Form No. 3353-397 Rev A ® • Greensmaster® 3150 グリーンズマスター トラクションユニット Model No. 04357—Serial No.
• 警告 ページ 運転..........................................................................19 安全第一............................................................19 各部の名称と操作..............................................19 慣らし運転期間..................................................21 エンジンの始動手順...........................................21 インタロック・システムの作動確認.....................21 リークディテクタの作動確認..............................22 芝刈り用マークの作成........................................23 トレーニング期間....................................
はじめに 事項のほか、 重要 は製品の構造などについての注意 点を、また、注: はその他の注意点を表しています。 この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分 に理解してください。オペレータや周囲の人の人身事故 や製品の損傷を防ぐ上で大切な情報が記載されていま す。製品の設計製造、特に安全性には常に最大の注意 を払っておりますが、この製品を適切かつ安全に使用す るのはお客様の責任です。 安全について この機械はCEN安全規格EN836: 1997、ISO規格 5395: 1990およびANSI規格B71.
• 速度の出しすぎ; • 「安全な斜面」はあり得ません。芝生の斜面での作 業には特に注意が必要です。転倒を防ぐため: • ブレーキの不足; – 斜面では急停止・急発進しない。 • 機種選定の不適当; – 斜面の走行や小さな旋回は低速で。 • 地表条件、特に傾斜角度を正しく把握していなかっ た; – 隆起や穴、隠れた障害物がないか常に注意するこ と。 • ヒッチの取り付けや積荷の重量分配の不適切。 – 斜面を横切りながらの作業は、そのような作業の ために設計された芝刈機以外では絶対行わない こと。 • オペレータやユーザーは自分自身や他の安全に責任 があり、オペレータやユーザーの注意によって事故を 防止することができます。 • 隠れて見えない穴や障害物に常に警戒を怠らないよ うにしましょう。 運転の前に • 作業には頑丈な靴と長ズボン、および聴覚保護具を 着用してください。長い髪、だぶついた衣服、装飾品 などは可動部に巻き込まれる危険があります。また、 裸足やサンダルで機械を運転しないでください。 • 道路付近で作業するときや道路を横断するときは通 行に注意しましょう。 • 機械には
までは作業を再開しないでください。 フラーの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらな いようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合 はふきとってください。 • エンジンを停止する時にはスロットルを下げておいて 下さい。また、燃料バルブの付いている機種では燃 料バルブを閉じてください。 • 必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体を確実に 支えてください。 • カッティングユニットに手足を近づけないでくださ い。 • 機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっ ている場合があります。取り外しには十分注意してく ださい。 • バックするときには、足元と後方の安全に十分な注 意を払ってください。 • 修理を行うときには必ずバッテリーの接続と点火プ ラグの接続を外しておいてください。バッテリーの接 続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次に プラスケーブルを外してください。取り付けるときに はプラスケーブルから接続します。 • 旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減 速し周囲に十分な注意を払ってください。刈り込み中 以外はリールの回転を止めておいてください。 • アルコールや薬物
使用してください。また故障の有無に関係なく2年ご とに4個のスイッチすべてを新しいものに交換してく ださい。 絶対に手を直接差し入れたりしないでください。高圧 で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損 傷を引き起こします。 • エンジンを始動する時は必ず着席し、カッティングユ ニットを確実に OFF 状態にしてください。また、走行 システムがニュートラルになっていること、駐車ブレ ーキが掛かっていることを確認してください。 • 油圧系統の整備作業を行う時は、必ずエンジンを停 止し、カッティングユニットを下降させてシステム内部 の圧力を完全に解放してください。 • 燃料ラインにゆるみや磨耗がないか定期的に点検し てください。必要に応じて締め付けや修理交換してく ださい。 • 運転には十分な注意が必要です。 転倒や暴走事故を 防止するために以下の点にご注意ください: - サンドトラップや溝・小川などに近づかないこと。 - 急旋回時や斜面での旋回時は必ず減速すること。 急停止や急発進をしないこと。 - 道路横断時の安全に注意。常に道を譲る心掛けを。 - 下り坂ではブレーキを併用して十分に
安全ラベルと指示ラベル • 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりは がれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 105-8291 4 2 5 7 6 3 8 1 105-5471 1. オペレーターズマニュアルを読むこと。 2. Off 3. チョーク 4. On 5. 低速 6. 無段階調整 7. 高速 8. リークディテクタ・テストスイッチ 9.
1 2 2 3 4 1 93-8067 1. 油圧オイル 2. オペレーターズマニュアルを読むこと。 105-8306 1. 前進速度 2. 高速 — 移動走行用 3. 低速 — 刈り込み作業用 62–5070 4. ニュートラル -バ ックラップ時の設定位置 1 1 2 2 3 3 4 93-8062 5 1. ブレーキを解除するには、ラッチが落ちるまでペダルを踏み込 む。 2. 駐車ブレーキの解除手順:ペダルを踏み込む。 3. 駐車ブレーキ・ロック 105-8305 1. リール下降して回転。 2. リール上昇して停止 3. エンジン停止 4. On 5. エンジン始動 1 93-9051 1.
2 1 1 2 1 3 4 3 5 4 26-7170 1. リサイクル 5 93-8063 (CE用) 1. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと 2. 転倒の危険: 15度以上の斜面で使用しないこと 3. 異物が飛び出す危険 - 人を近づけないこと。 4. 手足切傷の危険:可動部に近づかないこと 5. 警告:車両を離れるときは駐車ブレーキをロックし、エンジンを 停止し、キーを抜くこと。 バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこと 3. 劇薬につき火傷の危険あり 4. 保護メガネ等着用のこと 1 5. オペレーターズマニュアルを読むこと。 6. バッテリーに人を近づけないこと 7. 93-8069 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷の危険あり 9. 液が目に入ったら直ちに真水で洗眼し医師の手当てを受けること 1. 火傷危険:近づかないこと。 10. 鉛含有:普通ゴミとして投棄禁止 1 2 93-8064 (CE用) 1.
仕様 注:仕様および設計は予告なく変更される場合がありま す。 主な仕様 刈幅 149.9 cm ホイール・トレッド 125.7 cm ホイールベース 119.1 cm 全長 228.6 cm 全幅(リールを含む) 117.2 cm 全高 123.2 cm 純重量(油脂類含まず) 440 kg リール搭載時重量 570 kg 芝刈速度(可変) 約3.2 ~ 8 km/h 移動走行速度 後退速度 リール速度 14.
組み立て 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 名称 数量 用途 ステップ(右) セルフ・タップ・ネジ バルブ・シールド キャリッジ・ボルト(5/16 × 3/4 in) ナット(5/16 in) 1 2 1 2 2 運転席を取り付けるのに使用します。 ボルト(1/4 × 5/8 in) ナット(1/4 in) 2 2 バッテリー・ケーブルをバッテリーに固定するの に使用します。 ゲージバー ネジ(#10 × 5/8 in) ジャムナット(#10) 1 1 1 刈り高の設定に使用します。 集草バスケット 3 プルフレームに取り付けます。 始動キー 2 ステッカー(警告) ステッカー(危険) 1 CE 諸国用のステッカーで、英語版(104-2053) の上から貼り付けます。 3 CE 諸国用のステッカーで、英語版(62-5070) の上から貼り付けます。 オペレーターズマニュアル(トラクションユニット) とエンジンマニュアル 2 1 パーツカタログ 納品前点検票 規格認定証 1 1 1 ご使用前にお読みください。 注:リール・モータの取り付けに必要な部
バッテリー液を入れて充電する • 必ず所定の電解液(比重 1.265)を使ってください。 充電中は爆発性のガスが発生する。 1. バッテリーを固定している蝶ナット、ワッシャ、バッテ リー・クランプを外してバッテリーを取り出す。 警告 • 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づ けない。 重要バッテリーを機体に載せたままで電解液を補充す るのはやめてください。電解液がこぼれると、激しい腐 食を起こします。 5. バッテリーを充電器に接続し、充電電流を 3~4 A にセットする。液温 16°Cのときの電解液の比重が 1.250 になり、全部のセルから泡が十分に立つま で、充電電流3~4 A で充電を続ける。 2. バッテリーの上部をきれいに洗浄し、通気キャップを 外す(図2)。 6.
座席を調整する 5. ハンドルアームを立てる。固定用ノブとコッター・ピン とで固定する (図 6)。 1. 座席の右後ろにある調整ネジについているロックナ ット(図4)とブラケット(出荷用)を外して破棄す る。下の写真ではブラケットは写っていない。 2 2 1 1 図6 1. ハンドルアームの固定ノブ 2. 右側ステップ 図4 1. ロックナット(ブラケット) 2. シート・ピボット・ロッド 6. 右側ステップをフレームに取り付ける(セルフタップ・ ネジ2本:図6)。 2. 座席は(出荷用の位置に)固定されているので、ま ず、ピボット・ロッドのコッター・ピンを抜いてピボッ ト・ロッドを外す。このコッター・ピンは破棄する。 (図 4)。 7. シート・ベースの右側にバルブ・シールドを取り付け る。キャリッジ・ボルト(5/16 x 5/8 in)とナットを使 用。シールドの位置は図7を参照。 3. ハンドルアームの固定ノブ(図5)を止めているピン を抜き、ノブを取り外す。 2 1 1 図7 1. バルブ・シールド 図5 2. シート・ベース 1. ハンドルアームの固定ノブ 4.
8. シート・アセンブリを取り付け(図8)、 シート・ピボ ット・ロッドとコッター・ピンで固定する。 1 2 図9 図8 1. マイナス(-) 1. コッター・ピン 2. プラス(+) 2. シート・ピボット・ロッド 9. ワイヤ・ハーネスのコネクタ同士を接続する。 10. 必要に応じてハンドルアームと座席の位置を調整す る。 3. 黒いケーブル2本(1本はエンジン・ベースから、もう 1本は機体のフレームから)はバッテリーの(-)端子 に固定する。レンチで締め付けて固定し、ワセリンを 塗布する。 • 注: 取り付けプレートの前穴に運転席を取り付けると、 運転席をあと6.5 cm 前へ出せるようになります。 • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケー ブルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外 す。 1. 端子を機体の前に向けてバッテリーを取り付ける。 2.
2. カッティングユニット両端にそれぞれワッシャとボール スタッドを取り付ける(図10)。 集草箱のリップが、両側ともリールの刃から等距離と なるようにしてください。リールに近すぎるとカッティ ングユニットを上げた時リールに接触する可能性が あります。 6. ソケットの開口部とボールスタッドの中心を合わせ、 ジャムナットを締めてソケットを固定する(図12)。 1 2 3 図10 1 1. プル・フレーム 2. プル・アーム 3 2 3. ボール・スタッド 図12 1. ボール・ジョイント 3. カッティングユニットをプルフレームの下に引き入 れ、 吊り輪(フープ)を昇降アームに引っかける(図 11)。 2. プル・アーム 3. ジャム・ナット 7. 各カッティングユニットに リールモータ固定ナットを 取り付ける。ネジ山を 13 mm 程度突き出させておく (図13)。 1 2 1 図11 1. 昇降アーム 2 2. リフト・フック 図13 1. キャップスクリュ 4.
向にひねってスタッドを一回かわし、 次に左回りに ひねって、キャップスクリュにフランジをしっかりと掛 ける。キャップスクリュを締めてモータを固定する( 図13)。 リア・バラストの取り付けについて 本機は、後輪に塩化カルシウム18 kg を搭載すると ANSI B 71.4-1990 規格を満たします。 重要塩化カルシウムを搭載してターフで作業中に万一パ ンクした場合は、すぐにマシンをターフの外へ退避させ てください。そして、ターフへの被害を防止するため、塩 化カルシウム液がこぼれた場所に十分な散水を行ってく ださい。 運転の前に ティックで量を確認しながらゆっくりと入れること。 入れすぎはよくない。 重要オイルは8運転時間ごと又は毎日点検してくださ い。8運転時間でオイルの初回交換を行い、その後は通 常の使用条件の場合は50運転時間ごとにオイルを交換 し、100運転時間ごとにフィルタを交換してください。ホ コリのひどい場所で使用する場合には、より頻繁なオイ ル交換が必要です。 4.
• 危険 油圧オイルについて • ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質である。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き 起こす。 推奨される油圧オイル 油圧オイルタンクに約 32.2 リットルの高品質オイルを 満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量 を確認し、その後は毎日点検してください。使用可能な 油圧オイルは以下の通りです。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で 行う。こぼれたガソリンはふき取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を補給する 時は、タンク上面から約2.
プレミアム生分解油圧オイル — Mobil EAL EnviroSyn 46H 2 重要Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこの製品 への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオ イルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマー に悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可 能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性があ りますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの 性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せ ず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生 分解油圧オイルは、モービル代理店にて、19 リットル缶 または 208 リットル缶で販売しております。 注:多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、その ためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の 着色剤(20cc 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15~22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500。ご注文は Toro 代理店へ。この着色剤 は、生分解オイルには使用できません。生分解オイルに は食用色素をお使いください。 3 1 図16 1.
運転操作 • 刈り込み時前進速度: 3.2~8 km/h • 移動走行時最高速度: 14.
始動スイッチ 機能コントロール・レバー キーを差し込んでスイッチ(図21)を右に回して「 START 」位置にすると、スタータモータが始動します。 エンジンが始動したらキーから手を放すと、キーは自動 的に「ON」位置に動きます。エンジンを停止するときは、 キーを左に回して「OFF」位置にします。 芝刈り走行、移動走行、ニュートラルを切り替えるレバー です。走行中に「芝刈り走行」から「移動走行」へ、また その逆へ(ニュートラルで止めずに)切り替えることがで きます。機械に悪影響が出ることはありません。 • 後ろ位置:ニュートラル及びバックラップ位置 • 真ん中位置:芝刈り位置 アワー・メータ 左側コントロールパネルにあって本機の稼働時間を積 算表示します。始動スイッチをON 位置にすると作動を 開始します。 • 前位置:移動走行位置 ハンドル調整レバー レバー(図22)を前に倒してゆるめるとハンドルの高さ 調整ができます。後ろに倒すと調整が固定されます。 座席調整レバー 運転席前下にあり(図20)、前後10 cm の調整が可能 です。 1 図22 1 1.
燃料バルブ A.スロットルをFAST 位置に動かし、芝刈りレバーを 前に倒してみる。全部のカッティングユニットが降 下・回転すれば正常。 燃料バルブ(図24)は燃料タンクの下にあります。保管 時や搬送時にはこのバルブを閉じて下さい。 B.芝刈りレバーを後ろに引いてみる。カッティングユ ニットが停止し、一番上(移動位置)まで上昇すれ ば正常。 重要エンジンを止め、 集草箱のリップとリール とが接触していないか確認してください。接触し ている場合は「カッティングユニットを取り付け る」に従って調整してください。 図24 C.ブレーキを踏み、本機が動かないようにしておい て走行ペダルを前進・後退に踏み込んでみる。 1.
• 駐車ブレーキ解除されている。 • オペレータが運転席に着席している。 • モード・レバーが刈り込み位置か移動走行位置にセッ トされている。 中の温度上昇によって膨張しますが、この膨張分は補助 タンクに逃がされ、主タンク内のオイルレベルは常に一 定に保持されます。始動スイッチをOFF にするとオイル は主タンクに戻ってきます。 また、 「芝刈り」位置以外ではリールの回転を停止させ ます。 4 以下の要領で、毎日インタロックの動作を確認してくだ さい: 7 3 1. 着席し、走行ペダル「ニュートラル」位置、モードレバ ー「 ニュートラル」位置、駐車ブレーキが掛かってい ることを確認する。この状態で走行ペダルを踏んでみ る。インタロックによりペダルが動かないのが正常。 動くのはインタロックの故障であるから直ちに修理す る。 2.
2. 油圧オイルタンクのキャップを取り、ストレーナを抜 き取る。 3 3. 汚れのない棒やドライバを差し込んで、フロートを軽 く押さえてやる(図28)。1秒後にアラームが鳴れば 正常である。 1 4 1 2 図26 通常時(オイルは高温) 1. 電磁リターンバルブは開いている 2 2. フロートが浮いてスイッチは開いている 3. オイルレベル(高温時) 3 4. アラームは鳴らない。 図28 1. 汚れのない棒やドライバ 2. 警告ブザー 3. フロートを軽く押さえる 4. フロートから手を離す。アラームが停止する。 1 2 3 図27 オイル漏れ発生時 1. オイルレベル(高温時) 2. 警告ブザー 3. オイル量が120~180 cc 減少するとフロートが下がり、スイッチが 閉じる。 5. ストレーナとキャップを元通りに取り付け、 始動キ ーをOFF 位置にもどして終了。 芝刈り用マークの作成 芝刈り作業時に列を揃えやすいように、#2,#3集草バ スケットに以下のようなマークを入れておきます: 1. 各集草箱の外側端から約13 cmを測る。 2.
刈り込みの手順 4 2 1 3 1. エンジンはフルスロットル、モードは「芝刈り走行」モ ードでグリーンに入ります。グリーンの一方の縁から 刈り始め、細長いじゅうたんを敷くつもりで真っ直ぐ に進んでください。このパターンで作業すると、無駄 な重なりをなくし、固結を最小限に抑えながら、美し い縞模様を作ることができます。 2. 集草箱の先端がグリーンの縁に掛かったところで芝 刈りレバーを操作します。これによりカッティングユニ ットが芝面に下降しリールが回転を始めます。 図29 1. 目印 2. 約 5インチ (12.7 cm) 3. 刈り終わった側 4. マシンの前方約 6–10 ft. (1.8 ~ 3 m程度先に視線を合わせると 良い トレーニング期間 重要中央のカッティングユニットは遅れて回転を開始し ます。このタイミングをつかむと、仕上げの外周刈りの手 間を最小限にすることができます。 3.
ミングが悪いとグリーンの縁を刈り込んでしまいま す。一方、グリーンの外縁を刈り残しすぎると後の作 業が多くなりますので、程よいタイミングを体得して ください。 5. U ターンする場合、反対側に一旦ハンドルを切ってか ら旋回すると、楽に、しかも効率良く回ることができ ます。例えば右に旋回したいときには、軽く左に振っ てから右に回ります。こうすると、U ターン後のライン 合わせを楽に行うことができます。左回りの場合は 右に振ります。旋回半径は小さいほど作業が早くなり ますが、柔らかい芝を傷つけやすくなるので注意が 必要です。 注: パワーステアリングの特性により、ハンドルは自動 的には元の位置に戻りません。 重要カッティングユニットを回転させたままグリーンの上 で停止しないでください。芝が損傷する可能性がありま す。また、湿ったグリーンの上で長時間停車するとタイヤ 跡が残ることがあります。 6.
緊急時の牽引について 緊急時には牽引や手押しでの移動が可能です(移動距 離は400m以内程度)。ただし、通常の移動にはこの方 法を使わないでください。 重要緊急移動時の速度は必ず4km/h以下としてくださ い。これは油圧走行系を保護するための措置です。長い 距離を移動しなければならない場合にはトレーラなど を使用してください。 1. 油圧ポンプについているバイパスバルブ(図31)の 溝が「縦」になるようにバルブを回転させる。 図31 1. バイパスバルブ(図はバルブが閉じた状態=バルブの溝が水平) 2.
保守 注:前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨定期整備一覧表 1 定期整備間隔 整備内容 最初の 8 運転時間後 • エンジン・オイルを交換する。 • エンジン・オイルとフィルタを交換する。 最初の 50 運転時間後 • 油圧オイルのフィルタを交換する。 • エンジンの回転数を点検する(アイドル回転とフル・スロットル)。 50運転時間ごと • • • • • 100運転時間ごと • エンジン・オイルのフィルタを交換する。 • エア・フィルタのエレメントを交換する。 200運転時間ごと • リール・ベアリングの予負荷の点検を行う。 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 800運転時間ごと • • • • • 点火プラグを交換する。 燃料フィルタを交換する。 エンジンの回転数を点検する(アイドル時およびフルスロットル時) バルブ・クリアランスを点検する。 油圧オイルとフィルタを交換する。 2000 運転時間ごとまたは2年間 (早く到達した方の時期) • • • • 可動部ホースを交換する。 インタロック・スイッチを交換する。 燃料タンクの内部を清掃する。 油圧オイ
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 第 点検項目 月 インタロックの動作を点検する。 計器類の動作を確認する。 リークディテクタの作動を確認する。 ブレーキの動作を確認する。 オイルの量を点検する。 エンジン・オイルの量を点検する。 冷却フィンの汚れを落とす。 ラジエター・スクリーンやラジエターを清掃する エンジンのエアフィルタとプレクリーナを点検する。 エンジンから異常音がないか点検する。 油圧ホースの磨耗損傷状態を調べる。 オイル漏れなどがないか点検する。 タイヤ空気圧を点検する。 リールとベッドナイフの摺り合わせを点検する。 刈高を点検する。 各グリス注入部のグリスアップを行う。1 刈り込み、昇降、ブレーキの各リンクの潤滑を行う。 塗装傷のタッチアップを行う。 1 車体を水洗いしたときは、整備間隔に関係なく、すぐにグリスアップを行う。 要注意個所の記録 点検担当者名: 内容 日付 記事 1 2 3 4 5 6 7 8 9 28 火 水 週 木 金 土 日
• 注意 • 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。 整備・調整作業の前には必ずキーを抜きとり、念のために点火プラグのコードを外しておくこと。点火コードが絶 対に点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。 潤滑 定期的に、全部のベア リングとブッシュにNo.2汎用リ チウム系グリスを注入します。通常の使用では 50 運転 時間ごとにベアリングとブッシュのグリスアップを行い ます。 グリスポイントは: • リアホイール・ローラのクラッチと外側のボールベア リング:1か所(図32) • ステアリング・フォークのシャフト:1か所) (図33) • ロッドの端部:1か所(図33) • 昇降アームのピボット(3か所)とピボット・ヒンジ(3 か所) (図34) • プルフレームのシャフトとローラ:12 か所(図35) • パワステ・シリンダ(図36) 図32 • 昇降シリンダ:3か所(図37) • 速度セレクタ・リンク:3か所(図38 &図39) 1. グリスに異物が混入しないように、グリスニップルを きれいに拭く。 2.
図37 図34 図38 図35 図39 図36 30
運転席を取り外す 整備を行うときには運転席を取り外すことができます。 1. ラッチを外し座席を上げる。支柱で支える。 2. 座席下のワイヤハーネス(2本)のコネクタを外す。 1 3. 座席を降ろし、回転軸を固定しているコッター・ピン を抜き取る(図40)。 4. 回転軸を左側に抜き取り、座席を前に引いて上に外 す。 5. 取り付けは上記と逆の手順で行う。 図41 1. ROPS ブラケット エンジン・オイルとフィルタの交換 8運転時間でエンジン・オイルとフィルタの初回交換を行 います。その後、オイルは50運転時間ごとに交換、フィル タは 100運転時間ごとに交換を行ってください。 1 1. ドレンプラグ(図42)を外し、排出されるオイルを廃 油受け容器に回収する。オイルが抜けたらドレン・プ ラグを取り付ける。 2 図40 1. コッター・ピン 2.
注: スポンジはオイルでぬらさないでください。 5 廃油は適切に処分する。 エア・クリーナの整備 5. スポンジ、ペーパー・エレメント、カバーを元通りに取 り付ける。 50 運転時間ごとにプレクリーナ(スポンジ)を清掃、 100 運転時間ごとにカートリッジを清掃します。ホコリ のひどい場所では、整備間隔を短かくしてください。 重要エレメントを外したままでエンジンを運転しないで ください。エンジンに大きな損傷が起きる場合がありま す。 1. クリップを取り、エアクリーナ・カバー(図43)を外 す。カバーを丁寧に清掃する。 スロットル・コントロールの調整 スロットルの正確な動作のために、スロットルコントロー ルの正しい調整が必要です。キャブレタの調整前には、 必ずスロットル調整の確認が必要です。 1 1. スロットル・ケーブルをエンジンに止めているクラン プをゆるめる(図45)。 2. リモート・スロットルコントロール・レバーを一番前の (FAST )の位置に倒す。 3. ケーブルをしっかりと引いて、スイベルの後部をスト ップに当てる(図45)。 図43 1. エア・クリーナのカバー 2.
2. リモート・チョークコントロール・レバーを一番前の( CLOSED)の位置に倒す。 3. ケーブルをしっかりと引いて、チョーク・バタフライを 完全に閉じ、クランプを締める(図45)。 キャブレタと速度コントロールの 調整 重要この調整の前に、スロットルコントロールとチョーク ・コントロールが正しく調整されていることを確認してく ださい。 • 警告 • この最終調整は、エンジンを回転させながら行う必 要がある。可動部や高温部に触れると非常に危険で ある。 • 作業前に、走行システムはニュートラルとし、駐車 ブレーキを確実に掛ける。 • 手足や顔や衣服を回転部やマフラやカッティング ユニットの刃などに近づけないよう十分注意する こと。 1. エンジンを始動し、ハーフスロットルで5 分間程度の ウォームアップを行う。 2. スロットルコントロールをSLOW 位置にする。アイド ル・ストップ・ネジを右に回し、スロットルレバーに当 たらなくなるようにする。 3. 調速アイドル・スプリング・アンカーの耳(図46)を曲 げて1625 ± 50 rpm に調整する。タコメータで速 度を確認のこと。 4.
燃料フィルタの交換 油圧オイルとフィルタの交換 燃料フィルタはインライン・タイプで、燃料タンクとキ ャブレタの間に設置してあります(図48)。800 時間ご と、又は燃料の流れが悪くなれば交換してください。フィ ルタに付いている矢印をエンジンの方に向けて取り付け てください。 通常は800 運転時間でオイルとフィルタを交換します。 • 危険 • ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質である。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き 起こす。 • エンジンが冷えてから燃料タンクからガソリンを抜 き取る。この作業は必ず屋外の広い場所で行う。こ ぼれたガソリンはふき取る。 • ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を 絶対に近づけない。 1.
油圧ラインとホースの点検 • 警告 • 高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大 な損傷を引き起こす。 • 油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変 形がないか接続部が確実に締まっているかを確認 する。 • 油圧のピンホール・リークやノズルからは作動油 が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づ けない。 図50 • リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。 • 油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に 解放する。 • 万一、噴射液が体内に入ったら、直ちに専門医の 治療を受ける。 油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部 のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品に よる劣化などがないか毎日点検してください。異常を発 見したら必ず運転を行う前に修理してください。 1. クレビス・ピンとヘアピン・コッター 2. ジャム・ナット 3. クレビス 4. ブレーキ・シャフト 3. ジャムナットをゆるめ、クレビスを調整する(図 50)。 4. クレビスをシャフトに取り付ける(図50)。 ブレーキの調整 5.
A 走行ケーブルを油圧トランスミッションのバルクヘ ッドに取り付けているジャムナット(図51)を両方 ともゆるめる。ジャムナットは調整ができるよう十 分に、また均等にゆるめること。 1 5 4 移動走行速度の調整 最高速度が出せるように調整する 走行ペダルは最高速度を出せるように出荷時に調整さ れていますが、一杯に踏んでいるのにペダルストップに 当たらないようになったら調整が必要です。また、最高 速度を下げたい場合にも調整を行います。 2 3 図51 1. 走行ケーブル 2. バルクヘッド 3. ジャム・ナット 4. 偏芯ナット 5. ロックナット 注:偏芯ナットをトランスミッション上部に止めている ナット(図51)をゆるめてください。 B. 機能コントロールをニュートラル位置に、スロッ トルを Slow 位置にセットする。エンジンを掛け る。 モードレバーを「移動走行」位置にセットし、ペダルを一 杯に踏み込めば最高速度となります。ケーブルに張力が 掛かる前にペダルがストップ (図52)に当たる場合には調整が必要です。 1.
芝刈り速度の調整 1 出荷時に調整されていますが、速度を変えたい場合に は調整してください。 1. ペダルロックのキャップスクリュのジャムナット(図 53)をゆるめる。 図54 1 1. フロー・コントロール・バルブ 昇降シリンダの調整 図53 上昇位置(移動走行時)における前カッティングユニット の高さを調整するには、昇降シリンダを調整します。 1. ペダルロックのキャップスクリュ 1. カッティングユニットを床に降下させる。 2. キャップスクリュを右に回すと芝刈り速度が上がり、 左に回すと下がる。 2. 調整するカッティングユニットの昇降シリンダのクレ ビスのジャムナットをゆるめる。 3. 調整ができたら試運転で確認する。必要に応じて再 調整する。 3.
端子が腐食した場合は、 ケーブルを外し(マイナス・ケー ブルから先に外すこと)、クランプと端子とを別々に磨い てください。 磨き終わったらケーブルをバッテリーに接 続し(プラス・ケーブルから先に接続すること)、端子に はワセリンを塗布してください。 • 警告 ヒューズの整備 ヒューズは座席下にあります(図55)。 • 1 バッテリー・ケーブルの接続ルートが不適切であると ケーブルがショートを起こして火花が発生する。それ によって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れ がある。 • 必ず、外す時はマイナス(黒)ケーブルから外し、次 にプラス(赤)ケーブルを外す。 • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケー ブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブ ルを取り付ける。 図55 バッテリーのケーブルは、接触不良にならぬよう、端子に しっかりと固定してください。 1.
5. エンジンがまだ暖かいうちに、エンジンオイルを抜き 取り、 新しいオイルに交換する(「エンジンオイルと フィルタの交換」:30 ページを参照)。 6. 点火プラグを外し、SAE30 オイルをシリンダ内に30 cc 流し込み、クランクをゆっくり回転させて内部にオ イルを十分に行き渡らせる。点火プラグは新しいも のに交換する(「点火プラグの交換」:32 ページを 参照) 7. シリンダ、エンジン、フィン、ブロアハウジングなどを きれいに清掃する。 8. 保管期間が30 日以上になる予定の場合は、バッテリ ーを取り外して完全充電する。充電終了後は、機体 に取り付けて保存しても、機体から外したままで保 存してもよい。機体に取り付けて保存する場合は、ケ ーブルを外しておく。温度が高いとバッテリーは早く 放電しるので、涼しい場所を選んで保管する。バッテ リーの凍結を防止するため、フル充電状態で保管す る。このとき電解液の比重は1.265~1.229 となる。 30 日ごとに電解液を点検する。 9.
電気回路図 40
油圧回路図 41
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