Form No. 3363-544 Rev A Greensmaster ® 3100 ト ラ ク シ ョ ン ユ ニット 04356— —シ リ ア ル 番 号 310000001 以 上 モ デ ル 番 号 04356 製品のご登録、オペレーターズマニュアルやパーツカタログの無料ダウンロードはこちらへどうぞ:www.Toro.com.
この製品は、関連するEU規制に適合していま す; 詳細については、DOC シート(規格適合 証明書)をご覧ください。 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 この製品のエンジンからの排気やその成分 はカリフォルニア州では発ガン性や先天性 異常を引き起こす物質とされています。 図1 1.
目次 エンジンの整備 .......................30 エア・クリーナの整備 ................30 エンジン・オイルとフィルタの交 換 ...............................31 スロットル・コントロールの調 整 ...............................32 チョーク・コントロールの調整 ..........32 キャブレタと速度コントロールの調 整 ...............................32 点火プラグの交換 ....................33 燃料系統の整備 .......................33 燃料フィルタの交換 ..................33 燃料ラインとその接続 ................33 電気系統の整備 .......................34 バッテリーの整備 ....................34 シート・スイッチの交換 ...............34 トラクション・スイッチの交換 ..........
安全について カーが認めた以外のアクセサリやアタッチ メントを使用しないでください。 • 安全靴、ヘルメット、安全ゴーグル、耳プロ テクタなど作業にふさわしい服装と装備を してください。長い髪、だぶついた衣服、 装飾品などは可動部に巻き込まれる危険が あります。 CEN安 安全 規 格 EN 836:1997 836:1997、 、ISO ISO規 規格 こ の 機 械 は CEN 5395:1990お お よ び ANSI規 規 格 B71.4-2004に に 適 合 す 5395:1990 ANSI B71.4-2004 る製品として製造されています(ただし後輪に 19.
• 必ず、安全カバーを所定の場所に正しく取 り付けて御使用ください。インタロック装置 は絶対に取り外さないこと、また、正しく 調整してお使いください。 • エンジンのガバナの設定を変えたり、エン ジンの回転数を上げすぎたりしないでくだ さい。 • どんな理由であれ運転席から離れる時には (刈りカスを捨てる場合でも)、必ず、平 坦な場所に停止し、カッティングユニット を降下させ、回転を止め、駐車ブレーキを 掛け、エンジンを停止させてください。 • 何かにぶつかったり、 機体が異常な振動をし た場合は、 直ちに作業を中止して機体を点検 してください。異常を発見したら、作業を再 開する前に修理してください。 • カッティングユニットに手足を近づけない でください。 • バックするときには、足元と後方の安全に 十分な注意を払ってください。 • 運転手以外の人を乗せないこと、また、人 やペットを近づけないでください。 • 旋回するときや道路や歩道を横切るときな どは、減速し周囲に十分な注意を払ってく ださい。刈り込み中以外はリールの回転を 止めておいてください。 • アルコールや薬物を摂取した状態での運転 は避けてくだ
運転中に • エンジン側面にある回転スクリーンに手足や 衣服を近づけないように注意してください。 • エンジンの緊急停止方法に慣れておきま しょう。 • 作業には頑丈な靴を着用してください。サン ダルやテニスシューズ、スニーカーでの作 業は避けてください。安全靴と長ズボンの 着用をおすすめします。地域によってはこ れらの着用が義務付けられていますのでご 注意ください。 • 燃料の取り扱いには十分注意してください。 こぼれた燃料はふき取ってください。 • インタロック・スイッチは使用前に必ず点 検してください。 • エンジンを始動しようとする時は必ず着席 し、昇降ペダルを十分に踏み込んでから足を はなしてカッティングユニットを確実に OFF 状態にしてください。また、走行システムが ニュートラルになっていること、駐車ブレー キが掛かっていることを確認してください。 • 運転には十分な注意が必要です。転倒や暴走 事故を防止するために以下の点にご注意く ださい: – サンドトラップや溝・小川などに近づ かないこと。 – 急旋回時や斜面での旋回時は必ず減速 してください。急停止や急発進をしない こと。 – この機
• 燃料ラインにゆるみや磨耗がないか定期的 に点検してください。必要に応じて締め付 けや修理交換してください。 実測は、EC規則 836 に定める手順に則って実 施されています。 全身 • エンジンを回転させながら調整を行わなけれ ばならない時は、手足や頭や衣服をカッティ ングユニットや可動部に近づけないように十 分ご注意ください。特にエンジン側面の回転 スクリーンに注意してください。また、無 用の人間を近づけないようにしてください。 振動レベルの実測値 = 0.49 m/s2 不確定値(K) = 0.
安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付していま す。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 106–6367 107–2554 1. オペレーターズマニュアル を読むこと 。 2. OFF 3. チョーク 4. ON 5. 低速 6. 無段階速度調整 7. 8. 9. 10. 11. 高速 リークディテクタ・テストスイッチ ヘッドライト エンジン ― 停止 エンジン ― 始動 117–2718 104–7729 1. 8 警告: 整備作業前にマニュ アルを読むこと。 2.
3–8068 1. ステアリング・アームのロックおよびロック解除方法について はオペレーターズマニュアルを読むこと。 117–9536 1. 2. 警告: 聴覚保護具を着用のこと。 警告:オペレーターズマニュアル を読むこと; 必ず講習を受け てから運転すること。 3. 手や足のけがや切断の危険: 可動部に近づかないこと; す べてのガード類を正しく取り付けて使用すること。 4. 転倒する危険:旋回開始前に十分に速度を落とすこと; 高 速でターンしないこと。 5. 異物が飛び出す危険:人を近づけないこと。 6. 警告: 車両を離れるときは駐車ブレーキをロックし、エンジ ンを停止し、キーを抜くこと。 93-8062 1. 2. ブレーキを解除するには、 ラッチが落ちるまでペダル を踏み込む。 駐車ブレーキの解除手順: ペダルを踏み込む。 3. 駐車ブレーキ・ロック 93–8065 1. 2. 3. 4. トランスミッション 前進 ニュートラル 前進速度 93–8075 1. 上昇ペダルを踏み込むと リールが上昇して停止す る。 2.
93–9898 1. リールのロックと解除 93–6686 1. 117–9537 CE 諸 国 で 117–9536 に 代 え て 使 用 す る . * この安全ステッカーには、ヨーロッパの芝刈り機安全規格 EN 836:1997 に適合するために必要な、斜面での運転に関する注意事項が記載されています。ここ に記載されている斜面の角度は、この規格で記述され、また要求されている控えめ な角度です。 1. 2. 警告: 聴覚保護具を着用のこと。 警告:オペレーターズマニュアル を読むこと; 必ず講習を受け てから運転すること。 3. 手や足のけがや切断の危険: 可動部に近づかないこと; す べてのガード類を正しく取り付けて使用すること。 4. 転倒の危険:傾斜が15度以上の斜面に乗り入れないこと。 5. 異物が飛び出す危険:人を近づけないこと。 6. 警告: 車両を離れるときは駐車ブレーキをロックし、エンジ ンを停止し、キーを抜くこと。 バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 6. 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこ と。 7. 3.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 1 2 3 4 5 6 7 8 内容 数量 所用量 バッテリー液(比重:1.265) 1 4 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 3 6 6 運転席 ナット 運転席カバー Bolt (1/4 x 5/8 inch) Nut (1/4 インチ) ハンドル ナット キャップ ネジ ゲージバー Bolt (#10 x 5/8 inch) ジャム・ナット(#10) カッティングユニット ワッシャ ボール・スタッド 19.
1 バッテリー液を入れて充電する この作業に必要なパーツ 所用量 バッテリー液(比重:1.265) 手順 図4 バッテリーに補給する電解液は必ず比重 1.265 のものを使用してください。 1. 警告 電解液 4. 電極板が液を吸収するまで20~30分間程度 待つ。必要に応じて、電極板が6mm程度水 没するぐらいに電解液を補充する(図 4)。 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含 まれており、カリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされていま す。取り扱い後は手をよく洗ってください。 5. 充電器に接続し、充電電流を 2~4 A にセッ トする。液温 16 °Cのときの電解液の比重 が 1.250 になり、全部のセルから泡が十 分に立つようになるまで、充電電流 4A で 2時間程度、または充電電流 2A で4時間程 度、充電を行う。 1.
警告 3 バッテリーの電解液充填と初期充電を適切 な方法で行わないと、バッテリーからガス が発生したり、バッテリーの寿命が短く なったりする。 バッテリーを取り付ける この作業に必要なパーツ 2 運転席を取り付ける 運転席 4 ナット 1 運転席カバー Bolt (1/4 x 5/8 inch) 2 Nut (1/4 インチ) 手順 この作業に必要なパーツ 1 2 1. 端子を機体の前に向けてバッテリーを取り 付ける。 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含 まれており、カリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされていま す。取り扱い後は手をよく洗ってください。 手順 注 シートスライドの取り付け穴は前または後 から選択できます。調整範囲がそれぞれ前後 に7.6cm 広がります。 1. シートベースを持ち上げ、支持棒で保持す る。 2.
4 ハンドルを取り付ける この作業に必要なパーツ 図6 1. マイナス(-) 2. プラス(+) 3. 黒いケーブル(アース側)はバッテリーの (-)端子に固定する。レンチで締め付け て固定し、ワセリンを塗布する。 1 ハンドル 1 ナット 1 キャップ 1 ネジ 手順 1. ハンドルをシャフトにはめ込み、ジャムナッ トで固定する (図 7)。43 Nm(4.4kg.m) にトルク締めする。 警告 2. ハンドルにキャップをはめ込み、ネジで固 定する (図 7)。 バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切 であるとケーブルがショートを起こして火 花が発生する。それによって水素ガスが爆 発を起こし人身事故に至る恐れがある。 • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス (黒)ケーブルから取り外す。 • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス (赤)ケーブルから取り付け、それから マイナス(黒)ケーブルを取り付ける。 4. 各端子に カバーをかぶせて終了。 5. バッテリー・クランプとカバーを取り付け、 蝶ナットで固定する。 図7 1. 2. ハンドル ジャムナット 3. 4.
5 カッティングユニットを取り付ける ( モ デ ル 04610, 04611 & 04616 の 場合) 図9 この作業に必要なパーツ 1 ゲージバー 1 Bolt (#10 x 5/8 inch) 1 ジャム・ナット(#10) 3 カッティングユニット 6 ワッシャ 6 ボール・スタッド 1. 昇降アーム 注 研磨、刈高調整などを行うときには、リー ル・モータをサポート・チューブ(フレーム前 部)に入れておくとホースを保護することが できます。 注 これにより、刈り込み中にカッティング ユニットが集草箱に押されてアームから外 れることがなくなります。 集草箱のリップが、両側ともリールの刃から 等距離となるようにしてください。リール に近すぎるとカッティングユニットを上げ た時リールに接触する可能性があります。 1. カッティングユニットをカートンから取り 出す。同梱のカッティングユニット用 オペ レーターズマニュアルに従って、希望の設 定に組み立て、調整を行う。 調整には本機 6.
7 CE諸 諸国 用 ス テ ッ カ ー を 貼 付 す る CE この作業に必要なパーツ 1 図 11 1. ボルト 2. 手順 リール・モータ CE 諸国用の「警告」表示ステッカー (117–9537)を英語版(117-9536)の上から貼 り付けます。 8. カッティングユニットとリール駆動モータ についている保護カバーを取りはずす。 注 カッティングユニットのカバーは保管し てください。ユニットを取り外した時、ベア リングを汚れから保護するのに必要です。 8 マニュアルを読みトレーニング資 料を見る 9. ハンドグリスガンでカッティングユニッ ト両端のくぼみにグリス(リチウム系汎用 2号)を注入する。 10.リールモータのシャフトのスプライン部にグ リスを塗布する。モータを取り付け穴に正対 させ、時計方向にひねってスタッドを一回 かわし、次に左回りにひねって、キャップ スクリュにフランジをしっかりと掛ける。 この作業に必要なパーツ 取り付けボルトを締め付ける。 (図 11)。 11.取 6 リア・バラストを搭載する この作業に必要なパーツ 19.
製品の概要 走行ペダル 走行ペダル(図 12)は3つの機能があります; 前進、後退、停止です。ペダル前部を踏み込む と前進、後部を踏み込むと後退です。前進中に 後退位置に踏み込むと素早く停止することがで きます。ペダルから足をはなせばニュートラル 位置となり、車両は停止します。足を休めるつ もりで前進中にかかとをペダル後部に乗せない でください(図 13)。 各部の名称と操作 刈り込みペダル エンジン作動状態で芝刈りペダル(図 12)を い っ ぱ い に 踏み込むとカッティングユニットが 降りてリールが回転を開始します。踏み込ま れたペダルは、バルブ・バンクの戻り止めによ り、その位置に保持されます。ペダルを踏み続 ける 必要はありません。 ブレーキ・ペダル ブレーキペダル(図 12)は、自動車タイプの メカニカル・ドラムブレーキで各駆動輪に取り 付けてあります。 上昇ペダル 図 13 エンジン作動状態の時に上昇ペダル(図 12) を踏みこむとリールの回転が停止し、カッティ ングユニットが上昇します。ペダルは、カッ ティングユニットが上昇しリールが確実に停止 し っ か り と踏み込んでください
チョーク 低温時のエンジン始動には、チョーク・コン トロール(図 14)を前に倒してClosed 位置と し、チョークを閉じます。エンジンが始動した ら、エンジンがスムーズに回転を続けられるよ うに調整してください。なるべく早く Open 位 置に戻すようにしてください。エンジンが温か い時にはチョークは不要です。 図 15 1. 芝刈りペダル・ロック・レバーのピン 始動スイッチ スイッチ(図 14)にキーを差し込んで右いっ ぱい(Start 位置)に回すとエンジンが始動し ます。エンジンが始動したらキーから手を放す と、キーは自動的に「ON」位置に動きます。エ ンジンを停止するときは、キーを左に回して 「OFF」位置にします。 シフト・セレクタ 右側パネルの一番上にあります(図 16)。前 進用の2つの位置とニュートラル位置がありま す。走行中に自由にシフトを切り換えることが できます。機械が破損する心配はありません。 機械に悪影響が出ることはありません。 電圧計 ニュートラル:エンジン始動位置 電圧計(図 14)は電気回路の電圧を表示しま す。 No.
仕様 注 仕様や設計は予告なく変更されることがあ ります。 図 17 1. 燃料バルブ(燃料タンクの下) 刈幅 117.2cm 全長 228.6cm 全高 123.2cm 純重量(リールを含まない) 576 kg 刈幅 149.9cm ホイール・トレッド 125.7cm ホイールベース 119.1cm 1速ギア速度 6.1 km/h 2速ギア速度 13 km/h 後退速度 3.1 km/h リール速度 およそ 1975 RPM クリップ ― 11 枚刃カッティング ユニット 約 4.6mm クリップ ― 8 枚刃カッティング ユニット 約 6.4mm アタッチメントやアクセサリ メーカーが認定する Toro 様々なアタッチメン トやアクセサリでお仕事の幅をさらに広げてく ださい。アタッチメントやアクセサリについて の情報は、 正規ディーラー またはディストリ ビュータへ。インターネット www.Toro.
運転操作 4. オイルの量が不足している場合は、バルブ・ カバーについている補給口のキャップを取 り、ディップスティックの FULL マークま で補給する。補給するときは、ディップス ティックで確認しながら少量ずつ入れてく 入れ す ぎ な い こ と 。 ださい。入 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 安全第一 重要 オイル量は8運転時間ごと又は毎日 点検してください。 このマニュアルに掲載されている安全上の注 意事項をきちんと読んでください。オペレー タや周囲の人を事故から守る重要な情報が掲 載されています。 5.
他に使用可能なオイル:Toro のオイルが入手 できない場合は、以下に挙げる特性条件およ び産業規格を満たすオイルを使用することが できます。合成オイルの使用はお奨めできま せん。オイルの専門業者と相談の上、適切な オイルを選択してください: 危険 燃料を補給中、静電気による火花がガソリン に引火する危険がある。発火したり爆発した りすると、やけどや火災などを引き起こす。 • ガソリン容器は車から十分に離し、地面に 直接置いて給油する。 • 車に乗せたままの容器にガソリンを補給し ない。車両のカーペットやプラスチック製 の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ 場がなくなるので危険である。 • 可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪 を地面に接触させた状態で給油を行う。 • 機械を車に搭載したままで給油を行わなけ ればいけない場合には大型タンクのノズル からでなく、小型の容器から給油する。 • 大型タンクのノズルから直接給油しなけれ ばならない場合には、ノズルを燃料タンク の口に常時接触させた状態で給油を行う。 注 不適切なオイルの使用による損害について は Toro は責任を持ちかねますので、品質の確 か
慣らし運転期間 重要 油圧回路の汚染を防止するため、オイ ルの缶を開ける前に、缶のふたの表面を きれに拭ってください。また、給油ホー スやロートなども汚れがないようにして ください。 慣らし運転期間中のエンジンのオイル交換や保 守についてはエンジンマニュアルをご覧くだ さい。 運転開始直後の8 時間を試運転期間とします。 注 油圧系の目視点検は入念に行ってくださ い。オイル漏れ オイル漏れ、結合部のゆる み、部品の脱落、接続や経路ミスなどに十 分注意し、適切な措置をとってください。 この期間中の取り扱いは、本機のその後の信頼 性を確保する上で非常に重要ですから、各機能 や動作を入念に観察し、小さな異常でも早期に 発見・解決しておいてください。また、この 期間中はオイル漏れや部品のゆるみの点検を 頻繁におこなってください。 ブレーキの性能を最大限に発揮させるために、 実際の使用前にブレーキの「慣らし掛け」をし ておいてください。まずブレーキを十分に掛け た状態から、本機を芝刈り速度で運転し、臭 いがするまでブレーキを加熱させます。この 後、必要に応じてブレーキを調整(33 ページ 参照)してください。
重要 エンジンを止める。各集草箱のリッ プとリールとが接触していないか確認し てください。接触している場合は「カッ ティングユニットを取り付ける」に従っ て調整してください。 C. ブレーキを踏み、本機が動かないように しておいて走行ペダルを前進・後退に 踏み込んでみる。 D. 上記を約1~2分間行う。シフト・レ バー、刈り込みペダルと上昇ペダルを ニュートラル位置に戻して駐車ブレーキ を掛け、エンジンを停止する。 E. オイル漏れがないか点検する。あれば 各部の接続を点検する。オイル漏れが 止まらない場合には、トロ社代理店に 連絡し必要に応じて部品交換などの措 置を行う。 図 21 1. 2. 重要 慣らし運転期間中は、モータやホ イールのシールから、短期間、ごく少量 のオイルがにじむことがあります。 走行スイッチ シート・スイッチ 3. 刈り込み/昇降スイッチ 以下の要領で、毎日インタロックの動作を確 認してください: 1.
4. 着席し、駐車ブレーキを掛け、シフト・セ レクタをニュートラルにセットする。刈り 込みペダルを踏んでエンジンの始動を試み る。エンジンがクランキングしなければ、 正常(刈り込み/昇降スイッチが正常に機 能している)。エンジンがクランキングし なければ、手順 5 へ進む。エンジンがク ランキングする場合には、トロ社代理店に 連絡する。 5. 着席し、シフト・セレクタをニュートラルに セットする。上昇ペダルを一杯に踏み込ん でから足をはなす。エンジンを始動し、刈 り込みペダルを踏み込む。注意しながら運 転席から立ち上がる;エンジンが停止すれ ば正常。エンジンが停止すればインタロッ ク装置は正常に機能している。インタロッ クが正常に機能しない原因を確かめて修理 してから使用すること。補助が必要な場合 には、トロ社代理店に連絡する。 図 22 1. 2. 6.
重要 グリーンに入る時には必ず速度# 1位 置にシフトして下さい。シフトしなくても カッティングユニットが下降すれば自動的 に低速モードになりますが、その場合、ユ ニットが上昇すると突然高速に戻ってし まいます。 2. 集草箱の先端がグリーンの縁に掛かったと ころで芝刈りペダルを踏み込みます。これ によりカッティングユニットが芝面に下降 しリールが回転を始めます。 注 1番(後部)ユニットは、2番、3番ユ ニットに遅れて芝に入り、最後に回転を開 始します。 重要 1番ユニットは遅れて回転を開始しま す。このタイミングをつかむと、仕上げ の外周刈りの手間を最小限にすることが できます。 図 23 1. 2. 3. 行きと帰りでのオーバーラップができるだ け小さくなるように運転します。隣の列と の距離を一定に保って直進するには、本機 の前方約2~3m を視野に捕らえておくの がポイントです(図 22および図 23)。ハ ンドルを目印にして距離を合わせても良い でしょう。その場合、ハンドルの縁と本機 前方の目標ラインとを重ねて見ながら運転 します(図 22および図 23)。 目印 約12.7cm 3.
作業後の洗浄と点検 芝刈り作業が終わったら、ホースと水道水で洗 車してください。水圧が高いとシールやベア リングに浸水しますから ノズルは使用しない でください。洗車が終わったら、トラクショ ンユニットおよびカッティングユニット各部 の磨耗・損傷などの点検を行ってください。 ペダルとブレーキ・シャフト・アセンブリには SAE 30 オイルかスプレーで潤滑し、明朝の仕 事にそなえましょう。 緊急時の牽引について 緊急時には牽引や手押しでの移動が可能です (移動距離は400m以内程度)。ただし、Toroで は通常の移動にはこの方法を使わないようお 願いしています。 km/hと とし て 重 要 牽 引 移 動 時 の 速 度 は 、 3 ~ 5 km/h ください。これ以上の速度では駆動系に損傷 を与える危険があります。長い距離を移動し なければならない場合にはトレーラなどを使 用してください。 26
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 1 時間 • ホイール・ナットのトルクを点検する。 使用開始後最初の 8 時間 • エンジン・オイルとフィルタの交換を行う。 使用開始後最初の 10 時間 • ホイール・ナットのトルクを点検する。 使用開始後最初の 50 時間 • エンジンの回転数を点検する(アイドル回転とフル・スロットル)。 使用するごとまたは毎日 • • • • • エンジン・オイルの量を点検する。 油圧オイルの量を点検してください。 インタロック・システムを点検する。 作業後の洗浄と点検 油圧ラインとホースを点検する。 50運転時間ごと • • • • • グリスアップを行う(機体を水洗いしたあと直ちに)。 エア・クリーナのスポンジ製フィルタの整備を行う(悪条件下ではより頻繁に)。 エンジン・オイルを交換する。 バッテリー液の量を点検する。 バッテリー・ケーブルの接続状態を点検する。 100運転時間ごと • エア・クリーナのカートリッジの整備を行う(悪条件下ではより頻繁に)。 • エンジン・オ
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 水 木 金 インタロックの動作 計器類の動作 ブレーキの動作 燃料残量 エンジン・オイルの量を点検 する。 冷却フィンの汚れを落とす。 エンジンのエアフィルタとプレ クリーナの点検 エンジンからの異常音 リールとベッドナイフの摺り合 わせを点検する。 油圧ホースの磨耗損傷を点 検。 オイル漏れなど。 タイヤ空気圧を点検する。 リールとベッドナイフの刃合わ せを点検する。 刈高の調整の点検。 グリスアップ。 1 刈り込み、昇降、ブレーキの各 リンクの潤滑を行う。 塗装傷のタッチアップ 1.
潤滑 注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でも いつでもエンジンを始動させることができ、 危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止 し、キーを抜いておくこと。点火コードが点火 プラグに触れないように十分離しておくこと。 図 26 グリスアップを行う 定期的に、全部のベア リングとブッシュにNo.
エンジンの整備 エア・クリーナの整備 50 運転時間ごと(悪条件下で使用している場 合にはより短い間隔で)にプレクリーナ(スポ ンジ)を清掃、100 運転時間ごとにカートリッ ジを清掃します。 図 29 1. ロック用クリップを取り、エアクリーナ・ カバー(図 32)を外す。カバーを丁寧に清 掃する。 • 昇降シリンダ:3か所(図 30) 図 30 図 32 1. エア・クリーナのカバー • 芝刈りロック・レバー(図 31)。 2. エレメントをエア・クリーナに固定してい る蝶ナットを外す。 3. スポンジ(図 33)を点検し、汚れていれば ペーパー・エレメントから外す。以下の要 領で丁寧に清掃してください: A. スポンジを温水と液体洗剤で押し洗いす る。絞るとスポンジが破れるので押し洗 いで汚れを落とす。 図 31 B. 洗い上がったら、きれいなウェスにはさ んで水分を取る。ウェスをよく押して水 分を十分に取る。 グリスアップの手順は以下の通りです: 1. 異物を押し込んでしまわないよう、グリス ニップルをきれいに拭く。 2.
2. オイルフィルタ(図 34)を外す。新しい フィルタのガスケットに薄くエンジン・オ イルを塗る。 3. ガスケットがアダプタに当たるまで手でねじ 込み、そこから更に 1/2~3/4 回転増し締め 締め す ぎ な い よ う に 注 意 す る こ と 。 する。締 4. エンジン・オイルを入れる。の「エンジン・ オイルを点検する」を参照。 5. 抜き取ったオイルは適切に処分する。 図 33 1. スポンジ 2. ペーパー・エレメント 4. スポンジを点検する時にはペーパー・エレメ ントの状態も同時に点検する。エレメント の平たい面を軽く叩いて汚れを落とす。汚 れがひどければ交換する。 5. スポンジ、ペーパー・エレメント、カバー を元通りに取り付ける。 重要 エレメントを外したままでエンジンを 運転しないこと。エンジンに大きな損傷が 起きる場合があります。 エンジン・オイルとフィルタの交換 最初の 8 運転時間でエンジン・オイルとフィ ルタの初回交換を行います。その後、オイルは 50運転時間ごとに交換、フィルタは 100運転時 間ごとに交換を行ってください。 1.
スロットル・コントロールの調整 キャブレタと速度コントロールの 調整 スロットルの正確な動作のために、スロット ル・コントロールの正しい調整が必要です。ス ロットル操作に対する応答が悪い場合、キャブ レタを疑う前に、スロットルの調整が正しいか どうかを点検する必要があります。 重要 この調整の前に、スロットル・コントロー ルとチョーク・コントロールが正しく調整され ていることを確認してください。 1. スロットル・ケーブルをエンジンに固定して いるクランプのネジをゆるめる(図 35)。 警告 この最終調整は、エンジンを回転させながら行 う必要がある。可動部や高温部に触れると非 常に危険である。 • 作業前に、走行システムはニュートラルと し、駐車ブレーキを確実に掛ける。 • 手足や顔や衣服を回転部やマフラやカッ ティングユニットの刃などに近づけないよ う十分注意すること。 1. エンジンを始動し、ハーフ・スロットルで約 5分間のウォームアップを行う。 2.
燃料系統の整備 ように、高速スプリング・アンカーのトン グ(図 36)を曲げて調整する。 点火プラグの交換 燃料フィルタの交換 点火プラグは、800 運転時間ごとに交換しま す。 燃料フィルタはインライン・タイプで、燃料 タンクとキャブレタの間に設置してあります (図 38)。800 時間ごと、又は燃料の流れが 悪くなれば交換してください。フィルタに付い ている矢印をエンジンの方に向けて取り付け てください。 エア・ギャップを 0.76 mmに調整してくださ い。 使用する点火プラグはチャンピオン(Champion) RC 14YC です。 危険 注 点火プラグは非常に耐久性のある部品です が、エンジンにトラブルが出た場合は必ず点 検してください。 ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質であ る。発火したり爆発したりすると、やけどや火 災などを引き起こす。 1.
電気系統の整備 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含 まれており、カリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされていま す。取り扱い後は手をよく洗ってください。 バッテリーの整備 バッテリーの電解液は常に正しいレベルに維持 し、バッテリー上部を常にきれいにしておいて ください。涼しい場所にマシンを格納しておく とバッテリーを長持ちさせることができます。 電解液の量は50運転時間ごとに点検します。格 納中は30日ごとに点検します。 シート・スイッチの交換 1. 運転席を倒し、支持棒で支える。 2.
7. ジャム・ナットを締めつけ過ぎるとスイッ チのネジ部分を破損しますから注意してく ださい。 1. 運転席を倒し、支持棒で支える。 2. バルブ・バンク・ボンネットに取り付けてあ る芝刈り/昇降スイッチの端子からコネクタ を引き抜く(図 39)。 8. 運転席に座る。導通があれば適正である。導 通が出なければ上記4.~ 7. をやり直す。 導通があれば9. 進む。 3. ジャム・ナットをゆるめ、バルブ・バンク・ボ ンネットからスイッチ(ネジ込みになって いる)を取り外す。 9. スイッチの電気コネクタを接続して終了す る。 4. 上昇ペダルをいっぱいに踏み込んだ状態で (バルブ・バンクのスプールが完全に入っ た状態)、新しいスイッチを少しだけねじ 込む。 トラクション・スイッチの交換 1. 運転席を倒し、支持棒で支える。 5. スイッチ端子に導通テスターを取り付け、 スイッチをゆっくりねじ込んでいき、導 通があった所で止め、そこから1/2 回転 (180 度)もどし、ジャムナットを8 N•m (0.86 kg.m )にトルク締めしてボンネット にスイッチを固定する。 2.
走行系統の整備 • 走行コントロール・ロッド(図 40)をト ラクション・シャフト・ピボットに固定し ているジャム・ナットとボール・ジョイ ントをゆるめる。 走行ペダルの前進調整 • ボール・ジョイントをコントロール・ロッ ドに固定しているジャム・ナットをゆる め、ボール・ジョイントとコントロール・ ロッドを調整して5mm のすきまを作る。 以下の手順で、走行ペダルの前進動作を点検 調整します: 1. No.5 セクションのバルブ・スプールが完全に 引き出される状態までペダルを前進方向に 踏み込む。ペダルがストップに当たれば調 整は適正である(図 40)。 図 40 1. 2. 前進いっぱい ペダル・ストップ 3. 4. 後退 コントロール・ロッド ペダルがストップに当たっているのにスプー ルが完全に出ていない、或いはスプールが 出ているのにストップに当たらない場合、 ストップを調整する。調整手順: 2.
ブレーキの整備 制御系統の整備 ブレーキの調整 後カムシャフトの調整 両輪を均等に調整できるよう、機体両側にブ レーキ調整ロッドがついています。以下の手 順で調整します: カムシャフトとバルブ・バンク間の調整が狂う と以下のような症状がでます: • 移動走行位置(No.2)位置でも加速できな い。 1. 走行中にブレーキ・ペダルを踏み、両輪が均 等にロックするか調べる。 • 芝刈りペダルから足を離すとペダルが戻っ てしまう。 注意 • カッティングユニットの上昇が遅い。 狭い場所や人の近くでのブレーキテストは 大変危険である。 • カッティングユニットが回転しない又は回 転が遅い。 ブレーキ調整の前後に行うテストは、必ず人 や障害物のない平坦で広い場所で行うこと。 上記のような症状が見られたら、カム シャフトを固定しているキャップスクリュ (図 42)をゆるめ、症状の消える位置まで カムシャフトを動かして調整してください。 最後にキャップスクリュを締めてください。 2.
図 45 1. 2. 昇降ピボット 偏芯ネジ 2. 偏芯ネジ(図 45)を回してピボット・スプリ ングを上下させて調整する。 3. 調整できたら、偏芯ネジを保持したままナッ トを締めて調整を固定する。 図 43 1. カッティングユニットの昇降調整 トランスファ・ロッド・ガード 本機のカッティングユニット昇降回路にはフ ロー・コントロール・バルブがついています。 このバルブは出荷時に約 3.5 回転の開度に調 整されていますが、作動油温度、作業速度など により調整が必要にな場合があります。以下 の手順で調整します: 2. ヨークを長いコントロール・ロッドに固定し ているジャムナットをゆるめる。コッター ピンとクレビスピンを抜き取る。 3. 調整レバーを手で動かして、芝刈りペダルと 上昇ペダルを同じ高さにそろえる。また、 ヨークの穴と調整レバーの穴が整列するよ うにヨークを調整する(図 44)。 注 油圧オイルの温度が十分上昇してから調整 にかかってください。 1. 座席を倒し、メイン・コントロール・バルブ についているフロー・コントロール・バルブ を露出させる(図 46)。 図 44 1.
油圧系統の整備 3. 中央のカッティングユニットの降下が遅す ぎる場合、ノブを左に1/4 回転、降下が早す ぎる場合は、右に1/4 回転させる。 油圧オイルとフィルタの交換 4. 希望通りの設定ができたらノブを固定し、 ジャムナットを締める。 2000 運転時間でオイルとフィルタを交換しま す。 昇降シリンダの調整 オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全 体を洗浄する必要がありますのでトロ代理店に ご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状に なったり黒ずんだ色なったりします。 1. ドレン・プラグをタンク (図 47) から外し てオイルを容器に受ける。オイルが完全に 抜けたらドレン・プラグを取り付け、締め つける。 上昇位置(移動走行時)における前カッティ ングユニットの高さを調整するには、昇降シ リンダを調整します。 1. カッティングユニットを床面まで降下させ る。 2. 調整するカッティングユニットの昇降シリン ダのクレビスのジャムナットをゆるめる。 3. 昇降アームからシリンダのクレビスを外す。 4. クレビスを回して希望の高さに設定する。 5.
4. タンクに油圧オイルを入れる;約 17 リット ル入る。 保管 5. エンジンを始動させ、3~5分間のアイドリ ングを行ってオイルを全体に行き渡らせ、 内部にたまっているエアを逃がす。エンジ ンを止め、油量を再点検する。 長期間にわたって保管する場合には以下のよ うな作業を行ってください: 1. 機体からゴミや刈りカスをきれいに取り除 く。必要に応じてリールやベッドナイフの 研磨を行う( カッティングユニットのオペ レーターズマニュアルを参照のこと)。ベッ ドナイフやリールの刃にはさび止めを塗布 する。グリスアップと機体各部の潤滑を行 う;「潤滑」のページを参照。 6. 廃油は適切な方法で処理する。 注 リークディテクタの警告音が鳴った場 合は、一旦エンジンを停止し、オイル量が 安定するまで数分待ってください。オイル 量が安定したら、もう一度オイル量を点検 してください。 2. タイヤに重量がかからないように完全にブ ロックする。 油圧ラインとホースの点検 3.
図面 電 気 回 路 図 (Rev.
油 圧 回 路 図 (Rev.
メモ: 43
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