Form No.3328-853 リールマスター 6500-D 2 輪駆動, 4輪駆動トラクションユニット モデル No. 03806 -230000001 and up モデル No.
警 運 告 転 …………………………………………………23 各部の名称と操作 ……………………………………23 始動と停止 ……………………………………………25 カリフォルニア州 第 65 号決議による警告 カリフォルニア州では、エンジンの排気ガスには発 癌性や先天性異常の原因となる物質が含まれている ことが知られております。 燃料システムのエア抜き ……………………………25 赤い診断ランプ ………………………………………26 故障時の牽引移動 ……………………………………26 緑の診断ランプ ………………………………………27 故障診断用 ACE ディスプレイ(オプション)……27 インタロック・スイッチを点検する ………………27 故障記録をメモリから読み出すには ………………29 重 要 この製品のエンジンのマフラーにはスパークア 油圧バルブ・ソレノイドの機能 ……………………29 レスタが装着されておりません。カリフォルニア州の森 運転の特性 ……………………………………………30 林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合 保 守 …………………………………………
上記の注意事項のほか、 重 要 は製品の構造などにつ いての注意点を、また、「注」はその他の注意点を表し ています。 はじめに 安全に効率よく作業を行っていただくために、必ずこの マニュアルをお読みください。Toro 社では、安全防災面 について十分な配慮のもとに設計・製造を行っておりま すが、安全に正しく使用する責任はお客様にあります。 安全管理 こ の 製 品 は CEN 規 格 EN 836:1997、 ISO 規 格 5395:1990 および ANSI B71.
● 機種選定の不適当 ● 地表条件、特に傾斜角度を正しく把握してい なかった ● ● 牽引方法が不適切、重心のアンバランス オーナーやオペレータ、整備士などには事故を防止 する責任があり、それぞれの協力によって事故をな くすことができます。 準 ● ● 備 作業にふさわしい服装と装備をしてください。ヘル メット、安全ゴーグル、耳プロテクタを着用してく ださい。長髪やダブついた衣服、ネックレスなどは 機械の可動部に巻き込まれる恐れがあり危険です。 また、裸足やサンダル履きでの運転も危険ですから やめてください。 ● 石、おもちゃ、針金など、はね飛ばされて危険なもの がないか十分に確認してから作業を開始してください。 ● 警告:燃料は引火性が高いので十分ご注意ください: − 燃料容器は規格認可品を使用する。 − 給油は必ず屋外で行い、作業中は絶対禁煙を厳守 する。 − − − 燃料がこぼれた場合にはその場でエンジンを掛け ない。離れたところまで車体を押して移動させて からエンジンの始動を行う。またこぼれた燃料が 完全に発散するまで火気を近づけない。 燃料タンクや燃料容器のふ
● 次の場合は、エンジンを止め、カッティングユニッ トを解除し、キーを抜き取ってください。 − 給油するとき − バスケットをつけ外しするとき − 刈高を調整するとき(ただし運転席から調整可能 な場合は除く) 詰まりを取り除くとき 機械を点検、清掃、整備などするとき 異物を噛み込んだときや機体が異常な振動をした とき。機体に異常がないか直ちに点検し必要な修 理を行う。 − − − ● エンジンを停止する時にはスロットルを下げておい て下さい。また、燃料バルブの付いている機種では 燃料バルブを閉じてください。 ● カッティングユニットには絶対に手足を近づけない でください。 ● バックするときには、足元と後方の安全に十分な注 意を払ってください。 ● 旋回する時、道路や歩道を横切るときなどは減速し 周囲に十分な注意を払ってください。 ● アルコールや薬物を摂取した状態での運転は避けて ください。 ● 本機をトレーラやトラックに積載するときには十分 注意してください。 ● 見通しの悪い曲がり角、植え込みや立ち木などの陰 では安全に十分注意してください。 ● ● 保守
● 緊急時のエンジン停止方法を十分にマスターしてく ださい。 ● サンダル、テニスシューズ、スニーカー等での作業 は危険ですからやめてください。 ● 安全靴と長ズボンの着用をお勧めします。地域や保 険契約条件によってはこれらの使用が義務づけられ ていますのでご注意ください。 燃料の地理扱いには十分注意し、こぼれた燃料はふ き取ってください。 ● ● こします。絶対に手などを近づけないでください。 リークの点検には新聞紙やボール紙を使ってくださ い。万一オイルが体内に入った場合には直ちに専門 医の手当てを受けてください。 インタロックの動作を毎日点検してください。スイ ッチの故障を発見した場合には必ず使用前に修理し てください。また、故障の有無に関係なく2年ごと に交換してください。 ● エンジンは必ず着席して始動してください。 ● 運転には十分な注意を払ってください。特にサンド トラップや溝・小川などの近くでは十分注意してく ださい。 ● 油圧システムの整備作業を行う時は、必ずエンジン を停止し、カッティングユニットを地表面まで下降 させてシステム内の圧力を完全に解放してください
安全ラベルと指示ラベル 以下のステッカー類は該当部位近くの見やすい位置に貼ってあります。破れたり読めなくなったものは貼り 替えてください。 1 1 93-6693 1.警告−指をはさまれる。作業前にリール停止を 確認せよ。 1 2 3 4 1 93-7276 93-6680 1.爆発の恐れあり−保護眼鏡を着用せよ。 2.劇薬注意−触れたら真水で洗浄し医師の治療を受けよ。 3.火災の恐れあり−火花、裸火、喫煙厳禁。 4.毒物−バッテリーは子どもの手の届かぬ場所に保管。 1.軽油以外使用しないこと。 1 1 93-6686 1.油圧オイルレベル−くわしくはオペレーターズ マニュアルを参照。 2 3 1 2 105-5229 3 1.くわしくはオペレーターズ マニュアルを参照。 2.始動回路用ヒューズ 3.ヘッドライト用ヒューズ(オプション) 93-6699 1.走行速度 1 2 3 4 104-9299 1.くわしくはオペレーターズ マニュアルを参照。 2.エンジン始動 3.エンジン予熱/ON 4.停止 7 2.遅い 3.速い
1 2 1 93-9425 1.危険−オペレーターズ マニュアルを参照。 2.油圧ホースには油圧が掛かる。可動部に手足を 近づけるな。 93-6668 1.バッテリーには鉛を使用している。一般ゴミに投棄禁止。 1 1 1 104-9298 93-6696 1.くわしくはオペレーターズ マニュアルを参照。 1.危険−スプリングの力が掛かっている。取り扱 い方法はオペレーターズ マニュアルを参照。 1 1 93-6687 1.昇降アームに乗らないこと。 2 1 1 93-6689 3 1.危険−人を乗せないこと。 4 93-1263 1 1 1.くわしくはオペレーターズ・マニュアルを参照。 2.駐車ブレーキの掛け方:左右のペダルをピンで連結、両方 のペダルを踏み込んでラッチを引く。 3.駐車ブレーキの解除方法:ラッチが外れるまで両方のペダ ルを踏み込む。 4.危険−リール回転モード 93-6681 1.手指などの切断の恐れあり−可動部に触れるな。 1 1 93-1265 1 1.火傷の危険あり−触るな。 2 93-9425 ( モ デ ル 03807 ) 1.
105-0134 11 8 9 3 4 2 10 5 1 6 7 104-9296 1.スロットル−低速 2.スロットル−高速 3.リール上昇して OFF 4.リール下降、回転スイッ チ ON なら回転する(刈 込およびバックラップ) 5.リール回転可能 6.リール停止−上昇のみ 7.リール停止−上昇および 下降 8.ヘッドライト(オプション) 9 9.ヘッドライト− ON 10.ヘッドライト− OFF 11.くわしくはオペレーター ズ・マニュアルを参照。
1 2 4 3 6 5 8 7 104-9294 .牽引禁止−くわしくはオペレーターズ マニュアルを参照。 2.危険−オペレーターズ マニュアルを 参照。 3.危険−異物が飛び出す。人を近づけ るな。 4.危険−手足の切断。可動部に近づく な。 5.危険−運転席を離れるときは駐車ブ レーキを掛けてエンジン停止、キー を抜き取れ。 6.危険−転倒の恐れ。必ずシートベル トを着用せよ。 7.警告−横転保護バーを装備し、シー トベルトを着用せよ。 8.転倒危険−下り坂ではカッティング ユニットを下ろせ。 1 2 3 5 4 6 7 8 93-1262 (CE 地域では 104-9294 に貼り替える) .牽引禁止−くわしくはオペレーターズ マニュアルを参照。 2.危険−オペレーターズ マニュアルを 参照。 3.危険−異物が飛び出す。人を近づけ るな。 4.危険−手足の切断。可動部に近づく な。 5.危険−運転席を離れるときは駐車ブ レーキを掛けてエンジン停止、キー を抜き取れ。 6.危険−転倒の恐れ。必ずシートベル トを着用せよ。 10 7.警告−横転保護バーを装備し、シー トベルトを
2 1 3 4 1 4 4 3 5 6 105-0136 1.刈高 4.走行速度 2.刈込およびバックラップ 5.後リールのコントロール 3.くわしくはオペレーターズ 6.前リールのコントロール マニュアルを参照。 11
仕 様 注:仕様は予告なく変更されることがあります。 主な仕様 エンジン クボタ4気筒 OHV 液冷ディーゼルターボエンジン。42.5 馬力(@3000 rpm)を 3200 rpm で 使用。大型3段エアクリーナを別途搭載,オーバーヒート時の自動停止スイッチを装備。 メインフレーム 成形鋼による総溶接構造,車体固定用ループ付。 冷却システム ラジエター液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液。容量は約 9.4 l,補助タン クに 0.
寸 刈り幅: 全 法 オプション 幅: 移動時: 芝刈り時: 226cm 279cm 全 長: 305 cm 全 高: ROPS なし: ROPS あり: 152 cm 213 cm 全 * 重: Model No. 03806 Model No. 03807 5枚刃カッティングユニット (7インチ) モデル No. 03860 7枚刃カッティングユニット (7インチ) モデル No. 03861 11 枚刃カッティングユニット (7インチ) モデル No. 03862 サッチングユニット モデル No. 03872 集草箱キット モデル No. 03882 後ローラブラシ キット モデル No. 03875 アームレスト キット モデル No. 30707 ターフディフェンダ(tm)電子リーク警報機キット モデル No.
組み立ての方法 注:前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 注:組立に必要な部品がそろっているかをこの表で確認してください。全部そろっていないと正しい組み立てができま せん。一部組み付け済みの部品もありますのでご注意ください。 内 容 数 量 用 途 カウンタウェイト 大型 0 リング 5 10 カウンタウェイトとモータを各カッティングユニットに取り付 けるのに使用します。 リンチピン ステアリング・ロックピン 5 5 各カッティングユニットをトラクションユニットに取り付ける のに使用します。 故障診断 ACE 用オーバーレイ 1 故障診断ツールです(整備場に保管してください) キー 1 フードの施錠用です。 キーリング 1 キーの保管用です。 ゲージバー ネジ 蝶ナット 1 2 2 カッティングユニットの調整に使用します。オペレーターズ・ マニュアルを参照 EEC デカル 4 CE 地域で使用する場合に付属します。 EEC 認証シール 2 オペレーターズ マニュアル 2 パーツカタログ 1 登録カード 1 使用前に熟読のこと。
8.スラストワッシャ、平ワッシャ、フランジヘッドキ ャップスクリュを使って、ピボットナックルをキャ リアフレームに固定する(図4)。 2.カッティングユニット両側の保護プラグを取る。 3.大きなOリングにグリスを塗り、カッティングユニ ット両側のベアリングハウジングの溝にそれぞれ取 り付ける(図3 & 6)。 9.ピボットナックルの垂直シャフトにスラストワッシ ャを差し込む(図4)。 10.ピボットナックルの垂直シャフトを外している場合 には、ここで昇降アームのピボットハブに差し込む (図4)。ピボットナックルを2枚のゴム製センタリ ングバンパー(昇降アームステアリングプレートの 下)の間に挟む。 11.ピボットナックルシャフトのクロスホールにリンチ ピンを差し込む(図4)。 12.ターフ補正スプリングのブラケットをカッティング ユニット・スタビライザの耳に止めているナットを 外す(図5)。チェーンをキャップスクリュに通し、 外したナットで固定する。 図3 1.ベアリングハウジング 2.大型Oリング 3.カウンタウェイト 2 1 注:油圧モータやカウンタウェイトを取り付ける前に、 カッティングユ
カッティングユニットの微調整 注:ラフで使用する時やアンジュレーションの大きなフ ェアウェイを刈る時は上記の圧縮長さ(A)を 216 mm とし、スプリング ブラケット後部とワッシャ前 面のすきま(C)を 38 mm としてください(図7)。 トラクタユニットは、ほとんどのフェアウェイ刈りで適 切に使用できるよう、出荷時に調整済みです。 カッティングユニットは、それぞれの芝刈り条件に合わ せてさらに微調整を行うことができます。 注:スプリングの圧縮長さ(A)が短くなるほど前から 後ろへの重量移動が大きくなり、キャリアフレーム の傾斜角度(B)が小さくなります。 ターフ補正スプリングを調整する 注:すきま(C)が大きくなるほどカッティングユニッ トの地上高は小さくなり、キャリアフレームの傾斜 角度(B)が大きくなります。 ターフ補正スプリング(図7)は、キャリアフレームと カッティングユニットをつないでおり、前後の揺れの大 きさを調整する働きと、移動走行中や旋回動作中の地上 高の調整を行っています。 カッティングユニットの下降速度の調整 カッティングユニット昇降回路には調整バルブがあり、 ユニット
調整の手順: 後ろのカッティングユニット 1.調整バルブはリア・アクスルの前部にある(図9)。 2.ノブの固定リングをゆるめる(図9)。 ・ 平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下降 させ、エンジンを停止する。 ・ 4番、6番または7番の昇降アームにスイッチプラ ケットを固定しているキャリッジボルトナット(図 10)をゆるめる。図は4番アームを示す。 1 3 1 2 2 図9 1.後カッティングユニット用の調整バルブ 2.ロックリング 図 10 1.昇降アームスイッチ 2.キャリッジボルトのナット 3.昇降アームのフラッグ 3.バルブは右に回すと下降速度が遅くなる。 4.カッティングユニットを数回上下させて調整を確認 し、必要に応じて修正を行い、固定リングを締めて終 了。 前両側カッティングユニットの上昇時の高さ ・ 昇降アームスイッチのブラケットを所望の位置まで 上げる。 ・ 昇降アームスイッチとアームのフラッグとの距離を 約 1.
リア・バラスト 注:キャリアフレームを下げるとカッティングユニット の地上高が低くなります。場合により、チェーンの 長さの調整が必要になります。 モデル 03808 では、以下のバラスト装着により ANSI B71.4-1999 規格適合となります。 ・ ・ 後タイヤに塩化カルシウム 45.
運転の前に 3.不足であれば、SAE 10W-30 の CD,CE,CF,CF-4 または CG-4 グレードのオイルを補給する。入れす ぎ厳禁。 注:前後や左右の方向は、運転席から見たときの方向で す。 1 エンジンオイルを点検する クランクケースの容量はフィルタ共で 7 l です。 1.平坦な場所に駐車し、ラッチを外し、フードを開け る(図 12)。 図 14 1.給油口キャップ 4.キャップを取り付ける。 5.フードを閉め、ラッチを掛けて終了。 1 冷却システムを点検する 図 12 1.フードラッチ スクリーン、オイルクーラー、ラジエター前面は毎日清 掃してください。ホコリの多い環境で使用している場合 には時間間隔をつめて清掃してください。清掃方法は 「エンジンの冷却システム」に掲載しています。 2.ディップスティック(図 13)を抜き、ウェスで拭っ てもう一度差し込んで引き抜き、油量を点検する。 FULL マークまであれば適正。 冷却液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液 で、容量は 9.
燃料を補給する 危 険 条件次第では軽油は引火・爆発しやすく、火災や爆 発を起こすと非常に危険である。 1 ・燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこぼさぬよう、 補給に際しては漏斗などの器具を使用する。エン ジン作動中、エンジンが高温の時、及び密室内で の燃料補給は行わないこと。こぼれた燃料は拭き 取ること。 ・燃料タンクの首の根元より 2.
ISO VG 46 マルチグレード油圧作動油 (適正気温:-18 ℃〜 43 ℃) Mobil Amoco Chevron Conoco Exxon Pennzoil Shell Texaco 1 DTE 15M Rykon Premium ISO 46 Rykon Premium Oil ISO 46 Hydroclear AW MV 46 Univis N 46 AWX MV 46 Tellus T 46 Rando HDZ 46 重 要 ISO VG 46 オイルは、広い温度範囲で優れた性能 を発揮します。通常の外気温が高い(18 ℃〜 49 ℃)熱帯 地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。 図 18 1.油圧オイルタンクのキャップ 3.注油口のネックからディップスティックを抜き、ウ ェスで拭ってからもう一度差し込んで引き抜き、オ イルの量を点検する:マークから6 mm 以内にあれ ば適正。 注: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、その ためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の 着色剤(P/N 44-2500 ; 20cc 瓶、15 〜 22 cc
2 1 1 図 21 1.点検プラグ 2.給油プラグ 図 19 1.点検・ドレンプラグ タイヤ空気圧を点検する タイヤは空気圧を高めにして出荷していますから、多少 の減圧が必要です。正しいタイヤ空気圧は前後とも 15 〜 20psi(1.05 〜 1.40kg/cm2)です。 重 要 全部のタイヤを同じ空気圧に調整してくださ い。刈りの品質上、大変重要です。適正圧以下では使用 しないでください。 2 1 リールと下刃のすり合わせを点検する 図 20 前日の調子に係わりなく、毎日の仕業点検の一つとして 必ず点検してください。リールと下刃の全幅にわたって 軽い接触があれば OK です。(カッティングユニット・マ ニュアル,「リールと下刃の調整」を参照してくださ い。) 1.点検・ドレンプラグ リア・アクスル・オイルを点検する リア・アクスルには出荷時に SAE 85W − 140 オイルを注 入していますが、初回運転前および 400 運転時間ごとに 油量を点検してください。容量は 2.
運転 始動スイッチ ON,OFF,Preheat / START の3ポジションがあります (図 22)。 注:前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 速度計 各部の名称と機能 走行速度を表示します(図 22)。 走行ペダル ブレーキペダル 走行ペダル(図 22)には、前進、後退の2つの働きがあ り、ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後 退です。走行速度はペダルの踏み込み具合で調整します。 負荷が掛かっていない状態ではペダルを一杯に踏み込む と最高速度となります(スロットルは FAST 位置)。 ペダルから足を離せばペダルは中央位置にもどり、車両 は停止します。 2枚のペダルにより左右の車輪を個別に制御できるよう にして、旋回性能や駐車、斜面での走行性能を高めてい ます(図 22)。駐車ブレーキや移動の際にはロックピン で2枚を連結して使用できます。 駐車ブレーキのラッチ コンソール左手のノブ(図 22)を引くと駐車ブレーキが ロックします。駐車ブレーキを掛けるにはロックピンで 2枚のペダルを連結し、両ペダルを踏み込んでノブを引 きます。ブレーキを外すには、ラッチが落ちる
グロー・インジケータ 1 グロープラグが ON の時に点灯します(図 23)。 充電警告灯 充電回路に異常があると点灯します(図 23)。 リール回転許可スイッチ コントロールレバーと併用してリールを駆動させます (図 23)。中央位置では、リールを一旦上昇させると下降 できなくなります。 図 24 1.アワーメータ 1 8 2 バックラップ・ノブ 7 4 9 コントロールレバーと併用してバックラップを行います (図 25)。「カッティングユニットの保守」の「バックラ ップ」の項を参照してください。 5 リール速度ノブ 3 6 前後のカッティングユニットの回転速度を設定するノブ です(図 25)。設定番号1はバックラップ用、その他は 刈り込み用の設定位置です。くわしくは運転席下に貼付 してある設定表とマニュアルを参照してください。 図 23 1.コントロールレバー 2.燃料計 3.冷却液温度計 4.エンジンオイル圧警告灯 5.冷却液温度警告灯 6.グローインジケータ 7.充電警告灯 8.スロットル 9.リール回転許可スイッチ 2 1 アワーメータ 本機の積算運転時間を表示
燃料システムのエア抜き 運転席 レバー(図 26)により、前後 10 cm の調整が可能です。 また、ノブにより、運転する人の体重に合わせた調整が 可能です。前後の調整は、レバーを外向きに引き、希望 位置でレバーを放します。体重調整は、ノブを回してス プリングの強さを調整します。時計方向に回すと強くな り、反時計方向で弱くなります。 1.平らな場所に駐車し、燃料タンクに少なくとも半分 程度の燃料があることを確認する。 2.ラッチをはずし、フードを開ける。 危 険 条件次第では軽油は引火・爆発しやすく、火災や爆 発を起こすと非常に危険である。 2 ・燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこぼさぬよう、 補給に際しては漏斗などの器具を使用する。エン ジン作動中、エンジンが高温の時、及び密室内で の燃料補給は行わないこと。こぼれた燃料は拭き 取ること。 ・燃料タンクの首の根元より 2.
1 図 29 1 1.赤い診断ランプ 図 28 1.燃料噴射ポンプのエア抜きネジ 故障時の牽引移動 6.始動キーを ON 位置にすると燃料ポンプが作動して ネジから空気が追い出されてくる。燃料が連続的に 流れるのがネジ穴から確認できたらエア抜きネジを 締めて始動キーを OFF にする。 注:通常はこれでエンジンが始動するようになります。 始動できない時は噴射ポンプとインジェクタの間に エアが入っている可能性があります。「インジェク タのエア抜き」(p.36)を参照してください。 赤い診断ランプ 赤い診断ランプはステアリングタワーに設けられており (図 29)、いくつかの診断メッセージをオペレータに知ら せます。このランプはグロープラグが点灯している間点 灯します。 緊急時には、油圧ポンプのバイパスバルブを開くことに より、本機を牽引或いは押して移動することができま す。 重 要 牽引速度は 4.
緑の診断用ランプ 故障診断用ACEディスプレイ (オプション) 緑の診断用ランプ(図 31)は、電子コントローラが正常 に機能しているかどうかを知らせてくれます。このラン プはコントロールパネルの下、ヒューズボックスの隣に あり、キー・スイッチが ON 位置にあると点灯し、電気 系に異常を発見すると点滅します。キーを OFF に戻すと ランプは消え、診断回路は自動的にリセットします。 リールマスター 6700-D では、電子コントローラがほとん どの機械機能を制御しています。コントローラは、入力 側のスイッチ(シートスイッチや始動スイッチなど)が 果たすべき機能をチェックし、それに基づいて出力回路 を操作し、機械の運転に必要なソレノイドやリレーを作 動させます。 コントローラが機械を制御するためには、各入出力に関 わるスイッチやソレノイド、リレーが正しく接続されて 機能している必要があります。 故障診断用 ACE ディスプレイは、この機能(電気系)を チェックする装置です。 1 インタロック・システムの作動確認 注 意 インタロック・スイッチは、機械を正しく作動させ、 オペレータや周囲の人間の
7.スイッチを閉じても ACE の LED が点灯しない回路 を発見したら、その配線の結線部とスイッチをテス ターで点検し、不良部分をすべて修理する。 3.ハーネス・コネクタ(図 31)に ACE ディスプレイを 接続する。ACE ディスプレイ表面にのせるオーバー レイの種類を間違えないように注意する。 ACE は、出力のチェック(ソレノイドやリレーに通電が あるかどうか)を行うこともできます。これらにより、 故障の原因が電気系にあるのか油圧系にあるのかを容易 に判断することができます。 出力機能のチェック手順: 1 1.平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下 させ、エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。 2.コントロールパネルのカバーを開け、コントローラ の側にあるワイヤハーネスに付いているループバッ ク・コネクタを注意深く外す。 図 30 1.ループバック・コネクタ 4.キー・スイッチを ON 位置に回す(エンジンは始動 させない)。 3.ハーネス・コネクタに ACE ディスプレイを接続する。 ACE ディスプレイ表面にのせるオーバーレイの種類 を間違えないように注意する。 注
電気出力に異常がないのに正常に動かない場合は電気系 統以外の部分に原因があります。 故障記録の消去手順(診断ディスプレイは不要) 注 : 電 気 系 の 特 殊 事 情 に よ り 、 START, PREHEAT, ETR / ALT に問題が発生しても出力 LED が点滅しな い場合があります。点滅がなく、しかも上記部分の 機能不良が疑われる場合にはテスターによるチェッ クも合わせて行ってください。 2.バックラップスイッチを「前」または「後」にセッ トする。 3.リール回転許可スイッチを「回転許可」位置にセッ トする。 各入力スイッチが正しい位置で正常に機能しているのに 出力 LED が正しく点灯しないのはコントローラの不良で す。この場合は Toro 代理店にご連絡ください。 5.この状態で、始動キーを ON 位置に回し、リールラ ンプ(赤い診断ランプ)が点滅を開始するのを確認 する。 故障記録をメモリから読み出すには 「出力ソレノイド」に異常が発見されると、診断ランプ (コンソールの診断ランプまたはコンソール下の緑のラ ンプ)が点滅し、コントローラ(ECU)内部のメモリに 故障内容を記憶
運転の特性 警告システム 作業中に警告灯が点灯したら、直ちに機械を停止し原因 を確認してください。異常を放置したまま作業を続ける と本機に重大な損傷を招く可能性があります。 運転操作に慣れる 実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十 分慣れておいてください。特に機械の始動、停止、前進 後退、カッティングユニットの回転・停止、昇降動作な どに習熟してください。複数のカッティングユニットを 同時に操作できるようになることも重要です。操作に慣 れてきたら、斜面の上り下りや速度を変えての運転も練 習しましょう。 重 要 グロープラグ通電中(予熱中)は赤い診断ラン プが点灯します。ランプが消えるまで、キーを始動位置 に回さないでください。 刈りこみ作業 エンジンを始動し、スロットルを FAST 位置としてエン ジンの回転を最高にします。リール回転許可スイッチを 「回転許可」にセットし、ジョイスティックでカッティ ングユニットの制御を行います。(前ユニットは後ユニ ットより早く降下してきます。)走行ペダルを前に踏み 込めば刈り込みが始まります。赤い診断ランプが点灯し ない範囲の速度で運転してください。ま
保 守 注:前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 定期整備表 間 隔 内 容 ・ファンベルトとオルタネータベルトの張りの点検 ・ホイールナットのトルク締め 最初の 10 運転時間 ・エンジンオイルとフィルタの初期交換 ・エンジン回転数(アイドルおよびフルスロットル)の点検 最初の 50 運転時間 50 運転時間ごと ・グリスアップ ・エアクリーナの点検 ・バッテリー液とバッテリーケーブルの点検 100 運転時間ごと ・エンジンオイルとフィルタの交換 ・ラジエターホースの点検 ・ファンベルトとオルタネータベルト張りの点検 200 運転時間ごと ・油圧オイルタンクの水抜き ・燃料タンクの水抜き ・ホイールナットのトルク締め 400 運転時間ごと ・エアクリーナの整備1 ・燃料フィルタ/水セパレータの交換 ・燃料フィルタの交換 ・走行リンクの動作点検 ・エンジン回転数(アイドルおよびフルスロットル)の点検 ・プラネタリギアのオイル交換 ・ 4WD リアアクスルのオイル交換 800 運転時間ごと ・油圧オイルフィルタの交換 ・油圧オイルの交換 ・後ホイールのトーインの点検
注 意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることが でき、危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜き、カッティングユニッ トをさげておくこと。 仕業点検チャート このページをコピーして使ってください。 年 月 第 週 始業時点検・整備記録 点検・整備項目 月 火 水 インタロックの動作 ブレーキの動作 エンジンオイルと燃料の量 冷却液の量 燃料フィルタ/水セパレータの水抜き エアクリーナのインジケータ ラジエタースクリーン エンジンからの異常音1 走行操作時の異常音 トランスミッションオイルの量 油圧オイルの量 油圧フィルタのインジケータ2 油圧ホースの傷み具合 オイル漏れ タイヤ空気圧 計器の動作 リールとベッドナイフの摺り合わせ 刈り高 グリスアップ3 塗装傷のタッチアップ 1=始動困難の場合はグロープラグとインジェクタノズルを点検する。 2=エンジンを始動しウォームアップ終了後に行う。 3=車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 32 木 金 土 日
グリスアップ ベアリングとブッシュを定期的にグリスアップしてくだ さい。通常の使用条件では 50 運転時間ごとに以下の部分 に No.2一般用リチウム系グリスを注入します。車体を 洗浄したときは整備間隔に関わらず直ちにグリスアップ してください。 カッティングユニットのキャリアフレームとピボット (各2;図 34) リア・アクスルのタイロッド (2;図 35) ステアリング・シリンダのボールジョイント(2:図35) キングピンのブッシュ (2:図 35) キングピンの一番上のフィッティングは年1回のグ リスアップでよい(ポンプ2回) 前昇降シリンダ (3:図 36,41) 後昇降シリンダのピボット (2:図 37) 昇降アームのピボット (3:図 38) リア・アクスルのピボット (1:図 40) 後昇降アームのピボット (2:図 39) ブレーキペダルのシャフト (1:図 42) 図 35 1.
図 37 図 40 図 38 図 41 図 39 図 42 34
定期整備チャート 35
エアクリーナの整備 1 エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検し てください。あれば交換してください。 400 運転時間ごと、又はエアクリーナ・インジケータ (図 43)が赤に変わったら直ちに、フィルタの手入れを 行ってください。フィルタの手入れを余り頻繁に行うの はよくありません。 1 図 45 1.エアクリーナの一次フィルタ 3.一次フィルタを点検し、破れ等があれば交換する。 破れているフィルタを再使用しないこと。 重要:安全フィルタは絶対に洗わないでください。安全 フィルタは、一次フィルタの3度目の整備時に新品に交 換します。 図 43 1.エアクリーナのインジケータ 1 本体とカバーがしっかり密着しているのを確認してくだ さい。 エアクリーナのフィルタの洗浄 1.ラッチを外し、カバーとボディー(図 44)を分離し、 カバー内部を清掃する。 1 図 46 1.安全フィルタ 4.圧縮空気による一次フィルタの洗浄 A.フィルタの内側から外側へ圧縮空気を吹きつけ る。圧縮圧は 7 kg/cm2 以下とする。これ以上で はフィルタを損傷する。 2 図 44 1.エアフィルタのラッチ B
6.フィルタをボディー内部にしっかり取り付ける。エ アクリーナの外側リムを十分押さえて確実に密着さ せる。真ん中の柔らかい部分を持たないこと。 燃料システム 燃料タンク 2年ごとにタンクを空にして内部を清掃してください。 燃料システムが汚染された時や、長期にわたって格納す る場合も同様です。タンクの清掃にはきれいな燃料を使 用してください。 7.カバーを付け、ラッチを掛ける。カバーの上下を間 違えないようにする。 8.インジケータ(図 41)が赤に変わっていればリセッ トする。 エンジンオイルとフィルタ エンジンオイルもフィルタも 50 運転時間で初回交換、そ の後はエンジンオイル、フィルタ共に 100 運転時間ごと に交換してください。 1 図 49 1.燃料タンクのドレン 危 1 図 47 険 条件次第では軽油は引火・爆発しやすく、火災や爆 発を起こすと非常に危険である。 1.ドレンプラグ ・燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこぼさぬよう、 補給に際しては漏斗などの器具を使用する。エン ジン作動中、エンジンが高温の時、及び密室内で の燃料補給は行わないこと。 ・燃料タンクの首の根元より
1.燃料フィルタ(フードの下)の下にきれいな容器を おく。 2.フィルタボウルを取り、取り付け部をきれいに拭 く。 2.フィルタ容器下部のドレンプラグをゆるめて水や異 物を流し出し、プラグを締める。 3.ボウルからフィルタを取り、新しいフィルタと交換 する。 4.O リングがぴったり当たるまで手で締めつける。 注:燃料フィルタ/水セパレータ、または燃料フィルタを 交換した後は、インジェクタからのエア抜きが必要 です。 インジェクタからのエア抜き 注:以下の手順は、通常のブリーディングでエンジンを 始動することができない時のみ行います。通常のエ ア抜き手順については「燃料システムのエア抜き」 (p.
保 守 冷却液は全体で約 9.4 l 使用します。冷却液は、必ずエチ レングリコール不凍液と水の同量混合液を使用し、水だ けの使用は絶対に控えてください。 1 1.100 運転時間ごとにホースの接続状態を点検し、ホ ースに傷があれば交換する。 2.2年ごとに冷却系内部を清掃し新しい冷却液に交換 する(「冷却システムを点検する」p.23 を参照)。 3 図 53 エンジンベルトの点検 1.後部スクリーン 100 運転時間ごとに点検し、必要に応じて交換します (図 55)。 2.後部スクリーン(図 53)をはずし、丁寧に洗浄する。 オルタネータのベルト 張りの点検 3.オイルクーラーのノブをゆるめ、クーラーを後ろに 傾け、オイルクーラー、ラジエターの両側を圧縮空 気で丁寧に清掃する。水を使用しないこと。フード を明け、機体後部に向けてゴミを吹き飛ばす。清掃 が終了したらオイルクーラーを元に戻しノブを締め る。 1.フードを開ける。 2.ベルト中央(オルタネータとクランクシャフト プー リの間)を 10 kg で押したときに 10 mm 程度のたわ みがあれば適正、値から外れていれば、3.
スロットルの調整 1.スロットル レバーを、シートベースのスロットに当 たるまで前に倒す。 1 2.インジェクションポンプのレバーアームの所にある スロットル ケーブルのコネクタをゆるめる。 図 57 1 1.油圧オイルタンク 3.タンク容量は約 32 l である。「油圧オイルの量を点検 する」p.
油圧システムのテストポート 1 油圧回路試験実施用にテストポートがあります。必要に 応じ Toro 代理店にご相談ください。 1.テストポートA(図 57)は、昇降シリンダの故障探 究用です。 2 図 58 1.油圧オイルフィルタ 1 2.インジケータ 3.新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗り、 中にオイルを満たす。 4.取り付け部分が汚れていないのを確認して新しいフ ィルタを取り付ける。ガスケットが当たるまで手で 軽くねじ込み、そこから半回転増し締めする。 5.エンジンを始動し、約2分間運転してエアをパージ した後、エンジンを停止して漏れがないか点検す る。 9: 図 59 1.テストポートA(昇降シリンダ) 2.テストポートB(図 60)は、前カッティングユニッ トの油圧回路の故障探究用です。 油圧ラインとホースの点検 3.テストポートC(図 60)は、後カッティングユニッ トの油圧回路の故障探究用です。 毎日、油圧ホースと油圧ラインを点検し、漏れ、折れ、 サポートのゆるみ、磨耗や腐食があれば交換してくださ い。修理不十分のまま運転しないでください。 警 告 高圧で噴出する
6.テストポートF(図 61)は、後退走行油圧の測定用 です。 2 7.テストポートG(図 61)は、パワステ油圧の測定用 です。 調整 1 図 60 1.ポンプロッド 2.ポンプコントロールチューブ 5.車輪の回転が止まれば、ナットを締めて調整を固定 する。 6.エンジンを停止し、右ブレーキをゆるめ、ジャッキ をはずして、試験運転で調整を確認する。 図 61 1.テストポートD(チャージ圧) 2.テストポートE(前進走行油圧) 3.テストポートF(後退走行油圧) 4.テストポートG(パワステ湯圧) トラクション ドライブの ニュートラル調整 走行ペダルをニュートラル位置にしても本機が動きだす ようでしたら調整が必要です。 1.平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下 させ、エンジンを停止し、右ブレーキだけ踏んだ状 態で、駐車ブレーキを掛ける。 2.車両の左をジャッキアップして前輪を床から浮かし、 落下事故防止のためにサポートする。 注: 4WD 機では、後輪も浮かせてください。 3.エンジンを始動しアイドル回転させる。 4.前への動きを止めたい場合は、ポンプロッドの調整 ナットを回して
油圧回路図(2輪駆動モデル) 43
油圧回路図(4輪駆動モデル) 44
常用ブレーキの調整 ブレーキペダルの遊び(踏み込んでから抵抗を感じるま でのペダルの行きしろ)が 25 mm 以上となったり、ブレ ーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を 行ってください。 1.左右のペダルが独立に動けるように、ブレーキペダ ルのロックピンを外す。 1 2.行きしろを小さくするにはブレーキを締める:ブレ ーキケーブル(図 63)の端にある前ナットをゆるめ、 後ろナットを締めてケーブルを後ろへ引く。行きし ろが 12 〜 25 mm となるように調整し、前ナットを締 めて終了。 図 64 1.点検/ドレンプラグ 3.ブレーキハウジングの下から両方のプラグを抜き、 オイルを抜く。 1 2 図 63 1.ブレーキケーブル 1 図 65 1.ドレンプラグの位置 2.点検プラグの位置 プラネタリギア・ドライブオイルの交換 200 運転時間で初回交換を行い、その後は 800 運転時間ご と又は1年に1回に交換してください。使用するオイル は、SAE 85W − 140 です。粗悪なオイルは使用しないで ください。 4.オイルが抜けたら、ハウジングのプラグを元通りに 取り付ける
リアアクスル・オイルの交換 バッテリーの手入れ 200 運転時間で初回交換を行い、その後は 800 運転時間ご とに交換します。 警 告 カリフォルニア州 第 65 号決議による警告 バッテリーには鉛や鉛を含む物質が使用されてい る。鉛はカリフォルニア州ではガンや先天性異常を 引き起こす物質として知られている。 1. 平らな場所に駐車する。 2. ドレンプラグ(左右端に各1個と中央に1個、前部 で3個ある)の周辺をきれいに拭く(図 66)。 3. オイルが抜けやすいように点検プラグ(3個)とメ インアクスルエア抜きキャップを抜く。 ・バッテリーに触れた後は手をよく洗うこと。 4.
危 前照灯キット(オプション) 険 オプションの照明キットを追加する場合は、ト ラクタユニットの電気系統に悪影響を与えないために、 下に示すパーツ番号の部品と配線図を使用してくださ い。 電解液には、触れると火傷を起こす劇薬である硫酸 が含まれている。 ・電解液を飲まないこと。電解液を皮膚や目や衣服 に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグル とゴム手袋で目と手を保護すること。 ・万一皮膚に付いた場合すぐに洗浄できるよう、電 解液を取り扱う場所には必ず十分な量の真水を用 意すること。 ヒューズ 図 68 コントロールパネル下に全部で7本あります(図 68, 69)。 スイッチ Toro P/N 75-1010 Haneywell P/N 1TL1-2 リレー Toro P/N 70-1490 Bosh P/N 0-332-204 *コントロール パネルのスイッチ取り付け部を打ち抜いて取り 付けます。 これ以外のライトなどのアクセサリを追加する場合には リレーワイヤハーネス(P/N 77-4200)を使用することが できます。 注:その場合には以下のように配線してください。 1 青線を
電気回路図 48
4.各リールと下刃をバックラップ用に設定する。 バックラップ 危 5.エンジンを始動し、アイドル速度にセットする。 険 危 バックラップ中にリールが止まっても再び動き出す ことがある。リールを手や足で回そうとすると大怪 我をする可能性がある。 険 バックラップ中にリールに触れると大けがをする。 ・エンジン回転中は絶対にリールに手や足を触れな いこと。 ・リールを手や足で回そうとしてはならない。 ・バックラップ中にエンジンの回転数を変えないこ と。バックラップはエンジンアイドル速度でのみ 行うこと。 ・リールの回転が止まったら、まずエンジンを止め ること。そしてリール回転速度セレクタを1目盛 り高速側にセットすればよい。 ・エンジンが掛かっている間は絶対にリール部に手 足を近づけない。 ・どんな場合でもバックラップに短い柄のブラシは 使用しないこと。 6.バックラップ・ノブで前または後を選択する。 7.リール回転許可スイッチを「回転」位置とする。ジ ョイスティックを前に倒すとバックラップを開始す る。 注:バックラップの時は、前ユニット、後ユニットがそ れぞれ共に回転します。 8.長柄
図 72 12.バックラップするユニット全部に上記手順を行う。 バックラップが終了したら、バックラップノブを通 常運転位置に戻し、運転席をもどして確実に固定し、 カッティングユニットに付いているコンパウンドを 完全に落とす。必要に応じてリールと下刃のすり合 わせを調整する。 注:バックラップ・スイッチを通常運転位置に戻さない と、カッティングユニットを上昇させるなど通常の 機能を行うことができません。 50
冬期格納 トラクションユニット エンジン 1.トラクションユニット、カッティングユニットとエ ンジンを洗浄する。 1.エンジンオイルを抜き、ドレンプラグを元通りに取 り付ける。 2.全部のタイヤ空気圧を 15 〜 20psi(1〜 1.
Toro 業務用機器の品質保証 2年間品質保証 Toro 社の製品保証内容 Toro 社およびその関連会社である Toro ワランティー社 は、両社の合意に基づき、Toro 社の製品(但し 1996 年 以降に製造された製品で 1997 年 1月 1日以降にお買い上 げいただいたもの、以下「製品」と呼びます)の材質 上または製造上の欠陥に対して、2年間または 1500 運転 時間のうちいずれか早く到達した時点までの品質保証 を共同で実施いたします。この品質保証の対象となっ た場合には、弊社は無料で「製品」の修理を行います。 この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃等 が含まれます。また、保証は「製品」が納品された時 点から有効となります。 *アワーメータを装備している機器に対して適用します。 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場合には、「製品」を納入 した弊社代理店(ディストリビュータ又はディーラー) に対して、お客様から連絡をして頂くことが必要です。 連絡先がわからなかったり、保証内容や条件について 疑問がある場合には、本社に直接お問い合わせください。 Toro Commercial Pro