Form No. 3376-322 Rev D Reelmaster ® 7000 4 輪 駆 動 ト ラ ク シ ョ ンユニット 03708— —シ リ ア ル 番 号 313000001 以 上 モ デ ル 番 号 03708 製品のご登録、オペレーターズマニュアルやパーツカタログの無料ダウンロードはこちらへどうぞ:www.Toro.com.
この製品は、関連するEU規制に適合していま す; 詳細については、DOC シート(規格適合証 明書)をご覧ください。 この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法 を十分に理解し、他人に迷惑の掛からないまた 適切な方法でご使用ください。この製品を適切 かつ安全に使用するのはお客様の責任です。 警告 弊社Toroのウェブサイトwww.Toro.
重 この他に2つの言葉で注意を促しています。重 注 要 は製品の構造などについての注意点を、注 はその他の注意点を表しています。 ジャッキアップポイント ..............35 ロープ掛けのポイント ................35 診断ランプについて ..................35 故障診断用ACE ディスプレイ ...........35 インタロックスイッチの動作を点検す る ...............................35 運転の特性 .........................37 エンジンの冷却ファンの操作 ...........37 ヒント .............................38 保守 ...................................39 推奨される定期整備作業 ................39 始業点検表 .........................40 定期整備ステッカー ..................41 整備前に行う作業......................
安全について 油圧フィルタの交換 ..................55 油圧ラインとホースの点検.............55 カッティングユニットの保守.............56 カッティングユニットのバックラッ プ ...............................56 洗浄 .................................57 スパークアレスタマフラーの整 備 ...............................57 保管 ...................................58 エンジン ...........................58 トラクションユニット ................58 図面 ...................................59 この機械は、CEN安全規格EN 836:1997(但し所 定のステッカーの貼付が条件)、および米国連 邦ANSI規格B71.
• エンジンを掛ける前には、アタッチメン トのクラッチをすべて外し、ギアシフトを ニュートラルにし、駐車ブレーキを掛けてく ださい。 • 「安全な斜面」はあり得ません。芝生の斜 面での作業には特に注意が必要です。転倒 を防ぐため: – 斜面では急停止・急発進しない。 – 斜面の走行や小さな旋回は低速で。 – 隆起や穴、隠れた障害物がないか常に 注意すること。 – 急な旋回をしないでください。バックす る時には安全に十分注意する。 – マニュアルに指示があれば、カウンタ バランス やホイールバランスを使用す ること。 • 隠れて見えない穴や障害物に常に警戒を怠 らないようにしましょう。 • 道路付近で作業するときや道路を横断する ときは通行に注意しましょう。 • 芝面以外の場所を走行するときはブレード の回転を止めてください。 • アタッチメントを使用するときは、排出方 向に気を付け、人に向けないようにしてく ださい。また作業中は機械に人を近づけな いでください。 • ガードが破損したり、正しく取り付けられて いない状態のままで運転しないでください。 インタロック装置は絶対に取り外さないこ と、また、正しく調整
• • • • • • • • – 詰まりを取り除くとき; – 機械の点検・清掃・整備作業などを行 うとき; – 異物をはね飛ばしたときや機体に異常な 振動を感じたとき。機械に損傷がないか 点検し、必要があれば修理を行ってくだ さい。点検修理が終わるまでは作業を再 開しないでください。 エンジンを停止する時にはスロットルを下げ ておいて下さい。また、燃料バルブの付いて いる機種では燃料バルブを閉じてください。 カッティングユニットに手足を近づけない でください。 バックするときには、足元と後方の安全に 十分な注意を払ってください。 旋回するときや道路や歩道を横切るときな どは、減速し周囲に十分な注意を払ってくだ さい。刈り込み中以外はブレードの回転を止 めておいてください。 アルコールや薬物を摂取した状態での運転 は避けてください。 機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故 となります。稲光が見えたり雷が聞こえるよ うな場合には機械を運転しないで安全な場所 に避難してください。 トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろ すときには安全に十分注意してください。 見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木な どの障
斜面を下るときには、機体を安定させるた めにカッティングユニットを下げておいてく ださい。 この機械は本来の目的から外れた使用をすると ユーザーや周囲の人間に危険な場合がありま す。 • 走行ペダルはゆっくり操作してください。 また運転中、特に下り坂を走行中はペダルか ら足を放さないでください。 警告 エンジンの排気ガスには致死性の有毒物質であ る一 酸化炭素が含まれている。 ブレーキが必要な時にはペダルを後退側に 踏み込むと効果的です。 屋内や締め切った場所ではエンジンを運転し ないこと。 • 坂を登りきれない時は、絶対にUターンし ないでください。必ずバックで、ゆっくり と下がって下さい。 • エンジンの緊急停止方法に慣れておきま しょう。 • 人や動物が突然目の前に現れたら直ちにリー ル停止。注意力の分散、アップダウン、カッ ティングユニットから飛びだす異物など思わ ぬ危険があります。周囲に人がいなくなるま では作業を再開しないこと。 • テニスシューズやスニーカーでの作業は避 けてください。 • 安全靴と長ズボンの着用をおすすめします。 地域によってはこれらの着用が義務付けられ てい
振動レベル 用になると製品保証を受けられなくなる場 合があります。 腕および手 音力レベル 右手の振動レベルの実測値 = 0.3 m/s2 この機械は、音力レベルが 101 dBA であること が確認されています; ただしこの数値には不 確定値(K)1 dBA が含まれています。 左手の振動レベルの実測値 = 0.3 m/s2 不確定値(K)= 0.16 m/s2 実測は、EC規則 836 に定める手順に則って実 施されています。 音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順 に則って実施されています。 全身 音圧レベル 振動レベルの実測値 = 0.2 m/s2 この機械は、オペレータの耳の位置における音 圧レベルが 83 dBA であることが確認されて います; ただしこの数値には不確定値(K) 1 dBA が含まれています。 不確定値(K) = 0.
117-4765 1. オペレーターズマニュアル を読むこと。 2. 始動補助剤の使用禁止 117–2385 1. オペレーターズマニュアル 3. エンジン: 予熱 4. エンジン: 停止 を読むこと 。 2. エンジン: 始動 117-4766 1. ファンによる手足切断の危険:可動部に近づかないこと 117–2718 117-2386 1. デッキ上昇 3. 後退 2. ファン逆転 4. 自動 106-6755 1. 冷却液の噴出に注意。 3. 警告: 表面が熱い。触れな いこと。 2. 爆発の危険オペレーターズ マニュアル を読むこと。 4. 警告: オペレーターズマ ニュアル を読むこと。 119-3905 1. リール速度 98-4387 1.
93-6688 1. 警告: 整備作業前にマニュ アルを読むこと。 2. 手足や指の切断の危険: エンジンを止め、各部の完 全停止を待つこと。 106-6754 20A 10A 10A 10A 10A 7.5A 7.5A 7.5A TEC-5002 2A 60A 120-1672 120-1672 1. スタータ, 20A 2. 作業ランプ, 10A 5. 計器, 10A 6. GM4500 コントローラ, 2A 3. 4. 運転席, 10A 電源ソケット, 10A 7. 供給電流, 7.5A 8. エンジン予熱, 60A 110-9642 1. 負荷が掛かっている危険 - オペレーターズマニュアル を読 むこと 2. ロッドブラケットに一番近い穴にコッターピンを移し、昇降 アームとヨークをを外す 10 1. 警告: 表面が熱い。触れないこと。 2.
120-1683 1. 2. 警告: オペレーターズマニュアル を読むこと; 必ず、講習を受 けてから運転すること。 4. 警告:斜面に駐車しないこと;平らな場所で、駐車ブレーキを掛 け、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させ、マシン から離れる場合にはキーを抜き取ること。 警告: このマシンの牽引を行う前に、 オペレーターズマニュ 5. 異物が飛び出す危険:人を近づけないこと。 6. ベルトに巻き込まれる危険: 可動部に近づかないこと。すべて のガード類を正しく取り付けて使用すること。 アル を読むこと。 3.
0-1686 CE 基 準 に 適 合 さ せ る 場 合 に P/N 120–1683 の 上 か ら 貼 り 付 け る * *この安全ステッカーには、欧州芝刈り機基準 EN 836:1997 に準拠する法面に関わる警告表示が含まれており、法面の最大傾斜角度について具体的な数値が表示されており ますが、これは当該基準の定めに従って決定された控えめな数値せす。 1. 2. 警告: オペレーターズマニュアル を読むこと; 必ず、講習を受 けてから運転すること。 4. 警告:斜面に駐車しないこと;平らな場所で、駐車ブレーキを掛 け、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させ、マシン から離れる場合にはキーを抜き取ること。 警告: このマシンの牽引を行う前に、 オペレーターズマニュ 5. 異物が飛び出す危険:人を近づけないこと。 6. ベルトに巻き込まれる危険: 可動部に近づかないこと。すべて のガード類を正しく取り付けて使用すること。 アル を読むこと。 3.
バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 6. バッテリーに人を近づけな いこと。 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこ と。 7. 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等 の危険あり 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷 の危険あり。 4. 保護メガネ等着用のこと 9. 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当てを 受けること。 5. オペレーターズマニュアル 10. を読むこと 。 120-1671 120-1670 1. トラクションユニットの速度 2. 低速 3.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 内容 1 2 3 4 5 6 7 8 9 数量 用途 必要なパーツはありません。 – サポートローラを調整します 警告表示ステッカー 1 CE 基準に適合させない場合には使用す る必要はありません。 フードロックブラケット リベット ねじ, 1/4 x 2 インチ 平ワッシャ, 1/4 inch ロックナット, 1/4 inch 前ホースガイド(右) 前ホースガイド(左) 1 2 1 2 1 1 1 必要なパーツはありません。 – ターフ補正スプリングを調整します。 カッティングユニットのキックスタンド 1 カッティングユニットにキックスタンドを取 り付けます。 必要なパーツはありません。 – マシンのグリスアップを行ってください。 必要なパーツはありません。 – 後アクスルオイル、油圧オイル、エンジン オイルの量を点検します。 ゲージバー 1 ゲージバーは刈高の調整に使用します。 欧州 CE 規格に適合させる場合にのみ必 要となります。 カッティングユニットを取り付け
1 2 サポートローラを調整する 諸国用の警告ステッカーに貼り 代えます。 必要なパーツはありません。 この作業に必要なパーツ 手順 1 警告表示ステッカー トラクションユニットに取り付けるカッティン グユニットの刈り幅に合わせて、サポートロー ラを以下のように調整する: 手順 • 27 インチのカッティングユニットを使用す る場合には、ローラを、サポートアセンブリ のチャネルの上穴に取り付ける(図 3)。 CE 基準に適合させる必要がある場合には、警告 ステッカー(P/N 120–1683)を、P/N 120–1686 の上から貼り付けます。 • 32 インチのカッティングユニットを使用す る場合には、ローラを、サポートアセンブリ のチャネルの下穴に取り付ける(図 3)。 3 CE 規 格 に 適 合 さ せ る た め に フ ー ドにロックを取り付けます。 この作業に必要なパーツ 1 2 g019541 3 1 フードロックブラケット 2 リベット 1 ねじ, 1/4 x 2 インチ 2 平ワッシャ, 1/4 inch 1 ロックナット, 1/4 i
1 2 G012629 図6 1. CE 用ロックブラケット フードのラッチ 5. ブラケットとワッシャをフードにリベット で固定する(図 6)。 2. フードラッチブラケットをフードに固定して いるリベット(2本)を外す(図 5)。フー ドからフードラッチブラケットを取り外す。 2 ボルト&ナットアセンブリ 4. フードの内側にある穴に、ワッシャを整列 させる。 図4 1. 2. 6. フードラッチブラケットにラッチを入れる (図 7)。 1 1 G012630 図7 G012628 1. 図5 1. フードラッチブラケット 2. リベット フードのラッチ 7. フードロックブラケットのもう一方のアー ムにボルトを取り付けてラッチを固定する (図 8)。ボルトはしっかりと固定するが ナットの締め付けは行わないこと。 3.
3 2 1 G012631 図8 1. ボルト 2. ナット 3. フードロックブラケットの アーム 4 図9 1. カッティングユニットを取り付ける 5. どのカッティングユニットも、カッティン グユニットの右側にターフ補正スプリングを 取り付けて出荷している。ターフ補正スプリ ングは、リール駆動用モータを取り付ける側 に取り付ける必要がある。以下の要領で、 ターフ補正スプリングの位置換えを行う: この作業に必要なパーツ 1 前ホースガイド(右) 1 前ホースガイド(左) カウンタウェイト A. カッティングユニットのタブにロッドブ ラケットを固定しているキャリッジボル ト2本を外す(図 10)。 手順 1. 出荷用ブラケットからリールモータを取り 出す。 2. 出荷用のブラケットを外して破棄する。 3. カッティングユニットをカートンから取り 出す。同梱されているカッティングユニット 用オペレーターズマニュアルに従って、希望 の設定に組み立て、調整を行う。 図 10 4.
図 12 図 11 1. 反対側のキャリアフレーム タブ 2. ロッドブラケット D. カッティングユニットのタブにロッド ブラケットを取り付け、キャリッジボル ト2本とナットで固定する(図 11)。ま た、ロッドブラケットの再取り付けを行 うときに、カッティングユニットのタブ の前に、左ホースガイドを取り付ける (図 13)。 #4( (左 前 ) カ ッ テ ィ ン グ ユ ニ ッ ト 重 要 #4 #5( (右 前 ) カ ッ テ ィ ン グ ユ ニ ッ ト で と 、 #5 は、ロッドブラケット取り付けナットを 使って、各ユニットのタブの前に、ホー スガイドを取り付ける。ホースガイド は、中央カッティングユニットに向かっ 12~ ~図 14 14) )。 て傾斜するのが正しい(図 12 図 13 1. ホースガイド(図は左用) 2. ロッドブラケット 1 3. ナット 1 g019602 図 14 1.
より、これらのカッティングユニットの首 振り追従性能を向上させることができます (図 12)。 注 32インチ・カッティングユニットにはピ ボットスペーサはついていません。 1 2 1 2 3 5 3 G015978 4 4 図 15 1. 六角ソケットねじ 3. キャリアフレーム 2. ピボットスペーサ 4. フランジロックナット G015976 図 16 7. 全部の昇降アームを完全に下降させる。 8. キャリアフレームのシャフトにきれいなグ リスを塗る(図 16)。 1. 2. 昇降アームのピボットヨーク 昇降アーム 3. クリックピン 4. キャリアフレームのシャフト 5. スラストワッシャ 9. フロントに取り付けるカッティングユニッ トは、昇降アームの下に入れるときにキャリ アフレームのシャフトを立てて昇降アームの ピボットヨークに挿入する(図 16)。スラ ストワッシャがキャリアフレームのシャフト の所定位置にあることを確認してください。 10.
1 図 19 G015977 図 17 1. 1. 昇降アームのチェーン 2. チェーンブラケット 3. スナッパピン スナッパピン 14.リールモータのスプラインシャフトにきれ いなグリスを塗りつける。 注 法面では、カッティングユニットを固定 することをお奨めします。 15.リールモータのOリングにオイルを塗りつ け、モータのフランジに取り付ける。 12.刈高 19 mm 超で使用する場合には、リア カッティングユニットの取り付けは以下の 要領で行う。 16.モータを手に持ち、右回りにひねってモー タのフランジをボルトから逃がしながら、 キャップスクリュにモータをセットする (図 20)。モータを左回りにひねって、ボル トにフランジをしっかりと掛け、ボルトを締 めてモータを固定する。 A. 昇降アームのピボットシャフトを昇降 アームに固定しているリンチピンとワッ シャを外し、昇降アームからピボット シャフトを抜き出す(図 18)。 重要 リールモータのホースがねじれたり、 折れたり、はさまれたりしないように注意 してください。 図 18 1.
注 刈高や刈り込みの強さを変更した場合に は、ターフ補正スプリングの設定の確認、調 整が必要になります。 5 ターフ補正スプリングを調整する 6 必要なパーツはありません。 カッティングユニットのキックスタ ンドを使う 手順 ターフ補正スプリング(図 21)は、前ローラ から後ローラへと、カッティングユニットの体 重移動を行います。(これによりユニットを安 定させ、いわゆる「波打ったような」仕上がり (ボビングとかマーセリングといわれる現象) を防いでいます。 この作業に必要なパーツ 1 カッティングユニットのキックスタンド 手順 重要 この調整は、カッティングユニットをトラ クタに取り付け、ユニットを真っ直ぐ前に向け て床に降ろした状態で行ってください。 ベッドナイフやリールを見るためにカッティン グユニットを立てる場合には、ベッドバー調 整ネジのナットが床面に接触しないように、 カッティングユニットの後ろ側についている キックスタンドで支えるようにしてください (図 22)。 1.
2. 初回運転の前に油圧オイルの量を確認して ください。「運転」の章の「油圧オイルの 量の確認」を参照。 3. 初回運転の前に油圧オイルの量を確認して ください。「運転」の章の「エンジンオイ ルの点検」を参照。 9 ゲージバーを使う この作業に必要なパーツ 1 ゲージバー 図 23 1. チェーンブラケット 2. スナッパピン 3. 手順 カッティングユニットのキッ クスタンド ゲージバーは刈高の調整に使用します。カッ ティングユニットの調整に関する詳細はカッ ティングユニットのオペレーターズマニュアル を参照してください(図 24)。 7 グリスアップを行う 必要なパーツはありません。 手順 初めて運転する前にマシン全体のグリスアップ を行って ください。「潤滑」の項を参照。こ の作業を怠ると重要部品に急激な磨耗が発生し ますから注意してください。 図 24 8 液量を点検する 必要なパーツはありません。 手順 1. 初回運転の前に、後アクスルオイルの量を 点検してください。「駆動系統の保守」の 「後アクスルオイルの点検」を参照。 22 1. ゲージバー 2. 3.
製品の概要 チルト調整ペダル ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダル (図 25)を踏みこみ、ステアリングタワーを 手前に引き寄せ、ちょうど良い位置になった ら、ペダルから足を離します。 各部の名称と操作 ブレーキペダル 刈り込み速度リミッタ 2枚のペダル(図 25)により左右の車輪を独立 で制御し、旋回性能、駐車、斜面での走行性能 を高めています。 刈り込み速度リミッタ(図 26)を上位置にセッ トすると、事前にセットしてある刈り込み速度 での走行になり、カッティングユニットが回転 できるようになります。刈り込み速度の調整は スペーサで行い、スペーサ1枚で、走行速度が 約 0.
エンジンオイル圧警告灯 昇降スイッチ ランプ(図 27)は、エンジンオイルの圧力が 異常に低下すると点灯します。 昇降スイッチ(図 27)は、カッティングユニッ トの上昇・下降を行うスイッチです。スイッチ の前側を押すとカッティングユニットが下降 し、後側を押すとカッティングユニットが上昇 します。カッティングユニットが降下した状態 でマシンを始動する場合には、昇降スイッチを 降下側に押してカッティングユニットをフロー ト刈り込みモードにしてください。 充電インジケータ 充電インジケータ(図 27)は、充電系統に異 常が発生すると点灯します。 キースイッチ スロットルコントロール 始動キー(図 27)には3つの位置があります: OFF, ON/Preheat, STARTです。 コントロール(図 27)を前に倒すとエンジン 回転速度が速くなり、後ろに引くと遅くなりま す。 PTO ス イ ッ チ PTOスイッチ(図 27)には2つの位置がありま す: Out(回転)とIn(停止)です。PTO ボタ ンを引くとカッティングユニットのブレードが 回転を開始します。カッティングユニットのブ レード
図 28 1. 電源ソケット 2. エンジンの冷却ファンのス イッチ 3. 4. バッグホルダー アワーメータ 図 29 1. 前側バックラップレバー 2. 後側バックラップレバー エンジンの冷却ファンのスイッチ リール速度コントロール このマシンには、エンジン冷却用油圧駆動式自 動逆転ファンが装備されています。ファンス イッチ(図 28)には2つの位置があります: R(手動リバース)と Auto(自動;通常使用 用)です。マニュアルの「運転操作」の章の 「エンジン冷却ファンの操作」の項を参照し てください。 前カッティングユニットと後カッティング ユニットの回転速度をコントロールします (図 30)。ノブを左に回すとリールの回転速 度が増加します。 バッグホルダー バッグホルダー(図 28)は物入れにお使いく ださい。 アワーメータ アワーメータ(図 28)は、本機の積算運転時 間を表示します。 バックラップレバー リールのバックラップを行うときに使用します (図 29)。 図 30 1.
図 31 1. 燃料計 座席調整 図 32 前後調整レバー レバーを外側に引いて座席を前後に移動させ ます(図 32)。 1. 体重調整ゲージ 4. 座席背板調整レバー 2. 体重調整レバー 5. アームレスト調整ノブ 3.
仕様 運転操作 注 仕様や設計は予告なく変更されることがあ ります。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 注意 トラクションユニットの仕様 刈幅 307 cm 全幅(カッティングユニット降下 時) 345 cm 全幅(カッティングユニット上昇 時) 239 cm 全長 370 cm 高さ(ROPSを含む) 220 cm トレッド(前輪) 229 cm トレッド(後輪) 141 cm ホイールベース 171 cm 純重量(カッティングユニットと 油脂類を含まない) 1574 kg この機械の運転音は、オペレータの耳の位置 で 85 dBA と な り 、 長 時 間 使 用 し つ づ け る と 聴 覚に障害を起こす可能性がある。 運転に際しては聴覚保護具を使用すること。 注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でも いつでもエンジンを始動させることができ、 危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止 し、キーを抜いておくこと。 エンジンオイルの量を点検する アタッチメントやアクセサリ 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 メー
2. フードのラッチを外し、フードを持ち上 げる(図 33)。 図 35 1. 注 種類の異なるオイルを使うときには、 古いオイルを全部抜き取ってから新しいオ イルを入れること。 図 33 1. エンジンオイルキャップ フードのラッチ 5. オイルキャップとディップスティックを取 り付ける。 3. ディップスティックを抜き取り、付いてい るオイルをウェスで拭き、もう一度一杯に 差し込んで抜きとる。 6. フードを降ろし、ラッチを掛ける。 冷却系統を点検する オイル量が安全レンジ内にあればよい (図 34)。 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 毎日、冷却液の量を点検してください。容量は 12.3 リットルです。 1. ラジエターキャップを注意深く外す。 注意 エンジン停止直後にラジエターのキャップ を開けると、高温高圧の冷却液が吹き出し てやけどを負う恐れがある。 • エンジン回転中はラジエターのふたを 開けないこと。 • キャップを開けるときはウェスなどを使 い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっく りと開けること。 図 34 1. ディップスティック 4.
気温が -7℃ 以上の季節には夏用燃料を使用す る方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。 重要 ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリ ンを使わないでください。この注意を守らな いとエンジンが破損します。 警告 燃料を飲み込むと非常に危険で生命に関わる。 また気化した燃料に長期間ふれると身体に重 篤な症状や疾病を引き起こす。 • 燃料蒸気を長時間吸わないようにする。 • ノズルや容器の口に顔を近づけない。 • 燃料蒸気が目や肌に触れないようにする バイオディーゼル燃料対応 この機械はバイオディーゼル燃料を混合した B20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常 軽油が80%)を使用することができます。た だし、通常軽油は硫黄分の少ない、または極 微量のものを使ってください。以下の注意を 守ってお使いください。 図 36 1. 補助タンク 2. ラジエター内部の液量を点検する。補給口 の首の上部まであればよい。また、補助タ ンク側面についてい るFULLマークまであれ ばよい(図 36)。 • バイオディーゼル成分が ASTM D6751 また は EN 14214 に適合していること。 3.
危険 危険 燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。 発火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、また、エンジンが 停止して冷えている時に行う。こぼれた燃 料はふき取る。 • 箱型トレーラに本機を搭載した状態では、 絶対に本機への燃料補給をしてはならな い。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃 料 タ ン ク の 首 の 根 元 か ら 25 mm 程 度 下 ま で とする。これは、温度が上昇して燃料が膨 張したときにあふれないように空間を確 保するためである。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎 を絶対に近づけない。 • 燃料は安全で汚れのない認可された容器に 入れ、子供の手の届かない場所で保管す る 。 180 日 分 以 上 の 買 い 置 き は 避 け る 。 • 運転時には必ず適切な排気システムを取り 付け正常な状態で使用する。 燃料を補給中、静電気による火花がガソリン に引火する危険がある。発火したり爆発した りすると、やけどや火災などを引き起こす。 • 燃料容器は車から十分に離し、地面に直 接置いて給油する。 • 車に乗せた
プ レ ミ ア ム 生 分 解 油 圧 オ イ ル — Mobil EAL EnviroSyn 46H 4. 油量が少なければ上マークまで補給する。 5.
インタロックスイッチの点検手順を以下に示し ます: 注意 機体の点検を行う前に、機械の可動部がす べて完全 に停止していることを必ず確認 すること。 1. ゆっくりとした速度で、比較的広い、障害 物のない場所に移動する。カッティングユ ニットを降下させ、エンジンを停止し、駐 車ブレーキを掛ける。 エンジンの停止手順 2. 着席し、走行ペダルを踏み込む。エンジン を始動させてみる。クランキングしなけれ ば正常。ク ランキングする場合はインタ ロックスイッチが故障しているので、運転 前に修理する。 重要 高負荷で運転した後は、エンジンを停止 させる前に5 分間程度のアイドリング時間を とってください。これにより、エンジンを停 止する前にターボチャージャを冷却します。 これを怠るとターボチャージャにトラブルが 発生する場合があります。 3.
図 39 1. 5 枚刃カッティングユニット 3. 11 枚刃カッティングユニット 5. オペレーターズマニュアル を読むこと 2. 8 枚刃カッティングユニット 4. 6. 走行速度 刈り込みとバックラップ リールの速度を設定するには、ノブ (図 40)を回して、ノブの矢印を、所定の 番号に合わせます。 ように刈るなど、様々なターフ条件に合わせ て、後カッティングユニットの昇降アームに ついているカウンタバランスを調整すること ができます。 注 ターフの条件に合わせて、リールの回転 速度を変えて構いません。 調整は、カウンタバランスのスプリングの設 定位置(全部で4ヶ所あります)を変更する ことによって行います。位置を1つずらすご とに、カッティングユニットに掛かる圧力が 2.3 kg 増加または減少します。カウンタバラ ンスを完全になくしたい場合には、スプリング をスプリングアクチュエータの後側にセット (4番目の位置)します。 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを下降させ、エンジンを停止させ、駐車 ブレーキを掛けてキーを抜き取る。 2.
はスイッチを上に移動させる;旋回高さを 低くしたい場合にはスイッチを下に移動さ せる。調整ができたらねじを締め付ける。 緊急時の牽引移動 緊急時には、油圧ポンプについているバイパス バルブを開いて本機を牽引または押して移動す ることができます。但し、移動距離は 400 m 以内としてください。 重 要 牽 引 移 動 時 の 速 度 は 、 3-4.8 km/h と し て ください。これ以上の速度ではトランスミッ ション機器に損傷を与える危険があります。本 機を押して或いは引いて移動させる場合には、 必ずバイパスバルブを開く必要があります。 図 41 1. スプリング 2.
(7-11 Nm=0.69-1.
インタロックスイッチの機能点検手順 7. ACEの右下すみの“inputs displayed”(入 力表示中)LEDが点灯すればよい。“outputs displayed”(出力表示中)が点灯したら、 切替えボタンで入力表示にする。 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを降下させ、エンジンを停止し、駐車ブ レーキを掛ける。 2. 座席の前の下にあるアクセスパネルを外す (図 45)。 3. コントローラの近くにあるワイヤハーネス とそのコネクタを探し出す(図 45)。 ACE は入力スイッチが閉じられると、対応 するLEDを点灯させてそれを知らせる。 8. それぞれのスイッチを一つずつ閉じて(例: 運転席に座る、走行ペダルを踏む)、ACE上 で対応するLEDの点灯・消灯を確認する。各 スイッチについて何度か繰り返し、動作不 良がないことを確認する。 9.
り換えられますが、ボタンを押しっぱなし にしないでください。 エンジンの回転数が落ちてきたら、ペダルの踏 み込みを浅くして走行速度を落としてやりま しょう。そうしてエンジンの回転が上がってき たら、再び走行ペダルを踏み込みます。一方、 移動走行時のように、カッティングユニットが 回転しておらず、カッティングユニットへの負 荷がない場合には、ペダルを一杯に踏み込んで 最高速度で走行することができます。 8.
たごみは、ファンが自動的に逆転することに よって除去されます。冷却液の温度または油圧 オイルの温度が規定値以上に達するとファンが 自動的に逆転を行ないます。ファンのスイッチ を前に倒すと R モードとなり、このスイッチ 操作によってファンは逆回転サイクルを1回行 ないます。後スクリーンの詰まりに気づいたと きや、整備場に進入する前、格納庫に入る前な どにこの手動逆転モードをお使いください。 ヒント 運転操作に慣れる 実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運 転操作に十分慣れておいてください。特に機 械の始動、停止、前進走行と後退走行、カッ ティングユニットの回転、停止、昇降動作な どを十分に練習してください。操作に慣れて きたら、斜面の上り下りや速度を変えての運 転も練習しましょう。 警告システム 作業中に警告灯が点灯したら、直ちに機械を停 止し原因を確認してください。異常を放置し たまま作業を続けると本機に重大な損傷を招 く可能性があります。 芝刈り エンジンを始動し、スロットルをFAST 位置と してエンジンの回転を最高にします。刈り込み 速度リミッタを「刈り込み」位置にセットしま す。PTO スイ
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 8 時間 • ホイールナットのトルク締めを行う。 使用開始後最初の 50 時間 • エンジンオイルとフィルタの交換を行う。 使用開始後最初の 200 時間 • プラネタリギアオイルを交換する。 • リアアクスルオイルを交換する。 • 油圧フィルタを交換する 使用するごとまたは毎日 • • • • • • • • • • エンジンオイルの量を点検してください。 冷却系統を点検する。 油圧オイルの量を点検してください。 タイヤ空気圧を点検する。 インタロックスイッチの動作を点検してください。 インタロックスイッチの動作を点検する。 水セパレータの水抜きと異物の除去。 燃料フィルタ・水セパレータからの水抜きは毎日おこなって異物を除去してください。 エンジン部、オイルクーラ、ラジエターを清掃する。 油圧ライン油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングの ゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか十分に点検してください。 50運転時間ごと • ベアリングとブッシ
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 木 水 金 土 日 インタロックの動作 ブレーキの動作を 確認する エンジンオイルの 量を点検する 冷却水の量を点検 する 燃料・水セパレー タの水抜きを行う エアフィルタの状 態インジケータの 表示を確認する ラジエターとオイル クーラとスクリーン のよごれ具合を点 検する エンジンからの異 常音がないか点検 する 1 運転操作時に異 常音がないか点検 する 油圧オイルの量を 点検する 油圧ホースの磨耗 損傷を点検する オイル漏れなどが ないか点検する。 タイヤ空気圧を点 検する。 計器類の動作を確 認する リールとベッドナイ フの摺り合わせを 点検する 刈高の調整具合を 点検する グリスアップを行 なう 2 塗装傷のタッチ アップ 1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズ ルを点検する。 2.
定期整備ステッカー 図 47 注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険 である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。 41
整備前に行う作業 潤滑 フードの外しかた ベアリングとブッシュのグリスアッ プ 1. ラッチ(図 48)を外し、フードを回転させ て開く。 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと 定期的に、全部のベア リングとブッシュにNo.2 汎用リチウム系グリスを注入します。通常の使 用では 50 運転時間ごとに行いますが、機体を 水洗いしたあとは整備間隔に関係なく直ちにグ リスアップしてください。 グリスアップ箇所は以下の通りです: • ブレーキシャフトのピボットベアリング (5ヶ所)(図 49) 図 48 1. フードのラッチ(2ヶ所) 2.
• ステアリングシリンダのボールジョイント (2ヶ所)(図 51) • 昇降シリンダのブッシュ(カッティングユ ニット 1 台に 2 ケ所)(図 52) • 昇降アームのピボットブッシュ(カッティ ングユニット 1 台に 1 ケ所)(図 53) • カッティングユニットのキャリアフレーム (カッティングユニット 1 台に 2 ケ所) (図 53) • 昇降アームのピボット(カッティングユニッ ト 1 台に 1 ケ所)(図 53) 図 51 1.
エンジンの整備 まない乾燥した空気)で、1次フィルタとボ ディーとの間に溜まっている大きなゴミを取 高圧 の エ ア は 使 用 し な い で く だ さ り除く。高 い。異物がフィルタを通ってエンジン部へ 吹き込まれる恐れがあります。 エアクリーナの整備 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと このエア洗浄により、1次フィルタを外した 時にホコリが舞い上がってエンジン部へ入り 込むのを防止することができる。 エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がない か点検してください。破損していれば交換して ください。吸気部全体について、リーク、破 損、ホースのゆるみなどを点検してください。 3.
4. カバーについている異物逃がしポートを清 掃する。カバーについているゴム製のアウ トレットバルブを外し、内部を清掃して元 通りに取り付ける。 5. アウトレットバルブが下向き(後ろから見 たとき、時計の5:00と7:00の間になるよう に)カバーを取り付ける。 6. インジケータ(図 54)が赤になっている場 合はリセットする。 エンジンオイルとフィルタの整備 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 50 時間 400運転時間ごと 図 59 運転開始後50時間でエンジンオイルの初回交換 を行い、その後は、400 運転時間ごとにオイル とフィルタを交換してください。 1. 1. ドレンプラグ(図 58)を外してオイルを 容器に受ける。オイルが抜けたらドレンプ ラグを取り付ける。 エンジンオイルのフィルタ 3.
燃料系統の整備 水セパレータの水抜きは毎日おこなって異物を 除去してください。フィルタは400運転時間ご とに交換してください。 危険 1. 燃料フィルタの下に汚れのない容器をおく (図 61)。 軽油は条件次第で簡単に引火爆発する。発火し たり爆発したりすると、やけどや火災などを 引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、また、エンジンが 停止して冷えた状態で行う。こぼれた燃料 はふき取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃 料タンクの首の根元から25 mm 程度下までと する。これは、温度が上昇して燃料が膨張 したときにあふれないように空間を確保す るためである。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎 を絶対に近づけない。 • 安全で汚れのない認可された容器で保存し、 容器には必ずキャップをはめること。 2. キャニスタ下部のドレンプラグをゆるめて 水や異物を流し出す。 図 61 燃料タンク 1. 800運転時間ごと—燃料タンクを 空にして内部を清掃します。 長期保管前—燃料タンクを空に して内部を清掃します。 燃料フィルタ・水セパレータ 3.
電気系統の整備 バッテリーの充電と接続 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含 まれており、カリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされていま す。取り扱い後は手をよく洗ってください。 図 62 1. 運転席のコンソールパネルのラッチを外し て持ち上げる(図 63)。 1. No.1インジェクタノズル 2. スロットルをFAST位置とする。 3. 始動キーをSTART位置に回し、接続部から流 れ出 る燃料が泡立たなくなるのを待つ。 燃料が泡立たなくなったら、キーをOFFに 戻す。 4. パイプをしっかり締め付ける。 5. 残りのノズルからも同じ要領でエアを抜く。 図 63 1. 運転席のコンソールパネル 2.
3. 充電が終わったらチャージャをコンセント から抜き、バッテリー端子からはずす。 警告 バッテリーの端子に金属製品や車体の金属 部分が触 れるとショートを起こして火花が 発生する。それによって水素ガスが爆発を 起こし人身事故に至る恐れがある。 警告 充電中は爆発性のガスが発生する。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火 気を近づけない。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行う ときには、端子と金属を接触させない ように注意する。 4.
20A 10A 10A 10A 10A 7.5A 7.5A 7.5A TEC-5002 2A 60A 120-1672 図 65 ラッチを外し、オペレータコントロールパネ ル(図 66)を開いてヒューズを露出させる (図 67)。 図 67 1. 図 66 1. 運転席のコンソールパネル 2.
走行系統の整備 4. プラグを両方とも取り付ける。 5. 反対側のギア・アセンブリでも同じ作業を 行う。 ホイールナットのトルクを点検する プラネタリギアオイルの交換 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間 200運転時間ごと 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 200 時間 800運転時間ごと (または1年 に1回のうち早く到達した方の 時期) 警告 この整備を怠ると車輪の脱落や破損から人身 事故につながる恐れがある。 200運転時間で初回交換を行います。その後は 800 運転時間ごとに交換します。補給用には高 品質のSAE 85W-140 wt ギアオイルを使用して く ださい。 1. 平らな場所で、点検/ドレンプラグが一番低 い位置(時計の 6 時の位置)に来るように 停止させる(図 69) 。 前 輪 と 後 輪 の ホ イ ー ル ナ ッ ト を 85-100ft.-lb. kgm) )に ト ル ク 締 め ( 115-136 Nm=11.8-13.
1. 平らな場所に駐車する。 4. 両方からオイルが完全に抜けたら、ブレー キハウジングにプラグを取り付ける。 2. ドレンプラグ(図 72;左右端に1個と中央 に1個、全部で3個ある)の周辺をきれい に拭く。 5. まだプラグを取り付けていない方の穴が 12 時位置にくるように、車輪を回転させる。 6. 開いている穴から、ゆっくりとオイルを入 れる;(0.6 リットル)高品質の、 SAE 85W- 140 ギアオイルを使用のこと。 重要 0.6 リットル入り終わる前に一杯になっ てしまった場合は、1時間ほど待つか、一度 プラグをはめてマシンを 3 m ほど移動させ ると、ブレーキシステムにオイルがまわって 残り量を補給することができるようになりま す。そのようにして全量を入れてください。 図 72 7. プラグを元通りに取り付ける。 1. 8. 反対側のプラネタリギアアセンブリも同様 に作業する。 ドレンプラグの位置 3. オイルが抜けやすいように点検用プラグ(3 個)を 抜く。 リアアクスルオイルの点検 4.
図 73 1. ポンプロッド ジャムナット 2. 図 75 ポンプコントロールチューブ 1. タイロッドのクランプ 2. タイロッドのボールジョイント 5. 車輪の回転が止まったら、ナットを締めて 調整を固定する。 3. タイロッド両側のクランプをゆるめる (図 75)。 6. エンジンを停止し、右ブレーキ をゆるめ る。ジャッキスタンドをはずし、機体を床に 下ろす。試験運転で調整を確認する。 4. 外した方のボールジョイントを内側または 外側に 1 回転させる。タイロッドの自由端 側のクランプを締める。 5. タイロッドアセンブリ全体を先ほどと同じ 方向 (内回しまたは外回し)に1回転さ せる。タイロッドの接続端側のクランプを 締める。 後輪のトーインの点検 整 備 間 隔 : 800運転時間ごと/1年ごと (いずれ か早く到達した方) 6. アクスルケースサポートのボールジョイン ト を取り付け、指締めする。トーインを 計測確認する。 1.
冷却系統の整備 エンジンの冷却システムの整備 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 エンジン部、オイルクーラ、ラジエターは毎日 清掃してください。汚れが激しければより頻 繁な清掃が必要です。 1. 後スクリーン(図 76)のラッチをはずし て後部を開ける。スクリーンを丁寧に清掃 する。 注 蝶番のピンを抜くとスクリーンを外すこ とができます。 図 77 1. オイルクーラのラッチ 3. クーラを後ろに傾ける。オイルクーラとラ ジエターの裏表を(図 78)圧縮空気で丁寧 に清掃する。機体の前側からエアを吹きつけ て後ろ側にゴミを吹き飛ばします。その後、 今度は後ろ側から前側に向かって吹きつけて 清掃します。この作業を数回繰り返してごみ やほこりを十分に落としてください。 図 76 1. 後スクリーンのラッチ 2. ラッチ(図 77)を回して、オイルクーラを フレームから外す。 図 78 1. オイルクーラ 2. ラジエター 重要 ラジエターやオイルクーラを水で洗浄 するとサビなどが発生しやすくなり、機器 の寿命が短くなります。 4.
ブレーキの整備 ベルトの整備 ブレーキの調整 オルタネータベルトの整備 ブレーキペダルの遊びが25 mm以上となったり、 ブレーキの効きが悪いと感じられるようになっ たら、調整を行ってください。遊びとは、ブ レーキペダルを踏み込んでから抵抗を感じるま でのペダルの行きしろを言います。 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと オアウタネータのベルト(図 80)は100運転時 間ごとに点検します。 1. プーリとプーリの中間部分を5 kg で押さえ た時に 10 mm程度のたわみがでるのがよい。 1. 左右のペダルが独立に動けるように、ブレー キペダルのロックピンを外す。 2. たわみが 10 mm 程度でない場合には、オル タネータ取り付けボルト(図 80)をゆる める。適当な張りに調整してボルトを締め る。ベルトのたわみが適切に調整されたこ とを確認する。 2. 行きしろを小さくするにはブレーキを締め る: A. ブレーキケーブル(図 79)の端にある前 ナッ トをゆるめる。 図 79 1. ブレーキケーブル 図 80 B.
油圧系統の整備 3. 新しいフィルタのガスケットに薄くオイル を塗布し中にオイルを入れる。 油圧オイルの交換 整 備 間 隔 : 800運転時間ごと 通常は 800 運転時間ごとにオイルを交換しま す。オイルが汚染されてしまった場合は油圧系 統全体を洗浄する必要がありますので、Toro 代 理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳 液状になったり黒ずんだ色なったりします。 1. エンジンを止め、フードを開ける。 2. 油圧オイルタンクからケースリターンライ ンを外し、流れ出すオイルを大型の容器に 受ける。オイルが全部流れ出たらラインを 元通りに接続する。 3. タンクに油圧オイルを入れる。容量は約 28.4 リットルである。「油圧オイルを点検 する」を参照。 図 81 1. 油圧フィルタ 重要 指定された銘柄のオイル以外は使用し ないでください。他のオイルを使用すると システムを損傷する可能性があります。 4. タンクにキャップを取り付ける。エンジン を始動し、全部の油圧装置を操作して内部に オイルを行き渡らせる。また、オイル漏れが ないか点検して、エンジンを停止する。 5.
カッティングユニットの保守 油圧ライン油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、 支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆる み、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点 検してください。異常を発見したら必ず運転を 行う前に修理してください。 カッティングユニットのバックラップ 警告 警告 バックラップ中にリールに触れると大けがをす る。 • リールその他の可動部に手指、足、衣類等 を近づけないよう注意すること。 • エンジンが動いている間は、止まったリー ルを絶対に手や足で回そうとしないこと。 高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体 に重大な損傷を引き起こす。 • 油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに 傷や変形がないか接続部が確実に締まって いるかを確認する。 • 油圧のピンホールリークやノズルからは作 動油が高圧で噴出しているので、絶対に手 などを近づけない。 注 バックラップの時は、前3ユニット、後2ユ ニットがそれぞれ共に回転します。 1.
洗浄 スパークアレスタマフラーの整備 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 200 運転時間ごとに、マフラーにたまったカー ボンの除去を行ってください。 1. マフラーの下側の掃除穴からパイププラグ を抜き出す。 注意 マフラーが熱くなっていると火傷を負うお それがある。 マフラーの周囲で作業を行うときには注意 すること。 図 83 1. 前側バックラップレバー 2. 2. エンジンを掛ける。木片や金属の板で通常 の排気口 を塞いで排気が掃除穴から噴出 すようにする。カーボンが排出されなくな るまで待つ。 後側バックラップレバー 8. リールの回転が止まってしまったり、回転 が一定しない場合には、スロットル速度を少 し上げて安定させる。 注意 9. バックラップ中にカッティングユニットに 調整を行う場合には、まず昇降スイッチの後 部を押してリールの回転を止め、PTOスイッ チをOFF位置にセットし、エンジンを停止さ せてから調整作業に取り掛かる。調整が終っ たら8までの作業を行う。 掃除穴の真後ろに立たないこと。 必ず安全めがねを着用すること。 3.
保管 エンジン 1. エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグ をはめる。 2. オイルフィルタを外して捨てる。新しいオ イルフィルタを取り付ける。 3. 新しいエンジンオイルを入れる(SAE 15W-40, CH-4, CI-4クラスまたはそれ以上; 9.5 リットル)。 4. エンジンを始動し、約2分間のアイドル運転 を行う。 5. エンジンを止める。 6. 燃料タンクから燃料を抜き取り、きれいな 燃料で内部を洗浄する。 7. 燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付 けを行う。 8. エアクリーナをきれいに清掃する。 9. エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口 を防水テープでふさぐ。 10.冷却水(エチレングリコール不凍液と水と のの 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を 考慮して必要に応じて補給する。 トラクションユニット 1. トラクションユニット、カッティングユニッ ト、エンジンをていねいに洗浄する。 2. タイヤ空気圧を点検する;「タイヤ空気圧 を点検する」を参照。 3. ボルト・ナット類にゆるみながいか点検し、 必要な締め付けを行う。 4.
図面 油 圧 回 路 図 (Rev.
電 気 回 路 図 - シ ー ト 1 (Rev.
電 気 回 路 図 - シ ー ト 2 (Rev.
メモ: 62
メモ: 63
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