな数値せす。 1. 2. 警告: オペレーターズマニュアル を読むこと; 必ず、講習を受 けてから運転すること。 4. 警告:斜面に駐車しないこと;平らな場所で、駐車ブレーキを掛 け、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させ、マシン から離れる場合にはキーを抜き取ること。 警告: このマシンの牽引を行う前に、 オペレーターズマニュ 5. 異物が飛び出す危険:人を近づけないこと。 6. ベルトに巻き込まれる危険: 可動部に近づかないこと。すべて のガード類を正しく取り付けて使用すること。 アル を読むこと。 3.
バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 6. バッテリーに人を近づけな いこと。 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこ と。 7. 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等 の危険あり 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷 の危険あり。 4. 保護メガネ等着用のこと 9. 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当てを 受けること。 5. オペレーターズマニュアル 10. を読むこと 。 120-1671 120-1670 1. トラクションユニットの速度 2. 低速 3.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 内容 1 2 3 4 5 6 7 8 数量 用途 警告表示ステッカー 1 CE 基準に適合させない場合には使用す る必要はありません。 フードロックブラケット リベット ねじ, 1/4 x 2 インチ 平ワッシャ, 1/4 in ロックナット, 1/4 inch 前ホースガイド(右) 前ホースガイド(左) 1 2 1 2 1 1 1 必要なパーツはありません。 – ターフ補正スプリングを調整します。 カッティングユニットのキックスタンド 1 カッティングユニットにキックスタンドを取 り付けます。 必要なパーツはありません。 – マシンのグリスアップを行ってください。 必要なパーツはありません。 – 後アクスルオイル、油圧オイル、エンジン オイルの量を点検します。 ゲージバー 1 ゲージバーは刈高の調整に使用します。 欧州 CE 規格に適合させる場合にのみ必 要となります。 カッティングユニットを取り付けます。 その他の付属品 内容 数量 用途 オペレーターズマニュアル
1 諸国用の警告ステッカーに貼り 代えます。 この作業に必要なパーツ 1 警告表示ステッカー 手順 CE 基準に適合させる必要がある場合には、警告 ステッカー(P/N 120–1683)を、P/N 120–1686 の上から貼り付けます。 図3 1. 2 フードのラッチ 2. フードラッチブラケットをフードに固定して いるリベット(2本)を外す(図 4)。フー ドからフードラッチブラケットを取り外す。 CE 規 格 に 適 合 さ せ る た め に フ ー ドにロックを取り付けます。 2 1 この作業に必要なパーツ 1 フードロックブラケット 2 リベット 1 ねじ, 1/4 x 2 インチ 2 平ワッシャ, 1/4 in 1 ロックナット, 1/4 inch G012628 図4 手順 1. 1. フードラッチブラケットからフードラッチ を外す(図 3)。 フードラッチブラケット 2. リベット 3.
1 3 2 2 1 G012631 図7 G012629 図5 1. CE 用ロックブラケット 2. ボルト&ナットアセンブリ 4. フードの内側にある穴に、ワッシャを整列 させる。 1. ボルト 2. ナット 3. フードロックブラケットの アーム 3 5. ブラケットとワッシャをフードにリベット で固定する(図 5)。 カッティングユニットを取り付ける 6. フードラッチブラケットにラッチを入れる (図 6)。 この作業に必要なパーツ 1 前ホースガイド(右) 1 前ホースガイド(左) 手順 1 1. 出荷用ブラケットからリールモータを取り 出す。 G012630 2. 出荷用のブラケットを外して破棄する。 図6 1. 3. カッティングユニットをカートンから取り 出す。同梱されているカッティングユニット 用オペレーターズマニュアルに従って、希望 の設定に組み立て、調整を行う。 フードのラッチ 7.
図 10 1. カウンタウェイト 5. どのカッティングユニットも、カッティン グユニットの右側にターフ補正スプリングを 取り付けて出荷している。ターフ補正スプリ ングは、リール駆動用モータを取り付ける側 に取り付ける必要がある。以下の要領で、 ターフ補正スプリングの位置換えを行う: 注 #5(右前)カッティングユニットで は、ロッドブラケット取り付けナットを 使って、ユニットのタブの前に、右ホー スガイドを取り付ける。 図9 1. ターフ補正スプリング ロッドブラケット 3. ロッドブラケット 図 11 A. カッティングユニットのタブにロッドブ ラケットを固定しているキャリッジボル ト2本を外す(図 9)。 2. 2. D. カッティングユニットのタブにロッドブ ラケットを取り付け、キャリッジボルト2 本とナットで固定する(図 10)。また、 ロッドブラケットの再取り付けを行うと きに、#4(左前)カッティングユニット で、ユニットのタブの前に、左ホースガ イドを取り付ける(図 12)。 図8 1. 反対側のキャリアフレーム タブ スプリングチューブ B.
1 2 3 G015978 4 図 13 図 12 1. ホースガイド(図は左用) 2. ロッドブラケット 3. ナット 1. 六角ソケットねじ 3. キャリアフレーム 2. ピボットスペーサ 4. フランジロックナット 7. 全部の昇降アームを完全に下降させる。 8. キャリアフレームのシャフトにきれいなグ リスを塗る(図 14)。 注 カッティングユニットをトラクション ユニットに取り付ける時には、ロッドブ ラケットの隣にあるスプリングロッド穴 にヘアピンコッターを、忘れずに取り付 けてください。トラクションユニットを 外している時は、必ずヘアピンコッター をロッドの端の穴に差し込んでおいてく ださい。 2 1 6.
9. フロントに取り付けるカッティングユニッ トは、昇降アームの下に入れるときにキャリ アフレームのシャフトを立てて昇降アームの ピボットヨークに挿入する(図 14)。スラ ストワッシャがキャリアフレームのシャフト の所定位置にあることを確認してください。 C. 昇降アームのシャフトを昇降アームに差 し込み、ワッシャとリンチピンで固定す る(図 16)。 13.スナッパピンを使って、昇降アームのチェー ンを昇降アームに固定する(図 17)。カッ ティングユニットの オペレーターズマニュ アル に従って、決められたリンクを使用す ること。 10.クリックピンを使って、キャリアフレーム シャフトを昇降アームのヨークに固定する (図 14)。 11.Tカッティングユニットを首振りしないよう にロック(固定)するには、スナッパピン を使ってピボットヨークをキャリアフレー ムに固定します(図 15)。 図 17 G015977 チェーンブラケット 3. スナッパピン 15.リールモータのOリングにオイルを塗りつ け、モータのフランジに取り付ける。 図 15 スナッパピン 16.
図 19 1. ターフ補正スプリング 2. ヘアピンコッター 3. 4. スプリングロッド 六角ナット 図 18 1. リール駆動モータ 2. 2. スプリングロッド前部の6角ナットを締め て、スプリング(圧縮状態)の長さが15.
6 グリスアップを行う 必要なパーツはありません。 手順 初めて運転する前にマシン全体のグリスアップ を行って ください。「潤滑」の項を参照。こ の作業を怠ると重要部品に急激な磨耗が発生し ますから注意してください。 図 20 1. 7 カッティングユニットのキックスタンド 液量を点検する スタンドを立てたら、スナッパピンでキック スタンドをチェーンブラケットに固定します (図 21)。 必要なパーツはありません。 手順 1. 初回運転の前に、後アクスルオイルの量を 点検してください。「駆動系統の保守」の 「後アクスルオイルの点検」を参照。 2. 初回運転の前に油圧オイルの量を確認して ください。「運転」の章の「油圧オイルの 量の確認」を参照。 3. 初回運転の前に油圧オイルの量を確認して ください。「運転」の章の「エンジンオイ ルの点検」を参照。 8 図 21 1. チェーンブラケット 2. スナッパピン 3.
製品の概要 各部の名称と操作 ブレーキペダル 2枚のペダル(図 23)により左右の車輪を独立 で制御し、旋回性能、駐車、斜面での走行性能 を高めています。 ペダルのロック用ラッチ ペダルのロック用ラッチ(図 23)を使って2枚 のペダルを連結して駐車ブレーキを掛けます。 図 22 1. ゲージバー 4. 2. 3. 刈高調整ネジ ナット 5. 駐車ブレーキペダル グルーマ搭載時の刈高調 整に使う穴 使用しない穴 駐車ブレーキ(図 23)を掛けるには、ペダル ロック用ラッチで2枚のペダルを連結し、右ブ レーキペダルを踏み込みながら、つま先ペダル を踏み込みます。ブレーキを解除するには、駐 車ブレーキラッチが解除される左右どちらかの ペダルを踏み込みます。 図 23 1. ブレーキペダル 4. 走行ペダル 2. ペダルのロック用ラッチ 5. チルト調整ペダル 3.
チルト調整ペダル エンジンオイル圧警告灯 ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダル (図 23)を踏みこみ、ステアリングタワーを 手前に引き寄せ、ちょうど良い位置になった ら、ペダルから足を離します。 ランプ(図 25)は、エンジンオイルの圧力が 異常に低下すると点灯します。 刈り込み速度リミッタ 充電インジケータ(図 25)は、充電系統に異 常が発生すると点灯します。 充電インジケータ 刈り込み速度リミッタ(図 24)を上位置にセッ トすると、事前にセットしてある刈り込み速度 での走行になり、カッティングユニットが回転 できるようになります。刈り込み速度の調整は スペーサで行い、スペーサ1枚で、走行速度が 約 0.
昇降スイッチ 昇降スイッチ(図 25)は、カッティングユニッ トの上昇・下降を行うスイッチです。スイッチ の前側を押すとカッティングユニットが下降 し、後側を押すとカッティングユニットが上昇 します。カッティングユニットが降下した状態 でマシンを始動する場合には、昇降スイッチを 降下側に押してカッティングユニットをフロー ト刈り込みモードにしてください。 スロットルコントロール コントロール(図 25)を前に倒すとエンジン 回転速度が速くなり、後ろに引くと遅くなりま す。 図 26 ライトスイッチ スイッチ(図 25)の下側を押すとライトが点 灯します。スイッチの上側を押すとライトが 消灯します。 1. 電源ソケット 2. エンジンの冷却ファンのス イッチ 3. 4.
図 29 1. 燃料計 座席調整 前後調整レバー 図 27 1. 前側バックラップレバー 2. レバーを外側に引いて座席を前後に移動させ ます(図 30)。 後側バックラップレバー 座席アームレスト調整ノブ リール速度コントロール ノブを回して運転席のアームレストの角度を調 整します(図 30)。 前カッティングユニットと後カッティング ユニットの回転速度をコントロールします (図 28)。ノブを左に回すとリールの回転速 度が増加します。 背板調整レバー レバー動かしてシートの背板の角度を調整しま す(図 30)。 体重調整ゲージ オペレータの体重に合わせて適正に調整ができ ると表示が出ます(図 30)。高さ調整は、緑 色の範囲内でサスペンションの位置を変えて 行ないます。 図 28 1.
仕様 注 仕様や設計は予告なく変更されることがあ ります。 トラクションユニットの仕様 図 30 1. 体重調整ゲージ 4. 座席背板調整レバー 2. 体重調整レバー 5. アームレスト調整ノブ 3. 前後調整レバー 刈幅 307 cm 全幅(カッティングユニット降下 時) 345 cm 全幅(カッティングユニット上昇 時) 239 cm 全長 370 cm 高さ(ROPSを含む) 220 cm トレッド(前輪) 229 cm トレッド(後輪) 141 cm ホイールベース 171 cm 純重量(カッティングユニットと 油脂類を含まない) 1574 kg アタッチメントやアクセサリ 体重調整レバー メーカーが認定する Toro 様々なアタッチメン トやアクセサリでお仕事の幅をさらに広げてく ださい。アタッチメントやアクセサリについて の情報は、 正規ディーラー またはディストリ ビュータへ。インターネット www.Toro.
運転操作 1. 平らな場所に駐車する。 2. フードのラッチを外し、フードを持ち上 げる(図 31)。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 注意 この機械の運転音は、オペレータの耳の位置 で 85 dBA と な り 、 長 時 間 使 用 し つ づ け る と 聴 覚に障害を起こす可能性がある。 運転に際しては聴覚保護具を使用すること。 注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でも いつでもエンジンを始動させることができ、 危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止 し、キーを抜いておくこと。 図 31 エンジンオイルの量を点検する 1. 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 フードのラッチ 3. ディップスティックを抜き取り、付いてい るオイルをウェスで拭き、もう一度一杯に 差し込んで抜きとる。 エンジンにはオイルを入れて出荷しています が、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量 を確認してください。 オイル量が安全レンジ内にあればよい (図 32)。 油量は約9.
図 33 1. エンジンオイルキャップ 注 種類の異なるオイルを使うときには、 古いオイルを全部抜き取ってから新しいオ イルを入れること。 図 34 1. 5. オイルキャップとディップスティックを取 り付ける。 補助タンク 2. ラジエター内部の液量を点検する。補給口 の首の上部まであればよい。また、補助タ ンク側面についてい るFULLマークまであれ ばよい(図 34)。 6. フードを降ろし、ラッチを掛ける。 冷却系統を点検する 3. 液量が不足している場合には冷却液は水 とエチレングリコール不凍液の50/50 混合 液を補給する。水だけの使用やアルコール 系、メタノール系の冷却液の使用は避ける こと。 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 毎日、冷却液の量を点検してください。容量は 12.3 リットルです l). 1. ラジエターキャップを注意深く外す。 4.
気温が -7℃ 以上の季節には夏用燃料を使用す る方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。 危険 燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。 発火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、また、エンジンが 停止して冷えている時に行う。こぼれた燃 料はふき取る。 • 箱型トレーラに本機を搭載した状態では、 絶対に本機への燃料補給をしてはならな い。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃 料 タ ン ク の 首 の 根 元 か ら 25 mm 程 度 下 ま で とする。これは、温度が上昇して燃料が膨 張したときにあふれないように空間を確 保するためである。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎 を絶対に近づけない。 • 燃料は安全で汚れのない認可された容器に 入れ、子供の手の届かない場所で保管す る 。 180 日 分 以 上 の 買 い 置 き は 避 け る 。 • 運転時には必ず適切な排気システムを取り 付け正常な状態で使用する。 重要 ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリ ンを使わないでください。この注意を守らな いとエンジンが破損します。 警告
プ レ ミ ア ム 生 分 解 油 圧 オ イ ル — Mobil EAL EnviroSyn 46H 危険 燃料を補給中、静電気による火花がガソリン に引火する危険がある。発火したり爆発した りすると、やけどや火災などを引き起こす。 重要 Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこ の製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイ ルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使 用しているエラストマーに悪影響を与えず、ま た広範囲な温度帯での使用が可能です。この オイルは通常の鉱物性オイルと互換性があり ますが、十分な生分解性を確保し、オイルそ のものの性能を十分に発揮させるためには、 通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使 用することが望まれます。この生分解油圧オ イ ル は 、 モ ー ビ ル 代 理 店 に て 、 19 リ ッ ト ル 缶 ま た は 208 リ ッ ト ル 缶 で 販 売 し て お り ま す 。 • 燃料容器は車から十分に離し、地面に直 接置いて給油する。 • 車に乗せたままの容器にガソリンを補給し ない。車両のカーペットやプラスチック製 の床材などが絶縁体と
4. 油量が少なければ上マークまで補給する。 注意 5. ディップスティックとキャップを取り付 ける。 機体の点検を行う前に、機械の可動部がす べて完全 に停止していることを必ず確認 すること。 タイヤ空気圧を点検する エンジンの停止手順 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 重要 高負荷で運転した後は、エンジンを停止 させる前に5 分間程度のアイドリング時間を とってください。これにより、エンジンを停 止する前にターボチャージャを冷却します。 これを怠るとターボチャージャにトラブルが 発生する場合があります。 タイヤは空気圧を高めに設定して出荷していま す。運転前に正しいレベルに下げてください。 タイヤの適正空気圧は、12–15 psi(83-103 kPa = 0.84-1.
を離れる場合にはいつでもエンジンを停止さ せる習慣をつけてください。 方向に踏み込む。エ ンジンが停止すれば正 常。停止しない場合はインタロックスイッチ が故障しているので、運転前に修理する。 インタロックスイッチの点検手順を以下に示し ます: リール回転速度の設定を行う 1. ゆっくりとした速度で、比較的広い、障害 物のない場所に移動する。カッティングユ ニットを降下させ、エンジンを停止し、駐 車ブレーキを掛ける。 一定で高品質な刈りあがりとムラのない見栄え を実現するためには、リール速度コントロール (運転席の下に搭載されています)を正しく 設定しておく必要があります。調整は以下の 手順で行います: 2. 着席し、走行ペダルを踏み込む。エンジン を始動させてみる。クランキングしなけれ ば正常。ク ランキングする場合はインタ ロックスイッチが故障しているので、運転 前に修理する。 1. カッティングユニットを希望の刈高にセッ トする。 2. 刈り込み条件に最も適した刈り込み速度 を決める。 3.
3. スプリングのテンションをなくしたら、ス プリングアクチュエータを固定しているボ ルトとロックナットを外す(図 39)。 図 39 図 38 1. 1. スプリング 2. スプリングアクチュエータ リール速度コントロールのノブ 4. スプリングアクチュエータを希望する穴に 取り付け、ロックナットで固定する。 昇降アームのカウンタバランス を調整する 5. 残りのスプリングにも同じ調整を行う。 旋回時の昇降アームの高さを調 整する 凹凸の激しいターフで一定の刈高にカット、 サッチが厚くたまっているターフで削らない ように刈るなど、様々なターフ条件に合わせ て、後カッティングユニットの昇降アームに ついているカウンタバランスを調整すること ができます。 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを下降させ、エンジンを停止させ、駐車 ブレーキを掛けてキーを抜き取る。 2.
り、トランスミッ ションを破損することな く機械を押して移動できる ようになる。 バルブを開けたとき、どちらの方向に 回 したかを覚えておくこと。 図 41 図 40 1. 1. バイパスバルブ スイッチ 3. エンジンを掛ける時にはバルブを元通り に90度(1/4回転)閉める。バルブを締め るときのトルク値が 5~8 ft.-lb.(7~ 11N·m=0.69~1.10 kg.m)を超えないよう にする。 3.
故障診断用ACEディスプレイは、この機能(電 気系)をチェックする装置です。 インタロックスイッチの動作を点 検する インタロックスイッチは、走行バーがニュー トラル位置、PTOスイッチがOFF位置、そして 昇降スイッチがニュートラル位置にない限り エンジンが始動(クランキングも)できない ようにする安全装置です。また、走行ペダル が踏まれた状態でオペレータが座席を離れる とエンジンを停止させます。 図 42 1. 注意 故障診断ランプ インタロックスイッチは安全装置であり、これ を取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。 ランプの点滅は以下のどちらかを知らせてい ます: • 出力回路の1つがショートしている。 • 出力回路の1つが断線している。 • インタロックスイッチをいたずらしない。 • 作業前にインタロックスイッチの動作を 点検し、不具合があれば作業前に交換修 理する。 このような場合には、診断ディスプレイを使っ て異常のある出力回路を探します;「インタ ロックスイッチの点検」の項(このページ) を参照してください。 インタロックスイッチの機能点検手順 1.
注 ACEディスプレイ表面にのせるオーバー レイの種類を間違えないでください。 3. コントローラの近くにあるワイヤハーネス とそのコネクタを探し出す。 4. ハーネスのコネクタに付いているループ バックコネクタを注意深く外す。 5. ACE 故障診断ディスプレイのコネクタを ハーネスのコネクタに接続する。 注 ACEディスプレイの表面にのせるオーバー レイの種類を間違えないでください。 6. 始動キーをON位置に回すが、エンジンは 始動させない。 注 オーバーレイの赤文字は、対応する入力 スイッチを示し、緑文字は出力を示します。 7. ACEの右下すみの“outputs displayed”(出 力表示中)LEDが点灯すればよい。“inputs displayed”(入力表示中)が点灯したら、 切替えボタンで出力表示にする。 図 44 1. 故障診断用ACE 6.
運転の特性 とってください。これにより、エンジンを停 止する前にターボチャージャを冷却します。 これを怠るとターボチャージャにトラブルが 発生する場合があります。 この芝刈機はHST(ハイドロスタティックトラ ンスミッション)を採用しており、一般の芝管 理用機械とは異なった特性をもっています。よ く練習してから運転してください。運転に当 たっては、トラクションユニットおよびカッ ティングデッキやその他のインプレメントを効 率よく作動させていただくために気をつけるべ き点があります。特に、トランスミッションの 原理、エンジン速度と負荷との関係、ブレー ドやその他のインプレメントに掛かる負荷の 大きさ、ならびにブレーキの効果的な使用方 法をよく理解してください。 エンジンを停止させる前にすべてのコントロー ルを解除し、スロットルをSLOWに戻してくだ さい。スロットルを下げればエンジン回転が 下がり、運転音も振動も小さ くなります。そ の後にキーをOFFにしてエンジンを停止 させ てください。 エンジンの冷却ファンの操作 エンジンの冷却ファンのスイッチで、ファンの 2 つの動作モードを切り替えることができ
芝刈り エンジンを始動し、スロットルをFAST 位置と してエンジンの回転を最高にします。刈り込み 速度リミッタを「刈り込み」位置にセットしま す。PTO スイッチを ON 位置にセットし、昇降 スイッチでカッティングユニットを下降させ ます(前方のカッティングユニットは、後方 のカッティングユニットよりも早く降りてき ます)。走行ペダルを前進側に踏み込めば刈 り込みが始まります。 移動走行 PTO スイッチを OFF にし、カッティングユ ニットを移動走行位置まで上昇させます。刈り 込み速度リミッタを「移動走行」位置にセット します。狭い場所を通り抜ける時、カッティ ングユニットをぶつけて損傷しないよう十分 注意してください。斜面の通行には最大の注 意を払ってください。また、転倒事故を防止 するために、法面での速度の出しすぎや急旋 回に十分注意してください。下り坂ではハン ドリングを安定させるためにカッティングユ ニットを下降させてください。 37
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 8 時間 • ホイールナットのトルク締めを行う。 使用開始後最初の 50 時間 • エンジンオイルとフィルタの交換を行う。 使用開始後最初の 200 時間 • プラネタリギアオイルを交換する。 • リアアクスルオイルを交換する。 • 油圧フィルタを交換する 使用するごとまたは毎日 • • • • • • • • • • エンジンオイルの量を点検してください。 冷却系統を点検する。 油圧オイルの量を点検してください。 タイヤ空気圧を点検する。 インタロックスイッチの動作を点検してください。 インタロックスイッチの動作を点検する。 水セパレータの水抜きと異物の除去。 燃料フィルタ・水セパレータからの水抜きは毎日おこなって異物を除去してください。 エンジン部、オイルクーラ、ラジエターを清掃する。 油圧ライン油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングの ゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか十分に点検してください。 50運転時間ごと • ベアリングとブッシ
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 木 水 金 土 日 インタロックの動作 ブレーキの動作を 確認する エンジンオイルの 量を点検する 冷却水の量を点検 する 燃料・水セパレー タの水抜きを行う エアフィルタの状 態インジケータの 表示を確認する ラジエターとオイル クーラとスクリーン のよごれ具合を点 検する エンジンからの異 常音がないか点検 する 1 運転操作時に異 常音がないか点検 する 油圧オイルの量を 点検する 油圧ホースの磨耗 損傷を点検する オイル漏れなどが ないか点検する。 タイヤ空気圧を点 検する。 計器類の動作を確 認する リールとベッドナイ フの摺り合わせを 点検する 刈高の調整具合を 点検する グリスアップを行 なう 2 塗装傷のタッチ アップ 1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズ ルを点検する。 2.
定期整備ステッカー 図 45 注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険 である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。 40
整備前に行う作業 潤滑 フードの外しかた ベアリングとブッシュのグリスアッ プ 1. ラッチ(図 46)を外し、フードを回転させ て開く。 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと 定期的に、全部のベア リングとブッシュにNo.2 汎用リチウム系グリスを注入します。通常の使 用では 50 運転時間ごとに行いますが、機体を 水洗いしたあとは整備間隔に関係なく直ちにグ リスアップしてください。 グリスアップ箇所は以下の通りです: • ブレーキシャフトのピボットベアリング (5ヶ所)(図 47) 図 46 1. フードのラッチ(2ヶ所) 2.
• ステアリングシリンダのボールジョイント (2ヶ所)(図 49) • 昇降シリンダのブッシュ(カッティングユ ニット 1 台に 2 ケ所)(図 50) • 昇降アームのピボットブッシュ(カッティ ングユニット 1 台に 1 ケ所)(図 51) • カッティングユニットのキャリアフレーム (カッティングユニット 1 台に 2 ケ所) (図 51) • 昇降アームのピボット(カッティングユニッ ト 1 台に 1 ケ所)(図 51) 図 49 1.
エンジンの整備 まない乾燥した空気)で、1次フィルタとボ ディーとの間に溜まっている大きなゴミを取 高圧 の エ ア は 使 用 し な い で く だ さ り除く。高 い。異物がフィルタを通ってエンジン部へ 吹き込まれる恐れがあります。 エアクリーナの整備 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと このエア洗浄により、1次フィルタを外した 時にホコリが舞い上がってエンジン部へ入り 込むのを防止することができる。 エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がない か点検してください。破損していれば交換して ください。吸気部全体について、リーク、破 損、ホースのゆるみなどを点検してください。 3.
4. カバーについている異物逃がしポートを清 掃する。カバーについているゴム製のアウ トレットバルブを外し、内部を清掃して元 通りに取り付ける。 5. アウトレットバルブが下向き(後ろから見 たとき、時計の5:00と7:00の間になるよう に)カバーを取り付ける。 6. インジケータ(図 52)が赤になっている場 合はリセットする。 エンジンオイルとフィルタの整備 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 50 時間 150運転時間ごと 図 57 運転開始後50時間でエンジンオイルの初回交換 を行い、その後は、150 運転時間ごとにオイル とフィルタを交換してください。 1. 1. ドレンプラグ(図 56)を外してオイルを 容器に受ける。オイルが抜けたらドレンプ ラグを取り付ける。 エンジンオイルのフィルタ 3.
燃料系統の整備 ウォーターセパレータの整備: 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日—燃料フィ ルタ・水セパレータからの水抜 きは毎日おこなって異物を除去 してください。 危険 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災な どを引き起こす。 400運転時間ごと—燃料フィルタ のキャニスタは所定時期に交換 してください。 • 燃料補給は必ず屋外で、また、エンジンが 停止して冷えた状態で行う。こぼれた燃料 はふき取る。 水セパレータの水抜きは毎日おこなって異物を 除去してください。フィルタは400運転時間ご とに交換してください。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃 料タンクの首の根元から25 mm 程度下までと する。これは、温度が上昇して燃料が膨張 したときにあふれないように空間を確保す るためである。 1. 燃料フィルタの下に汚れのない容器をおく (図 59)。 2.
インジェクタからのエア抜き 電気系統の整備 注 通常のエア抜きを行ってもエンジンが始動で きない場合に行います。 バッテリーの充電と接続 1. 燃料噴射ポンプの No.1インジェクタノズル (図 60)へのパイプ接続部をゆるめる。 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含 まれており、カリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされていま す。取り扱い後は手をよく洗ってください。 1. 運転席のコンソールパネルのラッチを外し て持ち上げる(図 61)。 図 60 1. No.1インジェクタノズル 2. スロットルをFAST位置とする。 3. 始動キーをSTART位置に回し、接続部から流 れ出 る燃料が泡立たなくなるのを待つ。 燃料が泡立たなくなったら、キーをOFFに 戻す。 4. パイプをしっかり締め付ける。 5. 残りのノズルからも同じ要領でエアを抜く。 図 61 1. 運転席のコンソールパネル 2.
3. 充電が終わったらチャージャをコンセント から抜き、バッテリー端子からはずす。 警告 バッテリーの端子に金属製品や車体の金属 部分が触 れるとショートを起こして火花が 発生する。それによって水素ガスが爆発を 起こし人身事故に至る恐れがある。 警告 充電中は爆発性のガスが発生する。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火 気を近づけない。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行う ときには、端子と金属を接触させない ように注意する。 4.
20A 10A 10A 10A 10A 7.5A 7.5A 7.5A TEC-5002 2A 60A 120-1672 図 63 ラッチを外し、オペレータコントロールパネ ル(図 64)を開いてヒューズを露出させる (図 65)。 図 65 1. 図 64 1. 運転席のコンソールパネル 2.
走行系統の整備 プラネタリギアオイルの交換 ホイールナットのトルクを点検する 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 200 時間 800運転時間ごと 1年ごと 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間 200運転時間ごと 200運転時間で初回交換を行います。その後は 800運転時間ごと又は 1 年に 1 回のうち早い方 の時期に交換してください。補給用には高品質 のSAE 85W-140 ギアオイルを使用してく ださ い。 1. 平らな場所で、ホイールの点検/ドレンプラ グ(図 67) が一番下(時計の6時の位置) に来るように停止させる。 警告 この整備を怠ると車輪の脱落や破損から人身 事故につながる恐れがある。 85~ ~100ft.-lb. 前 輪 と 後 輪 の ホ イ ー ル ナ ッ ト を 85 (115 115~ ~ 136 N·m= 11.8 11.8~ ~ 13.8 kg.m kg.
6. 点検/ドレンプラグが、プラネタリギア上 で時計の 3 時又は 9 時の位置にくるよう に駐車する。 7. 新しいSAE 85W-140オイルを入れる。容量は 500 cc。 (穴が2 時または10 時の位置にあ る状態で)穴のフチまでオイルを入れる。プ ラグを取り付ける。 8. 反対側のプラネタリギアアセンブリも同様 に作業する。 図 70 1. リアアクスルオイルの点検 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと 3. オイルが抜けやすいように点検用プラグ(3 個)を 抜く。 リアアクスルには出荷時にSAE 85W-90 ギアオイ ルを注入しています。初めて使用する前および 400 運転時間ごとに量を点検してください。容 量は2.4 リットルです l). オイル漏れの目視 点検は毎日行ってください。 4. 各ドレンプラグからオイルを抜き、容器で 回収する。 5. プラグを取り付ける。 6. 点検穴から、新しい85W-140 オイルを入れ る。容量 は2.4リットル。穴の縁まで入れ ばよい。 1. 平らな場所に駐車する。 2.
走行ドライブのニュートラル調整 走行ペダルがニュートラル位置にあるときには 本機は停止していなければいけません。動きだ すようでしたら調整が必要です。 1. 平らな場所に駐車し、、エンジンを停止さ せ、速度コントロールをLOWレンジにセット し、カッティングユニットを降下させる。右 ブレーキだけ踏んだ状態で駐車ブレーキを 掛ける。 図 72 2. 車両の左側をジャッキアップして前輪を床 から浮かす。落下事故防止のためにジャッ キスタンドでサポートする。 1. トラクションユニットの前部 2. タイヤ後部よりも 3mm 小 さい 3. エンジンを始動しアイドル回転させる。 4. 前への動きを止めたい場合は、ポンプロッ ドの端部にあるジャムナットを回してポン プコントロールチューブ(図 71)を前へ動 かす。後への動きを止めたい場合は、後へ 動かす。 ポンプロッド ジャムナット 2. 中心線から中心線までの 距離 2.
冷却系統の整備 エンジンの冷却システムの整備 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 エンジン部、オイルクーラ、ラジエターは毎日 清掃してください。汚れが激しければより頻 繁な清掃が必要です。 1. 後スクリーン(図 74)のラッチをはずし て後部を開ける。スクリーンを丁寧に清掃 する。 注 蝶番のピンを抜くとスクリーンを外すこ とができます。 図 75 1. オイルクーラのラッチ 3. クーラを後ろに傾ける。オイルクーラとラ ジエターの裏表を(図 76)圧縮空気で丁寧 に清掃する。機体の前側からエアを吹きつけ て後ろ側にゴミを吹き飛ばします。その後、 今度は後ろ側から前側に向かって吹きつけて 清掃します。この作業を数回繰り返してごみ やほこりを十分に落としてください。 図 74 1. 後スクリーンのラッチ 2. ラッチ(図 75)を回して、オイルクーラを フレームから外す。 図 76 1. オイルクーラ 2. ラジエター 重要 ラジエターやオイルクーラを水で洗浄 するとサビなどが発生しやすくなり、機器 の寿命が短くなります。 4.
ブレーキの整備 ベルトの整備 ブレーキの調整 オルタネータベルトの整備 ブレーキペダルの遊びが25 mm以上となったり、 ブレーキの効きが悪いと感じられるようになっ たら、調整を行ってください。遊びとは、ブ レーキペダルを踏み込んでから抵抗を感じるま でのペダルの行きしろを言います。 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと オアウタネータのベルト(図 78)は100運転時 間ごとに点検します。 1. プーリとプーリの中間部分を5 kg で押さえ た時に 10 mm程度のたわみがでるのがよい。 1. 左右のペダルが独立に動けるように、ブレー キペダルのロックピンを外す。 2. たわみが 10 mm 程度でない場合には、オル タネータ取り付けボルト(図 78)をゆる める。適当な張りに調整してボルトを締め る。ベルトのたわみが適切に調整されたこ とを確認する。 2. 行きしろを小さくするにはブレーキを締め る: A. ブレーキケーブル(図 77)の端にある前 ナッ トをゆるめる。 図 77 1. ブレーキケーブル 図 78 B.
油圧系統の整備 3. 新しいフィルタのガスケットに薄くオイル を塗布し中にオイルを入れる。 油圧オイルの交換 整 備 間 隔 : 800運転時間ごと 通常は 800 運転時間ごとにオイルを交換しま す。オイルが汚染されてしまった場合は油圧系 統全体を洗浄する必要がありますので、Toro 代 理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳 液状になったり黒ずんだ色なったりします。 1. エンジンを止め、フードを開ける。 2. 油圧オイルタンクからケースリターンライ ンを外し、流れ出すオイルを大型の容器に 受ける。オイルが全部流れ出たらラインを 元通りに接続する。 3. タンクに油圧オイルを入れる。容量は約 28 リットルである。「油圧オイルを点検する」 を参照。 図 79 1. 油圧フィルタ 重要 指定された銘柄のオイル以外は使用し ないでください。他のオイルを使用すると システムを損傷する可能性があります。 4. タンクにキャップを取り付ける。エンジン を始動し、全部の油圧装置を操作して内部に オイルを行き渡らせる。また、オイル漏れが ないか点検して、エンジンを停止する。 5.
カッティングユニットの保守 油圧ライン油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、 支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆる み、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点 検してください。異常を発見したら必ず運転を 行う前に修理してください。 カッティングユニットのバックラップ 警告 警告 バックラップ中にリールに触れると大けがをす る。 • リールその他の可動部に手指、足、衣類等 を近づけないよう注意すること。 • エンジンが動いている間は、止まったリー ルを絶対に手や足で回そうとしないこと。 高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体 に重大な損傷を引き起こす。 • 油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに 傷や変形がないか接続部が確実に締まって いるかを確認する。 • 油圧のピンホールリークやノズルからは作 動油が高圧で噴出しているので、絶対に手 などを近づけない。 注 バックラップの時は、前3ユニット、後2ユ ニットがそれぞれ共に回転します。 1.
洗浄 スパークアレスタマフラーの整備 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 200 運転時間ごとに、マフラーにたまったカー ボンの除去を行ってください。 1. マフラーの下側の掃除穴からパイププラグ を抜き出す。 注意 マフラーが熱くなっていると火傷を負うお それがある。 マフラーの周囲で作業を行うときには注意 すること。 図 81 1. 前側バックラップレバー 2. 2. エンジンを掛ける。木片や金属の板で通常 の排気口 を塞いで排気が掃除穴から噴出 すようにする。カーボンが排出されなくな るまで待つ。 後側バックラップレバー 8. リールの回転が止まってしまったり、回転 が一定しない場合には、スロットル速度を少 し上げて安定させる。 注意 9. バックラップ中にカッティングユニットに 調整を行う場合には、まず昇降スイッチの後 部を押してリールの回転を止め、PTOスイッ チをOFF位置にセットし、エンジンを停止さ せてから調整作業に取り掛かる。調整が終っ たら8までの作業を行う。 掃除穴の真後ろに立たないこと。 必ず安全めがねを着用すること。 3.
保管 エンジン 1. エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグ をはめる。 2. オイルフィルタを外して捨てる。新しいオ イルフィルタを取り付ける。 3. 新しいエンジンオイルを入れる(SAE 15W-40, CH-4, CI-4クラスまたはそれ以上; 9.5 リットル)。 4. エンジンを始動し、約2分間のアイドル運転 を行う。 5. エンジンを止める。 6. 燃料タンクから燃料を抜き取り、きれいな 燃料で内部を洗浄する。 7. 燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付 けを行う。 8. エアクリーナをきれいに清掃する。 9. エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口 を防水テープでふさぐ。 10.冷却水(エチレングリコール不凍液と水と のの 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を 考慮して必要に応じて補給する。 トラクションユニット 1. トラクションユニット、カッティングユニッ ト、エンジンをていねいに洗浄する。 2. タイヤ空気圧を点検する;「タイヤ空気圧 を点検する」を参照。 3. ボルト・ナット類にゆるみながいか点検し、 必要な締め付けを行う。 4.
図面 油 圧 回 路 図 (Rev.
電 気 回 路 図 - シ ー ト 1 (Rev.
電 気 回 路 図 - シ ー ト 2 (Rev.
メモ: 61
メモ: 62
メモ: 63
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