Operator's Manual

保守
:前後左右などの方向や位置関係は、運転席に座った
状態を基準にしています。
毎日の調整
毎日、刈り込み作業を始める前に、各カッティングユニ
ットについて、リールと下刃のすり合わせ状態を確認し
てください。この点検は刈り上がりに問題がない場合で
も必ず行ってください
1.しっかりした床の上にカッティングユニットを降下
させ、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
2.手で、リールをゆっくり逆転させて下刃とのすり合
わせ状態を耳で確かめる。全く接触していない場合
は、下刃調整ノブを1ノッチずつ締めて接触を出す。
3.逆に、接触が大きすぎる場合は、下刃調整ノブをゆ
るめて一旦完全に接触をなくし、そこから1ノッチ
ずつ締めてごく軽い接触に調整する。
どんな場合でもごく軽いすり合わせがベストで
す。すり合わせが全くないと、リールと下刃の相
互研磨作用が全くなくなるので、切れ味の落ちる
のが早くなります。逆に、すり合わせが強すぎる
と、相互の摩耗が早く進んで、刈り上がりに悪影
響が出やすくなります。
:下刃とリール刃は継続的に接触しているの
で、使用期間が長くなると下刃の全長にわた
り、切先部に小さなバリが出来てきます。
時々ヤスリやフェースグラインダでこのバリ
を取り除いてやると切れ味が向上します。
下刃は、長期間使用しているうちにリールに削られ、リ
ールの端部と接触する縁の部分が角張ってきます。この
角ばった部分はヤスリで削り落としてください。
潤 滑
カッティングユニットのグリスポイントは全部で7ヵ所
です(図15)。No.2リチウム系汎用グリスを使用します。
グリス ニップルの位置は:
前ローラ(2箇所)
後ローラ(2箇所)
リールベアリング(2箇所)
下刃アジャスタ(1箇所)
カッティングユニットを水で洗浄したら、すぐに
グリスアップしておくとベアリング内に水が溜ま
らず、ベアリングの寿命を延ばすことができます。
1.各グリス ニップルをウェスで拭う。
2.ローラのシールとベアリングのリリーフバルブから
新しいグリスがはみ出てくるまでグリスを注入す
る。
3.はみ出したグリスを拭き取って終了。
リールベアリングの調整
ベアリングの磨耗を防止するため、定期的にリール端部
の遊びの量を点検してください。以下の要領で行います。
:ベアリングとベアリングハウジングは工場で調
整済みであり、ペイントで調整マークがついて
います。
1.下刃調整ノブ(SPAノブ;図16)を左に回してリー
ルと下刃の接触をなくす。
重要
重要
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図15
1.リリーフバルブ
2箇
2箇
2箇